今回のテーマは、「顔の黄ぐすみ」です。
埼玉県入間市 ビューティーコンシェルジュ ラ・ミュー の中根 美幸 先生にインタビューさせていただきました。
黄ぐすみは、肌が黄色っぽくくすむことをいい、肌代謝の低下や肌老化によって起こるといいます。
その黄ぐすみを取るには、化粧水をたっぷりと肌に入れ込んで保湿し、クレンジング・洗顔は洗いすぎないことも大切だそうです。
そんな黄ぐすみの原因や改善方法について、中根先生に話をお聞きしました。
目次
顔の黄ぐすみの原因
・肌代謝の低下や糖化などで肌が黄色くくすむ
・年齢や生活習慣の乱れが黄ぐすみの原因に
肌の黄ぐすみを取る方法
・化粧水は200回以上のパッティングで保湿するなど
・クレンジング・洗顔は皮膚を動かさないように行う
・食生活や睡眠などの生活習慣を整えることも大事
・肌の黄ぐすみにおすすめのサロンケアとは
顔の黄ぐすみの原因
中根先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「顔の黄ぐすみ」です。
お肌が黄色っぽくくすんでいると、見た目の印象も変わると思います。
そうですね、場合によっては、5歳以上老けてみえてしまうこともありますし、元気がなくみえやすくなります。
少なくても、プラスの印象にはならないですよね…(苦笑)。
そうですね、ツヤツヤでピカピカのお肌のほうが、元気でポジティブにみえますよね。
肌代謝の低下や糖化などで肌が黄色くくすむ
黄ぐすみは、何から起こるんですか?
黄ぐすみには、いくつかのタイプがあります。
まずひとつが、代謝が悪くて、角質(皮膚表面の古くなった肌細胞)がきちんと剥がれ落ちずに、角質層(皮膚のいちばん表面の層)が厚くなることです。
これは、黄ぐすみに限らず、くすみ全体にもいえる原因です。
そうしたくすみは、ターンオーバーが正常に行われないことから起こります。
ターンオーバーは、皮膚の新陳代謝です。
表皮(ひょうひ・皮膚の表面の層)は、角質層・層・顆粒層(かりゅう)・有棘(ゆうきょく)層・基底(きていそう)層の4層に分かれています。
その表皮では、基底層から細胞が生まれて、それが少しずつ上がってきて最後は剥がれ落ちていきます。
そのサイクルを、「ターンオーバー」といいます。
このターンオーバーが正常に行われず、角質が剥がれ落ちないと、肌表面にたまって厚くなっていきます。
いわゆる「角質肥厚(かくしつひこう・角質が肌表面にたまって厚くなること)」の状態ですね。
はい、そうすると、お肌はくすみも起きますし、ごわつきの原因にもなります。
他には、どんなタイプの黄ぐすみがあるんですか?
お肌のたるみで毛穴もたるんでくると、それによって影ができて、お肌がくすんだようにみえるケースもあります。
え、毛穴の影で黄ぐすみにみえるケースもあるんですか(笑)!?
はい(笑)、実際、サロンでのフェイシャルエステを終えた後は、お肌が白くなります。
それは、お肌がうるおって透明感を取り戻すこともそうですが、お肌にハリが出て毛穴のたるみが改善されることも大きいと感じます。
後は、黄ぐすみは、糖化(とうか)による影響も大きいです。
タンパク質が糖分の影響で糖化すると、黄色っぽくなります。
例えば食パンを焼くと、ガサガサになって黄色っぽく変化しますよね。
それと同じように、肌細胞が糖化することで黄色っぽい色になって、黄ぐすみも起こります。
黄ぐすみの原因
・ターンオーバーの乱れで肌表面の角質が厚くなる
・毛穴の影で肌がくすんだようにみえやすくなる
・糖化で肌が黄色っぽくなる
【編集部補足】糖化について
糖化は、タンパク質などに糖質が結合して起こる化学反応のことをいいます。
人間の身体の細胞は、タンパク質でできています。
肌細胞が糖化することで、黄ぐすみの原因にもなりますし、肌が硬くなってごわつきなどにもつながります。
糖化も、老化といわれる現象のひとつです。
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年齢や生活習慣の乱れが黄ぐすみの原因に
黄ぐすみは、年齢も関係するんですか?
そうですね、ターンオーバーの周期は、通常は28日が理想ですが、年齢とともに遅くなります。
例えば40代の頃になると、40日くらいの周期になっている方が多いといいます。
そうすると、年をとるほど、角質が肌表面にたまってくすみが起きやすくなります。
はい、それに、アラフォー世代になると更年期の影響で、ホルモンの減少も出てきます。
そういったことから、くすみが出ることもあります。
日々の生活習慣で、黄ぐすみの原因になることはありますか?
食べ物による影響も大きいですね。
例えば、甘いものばかりたくさん摂っていると、体内に糖分がたまりやすくなります。
そうすると、糖化も起こりやすくなりそうです。
はい、それから食事という点では、動物性のタンパク質を摂っていても、野菜不足で繊維質を摂らないでいると、腸内環境が乱れる原因になります。
そうすると、老廃物が排泄されづらくなります。
そうしたことも、お肌の状態に表れてきます。
若い方でも、きちんとした食生活をしないでいると、お肌のくすみも出やすくなりますね。
後は、睡眠不足によっても代謝は落ちます。
そこから、くすみにつながったりする場合もあります。
当たり前のことですが、基本的な生活習慣が大切ということですね(笑)。
他に、黄ぐすみの原因になることはありますか?
紫外線による影響もあります。
紫外線は、肌老化のいちばんの原因といいますよね。
はい、ですので、気を付けていただきたいです。
それに、タバコも毛穴を開きやすくするので、くすみへの影響もありますね。
黄ぐすみの原因
【生活習慣などで原因になること】
・加齢で代謝が落ちてターンオーバーの乱れも起きやすくなる
・甘いものの食べすぎや野菜不足などの食生活の乱れ
・睡眠不足による代謝の低下
・紫外線で肌老化が進む
・タバコで毛穴が開きやすくなる
など
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肌の黄ぐすみを取る方法
化粧水は200回以上のパッティングで保湿するなど
黄ぐすみをとるには、スキンケアも大事なんですか?
はい、もちろんスキンケアでの保湿はすごく大事ですよ。
スキンケアは、お肌に水分をしっかりと入れてから、クリームなどでふたをして保湿していただきたいです。
お肌に水分が入っていなければ、どんなに高いクリームを付けても効果が減ってしまいますので、まずは水分を入れ込んであげることを意識しましょう。
そのために、スキンケア方法でのアドバイスはありますか?
私は、化粧水をコットンで付けることをおすすめしています。
例えばお風呂に入ると、手の平がふやけますよね。
それは、手が水分を吸収するためです。
ですので手に化粧水を出すと、化粧水を吸収します。
それで化粧水は、コットンにたっぷりと含ませて、200回以上パッティングして付けるのがおすすめです。
え、200回以上ですか(笑)!?
はい、ただ200回といっても、1分かかるかかからないかですよ(笑)。
1分で200回もパッティングできるんですね(笑)。
はい(笑)、ただパッティングで、パンッパンッと強く叩くのはNGです。
化粧水の付け方は、パタパタとプッシュするようにして行います。
お肌は横に引っ張られる力には弱いですが、真下に押されるのは多少耐久性があります。
それに、真下に押すようにしてローションを付けることで、血行を良くすることもできますね。
それでお手入れの最後は、クリームで仕上げるんですね。
はい、そうです。
黄ぐすみを取る方法
【スキンケアでの保湿】
・化粧水はコットンで、パタパタとプッシュするように200回以上パッティングして付ける
・お手入れの最後はクリームで仕上げる
など
くすみごわつきに美容家がおすすめする洗顔後すぐのミルク!
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥までギュッと引き込まれ、くすみ肌がフワフワ透明に!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥までギュッと引き込まれ、くすみ肌がフワフワ透明に!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
クレンジング・洗顔は皮膚を動かさないように行う
黄ぐすみを取るのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか?
クレンジング・洗顔で共通していえるのは、皮膚は絶対に動かさないようにして行うことです。
お肌を傷める7~8割は、お顔の汚れを落とすときに起きているといいます。
クレンジング・洗顔でゴシゴシと洗うと、お肌を傷めてしまいますし、自分で持っている皮脂膜(ひしまく・皮膚の天然の保護膜)まで落としすぎてしまいます。
特にアラフォー以上になると、皮脂膜の再生力も弱まるので、クレンジング・洗顔での洗いすぎがくすみの原因になる場合もあります。
黄ぐすみは、クレンジング・洗顔で一生懸命洗いたくなりますが、それは逆効果なんですね…。
はい、ですので、例えば洗顔でしたら、泡をしっかりと立てて、手の平ではなく泡で洗うことが大事です。
それで、クレンジングにひと手間かけられるようでしたら、最初にホットタオルをお顔に乗せてあげるのもいいですね。
そうすれば、毛穴も開きます。
はい、それで汚れも落ちやすくなりますね。
他に、クレンジング・洗顔でアドバイスはありますか?
サロンでは、オイルクレンジングはあまりおすすめしていません。
オイルクレンジングは一般的に、洗浄力が強いといいますよね。
そうすると、洗いすぎになりやすいということですか?
それもありますし、オイルクレンジングは、伸びはいいのですが、肌奥までなじみにくいものも多いです。
それに、お肌に対して刺激の強いものもあります。
ですのでサロンでは、クリームタイプのクレンジングなどで、お肌をこすらないように伸ばしなじませて行うことをおすすめしています。
黄ぐすみを取る方法
【クレンジング・洗顔のポイント】
3. クレンジング・洗顔は皮膚を動かさないようにして行う
4. クレンジング前にホットタオルを顔に乗せて汚れを落としやすくする
5. クレンジング料はクリームタイプなどがおすすめ
など
【関連記事】ホットタオルの作り方についてはこちらの記事からご覧ください。
食生活や睡眠などの生活習慣を整えることも大事
黄ぐすみを取るのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
まずは、糖分をあまり摂りすぎないようにすることです。
それは、お肌に限らず、身体全体の糖化を防ぐことにもつながりますね。
それに、野菜も食べて繊維質も摂るようにしましょう。
特にお肉を食べたらその分、野菜も食べていただきたいです。
そうして、便秘にならないように腸内環境を整えることも大事ですよ。
後は、睡眠不足にも気を付けて十分な睡眠をとるようにしましょう。
黄ぐすみを取る方法
【生活習慣で心がけたいこと】
6. 糖分の摂りすぎに気を付けて、野菜から食物繊維をきちんと摂る
7. 十分な睡眠をとる
など
肌の黄ぐすみにおすすめのサロンケアとは
ちなみに先生のサロンでは、黄ぐすみにはどんな施術・ケアが効果的ですか?
黄ぐすみにも、ターンオーバーを整えて、トラブルの起こりづらいお肌を作っていくことです。
それには、普段のお手入れも大切です。
ですので、きれいになって結果を出していただくのに、サロンでの施術はもちろんなのですが、ご自宅でのお手入れについても、お客様にはご提案させていただいています。
例えば当サロンは、スクワランオイルが70%くらい入ったクリームパックを取り扱っています。
それは、新陳代謝を整えて血行を良くする作用があります。
くすみを気にされているお客様には、そういったアイテムもおすすめです。
編集部の選ぶ顔の黄ぐすみにおすすめの化粧品
「キレイの先生」編集部です。
ここまでが、中根先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、顔の黄ぐすみにおすすめの化粧品をご紹介します。
美容サロン経営者が肌のフワフワ透明感を絶賛
「乾燥スポンジに水分が入るみたいにうるおいが肌奥に引っ張られて、くすみ肌がフワフワ透明に!」
美容サロン経営者がそう話したのが、「キレイの先生 ブースターミルク」です。
ブースターミルクは、洗顔後すぐに付けるミルクで、このサイトに登場した数十名の美容家の先生方に協力いただき開発しました。
その開発協力者のおひとり、サロン結香 の矢澤 ともみ 先生の感想をご紹介します。
ブースターミルクで、肌がフワフワにやわらかくなって、くすみも取れて透明感も出てきました!
肌が活発に動き出したような感じというのでしょうか(笑)。
それはブースターミルクで、スキンケアの保湿力がアップするのが大きいですよね。
ブースターミルクのあるなしでは、化粧水を付けたときの保湿感が全然違います(笑)。
ブースターミルクを付けると、その後の化粧水が、乾いたスポンジに水分が入っていくみたいに肌奥までギュッと引っ張られていくことを感じます!
それに、化粧水後しばらくそのままでいても、乾燥をほとんど感じませんでした。
それからもうひとつ驚いたのが、このテクスチャーです。
ミルクの予想を裏切るみずみずしさで(笑)、べたつきもないので使いやすいです!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
商品概要
美容サロン経営者がくすみ・ごわつきにも絶賛した「キレイの先生 ブースターミルク」は、洗顔後の最初に使用するミルクです。
みずみずしいミルクがうるおいを肌奥まで引き込んで、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がうるおいを抱き込んで放しません。
定期購入のお申込みで初回50%OFFでお試しいただけ、配送回数の制限もありません。
●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
●定期初回価格:税別1,490円
まとめ
顔の黄ぐすみは、ターンオーバーの乱れによって角質が肌表面にたまって厚くなることや、老化によって起こります。
黄ぐすみを改善するには、まずはスキンケアでの保湿が大切です。
それには、中根先生のおっしゃったように、化粧水をパッティングで200回以上付けるのもひとつですね。
そして、クレンジング・洗顔は皮膚を動かさないように優しく行ってあげましょう。
黄ぐすみの気になる方は、中根先生のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?
* 2018年7月27日に公開した『肌が黄色い?黄ぐすみを取るには?解消法9つを美容専門家に聞く』を再編集しました。