「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「まぶたをすっきりさせる方法」です。
アーユルヴェーダ&ヨガサロン RucCitta(ルチッタ) の三浦 希洋 先生にインタビューさせていただきました。
疲れがたまっていたりすると、「まぶたが重い…」と感じることがあると思います。
私自身、まぶたの重みを感じることは多くあります。
まぶたが重く感じるのは、どうしてなのでしょうか?
まぶたをすっきりするには、どんなことができるでしょうか?
三浦先生に教えていただきました。
目次
まぶたがすっきりしない原因
・原因
本日のキレイの先生
アーユルヴェーダ&ヨガサロン RucCitta(ルチッタ)
三浦 希洋 先生
「キレイの先生」編集部
まぶたが重い…
三浦先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「まぶたをすっきりさせる方法」です。
「まぶたが重いな…」と感じるときは、見た目にも変化が表れるんですか?
そうですね、(目が)はれぼったくなり、むくんだような見た目になる方が多いです。
まぶたが重いというのは、目そのものが疲れている、ショボショボする、充血する、視界がかすむ、目の奥が重い、といった状態になっているケースが多いです。
後は、単純に眠いだけということもありえますが(笑)。
それによって、顔の印象も変わってきそうですね。
はい、目の周りがはれぼったく見えると、お顔も全体的にはれぼったく見えてしまいますよね。
顔の中で占める目の印象は、いちばんと言っていい程大きいですから。
たしかに、目は、見た目(の印象)への影響が大きい場所だと思います。
目が疲れているときに、「目以外の部分はとても元気!」ということはほぼないですよね。
そういうときは、(お顔の)全体的にむくみや重さを生じているケースが多く、印象も疲れているといいますか…明るいというよりも暗い印象が付いてきてしまいますよね。
疲れ顔について
(先生の)サロンのお客様にも、「まぶたが重そうだな…」という方はいらっしゃいますか?
はい、ただ「まぶたが重い」という言葉は、(お客様からは)あまり耳にしません。
それよりも、例えば、「目の奥が重い…」、「目から来る頭痛がつらい…」、「視界がかすむ…」、「目がはれぼったくなっている…」といったように、まぶたが重いのを通り越して、そこから頭痛や視界のかすみなどまで生じていることの方が多いように思えます。
まぶたが重いというところから、さらに一歩進んだ症状ですね…。
はい、まぶたが重いというのは、それらの軽めの状態といえ、そのまま放置しておくと、頭痛などにもつながってしまいます。
まぶたがすっきりしない原因
まぶたが重く感じるのは、何から来ているのでしょうか?
血行不良で老廃物がたまって、その重みを感じるのですか?
はい、(まぶたが重いのは)血流が悪く、むくみが生じて重く感じているケースが多いと思います。
ですので、ツボ押しやマッサージで解消するケースがほとんどです。
それから、アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)では、目は「火」のエネルギーが強い場所とされています。
火というのは、「ドーシャ」…アーユルヴェーダでいう3つのエネルギーの内のひとつですよね。
はい、よくご存じですね(笑)。
(ドーシャは)「火」・「水」・「風」のエネルギーですね。
目は、火のエネルギーが強い場所なんですか?
はい、目は光や色を判断するところで、火のエネルギーが強いです。
ですので、疲れ目には目を温めるといいとよく言ったりしますが、逆に、(火のエネルギーが強い)目を温めすぎてしまうと、目が余計にモヤっとしたりショボショボしたり、もっと視界がかすんでしまったりする場合もあります。
厳密にいうと、目の周りの筋肉疲労は温めてあげるのもいいですが、眼球自体は温めるよりも冷やしてあげる方がいいです。
目を冷やしてあげることで、すっきりして視界もよく見えるような感覚があると思います。
アーユルヴェーダでも、トリファラと呼ばれるハーブパウダーに水を混ぜ、泥団子のようにしたものを、シップのような感じでまぶたの上に乗せる「ビダラカ」という方法があるんですが、これはとても目がスッキリして視界もクリアになります。
原因
目が疲れてまぶたが重くなるのは、生活習慣ではどんなことが原因になるんでしょうか?
現代社会はやはり、スマホやPCを使う時間が長いので、それらの疲れでそういった症状になっている方がほとんどです。
(サロンのお客様に)カウンセリングさせていただくと、8~9割の方々がお仕事でPCを長時間使用されています。
私自身も仕事でPCを使っていることが多いので、それはすごく分かります…。
(現代社会では)目を使わないというのは、難しいですよね。
それに、スマホやPCは猫背で姿勢の悪い状態で作業する方が多く、それが余計に目の疲れを促進させてしまいます。
姿勢も、目の疲れと関係しているんですか?
はい、背骨には自律神経(人の身体と心をコントロールしている神経)が通っていますが、自律神経は、目の働きをつかさどる視神経とも関係しています。
スマホやPCで猫背になると背骨が曲がってきて、そこを通っている自律神経の働きが鈍り、それが目の働きにも影響してきます。
私もひどい猫背で姿勢が悪いんですが、私の目の疲れは、その姿勢の悪さも関係しているのかもしれませんね…。
ですので、例えば、ヨガで背骨をまっすぐにしたり反ったりするようにすると、視界が良くなったりもしますよ。
それから、(目の疲れは)食生活も大きく影響しています。
目の疲れは様々な要因があるので一概にはいえませんが、常に目の疲れが気になる方は、火のエネルギーを増やす酸(すっぱい)・塩(しょっぱい)・辛味(からい)の食べ物の摂り過ぎに注意するといいと思います。
例えば、辛い食べ物は分かりやすいですが、辛いものをたべると、身体が温まって熱が出てきますよね。
(酸・塩・辛味の食べ物は)火のエネルギーを助長します。
先程のお話ですと、目は火のエネルギーが強い場所ですから、(酸・塩・辛味の食べ物で)体内の火のエネルギーがさらに高まると、疲れ目の原因にもなるということですね。
後は、目だけではなく顔全体にむくみが出ている場合は、甘い食べ物や油分の摂取を控えることも大切です。
それは、どうしてですか?
むくみは、(アーユルヴェーダのドーシャでいう)水から来ています。
甘い食べ物や油分の摂り過ぎは、水のエネルギーを増やしてしまいます。
なるほど、(むくみが出ているときに甘い食べ物や油分の摂り過ぎると)さらにむくんでしまう可能性もあるんですね…。
まぶたをすっきりさせるには?
まぶたをすっきりさせるのに、セルフケアでやれることはありますか?
いちばんのおすすめは、眉頭のすぐ下にある、「攅竹(さんちく)」というツボ押しです。
攅竹は、どこにあるんですか?
(目と眉毛の間の)頭蓋骨をたどっていって、眉頭の下…目頭の上のくぼんでいるところにあります。
(そこを)押すと「気持ちいいな…」という感覚があると思います。
(攅竹のツボ押しは)そこをグーッと押してから、そのまま上へ引き上げるようにしてみてください。
攅竹は背骨周りの経絡(けいらく)に関係していて、ツボ押しで自律神経まで影響を与えてくれて、目も大分すっきりして視界も良好になると思いますよ。
経絡について
経絡は東洋医学から来ている考え方で、人間が生きていくのに欠かせない「気(き)」・「血(けつ)」・「水(すい)」の通り道とされています。
それから、首の後ろの生え際あたりにある「天柱(てんちゅう)」というツボ押しも、目疲れに役立ちます。
天柱は、(眉間から)背骨の自律神経の方までつながっているラインにあって、そこを刺激することで自律神経を整えて、目の働きを良くすることにもつながります。
後は、タオルを冷たく絞ったものを10分くらい(目やまぶたの上に)乗せてあげるのもいいですよ。
先程、疲れ目には目を冷やすのも効果的というお話もありましたね。
はい、目を冷やすという点では、ココナッツオイルは冷性(冷やす作用)の強いオイルですので、ココナッツオイルを目の周りに塗ってあげるのも、疲れ目にはいいです。
(ココナッツオイルを目の周りに)塗るだけでマッサージになって効果的そうです。
他に、まぶたをすっきりさせるのにできることはありますか?
疲れ目を改善するというよりも、疲れ目にならないための予防になるんですが、姿勢に気を付けていただくことです。
姿勢が悪いと、目が疲れやすくなるんですよね…。
はい、他には、スマホやPCをお仕事からプライベートまでだらだらとみてしまうのではなく、メリハリを付けて(スマホやPCを)使わない時間を意識することでも、目を休める時間が増えるのでいいと思いますよ。
目をすっきりさせる
目の周りのツボ押し
目元のたるみを解消
まとめ
今回のインタビューで挙がった、まぶたをすっきりさせる方法をまとめます。
1. 攅竹のツボ押し
2. 天柱のツボ押し
3. 冷やしたタオルをまぶたや目の上に置く
4. ココナッツオイルで目の周りをマッサージ
5. 姿勢に気を付ける
6. スマホやPCを使わない時間を意識する
私も仕事柄、PCをみている時間が長く、プライベートでもついついスマホをいじったりして、「あ、まぶたが重いな…」ということが多々あります。
目の疲れは、現代病のひとつだと思います。
まぶたが重く感じるときは、三浦先生に教えていただいた方法をお試しになってみてはいかがでしょうか?