美容のスペシャリストが教えるキレイ

肌老化の原因は加齢以外が8割!美容家の教えるスキンケアなどの対策9つ

今回のテーマは、「肌老化」についてです。

東京都三軒茶屋 フランス式オールハンドエステサロン プリンセスブドワールの坂田 広己 先生にインタビューさせていただきました。

肌老化は、年齢によって避けられないものです。

ただ肌老化の原因は、年齢以上に、生活習慣などの環境的な要因による影響が大きいそうです。

そのため、肌老化の対策にも、正しいスキンケアを行って生活習慣を整えることが大切だといいます。

肌老化の原因や対策方法について、坂田先生に教えていただきました。

目次

肌老化の原因
・肌老化は酸化と糖化による影響が大きい
・肌老化でハリが低下でシワやたるみが出やすくなるなど
・肌老化は年齢以外の原因が約80%を占める

肌老化の対策
・スキンケアでの保湿はエイジングケアの基本
・クレンジングはTゾーンからUゾーンの順に行う
・乾燥肌はTゾーンだけに洗顔料を乗せる
・紫外線対策や生活習慣を整えることも大事
・肌老化におすすめのサロンケアとは

編集部の選ぶ肌老化におすすめの化粧品

まとめ

肌老化の原因

坂田先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「肌老化」です。

肌老化とは、どんなことをいうんですか?

年をとるにつれてお肌が本来持っている機能が衰えることをいいます。

例えば年齢とともに、ターンオーバー(皮膚の新陳代謝)のサイクルは遅くなっていきます。

それに、エストロゲン(女性ホルモンのひとつ)・水分・皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)・セラミド・コラーゲン・エラスチン・ヒアルロンなども減少します。

肌老化は酸化と糖化による影響が大きい

お肌本来の機能が衰えるというのは、お肌の中でどんなことが起きているんですか?

お肌の老化の主な要因は、酸化・糖化・乾燥・菲薄化(ひはくか)・女性ホルモンの減少といわれています。

その中でも、大きな要因といわれているのが、「酸化」と「糖化」です

酸化は、体内で発生した活性酸素の増加によって、細胞が錆(さ)びてしまうことをいいます。

人間の身体の中に入ってきた酸素の内、2%は活性化して活性酸素になるといわれています。

活性酸素は、身体にとって必要な働きをするものもありますが、増えすぎると正常な細胞まで傷つけてしまう場合もあります。

それによって酸化も起こり、肌老化を進める原因にもなります。

糖化は、身体の中のタンパク質と糖が結び付いて、「AGEs」とも呼ばれる糖化生成物(とうかせいせいぶつ)という褐色(かっしょく)の物質に変化することをいいます。

酸化は、細胞が「錆びる」といえますが、それに対して糖化は、「焦げる」のと同じような状態です

例えると、パンが焦げるのと同じような原理です。

体内で糖化生成物がいちど出来てしまうと、分解されずに、体内に蓄積され続けます。

若いときでしたら、ターンオーバーがしっかりと働いているので、糖化生成物を排出することができます。

ただ年をとるにつれて、新陳代謝の働きも鈍くなります。

そうすると、糖化生成物も排出されづらくなって、お肌は硬くなっていってハリが奪われます。

それに、くすみの原因にもなって、肌老化を進めてしまいます。

肌老化の主な要因

・酸化:例えると細胞が「錆びて」機能が低下すること
・糖化:例えると細胞が「焦げて」機能が低下すること
など

肌老化でハリが低下でシワやたるみが出やすくなるなど

肌老化で、どんな症状が出やすくなりますか?

お肌のバリア機能(皮膚の水分の蒸発を防ぐ働きなど)が低下してくるので、皮膚の表面に水分が漏出(ろうしゅつ)して乾燥が進みやすくなります

それから、お肌の弾力やハリに必要なコラーゲン・エラスチンが変質して、シワやたるみも起きやすくなります

それにお肌がたるむと、毛穴も開きやすくなりますね。

また、活性酸素が発生すると、肌表面のメラノサイト(メラニンを生成する細胞)を攻撃することでメラニンが増加して、シミやそばかすの原因にもなります

後は、ターンオーバーが遅れることでお肌のくすみも起きやすくなります

肌老化の症状

・肌のバリア機能の低下によって乾燥が進む
・コラーゲンなどの変質によってシワやたるみが起こる
・肌のたるみで毛穴も開きやすくなる
・活性酸素の影響でシミやそばかすの原因になる
・ターンオーバーが遅れることでくすみも起きやすくなる
など

肌老化は年齢以外の原因が約80%を占める

肌老化は、何歳くらいから始まるんですか?

一般的には、25歳がお肌の曲がり角といわれています

25歳から!? 肌老化が始まるのは、意外に早いんですね…。

はい、特に、中学・高校の部活でよく紫外線を浴びていて紫外線ケアを怠っていた方は、その影響が表れやすいです。

そういった方は、肌老化の進行が早い傾向にあります。

それから、30代になると第2の肌老化が始まるといわれています。

これは、女性ホルモンのバランスの崩れによるところが大きいです。

それによって、コラーゲン・エラスチン・水分・皮脂などが減少して、お肌のたるみや乾燥などの症状が表れてきます。

ただ30代の肌老化も、突然表れるものではありません。

若い頃に怠っていた紫外線のケアや食生活・生活習慣の乱れなどの積み重ねが原因になります。

いまの話をお聞きすると、肌老化は、年齢によるものだけじゃなくて、生活習慣による影響も大きそうです。

そうですね、エイジングのプロセスは、年齢にともなう自然老化が全体の20%といわれています

80%は、紫外線・汚染・ライフスタイル・ストレスなどによる環境老化です

そうなんですか!? そうすると肌老化は、実は環境によるところのほうが大きいんですね…。

それは、どんなことが原因になるんですか?

ひとつは、紫外線です

紫外線は、老化を早めるといいますもんね…。

はい、それに生活習慣の乱れです

例えば、喫煙・ストレス・バランスの悪い食事・お酒の飲みすぎなどもそうですね。

それに運動不足も良くありませんが、激しい運動も老化を進める可能性があります。

後は、普段のお手入れの影響もあります

例えばメイクを落とさずに寝てしまうことは避けていただきたいですし、保湿不足にも気を付けていただきたいです。

そういったことで、肌老化を促進させてしまいます。

肌老化の原因

【生活習慣などで原因になること】
・年齢による自然老化(ただしそれは肌老化の約20%といわれている)
・紫外線
・喫煙・ストレス・食事・運動などの生活習慣の乱れ
・間違ったスキンケア(例えば、メイクを落とさずに寝る、保湿不足、など)
など

肌老化の対策

スキンケアでの保湿はエイジングケアの基本

肌老化には、スキンケアでの保湿も大事なんですか?

はい、もちろんです。

保湿は、エイジングケアの基本です

スキンケアの保湿方法でアドバイスはありますか?

化粧水は、水溶性の保湿成分が含まれているものがおすすめです

例えば、「ヒアルロン酸」・「コラーゲン」・「エラスチン」・「天然保湿因子・NMF」などです。

それに、NMFに含まれる「アミノ酸」・「尿素」・「ミネラル類」などもいいですね。

「セラミド」も保湿成分としておすすめですが、水溶性ではないので、美容液・乳液・クリームで補うほうが適しているでしょうか。

それから、「ビタミンC誘導体」などの抗酸化成分の入ったエイジングケアタイプのスキンケア化粧品もいいですね。

後は、日中は環境老化の影響を受けやすいので、昼と夜で化粧品を使い分けるのもひとつです。

そのときは、朝にエイジングケアタイプ、夜に保湿タイプのものを使用するといいですよ。

肌老化の対策

【スキンケアでの保湿方法】
1. 化粧水は水溶性の保湿成分配合のものがおすすめ(ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、天然保湿因子、など)
2. セラミドは美容液・乳液・クリームなどで補うのがおすすめ
3. ビタミンC誘導体などの抗酸化成分配合のエイジングケア化粧品を使用する
4. 朝と夜で化粧品を使い分ける(朝はエイジングケアタイプ、夜は保湿タイプ)
など

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クレンジングはTゾーンからUゾーンの順に行う

肌老化の対策として、クレンジングのポイントはありますか?

クレンジングはまず、クレンジング料を手の平になじませて人肌くらいに温めます

それで、皮脂のいちばん多いTゾーンから、Uゾーン、そして首に塗布していきます

それから同じ順番で、小さな円を描きながらマッサージして、メイク汚れになじませていきます。

それで最後は、皮脂を取りすぎないように、人肌程度のぬるま湯ですすぎます

ちなみにクレンジングは、オイルタイプのものは皮脂を取りすぎてしまいやすいです。

ですので、クリームタイプなどがおすすめです。

肌老化の対策

【5. クレンジング方法】
(1) クレンジング料を手の平になじませて人肌くらいに温める
(2) Tゾーン、Uゾーン、首の順番にクレンジング料を塗布する
(3) その順番で小さく円を描きながらマッサージする
(4) 最後は、人肌程度のぬるま湯ですすぐ

【編集部補足】クレンジングポイント

クレンジング・洗顔の両方にいえることですが、汚れをきれいに落とすことは大切ですが、洗いすぎにも気を付ける必要があります。
皮脂は、肌表面で汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜「皮脂膜」を作ります。
皮脂膜は皮膚の水分の蒸発を防ぐ役割などがあり、クレンジングなどで必要な皮脂まで落としてしまうと、肌は乾燥しやすくなります。

乾燥肌はTゾーンだけに洗顔料を乗せる

では、洗顔方法のアドバイスはありますか?

お肌に皮脂が残っていると、酸化して肌老化を招きます。

ただ、洗浄力の強い洗顔料ですと、皮脂を取りすぎてしまいます。

一般的に、フォーミングタイプの泡立つ洗顔料は、洗浄力の強いものが多いです。

そういったものよりは、お肌に必要な皮脂を残してくれるクリームタイプなどがおすすめです。

それで、乾燥肌の方は、Tゾーンだけ洗顔料を使用するようにしてもいいですね。

皮脂の多いTゾーン以外は洗いすぎないようにするんですね?

はい、そうです。

肌老化の対策

【洗顔のポイント】
6. 乾燥肌の人はTゾーンだけ洗顔料を使用する
など

紫外線対策や生活習慣を整えることも大事

肌老化の対策に、生活習慣で心がけられることはありますか?

ひとつは、紫外線を浴びないようにして、紫外線対策をしっかり行っていただくことです。

基本的なことですが、日傘をさしたり帽子をかぶったりすることもそうですし、日焼け止めを塗ることもそうですね。

どうしても紫外線を浴びてしまう方は、ビタミンA・C・Eを摂ることを意識するといいですよ。

それから食生活は、バランスのいい食事が基本です

その上で、砂糖・人工甘味料・トランス脂肪酸・炭水化物・揚げ物・アルコール・栄養ドリンクなどの摂りすぎは、老化を早める原因になるので、控えめにすることをおすすめします。

後は、禁煙・適度な運動・ストレスをためない・適度な飲酒なども大切ですよ。

生活習慣を整えるということですね。

はい、そうです。

肌老化の対策

【生活習慣で心がけたいこと】
7. 紫外線対策を行うなど紫外線をできるだけ浴びないようにする
8. バランスの良い食事の上で、老化を進める食べ物に気を付ける(砂糖、人工甘味料、トランス脂肪酸、炭水化物、揚げ物、アルコール、栄養ドリンク、など)
9. 生活習慣を整える(禁煙、適度な運動、ストレスをためない、適度な飲酒、など)
など

肌老化におすすめのサロンケアとは

ちなみに先生のサロンでは、肌老化にはどんな施術・ケアが効果的ですか?

「ユースインテンシブ」という若返りを目指すコースがおすすめです。

サロンでは、「ソティス」という化粧品を使用しています。

当コースでは、独自の有効成分「サフラン」・「ソフォラ」・「ペプチド」が自然老化と環境老化の要因に働きかけます。

それによって、あらゆる年代のお肌にアプローチして、若々しい素肌に導きます。

編集部の選ぶ肌老化におすすめの化粧品

「キレイの先生」編集部です。

ここまでが、尾本先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。

ここからは、肌老化におすすめの化粧品をご紹介します。

美容サロン経営者が肌のリフトアップ感を絶賛

「肌奥まで引き込んだうるおいをうまく抱え込めるようになって、たるみ肌がキュッと上がった!」

美容サロン経営者がそう話したのが、「キレイの先生 ブースターミルク」です。

ブースターミルクは、洗顔後すぐに付けるミルクで、このサイトに登場した数十名の美容家の先生方に協力いただき開発しました。

その開発協力者のおひとり、サロン結香 の矢澤 ともみ 先生の感想をご紹介します。

ブースターミルクで、肌がうるおいをうまく抱え込めるようになって引き締まり、キュッと上がりました

肌が活発に動き出したような感じというのでしょうか(笑)。

それはブースターミルクで、スキンケアの保湿力がアップするのが大きいですよね。

ブースターミルクのあるなしでは、化粧水を付けたときの保湿感が全然違います(笑)。

ブースターミルクを付けると、その後の化粧水が、乾いたスポンジに水分が入っていくみたいに肌奥までギュッと引っ張られていくことを感じます!

それに、化粧水後しばらくそのままでいても、乾燥をほとんど感じませんでした。

それからもうひとつ驚いたのが、このテクスチャーです。

ミルクの予想を裏切るみずみずしさで(笑)、べたつきもないので使いやすいです!

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

商品概要

キレイの先生 ブースターミルク

美容サロン経営者がたるみケアにも絶賛した「キレイの先生 ブースターミルク」は、洗顔後の最初に使用するミルクです。
みずみずしいミルクがうるおいを肌奥まで引き込んで、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がうるおいを抱き込んで放しません。
定期購入のお申込みで初回50%OFFでお試しいただけ、配送回数の制限もありません。

●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
●定期初回価格:税別1,490円

まとめ

肌老化は、年齢によって避けられないものです。

ただそれ以上に、生活習慣などの環境的な要因による影響が大きいです。

だからこそ、日々のスキンケアや生活に気を付けることで、肌老化の予防にもつながります。

肌老化の対策にも、正しい方法でスキンケアを行って、生活習慣を整えることが大切ですよ。

* 2018年8月2日に公開した『肌老化は加齢以外の原因が8割?肌老化の予防法7つをエステ員に聞く』を再編集しました。

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