今回のテーマは、「シワの改善方法」です。
愛知県岡崎市 エステサロン フェイススパ キラリの小径 の キラ肌おかみエステティシャン マスヨ 先生にインタビューさせていただきました。
シワは、「浅いシワ」と「深いシワ」に大きくわけることができ、浅いシワはお肌の乾燥から、深いシワはお肌の老化が、主な原因になるといいます。
そのため、特に浅いシワに関しては、スキンケアでの徹底的な保湿が大切になるそうです。
そんなシワの原因や改善方法について、マスヨ先生に教えていただきました。
目次
シワの原因
・シワは表皮性と真皮性に大きく分けられる
・表皮性のシワは目元に真皮性のシワは額などに出やすい
・周囲の環境や紫外線などがシワの原因に
シワの改善方法
・表皮性のシワはとにかく徹底した保湿を
・クレンジングでのマッサージで皮膚温を上げるなど
・シワにはピーリングもおすすめ
・指圧によるツボ押しマッサージもおすすめ
・特に乾燥によるシワには水分の摂取も大事
・シワにおすすめのサロンケアは?
シワの原因
マスヨ先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「シワの改善方法」です。
先生のサロンのお客様にも、シワを気にされている方はいらっしゃいますか?
はい、いらっしゃいますよ。
特に秋口の頃から、小じわを気にされる方が増えてきます。
シワで、見た目の印象も変わると思います。
そうですね、どうしても年齢が上がってみえやすいです。
それに、特に表情の出る場所にシワがあると、思わぬ誤解を他人に与えてしまいやすいです。
例えば眉間のシワが深い方は、普段から周りの人から「怒ってる?」って思われやすくなります。
それから、目の周りの小ジワやほうれい線はご自身でも気付きやすいので、メンタルの面でも良くありませんよね(苦笑)。
はい、たしかに、シワをみつけると、テンションが下がってしまいます(苦笑)。
シワは表皮性と真皮性に大きく分けられる
シワは、何によって起こるんですか?
シワは、大きく2種類に分けられて、ひとつが「表皮(ひょうひ・皮膚は3層構造になっていてその表面の層)性のシワ」です。
そして、もうひとつが「真皮(しんぴ・皮膚の真ん中の層)性のシワ」です。
表皮性のシワは、浅いシワで「ちりめんじわ」と呼ばれるものです。
これは、肌表面の乾燥によって起こり、笑ったりしたときには出ますが、真顔になると消えます。
それに対して、真皮性のシワは、深いシワです。
これは、真皮のコラーゲン・エラスチン(皮膚の弾力成分)の劣化や、それらの成分を生み出している線維芽細胞(せんいがさいぼう)の老化によるところが、主な原因です。
表皮性のシワが、真顔になると消えると消えるのに対して、真皮性のシワは、真顔のときも戻りません。
そうすると、真顔のときのシワの状態で、それが表皮性のものなのか真皮性のものなのかを判断できそうですね。
はい、そうですね。
ちなみに、その真皮性のシワがさらに進むと、大ジワになります。
それは、お肌の弾力低下に、皮下脂肪(ひかしぼう)の減少や表情筋(表情を形作る筋肉)の衰えなどが重なって、お顔が重力方向に下がることによって起こります。
そこまで来ると、「シワ」というより、「たるみ」ともいえそうですね…。
はい、まさしく、「大ジワ」という名のたるみです。
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表皮性のシワは目元に真皮性のシワは額などに出やすい
顔の中で、シワの出やすい場所はありますか?
表皮性のシワは、主に目周りに発生しやすいです。
それは、どうしてなんでしょうか?
目元は、お顔の中でも特に伸縮の激しい場所です。
例えばまばたきは、1日に約2万回行っているといいます。
それによって、とにかく皮膚を引っ張ったり縮めたりすることを、寝ているとき以外はずっと繰り返しているわけです。
さらに、目元の皮膚はお顔の中でも特に薄い場所で、他と比べると1/2の厚さしかないといわれています。
たったの1/2ですか!?
はい、それに加えて、目元は皮脂腺(ひしせん・毛穴の中にある器官で油分の皮脂を分泌している)もほとんどありません。
ですので、目元は油分が不足して乾燥がもっとも進みやすい場所といえます。
それで目元は、乾燥の小じわが出やすいんですね…。
はい、先程もお話しましたが、目はまばたきをしていますので、目元は動かすことが多くて折りジワが入りやすいです。
それが、お肌の乾燥によって固定化されていきます。
ちなみに、真皮性のシワが出やすい場所はあるんですか?
真皮性の深いシワは、目尻や額といった場所に出やすく、表情筋の方向に対して垂直に出ることが多いですね。
周囲の環境や紫外線などがシワの原因に
日々の生活習慣で、シワの原因になることはありますか?
表皮性のシワでいいますと、特に現代社会は、室内は一年中エアコンがかかっていて、乾燥しやすい環境にあるといえます。
その影響か、日本人の肌質自体、乾いたドライ肌の方の比重が増えてきた印象があります。
真皮性のシワは、老化によるところがありますので、年齢で逆らえない部分もあります。
ただ、老化の8割は、紫外線による「光老化」ともいわれています。
そうすると、真皮性のシワは、紫外線が原因になるといえそうですね。
はい、加齢に加えて、紫外線による光老化が影響してきますね。
後は、長時間のスマホなどで目を酷使することも、ドライアイの原因になりやすく、目元のシワを一層加速させてしまいます。
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シワの改善方法
表皮性のシワはとにかく徹底した保湿を
シワの改善には、スキンケアでの保湿も大事なんですよね?
はい、もちろんです。
特に表皮性のシワは、とにかく保湿がいちばんです。
例えば目元のシワは乾燥から起こりますが、そういったときは、目元だけではなく、お顔全体が乾燥していることが考えられます。
ですので、ローション(化粧水)をたっぷりと使ってケアしていただきたいです。
化粧水の付け方でアドバイスはありますか?
ローションをコットンでお付けになる場合は、お顔全体で少なくとも100回は優しくパッティングを行っていただきたいです。
パッティングを100回もですか(笑)!?
はい、そのくらい徹底して保湿してあげるといいですよ。
ただ、化粧水の付け方でいちばん理想なのは、ローションマスクを習慣化することです。
ローションパックは、化粧水を手で付けるよりも保湿効果が高いといいますよね。
はい、ローションマスクでひとつ気を付ける点としては、5分以上は行わないことです。
ローションマスクを長くお肌に乗せすぎると、逆に今度はお肌の水分がマスクのほうに持っていかれてしまいます。
ローションパックについて
ちなみにローションマスクは、お顔全体で行うのもいいですが、特にシワの出やすい目元には、目元専用のものをお使いになるのも有効です。
目元専用の形にカットされたシートマスクもありますよね。
それに化粧水を含ませて、パックを行うんですね。
はい、そのときは、まずは目元美容液を塗ってから、ローションマスクを乗せるのもおすすめです。
それによって、美容成分の浸透をさらに高めることもできます。
アイクリームはふたをするような役割があるので難しいですが、目元美容液でしたら、そういった使い方もできます。
シワの改善方法
(目元のシワの改善方法)
1. 目元美容液を塗る
2. その上から目元専用のローションパックを乗せる
3. 5分以内に外す
シワを改善するには、乳液やクリームも使ったほうがいいんですよね?
はい、たっぷりの化粧水をお肌に与えた後は、乳液・クリームでふたをするようにしましょう。
特に夜は、眠っている間にお肌が乾燥して、朝の4時頃が乾燥のピークといわれています。
ただ、その時間帯にお手入れをすることは難しいですよね。
そうですね、さすがにその時間帯にお手入れはできません…(苦笑)。
ですので、特に秋冬の乾燥しやすいシーズンは、夜のお手入れでナイトクリームをしっかり塗って、朝までお顔をラッピングできるようにしたいです。
ナイトクリームは、美容液よりも美容成分が濃厚に含まれているものが多いです。
ですので、シワもそうですが、肌悩みを解決するのに向いています。
そういったナイトクリームを夜のお手入れで使うことで、夜の睡眠中の「お肌が作られる時間」に、その有効成分を浸透させることもできます。
クレンジングでのマッサージで皮膚温を上げるなど
シワを改善するのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか?
お肌の乾燥しやすい秋冬は、皮膚温も下がりやすいです。
そうすると、お肌のターンオーバー(皮膚の新陳代謝)が低下して、お肌も生まれ変わりにくくなります。
ですので、特に秋冬は、皮膚温を上げていくことも大事です。
それには、バームタイプのクレンジング料もおすすめです。
バームタイプのものは、お肌になじませるとオイルに溶けていきますので、クレンジングをしながら、お顔のマッサージを兼ねることもできます。
それで、螺旋(らせん)を描くようにクレンジングをなじませるときに、耳たぶも一緒にマッサージしてあげると、皮膚温を上げるのに尚いいですよ。
それから、シワの出やすい目元は、お顔全体のクレンジングを行う前に、目元専用のクレンジングでアイメイクを優しく落としてあげるのもおすすめです。
後は、すっきりした洗い上がりの泡洗顔を好まれる方もいらっしゃいますが、小じわには、ミルクやクリームタイプの洗顔料に切り替えていただくのも、ひとつです。
泡を立てないタイプの洗顔料に切り替えるということですね。
はい、そうです。
シワにはピーリングもおすすめ
日本人にはまだなじみが薄いかもしれませんが、ピーリング(肌表面の古い肌細胞・角質をほぐして剥がれ落ちやすくするケア)も、シワにおすすめです。
お肌の老化は、表皮の代謝が落ちて、ターンオーバーが遅れてくることからも起こります。
そうして肌表面に角質がたまると、元気なお肌が下のほうから生まれにくくなります。
それをピーリングで、肌表面の余分な角質を取り除いてあげることで、健康的なお肌が生まれやすくなって、シワの改善にもつながります。
それに、ピーリングを行うと、お肌のごわつきが取れて、お肌がスキンケア化粧品の有効成分を吸収しやすい状態になります。
ですので、ピーリング後は、その状態をいかして、たっぷりの保湿を行いつつ、お肌に有効成分を入れ込んでいくと、プルンプルンのピカピカお肌に生まれ変わりますよ。
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指圧によるツボ押しマッサージもおすすめ
ちなみに、シワにおすすめのマッサージなどもあるんですか?
はい、シワには、セルフマッサージもいいですよ。
マッサージは、美容オイルを使って行うのがおすすめです。
乾燥によるシワの出やすい目元などは、皮膚が薄いので、何も付けない素手で摩擦をかけたマッサージを行うと、かえってシワを増やしてしまう原因になります。
ですので、マッサージを行うときは、必ず美容オイルなどを使用するようにしましょう。
それで目周りは、指圧しながらツボ押しを行うのがおすすめです。
目の周りには、ツボが集まっているといいますもんね。
はい、それから、お顔のツボの場所を覚えなくても、お顔全体を優しく押していってあげることでも、ツボ押しになります。
他には、クリームを塗ってからローラー美顔器などをお使いになるのも、血行促進になりますし、手軽にケアができますよ。
特に乾燥によるシワには水分の摂取も大事
シワを改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
サロンのお客様でも、秋頃からシワに気付かれる方が多いです。
秋冬は、空気が乾燥して、お肌も乾燥しやすいシーズンですもんね。
はい、もちろんそれもありますが、お客様の話をお聞きしていると、水分摂取量も関係しているように思えます。
夏は暑いので水分を多めに摂っていますが、秋冬になると水分の摂取量が少なくなる方が多いです。
そこから、お肌の乾燥が起こって、シワにつながる場合もあります。
ですので、シワにも、水分を摂ることは大切です。
人間は一日で、呼気や汗などから1Lの水分が出ていくといわれています。
ですので、最低でもその量は水を摂っていただきたいですし、美容のことを意識するのであれば、一日2Lの水を摂ることをおすすめします。
それから、コーヒーや紅茶などのカフェインが入っている飲み物は、利尿作用があるので、飲みすぎには気を付けていただきたいです。
コーヒーなどを、ノンカフェインのハーブティーなどに切り替えるのもいいですね。
そして、お肌が生まれ変わる夜の時間に少しでも長く睡眠をとることも大切ですので、お肌のことを考えて、できるだけお早めにお休みになっていただきたいです。
シワにおすすめのサロンケアは?
ちなみに、先生のサロンでは、シワの改善にどんな施術・ケアが効果的なんですか?
表皮性のシワでしたら、保湿がいちばん大切ですので、ヒアルロン酸の導入や、保湿成分が高配合されたマスクなどが、特に有効です。
真皮性のシワには、そのお手入れに加えて、表情筋をとレーニングできる機械の「EMS(微弱な電気刺激で筋肉にアプローチするエステ機器)」を行ったりしています。
表情筋は、日頃から泣いたり笑ったりする表情豊かな女優さんでも、全体の3割しか使っていないといいます。
そうすると一般人の方ですと、7割以上の表情筋を使えていないということです。
ですので、EMSで表情筋のトレーニングを行うと、一回でも効果がよくわかります。
それを2ヶ月間、週にいちど行うようにして、合計8回を集中的にケアすると、表情筋が鍛えられ張ってきて、シワも下のほうから伸びてきます。
EMSについて
その他にも、サロンでは、先程お話したピーリングも行っていますし、「フォトフェイシャル(光エネルギーを用いたエステ機器)」もおすすめです。
ピーリングが肌表面からアプローチするのに対して、フォトフェイシャルは、光の波長でお肌の内側から働きかけることができます。
それによって、線維芽細胞を活性化してコラーゲンの生成などにもつながり、内側から立ち上がるようなお肌を作ることができ、シワにも有効です。
フォトフェイシャルについて
まとめ
今回のインタビューで挙がった、シワの改善方法をまとめます。
1. 表皮性のシワには化粧水をたっぷり付ける(手で付けるときはパッティングを100回以上行う、ローションパックもおすすめ)
2. スキンケアは乳液・クリームで仕上げる(特に秋冬は、夜のお手入れに栄養価の高いナイトクリームの使用もおすすめ)
3. バームタイプのクレンジング料などで、クレンジングしながらマッサージを行って皮膚温を上げる(そのときに、耳も一緒にマッサージを行うのがおすすめ)
4. アイメイクは目元専用のクレンジングで先に落とす
5. 泡洗顔ではなく、ミルクやクリームタイプの洗顔料に切り替える
6. ピーリングを行う
7. 美容オイルを付けて、指圧でツボ押しのマッサージを行う(もしくは、ローラー美顔器などを使用するのも良い)
8. 水分をきちんと摂る(美容のことを意識するのであれば、一日2Lの水分を摂るのがおすすめ)
9. 夜はできるだけ早く休む
特に表皮性のシワは、お肌の乾燥から起こりますので、スキンケアでの徹底的な保湿が大切で、化粧水でたっぷりとうるおいを与えていただきたいです。
それには、マスヨ先生もおっしゃっていましたが、ローションパックなどもおすすめです。
シワが気になったときは、マスヨ先生のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?