「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「塩浴(えんよく)」です。
Healing Salon SOMI の生田 和余 先生にインタビューさせていただきました。
皆さまは、塩浴をご存知ですか?
塩浴は、塩浴はシャンプーや石鹸・ボディソープを使わず、お塩だけで身体や髪を洗う入浴法のことをいいます。
塩だけできれいに洗えるのか、少し不安になりますよね。
生田先生によると、塩浴をすることで、逆に、普段自分がどれだけ洗い過ぎているかを再確認できるといいます。
塩浴は、どんな効果を期待できるのでしょうか?
生田先生に、塩浴のやり方などについて教えていただきました。
目次
塩浴の効果
・健康面での効果
・美容面での効果
塩浴の方法
1. お湯に塩を溶かす
2. 塩湯で体を洗う
3. 残ったをスクラブなどに使う
4. 塩を洗い流す
・アロマ塩浴
塩浴とは
「塩浴(えんよく)」は、お塩だけを使って入浴を楽しむシンプルな健康法です。
シャンプーやボディソープなどは使わず、お塩を高濃度に溶かした「塩湯」で身体や髪を洗い、自然界にある天然由来のものだけで全身をケアすることができます。
塩浴は、「伯方の塩」を製造販売している伯方塩業を創立したメンバーのひとりの方が、考案されたといいます。
塩浴についての書籍(『塩浴革命』著者:松本 永光、発行:三栄)も出版されていて、そこでは、塩浴が環境面でも良いことなどが紹介されています。
また、例えば多くのシャンプーは、石油由来の合成界面活性剤などが原料として使われていて、自然界では分解されづらい成分だといわれていますが、お塩は天然のものですので、塩浴は環境にも優しいとも考えられています。
私自身は、セラピスト仲間から塩浴という入浴法があることを教わり、約4年前から塩浴を始めるようになりました。
塩浴の効果
健康面での効果
塩浴は、お塩の浸透圧を利用して汗をかきやすくして、身体の中の余分な老廃物などを排出するのを促すことができます。
塩浴のデトックス効果について
『キレイの先生』編集部です。液体には、「濃度の高い方が、低い方を引っ張る」浸透圧の働きがあります。
人間の体液は海水の塩の濃度に近いため、塩で身体を洗うことで、下のようなデトックス効果が期待できます。
1. 体内の水分よりも、塩の濃度が高い
2. (濃度の高い液体が、低い方を引っ張るため)体内の水分が外に押し出される
3. 汗をかいて、デトックスになる
ちなみに、塩の浸透圧をいかした入浴法としては、「バスソルト」などもあります。。
塩浴でデトックス(体内の老廃物を排出すること)が進むことで、身体のめぐりは改善され血行も良くなります。
身体も温まって、汗もしっかり出ます。
それによって、むくみの解消にもつながります。
美容面での効果
身体やお顔を洗うとき、キュッキュッとした洗い心地がお好きな方もいらっしゃると思います。
しかし、洗い過ぎていたり、強すぎる洗浄成分を含む製品を使っていたりすると、汚れだけでなく、お肌を乾燥や外的刺激から守るために必要な「天然保湿因子(NMF)」や「セラミド」などの保湿成分まで取りすぎてしまう場合があります。
そうすると、お肌のバリア機能の低下や、新しい角質層(皮膚表面の層)を作り出すターンオーバーの乱れにつながる他、皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)分泌が乱れて乾燥やべたつきが生じる可能性もあります。
お風呂で洗い過ぎていると…
・肌のバリア機能が低下する
・角質層を作るターンオーバーが乱れる
・皮脂分泌が乱れて乾燥やべたつきが生じる
塩浴は、自然由来のお塩だけを使うシンプルな入浴法なので、洗い過ぎの心配はありません。
そのため、塩浴を続けて「極度の乾燥肌が改善された」というお声や、「塩浴後はスキンケアが必要なくなった」というお声も耳にします。
それは、塩浴で洗い過ぎることがなくなり、「適度なうるおいを保って自活できるお肌」に整えられたからだと思います。
ターンオーバーについて
皮脂分泌について
塩浴のやり方
塩浴で用意するものは、お塩だけです。
お塩は、食用として市販されている精製されていない天然のもの(天日干しされた粗塩)をご用意ください。
天然塩はスーパーやコンビニエンスストアでも手軽に購入でき、私は「伯方の塩」をよく使います。
ひと袋が200円前後で販売されているため、塩浴は経済的な健康法ともいえます。
1. お湯に塩を溶かす
洗面ボウルなどにお塩を入れます。
全身の洗浄と・洗髪でお使いになるときは、1/2~1/4袋(200g程度)が目安の量となります。
次は、洗面ボウルにお湯を加え、かき混ぜてお塩を溶かしていきます。
お塩は完全に溶け切らなくても大丈夫です。
溶け切らなかったお塩は、底に沈殿するのでそのまま残し、(上の方の)「塩湯」を使います。
2. 塩湯で体を洗う
半身浴または全身浴で身体を温めた後、塩湯を皮膚にくるくるとなじませるようにして身体を洗います。
髪は、塩湯を頭皮にもみ込むようにして洗っていきます。
3. 残ったをスクラブなどに使う
ボウルの底に残ったお塩は、スクラブ(粒子で余分な角質を除去する角質ケア)として部分的に使ったり、頭皮マッサージにお使いになったりできます。
残った塩でスクラブなどをするときは、赤みが出ないように力の入れすぎに注意して優しい圧でやるのがポイントです。
例えば、肘(ひじ)や膝(ひざ)などの角質の固くなった部分のケアにも良いですね。
もし、スクラブなどをして違和感があったら、すぐ洗い流すようにしましょう。
ソルトスクラブについて
頭皮マッサージのやり方
4. 塩を洗い流す
塩湯を塗布した後は、時間を置かずにそのままシャワーで洗い流すか、もう一度湯船で温まってから塩が残らないように洗い流します。
最後は、浴室にも塩が残らないように浴槽などもよく流すと良いでしょう。
塩浴は、お肌の敏感な方は、まずは薄めの濃度からお試しになることをおすすめします。
また、塩湯は、傷口にはとてもしみやすいのでご注意ください。
アロマ塩浴
塩浴の応用編として、精油(エッセンシャルオイル)を加えるのもおすすめです。
精油の香りだけでなく、アロマテラピーの効能を得ることもできます。
精油は、お湯に溶かす前のお塩に加えます。
お塩の量が1/2~1/4袋(200g程度)に対して、精油1~3滴が目安です。
精油は、皮膚刺激が少なく、心地良いと感じる香りのものがおすすめです。
塩浴のデトックス効果をさらに高めるのに、デトックス作用の高い精油としては、例えば、「ジュニパー」・「パチュリー」・「シダーウッド」・「サイプレス」などがあります。
尚、妊娠中や医師による治療を受けている方は、精油のご使用についてはあらかじめ当該医療機関にご相談ください。
また、使用時に不快感があったり、異変を感じたりした場合は使用を中止するようにしましょう。
塩浴はいつ始めるのがいい?
「お塩だけで本当に身体(や髪)をきれいにできるの?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、一度お試していただければ、そのすっきり感に驚かれる事と思います。
私自身はむしろ、塩浴をするようになって、普段の洗い過ぎに気付く良いきっかけになりました。
それから、ボディソープ・シャンプー・コンディショナーなどのアイテムを使わないため、それらの節約にもなり、入浴時間も短縮しました。
塩浴をした際に、「身体からヌルヌルしたものが出てきた」、「一時的に体臭が強くなった」というお話を聞いたこともありますが、それは、塩浴のデトックス効果によるものだと考えられます
ただ念のため、塩浴は、まずは週末などの休暇中から始めてみることをおすすめします。
日本では、昔から「盛り塩」や「清め塩」などがあり、お塩には浄化作用があるとされてきました。
「身体をリセットしたいな…」というときは、自分だけの大切な「お清めの儀式」のように塩の浄化作用で心身を整えてみるのはいかがでしょうか?
塩浴で身体の芯から温め、たっぷり汗をかく心地良さを体感してみてほしいと思います。
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美容家の感想
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まとめ
「キレイの先生」編集部です。
インタビュー中、生田先生がお作りになった高濃度の塩水(塩湯)をみたとき、「本当にこれだけで身体をきれいにできるのかな」という思いが頭をよぎりました。
おそるおそる先生にそのことをお聞きしてみると、「大丈夫ですよ、お塩オンリーで身体はすっきりしますから」と笑ってお答えいただきました。
私も普段、お風呂で洗い過ぎていて、それに慣れてしまっていたのかもしれません。
インタビューを終えた週末に、私も早速、教えてもらったやり方で塩浴にチャレンジしてみました。
最初は「本当にお塩だけで大丈夫かな…」という不安がありましたが、いざやってみると、意外にも物足りなさは感じませんでした。
むしろ、「優しいもので洗っている」という満足感があります。
塩浴はデトックス効果が高いですし、美容面での効果も期待できます。
私と同じように「本当にお塩だけで身体を洗えるの…?」といぶかしむ方もいらっしゃると思いますが、週末などにいちど塩浴をお試しになってみてはいかがでしょうか?
ご自分の普段のお風呂を見直すきっかけにもなると思いますよ。
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(取材:「キレイの先生」編集部 文:Healing Salon SOMI 生田 和余 先生、「キレイの先生」編集部)
* 2016年9月1日に公開した『塩浴の効果と方法!いつも洗い過ぎでは?塩オンリーの入浴法』を再編集しました。