美容のスペシャリストが教えるキレイ

菊芋の効果・効能とは?イヌリン等の栄養豊富な菊芋の食べ方

本日のキレイの先生

山下 歌織 先生

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「キレイの先生」編集部です。

今回のテーマは、「菊芋(きくいも)」です。

美と健康を叶えるパン教室 K’s style の山下 歌織 先生に取材させていただきました。

山下 先生は、手作りパン教室などを開催されています。

レッスンでは毎回、パンと合わせて、薬効の高い食材を、テーマとして取り上げていて、過去に、「菊芋」も取り上げたことがあるそうです。

皆さまは、菊芋をご存知ですか?

実は、私は今回の取材で、初めて菊芋を知りました。

菊芋には、多くの効果・効能が期待できるそうです。

料理では、どんな食べ方ができるのでしょうか?

山下 先生に教えていただきました。

目次

菊芋とは
・菊芋の旬は?
・菊芋はどこで販売されている?
・菊芋はどこで販売されている?
・菊芋茶や菊芋パウダーなど

菊芋の効果・効能
・菊芋の栄養
・効果・効能

菊芋の食べ方

まとめ

本日のキレイの先生

美と健康を叶えるパン教室 K’s style

山下 歌織 先生

「キレイの先生」編集部

菊芋とは

山下 先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「菊芋」です。

菊芋は、多くの人にとって、なじみの薄い食材なのではないかと思います。

私も実は、今回の取材で、初めて菊芋を知りました。

菊芋は、どんな植物なのでしょうか?

菊芋は、キク科の植物で、芋ではありません。

え? 芋ではないのですか?

はい(笑)。

どちらかというと、ゴボウに近いです。

見た目が「芋」に似ていて、花が「菊」に似ているので、「菊芋」というそうです。

植物の分類としては、ゴボウと同じです。

私は、そこから勘違いをしていました。

「菊芋」というので、芋の一種かと思っていたのですが、違うのですね。

菊芋は、どこの部分を食べるのですか?

かたまりの形になっている「茎」を食べます。

その茎の部分が、芋と似た形をしているのですね。

味の想像がまったく付かないのですが、菊芋は、どんな味がするのでしょうか?

少し土っぽい味がします。

芋というよりも、ゴボウやレンコンに似ているでしょうか。

菊芋は、生で食べることもでき、(生で食べると)繊維質が感じられるようなシャキシャキとした食感です。

蒸かして食べることもできますが、蒸かしても、芋のようなホクホク感はありません。

なるほど、たしかに、芋とはまったく別物の食材ですね。

菊芋は、日本の植物なのでしょうか?

原産地は、北アメリカです。

日本には、江戸時代の末期に入ってきたといわれています。

ただ当時は、味が土っぽいこともあり、家畜用のエサとして広まり、人が食べるようになったのは、明治に入ってからだそうです。

菊芋は繁殖力が高く栄養もあるので、戦後の野菜が手に入らない時期から、よく食べられるようになったということです。

菊芋の旬は?

野菜には、旬があります。

菊芋は、いつが旬なのでしょうか?

秋の内に(茎の部分が)ぷっくりしてきて、いちばんの旬は、秋の終わった11~12です。

冬の時期は、あまり収穫されず、3~4月になると、また収穫できるようになります。

そして、5月を過ぎたあたりから、根っこが出てきて、食べられなくなります。

菊芋の旬

菊芋が収穫できるのは、下のようなシーズンです。

・3~4月

・11~12月

いちばんの旬は、「11~12月」とのことでした。

 

菊芋はどこで販売されている?

菊芋は、近くのスーパーでみたことがありません。

どこで販売されているのでしょうか?

一般的なスーパーには、あまり置いてありませんね。

時々、産直野菜のコーナーで、(菊芋の)旬な時期にみることはあります。

(販売されているのは)道の駅や農協など、地元のスーパーなどが多いのではないでしょうか。

ちなみに、菊芋は、どのくらいのお値段がするのですか?

高くありませんよ。

じゃがいもや、人参と、それほど変わりません。

そうなのですか!?

もっと高いイメージがありました…。

そのくらいのお値段なら、私も料理に使ってみたいです。

菊芋茶や菊芋パウダーなど

今回、菊芋について取材することになり、私も簡単に調べたのですが、菊芋は、「菊芋茶」や「菊芋パウダー」といった使われ方もしているようですね。

はい。

菊芋は、薬効成分の強い食材ですが、入手しづらく、量をたくさん食べることも難しいです。

そのため、お茶やパウダーにしたものの方が、入手しやすく、摂取しやすいかもしれません。

菊芋の効果・効能

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菊芋の栄養

菊芋は、薬効の強い食材とのことでした。

菊芋には、どんな栄養が含まれているのでしょうか?

いちばん多い主成分は、「イヌリン」です。

イヌリン…、あまり聞きなれない栄養です。

それは、どんな栄養なのですか?

水溶性の食物繊維です。

イヌリンは、「天然のインスリン」とも呼ばれていています。

テレビで、「糖尿病に良い」と取り上げられたことをきっかけに、知られるようになりました。

血糖値を下げたり、糖の吸収を抑えたりする作用があるといわれ、糖尿病の予防などの効果が期待できると注目されています。

先生が、「(菊芋は)薬効が高い」とおっしゃった意味が分かりました。

他には、どんな栄養が(菊芋に)含まれているのですか?

ポリフェノール」や「ペクチン」が含まれています。

ポリフェノールは、抗酸化作用の強い成分として有名だと思いますが、ペクチンも同様に、抗酸化作用が強いです。

後は、ミネラルの「セレン」などが含まれています。

菊芋の栄養

菊芋には、下のような栄養が含まれているとのことです。

イヌリン

ペクチン

ポリフェノール

セレン

効果・効能

菊芋は、栄養的にも、薬効が強そうです。

菊芋を食べることで、どんな効果・効能が期待できるでしょうか?

イヌリンは食物繊維で、腸内で善玉菌のエサになり善玉菌を増やして、腸内フローラの生成をサポートすることにつながり、腸内環境を整える効果が期待できます。

菊芋の美容効果?

腸は、美容面でも、とても大切な働きをしています。

腸は、食べ物の栄養を吸収し、不要なものを排出する役割があります。皮膚に必要な栄養も、腸内で吸収されたものが、血液を通じて届けられています。

また、腸の働きが低下して、例えば便秘になると、腸内で発生した毒素が、血液を通じて全身をめぐり、肌荒れなどの原因になります。

そのため、下の記事でも紹介していますが、腸内環境を整える食べ物は、美肌にも良いといえます。

病気や老化などの現象は、体内で活性酸素が増えることが、原因になります。

シミやシワなども、活性酸素が原因になりますね。

活性酸素について

下の記事でも紹介していますが、活性酸素は、その文字が表す通り、元気すぎる酸素です。体内のウイルスや異物と戦う働きがありますが、その一方で、細胞を酸化させてしまう暴れん坊の側面もあります(酸化とは、細胞が錆び付くようなイメージで、機能の低下につながります)。

(菊芋に含まれる)ポリフェノールやペクチンなど、抗酸化作用が高く、その活性酸素を抑制する作用があります。

つまり、菊芋は、「アンチエイジング」にもつながるということですね。

はい、そうです。

抗酸化作用の高い食べ物

ちなみに、下の記事では、抗酸化作用の高い食べ物を紹介していますので、興味のある方は、合わせてご覧になってみてください。

菊芋の食べ方

菊芋は、どんな食べ方ができるのですか?

先程、生でも食べられるとおっしゃっていました。

はい、マヨネーズを合わせて食べるだけでも、シャキシャキしておいしいです。

また、(菊芋を)蒸して食べることもできます。

レンジでチンしてやわらかくして、味付けは、例えばポン酢だけでも大丈夫です。

菊芋は、手軽に食べることができるのですね。

先生は以前、レッスンで、菊芋を取り上げたとのことでした。

そのときは、生徒の皆さんに、どんなレシピをご紹介されたのですか?

「菊芋のアーリオオーリオ」です。

ニンニクと赤トウガラシ、オリーブオイルで炒めて、パスタのペペロンチーノに似た味付けです。

菊芋のアーリオオーリオのレシピ

今回は特別に、「菊芋のアーリオオーリオ」の作り方を教えていただきました。

下が、そのレシピです。

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■ 材料

・菊芋 120g(2~3個)

・なば菜* 0.5束

・桜エビ 適宜

・昆布だし 大2

・オリーブオイル 大2

・ニンニク 1片

・赤唐辛子 1本

・塩 少々

* なば菜は軽く下茹でしておく。

■ 作り方

1. 冷たいフライパンにオリーブオイル、みじん切りにしたニンニクと赤唐辛子(ホール、中の種を取り除いたもの)を入れて火をつけ、弱火でじっくり香りを出す。

2. 5mmくらいの厚さで輪切りした菊芋と、なば菜を炒める。

3. 全体に火が通ったら桜エビも炒める。

4. フライパンの端っこに具材を寄せて、オイルと昆布だしを混ぜて乳化させ、塩で味を調える。

まとめ

今回の取材で、菊芋が芋ではないことに、まず驚きました。

見た目は、芋そのものなのですが…。

山下 先生の話をお聞きしていると、味は少し土っぽさがあり、食感も(生で食べると)シャキシャキしているとのことでしたので、たしかに、芋とは違いますね。

ただ、栄養的にも、健康や美容への効果・効能は、非常に高そうです。

スーパーではあまり売られていないのが残念ですが、菊芋をみかけたら、私も料理に使ってみたいと思います。

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