豊田先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「お肌をサラサラにする方法」です。

まずは、サラサラのお肌はどんな状態といえるんですか？

私が思うに、サラサラのお肌というのは、触ったときにざらつきやかさつきのないお肌です。

それには、お肌がきちんと保湿されてうるおっていることも必要です。

それに、肌表面のキメが整っている状態といえますし、毛穴の詰まりがないこともそうですね。

そうしたサラサラのお肌ですと、見た目の印象もきれいだと思います（笑）。

そうですね（笑）、くすみもなくて透明感も出ますし、若々しい印象になりますよね。

お肌のごわつきやざらつきは、何から起こるんですか？

それには、いくつかの要因があります。

まずは、お肌の乾燥です。

お肌が乾燥していると、かさつきも起きやすいです。

それに、毛穴の詰まりによるところもあります。

それから、ざらつきの要因として大きいのが、肌表面に古い角質（皮膚表面の古くなった肌細胞）がたまっていることです。

皮膚は、表皮（ひょうひ・3層構造になっている皮膚の表面の層）のいちばん下にある基底層（きてそう）で、細胞が生まれています。

それが、段々と下から上がってきて、最後は肌表面にとどまります。

それを「角質」といいます、いわゆる垢（あか）のことですね。

それは例えると、死んだ細胞といえます。

角質は本来、ターンオーバー（皮膚の新陳代謝）の働きが正常であれば、自然と剥（は）がれ落ちていきます。

ただターンオーバーの働きも、加齢や生活環境によって低下します。

それによって、角質が肌表面にとどまって積み重なっていくと、お肌もごわつきやすくなります。

日々の生活習慣で、お肌のごわつきの原因になることはありますか？

ひとつは、スキンケアでの保湿不足です。

それによって、お肌の乾燥を招いてしまいますよね。

それからスキンケアでは、お肌への摩擦による影響も大きいです。

お肌は、摩擦による刺激にとても弱いです。

特によく見受けられるのが、クレンジング・洗顔での力加減が強くて、お顔をゴシゴシと洗ってしまっていることです。

それにその後のタオルオフでも、お顔をゴシゴシとこすってしまっている方もいらっしゃいますね。

そうした摩擦も、お肌のごわつきに影響があります。

他に、お肌がごわつく原因になることはありますか？

生活習慣による影響もあります。

例えばストレスは、自律神経（人間の身体と心をコントロールしている神経）の乱れにつながります。

それによって、ターンオーバーにも影響がありますし、お肌のバランスが崩れて肌トラブルにつながる可能性もあります。

後は、喫煙もお肌に悪影響を与えます。

喫煙は、血流を悪くします。

そうすると、お肌もくすみやすくなりますし、お肌に栄養が行き届きにくくなるので、ごわつきも起こりやすくなります。

お肌をサラサラにするには、スキンケアでの保湿も大事なんですか？

はい、もちろんとても大事ですよ。

スキンケアでの保湿方法でアドバイスはありますか？

まずお化粧水は、いちどでまとめて付けるのではなく、重ね付けしてあげるのがおすすめです。

それでそのときも、サッサッと重ね付けするのではなく、お肌に化粧水が浸透するのを確認してから、もういちど付けるようにするといいですよ。

ただ、お肌に化粧水が浸透する目安は、ご自分ではなかなかわからないかもしれません。

ですのでサロンのお客様には、お化粧水を最初に付けて1分してから、もういちどお化粧水を付けていただくようにアドバイスしています。

1分の間を空けてから、化粧水を重ね付けするんですか（笑）！？

はい、そうして化粧品が浸透するのを待ってから次のステップに移るのは、スキンケア全体にいえることです。

ですので、まずはいちど化粧水を付けて、1分したらもういちどお化粧水を付けます。

それでもう1分したら、美容液に移ります。

またもう1分したら、乳液やクリームに移ります。

スキンケアは、そうやって時間をかけて丁寧に行うことが大事なんですね（笑）。

他に、スキンケア方法でのポイントはありますか？

いまのお話と通じることではあるのですが、化粧水だけでお手入れを終えている方もいらっしゃるかもしれません。

初めてサロンにいらっしゃるお客様にも、そういった方はいらっしゃいますが、何らかの肌トラブルを抱えていることが多いように感じます。

ですのでスキンケアはやはり、乳液やクリームまで付けて保湿をしていただきたいです。

お肌をサラサラにするのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか？

まずは、洗浄力の強いクレンジング・洗顔料でゴシゴシと洗いすぎないことです。

先程のお話でも、クレンジング・洗顔での肌摩擦が、お肌のごわつきの原因になるとのことでした。

はい、例えば洗顔は、キメの細かい泡で洗ってあげれば、お肌への刺激も少ないです。

泡立ちネットをお持ちであれば、そういったものでモコモコの泡を作ってあげるといいですね。

それからクレンジング・洗顔は、たっぷりの量を使い、ゆっくりと時間をかけずに素早く汚れを落としてあげたいです。

それは、どうしてですか？

少ないクレンジング料では、摩擦が起きたりしてお肌に負担がかかります。

それに、クレンジング料などを長い時間お肌の上に乗せておくと、必要な皮脂（ひし・毛穴から分泌されている油分）まで洗い流してしまいがちです。

ですので美容業界では、クレンジング・洗顔は1分以内に行うようにいわれることが多いです。

中には、クレンジングのときに一緒にマッサージを行う方もいらっしゃいますが、それも控えていただきたいです。

他に、クレンジング・洗顔方法でのアドバイスはありますか？

クレンジング・洗顔は、油の出やすいTゾーンから洗ってあげるといいですよ。

それで、頬は最後に洗います。

「頬が最後で大丈夫…？」と思われるかもしれませんが、皆さま、頬はしっかり洗われる場所です。

ですので、最後に洗われても大丈夫ですよ。

後は、お顔を洗うときのお湯の温度にも気を付けていただきたいです。

クレンジング・洗顔でのお湯の温度が熱すぎると、お肌の表面の水分を奪いやすいです。

それによって、お肌の乾燥を誘ってしまいます。

ですので、クレンジング・洗顔はぬるま湯で行うことが大切です。

他に、お肌をサラサラにするのにセルフケアでやれることありますか？

角質ケア（余分な角質を取り除くケア）のお化粧品をお持ちであれば、適度に角質ケアを行うのもひとつです。

ただ過度な角質ケアは、オーバートリートメントになるので注意していただきたいです。

それからスクラブ（微細な粒子で角質を剥がし落とすケア）化粧品は、つい力を入れてしまってお肌をこすってしまう傾向があるように感じます。

ですのでサロンのお客様にも、スクラブは優しく行っていただくようにお伝えしています。

それで角質ケアを終えたら、その専用化粧品をしっかりと洗い流すようにしましょう。

後は、お肌をサラサラにするのにも、新陳代謝を高めてあげることは大切です。

それには、フェイスマッサージも有効です。

ただお顔のマッサージは、お顔の筋肉の付き方もあって、ご自分で正しい方法で行うのは難しいかもしれません。

ですので、お顔のツボ押しもいいですね。

それから、首やデコルテのマッサージをしてあげるのもいいですよ。

お顔の老廃物は、デコルテのリンパ（体内の老廃物を回収して排出する器官）に流れています。

そこをマッサージで流してあげることで、お顔のめぐりも良くなりますよ。

ちなみに先生のサロンのフェイシャルケアも、お肌をサラサラにするのにいいんですか？

はい、おすすめですよ。

当サロンでは、お顔のトリートメントで角質ケアを行ったりしています。

それによってお顔は、つるつるのすべすべになりますよ。

それにくすみが取れて、お肌に透明感も出ます。

それは、即効性があるんですか？

はい、トリートメントを終えた後すぐにご実感いただけやすいです。

ですのでトリートメント後は皆さま、笑顔になられる方が多いですよ（笑）。