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口周りの顔の筋肉を鍛える「割りばし」トレーニングの方法!

本日のキレイの先生

桜堂 真子 先生

口周りの顔の筋肉を鍛える「割りばし」トレーニングの方法!

表情の癖(例えば、眉間にしわを寄せるなど)があると、お顔の一部の筋肉ばかりが使われてしまいます。「筋肉の使い過ぎ」=「筋肉が鍛えられている」というのがお顔にマイナスなのは、なんとなくイメージがつくと思います。ただ、それと同じくらい「使えていない筋肉」を意識することも大切です。

「使えている筋肉」と「使えていない筋肉」

これまでの記事では、どちらかというと、「使われ過ぎ」の筋肉にフォーカスを当ててきました。

(詳細は「上目使いがおでこのしわの原因に?表情の使い癖でトラブルに」、「表情癖で固くなりがちな筋肉をほぐす「うなずき」セルフケア」をご覧ください)

それに対して、「使えていない筋肉」とは、どんな筋肉なのでしょうか?

それは、「腕」で考えると分かりやすいです。

上腕二頭筋は使われやすい筋肉です。

上腕二頭筋というと、力こぶを作る筋肉で、写真のように、男性がダンベルで鍛えるイメージがあるかもしれません。

上腕二頭筋は使われやすい筋肉

女性もダンベルを持たなくても、バックやお買い物袋を、腕にかけて持つことが多いでしょう。

それは、まさに上腕二頭筋を使っている状態です。

その一方で、腕の裏側にある上腕三頭筋は、あまり使われていません。

上腕二頭筋が使われて縮こまっているときは、裏の筋肉は伸びています。

「使えている筋肉」と「使えていない筋肉」

■ 上腕二頭筋を使っているとき
・上腕三頭筋:縮まっている
・下の筋肉:伸びている

筋肉は使うと固くなります(筋トレをすると、筋肉が固くなるのが実感できると思います)。

ただ、使わなくても、固くなります。

そのため、上腕三頭筋は、使われていないと、伸びたままで固まってしまいます。

いうなれば、パンツのゴムが伸びてしまった状態と同じです。

筋肉の伸縮性がなくなると血流も悪くなる

そうして筋肉の伸び縮みがなくなってしまうと、血流も悪くなります。

すると、代謝も下がり、脂肪もつきやすくなってしまいます。

これがいわゆる「振袖肉」と呼ばれる、二の腕がたるんだ状態です。

そのため、二の腕が気になるときは、固くなった「上腕二頭筋」を緩めるだけでは足りません。

使われていない「上腕三頭筋」を鍛えてあげると、スッキリと引き締まった二の腕が手に入れられます。

口周りの筋肉は使えていない

「使えている筋肉」と「使えていない筋肉」があるのは、お顔も同じです。

特に日本人は、海外の方のように表情が豊かではありません。

海外の方のように表情が豊かではない

口角を大きく上げて大笑いすることも、お口を膨らませて怒ることも、あまりないでしょう。

その分、お顔の中で「あまり使われない筋肉」が多い印象があります。

口角が上がらない = 筋肉が使えていない

お顔で使えていない筋肉のひとつが「口周り」です。

例えば、口角を上げて、鏡をのぞいてみてください。

もし、口角を上げたご自分の顔に違和感があれば、それは口周りの筋肉を使っていない表れです。

モデルさんやタレントさんは、きれいに口角が上がり、同時にフェイスラインもスッと引き上がります。

それは普段から美しい笑顔を作るために口角を上げることも多く、口周りの筋肉を使っているからでしょう。鍛えられているのです。

芸能人は「見られてきれいになる」と言われますが、日常的に口周りの筋肉を使っているというのも、きれいでいる理由のひとつなのだと思います。

ほうれい線やしわが出づらい

そして、口角を自然と上げられる人は、口周りの筋肉が鍛えられているからでしょう。

そのため、ほうれい線やしわも出づらいです。

割りばしでお顔の筋肉をトレーニング

口周りの筋肉を鍛えるのに、簡単な方法があります。

割りばしを前歯で軽く噛むのです。

割りばしでお顔の筋肉をトレーニング

すると、自然に口角も上がります。

もし、これが辛く感じたら、口周りの筋肉を使えていないということです。

筋トレを始めたばかりのときに辛いのと同じです。

お顔の筋肉を全体的に使える

おそらく、割りばしを噛んでいると、目も開けやすくなります。

口周りは、お顔の色々な筋肉が交わる「交差点」のような場所です。

そこを使うと、お顔の筋肉を全体的に使うことになります。

そのため、口周りの筋肉を鍛えるのは、お顔全体にも効果的です。

最初はしわが出ることも

もしかすると、このエクササイズを始めた当初は、口元にしわが出たり、ツッパリ感があったりするかもしれません。

ただ、代謝(細胞の生まれ変わり)によって、しばらくすると、口角の上がったきれいなフェイスラインが形作られるはずです。

エクササイズを始めて、しわができるからとやめてしまうのではなく、しばらく続けてみてください。

まとめ

マッサージでも「筋肉を緩める・ほぐす」と言うように、固くなった筋肉を柔らかくすることは大切です。

ただ、それと同じくらい「使えていない筋肉」を鍛えることも、大切なことです。

理想は、筋肉をバランスよく使うことです。

使えていない筋肉を鍛えれば、いくつになってもお顔は変化します。

筋肉を緩ませるだけではなく、使えていない筋肉にも意識を向けてみてください。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:美育サロン folium 桜堂 真子 先生、「キレイの先生」編集部)

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