「キレイの先生」編集部です。
お肌の悩みの中でも、毛穴の悩みは、年代を問わないものだと思います。
今回取り上げるテーマは、その中の「毛穴の汚れ」についてです。
らぶらぶ肌ラボ Sanari の中川原 福美 先生に取材させていただきました。
毛穴が汚れていると、毛穴が目立ってしまいます。
そもそも、毛穴の汚れとは、何が汚れている状態のことをいうのでしょうか?
そして、毛穴の汚れを落とすには、スキンケアなどで、どんなことを心がけると良いのでしょうか?
中川原 先生に教えていただきました。
目次
毛穴の汚れの原因
・原因
本日のキレイの先生
らぶらぶ肌ラボ Sanari
中川原 福美 先生
「キレイの先生」編集部
毛穴が汚れていると…
中川原 先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「毛穴の汚れ」です。
毛穴が汚れていると、顔はどんな印象に見られやすいですか?
毛穴が目立ってしまい、お肌全体がくすんだように見えてしまいます。
また、化粧ノリも悪くなります。
毛穴の汚れは、化粧ノリにも関係してくるのですね?
そうですね。
(毛穴が汚れていると目立ちやすいので)毛穴を隠そうとして、ファンデーションなどを厚塗りすると、また毛穴に粉が詰まったりして、悪循環になるケースもあります。
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先生は、サロンでたくさんのお客様のお肌をご覧になっていると思いますが、毛穴の汚れでお悩みの方は多いですか?
はい、多いですね。
サロンでは、肌診断も行っていて、お肌に特殊な溶剤を塗って、それを剥がしてカメラで撮影すると、パソコンで(お肌の)キメなどをみることができるのですが、毛穴に汚れが詰まっているお客様は、それで分かります。
中には、ぎっしりと詰まっている方もいらっしゃいます。
毛穴の汚れは、年齢と関係しているのでしょうか?
例えば、年をとると毛穴の汚れが起こりやすくなる、といったことはあるのですか?
やはり、老化で皮膚がたるんでくると毛穴もたるむので、(毛穴が)目立ちやすくなります。
たしかに、毛穴がたるんでくると、汚れも詰まりやすくなりますね。
毛穴のたるみは、何歳くらいから起こりやすいですか?
35~40歳くらいからのように感じます。
たるみ毛穴についての記事
毛穴は、ご年配の方だけではなく、若い方でも、(クレンジング・洗顔で)汚れをきちんと落としていないと、汚れが詰まってしまいます。
若い人でも、毛穴の汚れにお悩みの方はいらっしゃいますね。
私も、毛穴の汚れは、あまり年齢を問わない悩みのイメージがあります。
ちなみに、毛穴の汚れが起こりやすいシーズンは、あるのですか?
汗をかく時期や季節の変わり目も、お肌の水分と油分のバランスが悪くなるので、(毛穴の汚れが)起こりやすいです。
毛穴の汚れの原因
「毛穴の汚れ」といいますが、何が汚れている状態なのですか?
毛穴に詰まった古い角質(古くなった肌細胞)・メイクの落とし残し・皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)などです。
そして、毛穴にそれらが詰まったまま蓄積されてくると、酸化して黒ずんできます。
「毛穴の黒ずみ」の状態ですね。
毛穴の黒ずみの記事
また、無理に(毛穴に詰まった)汚れを取ろうとすると、かえって毛穴が広がってしまい、逆効果になる場合もあります。
顔の中では、どんな場所に、毛穴の汚れが起こりやすいですか?
やはり、皮脂の分泌の多い場所ですね。
すると、Tゾーンなどですか?
そうですね、サロンのお客様にも、鼻先や小鼻などで(毛穴の汚れに)悩まれる方が多いです。
小鼻は、メイク(汚れ)を落としそびれたりすることもあって、(毛穴が)目立つことが多いようにも感じます。
後は、頬なども、(毛穴の汚れが)起こりやすいです。
原因
毛穴の汚れは、どんなことが原因になるのでしょうか?
生活面では、睡眠不足や栄養不足です。
生活習慣はお肌の状態に表れるといいますが、生活習慣の乱れは、毛穴の汚れにもつながるのですね。
はい、(睡眠不足や栄養不足では)皮膚のターンオーバーを乱してしまいます。
ターンオーバーについて
皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが育ちながら少しずつ表面に上がってきて、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ち、日々新しく生まれ変わっています。そのサイクルを、「ターンオーバー」といいます。
ターンオーバーが乱れて(サイクルが)長引いてしまうと、不要な角質を取り除くことができません。
なるほど、(ターンオーバーの乱れで)不要な角質が皮膚の表面にたまってしまい、それが毛穴に詰まりやすくなるのですね。
はい、そうです。
他に、毛穴の汚れの原因になることはありますか?
クレンジング・洗顔で、メイク汚れや、(顔に付いた)ほこりなどの汚れをきちんと落とせていないことも、原因になります。
毛穴の汚れを落とすには?
では、毛穴の汚れを落とすには、どんなことができるでしょうか?
まずは、生活習慣を見直すことです。
まずは、何事もそれが第一ですよね(笑)。
そして、クレンジング・洗顔で、(顔の)汚れをきちんと落とすことです。
クレンジングで気を付けることはありますか?
まずは、手をきれいにしておくことが基本で、それからクレンジングを行います。
クレンジングは強くこすると、(お肌の)キメを壊してしまいますので、強くこすらずに優しく行います。
特に、しっかりとメイクをする目の周りは、皮膚が薄いので、ポイントメイク落としで、優しくメイクを落とすことをおすすめします。
アイメイクの落とし方の記事
また、(クレンジングをして)メイク汚れと混ざった状態のクレンジング料は、顔に長く乗せておきたくないので、素早く洗い落とすようにします。
クレンジングについての記事
洗顔で気を付けることはありますか?
洗顔は、(洗顔料を)弾力がありやわらかさもあるような感じにしっかりと泡立てて、汚れをつかみ取ってくれるような泡を作り、手の平で(お肌を)こするのではなく、皮膚と手の間に泡があるようにして、泡で洗います。
そして、(毛穴の汚れを落とすには)クレンジング・洗顔でお肌をきれいにしたら、保水・保湿も大切です。
しっかりと保水・保湿するには、(スキンケアで)どんなことができますか?
化粧水の使用料を増やすこともそうですが、それをいっぺんに付けるのではなく、2~3回に分けて付けることをおすすめします。
手の平で優しく包み込むようにして化粧水を押さえ、お肌が(化粧水を)吸い取ったのを感じたら、もういちど付けます。
そうすることで、(化粧水の)浸透力も変わってきます。
また、オイリー・ニキビ肌の方には、クリームを付けたがらない方も多いです。
ただ、人間の身体には、元の状態に戻ろうとする「恒常性(こうじょうせい)」があり、(お肌を)乾燥させてしまうと、かえってお肌が油分を出そうとする場合があります。
インナードライについて
毛穴から分泌されている油分(皮脂)は、皮膚の表面で、汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜(皮脂膜)を作り、皮膚の水分が蒸発しないように防いだりする役割があります。
皮膚が乾燥していると、(皮膚の)水分がそれ以上蒸発しないよう、皮脂の分泌を増やす場合があります。それによって、お肌はオイリーに傾き、表面はオイリーだが、内側は乾燥しているという「インナードライ」につながります。
ですので、(オイリーやニキビ肌の方も)化粧水だけで終わらず、クリームを使ってあげるのが良いと思います。
まとめ
毛穴が汚れていると、毛穴が目立つようになるだけでなく、黒ずみにつながる他、炎症を起こすとニキビの原因にもなってしまいます。
毛穴の汚れを落とすのには、下のようなことが大切といえそうです。
1. 生活習慣を見直す
2. クレンジング・洗顔で(顔の)汚れをきちんと落とす
3. しっかりと保水・保湿する
4. オイリー・ニキビ肌の方もクリームを付ける
これらは、どれも、普段から心がけられることだと思います。
毛穴の汚れが気になっている方も、そうでない方も毛穴汚れの予防になりますので、実践してみてはいかがでしょうか?