美容のスペシャリストが教えるキレイ

頭皮をやわらかくするマッサージ等の方法6つ!たるみ改善も

本日のキレイの先生

豊田 知理 先生

頭皮をやわらかくするマッサージ等の方法6つ!たるみ改善も

「キレイの先生」編集部です。

このサイトでもこれまで、「たるみ」について何回か取り上げてきました。あるアンケートでは、40代の女性の抱える顔の悩みでは、「たるみ」という回答がもっとも多かったそうです。

Aroma room Perch の豊田 知理 先生に、顔のたるみについて話をお聞きしたところ、その原因には「頭皮のコリ」や「表情筋の衰え」が挙げられるそうです。

今回は、豊田 先生のお話を前後編で分けさせていただき、この前編では「頭皮のコリ」についてまとめます。

一見すると、頭とフェイスラインは離れています。それなのにどうして、頭皮のコリがたるみにつながるのでしょうか?

豊田 先生には、頭皮をやわらかくする方法も、合わせて教えていただきました。どれも、すぐに始められる簡単な内容です。

目次

頭皮のコリが顔のたるみに

頭皮のコリの原因
・ストレス
・同じ姿勢
・その他

頭皮をやわらかくする方法(頭皮マッサージ)
・1. 前頭筋のマッサージ
・2. 側頭筋のマッサージ
・3. 頭皮全体のマッサージ
・4. 髪の毛を引き上げる
・5. 後頭骨のマッサージ
・頭皮マッサージを楽にする方法

6. 頭皮をやわらかくする方法(耳マッサージ)

まとめ

頭皮のコリが顔のたるみに

頭皮のコリが顔のたるみに

指で頭を押さえて動かしたときに、頭皮が動かずギチギチに感じたら、それは頭皮が凝っているということです。

例えば肩こりは、肩の筋肉が固くなって動きづらくなっている状態です。それと同じことが、頭にも起こります。

編集部のコメント

「キレイの先生」編集部です。

頭皮のコリを確認するには、まずは両手の指の腹で頭皮を押さえます。その状態で手を動かすと、頭皮がやわらかければ、頭皮だけが動くのを感じられるはずです。

もし頭皮が動かなければ、頭皮が凝っていることが考えられます。

ちなみに取材中、私も自分の頭で試してみましたが、頭皮の動きは悪かったです。少しコリになっているようです…。

頭と顔は、一枚の皮膚でつながっています。そして、頭は顔のいちばん上にありますから、 頭の筋肉が顔を引き上げているといえます。

そのため、頭の筋肉がカチコチに固まって動かなくなると、顔が下がってしまい、たるみの原因になります。

編集部のコメント

「キレイの先生」編集部です。

筋肉について、以前ある取材で「なるほど」と思った例えがあります。

そのエステサロンの先生は、筋肉を「ゴム」に例えました。

通常の状態であれば、伸縮性(弾力)があります。ただ、時間が経ったゴムはどうなるでしょうか? ガビガビに固くなって、伸縮性がなくなります。

筋肉も同じように、固くなると伸縮性がなくなります。

頭皮(の筋肉)は、伸縮性によって、顔を支えているといえるでしょう。

そのため、頭皮が凝って伸縮性がなくなってしまうと、顔の筋肉を支えることができなくなって、たるみにつながってしまうのです。

頭皮のコリの原因

頭皮のコリの原因

では、頭皮が凝ってしまうのは、どんな原因があるのでしょうか?

その大きな原因としては、「ストレス」と「同じ姿勢」があります。

ストレス

ストレスは、体内で活性酸素が増える原因になり、血流が悪化します。

筋肉をはじめとした全身の細胞には、新鮮な血液によって、栄養が行き届いています。

そのため、血流が悪化して、栄養が行き届きづらくなると、筋肉は固くなってしまいます。

編集部のコメント

「キレイの先生」編集部です。

ここで、「活性酸素」というキーワードが出ました。

活性酸素は、人の身体を酸化(錆び)させる原因になります。「老化」は身体の酸化のことをいいますから、活性酸素は美容の大敵といえます。

活性酸素・過酸化脂質は美肌作りの大敵!活性酸素の原因とは」では、酸化の怖さについてご紹介しています。合わせてご覧になってみてください。

同じ姿勢

長時間、同じ姿勢でいると、筋肉は固くなりやすいです。

特に、スマホの小さな画面をみるときは、スマホを目の高さに持ってくるのではなく、顔を下に向け首を曲げている姿勢でいることが多いと思います。

その姿勢は、(頭の重みによって)首への負担が大きく、首の筋肉が凝りやすいです。「スマホ首」という言葉もありますね。

そして、首と頭はつながっているため、首のコリによって、頭の筋肉も固くなってしまいます。

その他

目から入った情報は、頭で処理されています。

そのため、目が情報過多の状態になること(目の酷使)でも、頭皮は凝りやすいです。

編集部のコメント

「キレイの先生」編集部です。

現代は、「ストレス社会」といわれています。スマホやパソコンは、私たちの生活に欠かせないものです。

現代社会は、頭皮の凝りやすい環境にあるといえそうですね。

豊田 先生の話をお聞きしながら、そんなことを感じました。

頭皮をやわらかくする方法(頭皮マッサージ)

サロンのフェイシャルエステでは、頭皮もやわらかくします。それだけで、フェイスラインがシュッとなって、顔が引き上がる方も少なくありません。

ご自分でも簡単にできる頭皮マッサージの方法をご紹介します。

1. 前頭筋のマッサージ

まずは、前頭筋(ぜんとうきん・おでこのあたりにある筋肉)をやわらかくする方法です。

前頭筋は、頭皮の中でも、顔にいちばん近い場所にあります。そのため、前頭筋をやわらかくすると、顔を引き上がる効果が高いです。

マッサージの方法は、手の手根(親指の付け根あたり)を髪の生え際に置いて、くるくると円を描くように回します。

1. 前頭筋のマッサージ

2. 側頭筋のマッサージ

前頭筋をやわらかくしたら、そのまま手を耳の上あたりに移動して、同じように手根で円を描くように回します。

2. 側頭筋のマッサージ

これによって、側頭筋(そくとうきん)をやわらかくすることができます。

編集部のコメント

「キレイの先生」編集部です。

このサイトでも、側頭筋については何度か取り上げてきました。

側頭筋は、咀嚼筋(そしゃくきん)のひとつで、咀嚼するときに使う筋肉で、下顎を動かす働きがあります。

下の図のような場所にあります。

側頭筋のイメージ

側頭筋は、食いしばりの癖などで凝ってしまうと、下顎を支えられずに、フェイスラインがたるむ原因になります。

そのため、側頭筋をやわらかくすることで、リフトアップの効果があります。

側頭筋のコリをほぐす!リフトアップの側頭部マッサージ2つ」でも、側頭筋をゆるめる方法をご紹介していますので、合わせてご覧になってみてください。

3. 頭皮全体のマッサージ

美容院で、頭をつかんで揉み込むようなマッサージを受けたことがあると思います。

それと同じように、両手を「パー」に開いて、指で頭をワシャッとつかみ、円を描くようにして回すマッサージも、頭皮をやわらかくするのに効果があります。

3. 頭皮全体のマッサージ

4. 髪の毛を引き上げる

髪の毛をつかんで引き上げることも、刺激によって血流が良くなり、頭皮をやわらかくすることにつながります。

4. 髪の毛を引き上げる

「痛気持ち良い」くらいの力で引き上げましょう。

5. 後頭骨のマッサージ

首の後ろ側に、頭との境目にくぼみがあると思います。

そこを押して、「後頭骨(こうとうこつ・頭蓋骨の後ろの底になっている骨)」に刺激を与えることも、頭皮をやわらかくするのに良いです。

5. 後頭骨のマッサージ

頭皮マッサージを楽にする方法

これらの頭皮マッサージを、全体で5分くらい行うのが目安です。

ただ、手を上げたままの姿勢では、疲れてしまうと思います。

そこで、楽に頭皮マッサージを行う方法があります。

机に肘をついて、身体を傾けて、マッサージしたい頭皮の場所に手を置きます。その状態で腕を動かせば、頭の重みで頭皮マッサージをすることができます。

例えば、側頭筋のマッサージは、横になって耳の上あたりに手を置き、軽く上半身を動かすだけで行うことができます。これなら、テレビを観ながらマッサージすることもできますね。

6. 頭皮をやわらかくする方法(耳マッサージ)

6. 頭皮をやわらかくする方法(耳マッサージ)

先程、血流の滞りが、筋肉のコリの原因になることはお話ししました。そのため、血流が良くなれば、頭皮をやわらかくすることにもつながります。

それには、両耳を引っ張ったり、回したり、餃子のように丸めたりして、マッサージをすることも効果があります。

耳にはツボが110個あるとされ、耳をマッサージすることで、全身に刺激を与えることができ、血流の改善につながります。

耳をマッサージすると、耳がやわらかく温かくなるのが感じられると思います。

まとめ

「キレイの先生」編集部です。

皆さまも、頭皮を指で押さえて動かしてみてください。きちんと頭皮は動きますか?

「動きが良くないな…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

頭皮のコリは、顔のたるみの原因にもなります。

そのときは、頭皮をやわらかくする方法をお試しになってはいかがでしょうか? ご自宅でちょっとした時間にできる簡単な内容です。

豊田 先生の後編の記事は、「表情筋の衰えから来るたるみ」がテーマです

今回とは、アプローチする場所も方法も違いますので、こちらも是非ご覧ください。

* 豊田 先生の後編の記事は、下からご覧ください。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:Aroma room Perch 豊田 知理 先生、「キレイの先生」編集部)

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