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上目使いがおでこのしわの原因に?表情の使い癖でトラブルに

本日のキレイの先生

桜堂 真子 先生

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上目遣いって可愛らしいですよね。ただ、度が過ぎると、おでこのしわの原因になってしまうかもしれませんよ。その秘密は、「表情の使い癖」にあります。

表情の使い癖 = 筋トレ?

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どなたでも、「よくこんな表情をしてしまう」といった癖があるかと思います。

イメージがつきやすいのは、眉間にしわを寄せるような癖でしょうか。ご自分で思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。

眉間にしわを寄せていると、思い悩んで見えたり、気難しそうだったり、印象も悪く見られがちで美人も台無しです。

そして、表情を作っている筋肉にも影響があります。

表情癖で筋肉が鍛えられる

表情の使い方に癖があるということは、お顔の一部の筋肉ばかりをよく使っているということです。アンバランスな筋肉の使い方です。

筋トレをするときは、鍛えたい筋肉を集中的に使うと思います(例えば、ヒップアップしたいときは、お尻周りの筋肉を使う、といったように)。

少し大げさですが、それと同じことが、お顔でも行われているとお考えください。

つまり、お顔の一部の筋肉ばかりが鍛えられているのです。

表情の使い癖が「フェイスラインの崩れ」・「しわ」に

一部の筋肉を使い過ぎることによって、お顔にどんな影響が表れるのかみていきましょう。

「咬筋」が鍛えられてフェイスラインが崩れる

まずは、「咬筋」です。

咬筋は、あごを動かす働きがあります。

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私たちは比較的固いものでも、歯で噛み砕くことができます。

それは、咬筋の力です。咬筋はとても力の強い筋肉です。

もし、食事をするとき、噛みしめるのが、左右どちらかに偏っていると、片方の咬筋ばかりが鍛えられることになります。

すると、
・お顔の歪み
・噛んでいる側のほうれい線が深くなる
・噛んでいる側の顎(あご)がポッコリふくらむ
といったような、フェイスラインの崩れにつながってしまいます。

また、顎関節症や首・肩のコリ、腰痛などを引き起こす可能性もあります。

また、噛みしめ癖がある方も要注意です。

エラ張り顔は、ほとんどこの咬筋を使い過ぎて、鍛えられたことが原因です。

噛みしめ癖は、意外とご自分では気付きづらいものです。頑張っているときに「歯を食いしばる」という表現があるように、知らず知らずの内に、歯を強く噛みしめていることもあります。

時々、「今、噛みしめていないかな」と確認してみてください。

「眉間」の筋肉が鍛えられてしわに

眉間にしわを寄せて、眉間の筋肉ばかりを使う表情癖によって、しわが深く刻まれてしまうのです。

しわの原因には、
・加齢
・乾燥
などが挙げられますが、この「眉間にしわを寄せる癖」も、そのひとつです。

上目使いがおでこのしわの原因になるとは?

上目使いは、顎を引いて、目を上に向けている表情です。

ご自分でもお試しいただきたいのですが、このとき、眉毛を上に持ち上げ、おでこに力が入っているのが感じられるはずです。

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それは、「おでこの筋肉(前頭筋)を使う」=「おでこの筋肉を鍛えている」ということです。

そのため、おでこにしわが出やすくなってしまいます。

おばあちゃんのおでこに、深いしわが多い理由

おばあちゃんのおでこの深いしわの原因は、加齢もありますが、おでこの筋肉も大きく関わっています。

高齢になると、膝が曲がり、腰や背中が丸まりがちになります。

すると、首も曲がり、お顔の位置も下がりますから、前を見ようとすると、上目使いになってきてしまいます。

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それは、おでこの筋肉を鍛えているのと同じことですから、しわも表れやすいです。

おばあちゃんのおでこに、深いしわが多い理由は、実は、こんなところにもあります。

まとめ

表情の使い癖によるトラブル(フェイスラインの崩れ、しわ、など)は、後天的なものです。

ご自分で気をつけていれば、予防することができます。

今回ご紹介したのは、表情の使い癖の一部ですが、思い当たる方がいらっしゃれば、心がけて生活してみてください。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:美育サロン folium 桜堂 真子 先生、「キレイの先生」編集部)

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