渡貫先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「顔の表情筋エクササイズ」です。

まずは、表情筋とは何ですか？

表情筋は、目や口を開けたり閉じたりするなど、お顔の表情を作る元となる筋肉のことを総じていいます。

顔には、どのくらいの数の表情筋があるんですか？

30種類以上はあるといわれています。

表情筋はそんなにあるんですか…。

ちなみにそれは、どんな筋肉があるんですか？

代表的な表情筋を挙げると、「眼輪筋（がんりんきん）」・「口輪筋（こうりんきん）」・「大頬骨筋（だいきょうこつきん）」・「小頬骨筋（しょうきょうこつ）」・「オトガイ筋」・「前頭筋（ぜんとうきん）」などがあります。

表情筋エクササイズは、どうして小顔にいいんですか？

それにはまず、表情筋の状態がお顔に与える影響についてお話しさせていただきます。

お顔に限ったことではありませんが、筋肉を動かせていないと代謝が低下します。

そうすると、脂肪も付きやすくなりますね。

それに、リンパ（体内の老廃物を回収して排出する器官）の流れが悪くなる原因にもなります。

リンパの流れが悪くなると、老廃物がたまってむくみも起こりやすいです。

はい、お顔の表情筋を使えていないと、そうした脂肪やむくみでお顔が下がりやすくなります。

そうすると、顔のたるみにもつながります…。

はい、例えば目元のたるみも、表情筋のたるみによる影響があります。

特に目周りは皮膚が薄いので、その影響が表れやすいです。

そして、そうして表情筋を普段から動かせていないと、筋肉の衰えも進みます。

それによって、お顔のたるみがさらに出やすくなります。

ちなみにお顔のたるみという点では、表情筋ではありませんが、頭のほうにある「側頭筋（そくとうきん・側頭部にある筋肉で下顎を引き上げる働きがある筋肉）」なども関係してきます。

疲れやストレスで側頭筋が硬くなると、目尻・頬・口角のラインにたるみが出やすくなります。

表情筋の衰えは、年齢も関係するんですよね？

そうですね、表情筋に限ったことではなく、筋肉は年齢とともに衰えていきます。

ですので、30代半ばくらいから、お顔のたるみが気になり始める方が出てきます。

それが40代半ばになると、本格的なお悩みとして増えてくる印象です。

実際、当サロンは40代以降のお客様が多いのですが、お顔のお悩みをヒアリングすると、ほぼ皆さまから「たるみ」というお答えが返ってきます。

日々の生活習慣で、表情筋が衰える原因はありますか？

普段、表情筋を動かせていないことが大きいですね。

例えば、普段からあまり笑わなかったり会話が少なかったりすると、表情筋の筋力が弱まってきて、お顔のたるみも出やすくなります。

身体の筋肉も運動不足で衰えていきますが、表情筋もそれと同じなんですね…。

はい、特に日本人はあまり表情が豊かではないので、全体の表情筋の30%くらいしか使えていないといいます。

たったの30%ですか！？

たしかに私も表情があまり豊かなほうじゃないので、わかる気もしますが…（苦笑）。

日本人はあまりオーバーリアクションではありませんしね。

例えば仕事関係で初対面のときは、日本人はあまり喜怒哀楽を出さないですよね。

はい、私自身もそうです。

そうすると、日本人は表情筋が衰えやすいといえるのかもしれませんね…。

後は、表情筋の衰えではありませんが、お顔のたるみは頭の状態にも関係します。

お顔は、頭のほうまでひとつでつながっています。

ですので、ストレスや疲れなどで頭が硬くなってくると、そこの伸縮性がなくなり、お顔を引き上げる力も低下します。

それによって、お顔が重力で下のほうに引っ張られて、そこからたるみにつながる場合もあります。

表情筋エクササイズは、どんな効果を期待できるんですか？

表情筋エクササイズは、お顔の筋肉のトレーニングになります。

小顔にもいいですし、たるみの改善にもつながるのでお顔のリフトアップにも有効です。

それに、血液やリンパの流れもよくなります。

そうすると、むくみの解消にも良さそうです。

そうですね、それに肌ツヤも良くなりますし、顔色も良くなります。

それから頭のほうの血流も良くなりますので、脳の活性にもつながって、痴ほう症の予防にもいいです。

後は、お顔の筋力が上がることで代謝も上がります。

そうすると、お肌にもプラスの面がたくさんありますよね。

すごい（笑）、表情筋エクササイズはそんなにたくさんの効果があるんですね。

はい、おすすめですよ（笑）。

では、セルフケアでもできる表情筋エクササイズの方法を教えていただけますか？

はい、お顔のエクササイズは、お顔を何となく動かしてもあまり意味がありません。

ひとつひとつの筋肉に圧を入れることがポイントです。

ですので、動作も早く行うのではなくゆっくりと行いましょう。

最初にご紹介するお顔のエクササイズは、口周りと目元の筋肉に同時にアプローチできる方法です。

梅干を食べたときの「すっぱい！」という表情をイメージしてください。

そういうときは、目の下をすぼめますよね。

その目の形を意識しながら、『ムンクの叫び』のように口を開けます。

その状態を10秒キープして、それを5～10回行います。

これによって、口周りや目元に力を入れることができて、そこの表情筋をトレーニングすることができます。

次は、口周りの筋肉のトレーニングにおすすめのエクササイズです。

唇を上下から圧をかけて、下顎（したあご）がシワを寄せます。

イメージとしては、下顎に梅干しのようにシワが入る感じです。

その状態を10秒キープして、それを5～10回行います。

口周りの筋肉をトレーニングするのにおすすめのエクササイズが、もうひとつあります。

口を閉じた状態で、舌で歯の表面をクルッと転がします。

それを、右回り・左回りにそれぞれ10回ずつ行います。

「舌回し」ですね！

はい、そうです（笑）。

舌回しも、小顔やリフトアップの効果が高いといいますよね。

それから、二重顎におすすめのお顔のエクササイズもあります。

口を「イ」の発音の形にして、口角を上げます。

そのとき、首の筋（すじ）が出るように意識しましょう。

その状態を5秒キープして、それを5～10回行います。

表情筋を鍛えるのに、顔のエクササイズ以外で、生活習慣で心がけられることはありますか？

いちばんは、よく笑うことです。

笑うだけでも、表情筋のトレーニングになるんですか（笑）！？

はい、意識的に笑ったりお話したりすることでも、お顔の筋肉を鍛えることにもつながりますよ（笑）。

ちなみに先生のサロンでは、表情筋のトレーニングにどんな施術・ケアを行っているんですか？

サロンでは、お顔のEMS機器（電気刺激で筋肉にアプローチできる美容機器）を使用しています。

先程、日本人は表情筋の30%くらいしか使えていないというお話をしました。

ただEMS機器を使用することで、ほぼ100%の筋肉を動かすことができます。

100%ですか！？　それは、すごい（笑）。

はい（笑）、後は、お顔の筋肉が硬くなっていると、お顔も上がりづらいです。

ですので、お顔の筋肉をトレーニングするだけではなく、マッサージでゆるめていくことも行っています。

メディリフトは10分の使用を推奨されているのですが、3分装着しただけで「すごい、ほうれい線がなくなった！」と驚きました（笑）。

装着中、口周りの筋肉に対してかなり効いている感じがあったので、鏡をみて「やっぱり！」と納得です（笑）。

それにフェイスラインがすっきりして、顔のリフトアップもすごく感じられました。

顔が引き締まってさらに引き上がるというのでしょうか…。

それは、メディリフトを装着するだけで、ケアの必要な場所に適切な周波数のEMSが自然と当たるのが大きいですよね。

それもあって、場所によってEMSのピリピリ感が違います。

自己流の間違ったフェイスマッサージは逆効果になります。

ただメディリフトは、装着しておけば後は何もしないでも勝手にケアをしてくれるので、本当に手軽でおすすめです（笑）。