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自分で小顔マッサージは危険!?理由は顔の筋肉の作りにある

プライベートサロン AYANA  AYANA 先生

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ご自分での小顔マッサージには危険があります。極端なことを言ってしまうと、筋肉の構造をあまりご存知ない方は、マッサージでお肌を触らない方が安全です。その理由は、お顔の「筋肉」にあります。

顔の筋肉について

「AYANA」では、「筋肉」にアプローチするスウェディッシュマッサージを取り入れています。

小顔マッサージでは、主に、頭部と周辺の4つの部分へのアプローチを意識します。

1) 表情筋
その名の通り、表情を作る筋肉。目や鼻、口を動かす。

2) 咀嚼筋(そしゃくきん)
下あごを動かす筋肉。

3) 頭の筋肉(側頭筋、頭頂筋、後頭筋、など)

4) 頸部(けいぶ)の筋肉

小顔マッサージといいながら、お顔だけではなく、頭から首までマッサージをするのは、頭も「顔」の一部だからです。

お顔と頭皮・首はつながっていますから、頭の筋肉がほぐれれば、お顔も引き上げられます(リフトアップ)。

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「表情筋」と「咀嚼筋」

この4つの筋肉の中でも、小顔と密接な関係があるのが、「1) 表情筋」と「2) 咀嚼筋」です。

同じお顔の筋肉ですが、その中身はだいぶ違います。

表情筋が「浅い」ところにあるのに対して、咀嚼筋は「深い」ところにあります(私たちの筋肉は層のように重なっています。イメージとしては、咀嚼筋は下の方の層とお考えください。表情筋と重なっている部分もあります)。

このように表情筋と咀嚼筋では深さが違いますから、マッサージをするときも、刺激するのに必要な力も変わってきます。

表情筋をマッサージするのに、強い力はいりません。しかし、咀嚼筋をマッサージするのには、それよりも強い圧が必要です。

■ マッサージをするときの力
・表情筋
 浅いところにある → 強い力は必要ない
・咀嚼筋
 深いところにある → 少し力を入れる

この筋肉の深さの違いこそが、小顔マッサージのポイントです。

身体とも違うお顔の筋肉の構造

少し話が脇道にそれてしまいますが、お顔と身体の筋肉の違いについても、ご紹介しておきましょう。

身体は、「骨」から「骨」に筋肉がついています。

その一方で、お顔は「骨」から「皮膚」に筋肉がついています。

つまり、同じ筋肉でも、作りが違うのです。

■ 筋肉がどこについているか:
身体: 骨 ← 筋肉 → 骨
お顔: 骨 ← 筋肉 → 皮膚

作りが違えば、マッサージをするときも、アプローチが変わってきます。これだけでも、身体と同じようにお顔をマッサージするのが危険なことは、なんとなく想像がつくのではないかと思います。

筋肉の衰えが「たるみ」に

そして、このお顔の筋肉が、小顔にも大きく影響してきます。

私たちは普段、お顔の筋肉を約30%しか使っていないといわれています。

筋肉を使っていないと、どうなるでしょうか?

これは、身体の筋トレと同じで、筋肉は使わないと衰えます。

その筋肉の衰えが、下記のような、お顔の悩みにつながってしまうのです。

・お顔が下がってきて「たるみ」になる

・「毛穴の開き」も目立つようになる

・「しわ」もできやすくなる

小顔マッサージは「たるみ」・「毛穴の開き」・「しわ」のケアに

小顔マッサージは、筋肉にアプローチすることで、お顔を引き上げます(リフトアップ)。

たるみ(筋肉の衰え)が、毛穴の開きやしわの原因にもなりますから、マッサージをすることで、それらも自然とケアすることができます。

小顔マッサージは、顔を小さくするだけではなく、これらもトータルでケアすることができるのです。

小顔マッサージがトラブルの原因にも

小顔マッサージがお顔にプラスなのは間違いないですが、忘れてはならないのは、お顔の筋肉の作りです。

「表情筋」と「咀嚼筋」のことを思い出してください。筋肉のある場所の深さが違いますので、マッサージの力加減も変えなければなりません。

例えば、おでこの部分にある「前頭筋」は、表情筋です。浅い場所にある筋肉です。

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本来であれば、前頭筋のマッサージでは、それほど力を入れる必要はありません。

それが、「しわが気になるから」と、力を入れたマッサージをしたらどうなるでしょうか? かえってダメージを与えてしまいます。そして、そのマッサージが、しわの原因になることだってありえるのです。

冒頭で「知識のない小顔マッサージが危険」とご紹介したのは、そのためです。

お肌を触るときは「フェザータッチ」

筋肉の構造を踏まえずに、お顔を触りすぎるのは危険です。

お客様でも、施術後のメイク直しで力強く手やパフでファンデーションを塗られている場面を発見すると、「施術を受けるより、この習慣をやめられたほうがリフトアップになるのになあ」と思うこともあります。塗るのに力が入っているのですね。

スキンケアでも、メイクでも同じですが、日頃から心がけてほしいのは、お肌を触るときは「フェザータッチ」です。優しくなでるように触ってあげてください。

表情筋は浅いので、優しいタッチで十分ほぐれます。

また、リンパも皮膚表面2ミリ程度の浅さにあるるので、優しい圧でも、筋肉ほぐし&リンパ流しが同時にできます。

小顔マッサージではなく「小顔エクササイズ」

もし、筋肉にアプローチをして小顔を作るのであれば、毎日「マッサージ」をするのではなく、毎日「エクササイズ」がお勧めです。

エクササイズですと、手を触れずに筋肉を鍛える「筋トレ」ですので、マッサージのように手で直接顔を触って刺激を与えてしまう心配がありません。

筋肉が衰えないよう、鍛えるのです。

例えば、最近では、「顔ダンス」や「顔ヨガ」が話題です。

お顔を動かして、筋肉を鍛えます。これらがエクササイズです。

お勧めは「オーラルケア」

エクササイズでお勧めなのは、「オーラルケア」です。

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写真で私が加えているのは、口の開閉をサポートする筋肉を鍛える介護用の器具です。

(この器具は、2,000円ほどですが、最近では、スポーツ医学でもオーラルケアは注目されており、アスリート用の高価なものも販売されています)。

これをパクパクとかみしめることによって、口輪筋を鍛えます。

咀嚼筋の「側頭筋(お顔の横あたりにある筋肉)」は、お顔の他の筋肉もつながっています。

ここを鍛えることで、お顔全体の筋肉が刺激されます。血行が良くなり、お顔の筋トレになって、リフトアップにもつながります。

まとめ

リンパを流すのに、優しくお顔を触ってあげるのは良いと思います(リンパは2~3mmの深さで、筋肉よりも浅いところにあります。そのため、リンパを流すのに力はいりません)。

ただ、筋肉にアプローチして、キュッとしまった小顔を目指すのであれば、解剖学に基づいたフェイシャルマッサージを受けに行くか、ご自宅では詳しい本やDVDを用意して解説に忠実に行ってみてくださいね。

そういった意味では、ご自宅ではエクササイズのほうが取り入れやすいと思います。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:プライベートサロン AYANA AYANA 先生、「キレイの先生」編集部)

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