ERICO先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「首に横線が入るシワ」についてです。

先生のサロンのお客様にも、首にしわがみられる方はいらっしゃいますか？

はい、いらっしゃいますよ。

首に横線のしわが入っていると、見た目の印象も変わってきますか？

そうですね、首は年齢の出やすい場所としても知られていますので、首に目が行ったりすることもありますよね。

その首に横線のシワが入っていると、お顔とお身体の境目（さかいめ）がはっきりして、年齢も上にみえやすくなります。

首のしわは、何から起こるんですか？

ひとつは、お肌の乾燥です。

首も乾燥するんですか？

はい、サロンのお客様にも、首が乾燥されている方は多く見受けられますよ。

そうなんですか！？

はい、お顔は一生懸命お手入れを行っても、首までお手入れを行っている方は少ないですよね。

たしかに、そうですね…。

ただ首も、お顔と同じよう年中、表に出ていることが多い場所です。

その分、お手入れを行っていないと乾燥もしやすくなります。

それに、首まで日焼け止めを塗らない方も多いです。

そうすると、紫外線の影響を受けやすくなて、そうしたことからも首の乾燥は進みます。

そこから、首の横線のしわが入ることもあるんですね…。

他に、首に横線のしわが入る原因はありますか？

首のしわには、首周りの筋肉も関係してきます。

首周りの筋肉が衰えによるたるみからシワが出る場合もあります。

え、首もたるむんですか…？

はい、首にもたるみは起きますよ（笑）。

それは、いまお話したように、筋肉の衰えによるところもあります。

それに、デコルテの筋肉に引っ張られることで、首の筋肉が下がってくることもあります。

それは、どういうことでしょうか…？

特に胸の上あたりの筋肉がこっていると、首やお顔の筋肉を引っ張ってしまいます。

それによって首もたるみますし、お顔のたるみにもつながります。

ちなみにそうしたデコルテのコリは、肩が内側に入っているような姿勢による影響も大きいです。

ですので例えば猫背の姿勢などによっても、首やお顔は下がりやすくなります。

ちなみに私自身は、小学生の頃から首にしわがありました。

え、小学生からですか！？

はい、ただそれは老化現象ではありませんよね。

そうですね、小学生で老化現象は考えづらいです…（笑）。

それで色々と考えてみたのですが、私は子供の頃、寝る前によく本を読んでいました。

高い枕を使って胸元で本を開いて、本を読み終えると、そのまま眠っていたんですね。

皮膚は、同じところに癖が付くとシワに残ります。

ですので、寝るときのその癖が、首のしわの原因になっていたのだと思います。

首のしわは、そうした生活習慣によるものもあるんですね…。

はい、しかも、そういったしわは、下を向いたときに出るしわよりも深く刻まれることが多いです。

実際、首の深いしわでお悩みの方に話をお聞きすると、高い枕をお使いになっていることも多いですよ。

先程のお話では、首の横線のしわは乾燥からも起こるとのことでした。

そうすると、首もスキンケアで保湿したほうがいいんですか？

はい、首までお顔と考えていただくといいですね。

ですので、お顔のお手入れを行うときに、首も一緒にケアしていただきたいです。

それは、ネック用のクリームをお使いになるのもひとつですが、お顔に使っているスキンケア化粧品をそのまま使用しても大丈夫です。

それは、化粧水・美容液・クリームを全部、首まで付けたほうがいいんですか？

それが理想です（笑）。

ただ、例えば美容液は高価なものもありますよね。

ですので、化粧水でうるおいを与えて、クリームでふたをしてあげるだけでもいいですよ。

それまで首のケアを何もされていない方でしたら、首にクリームだけ付けてあげるだけでも違ってくるはずです。

もしくはお顔のパックで、パックを終えた後、マスクに余った美容液などを首に塗ってあげるのもいいですね。

後は、最近では首まで行えるパックも出ています。

そういったものを使用するのも、ひとつですね。

他に、首のお手入れでのアドバイスはありますか？

首を保湿することも大切ですが、UVカットを行うことも大切です。

ですので日焼け止めも、お顔だけではなく首やデコルテのほうまで塗ってあげましょう。

ちなみに、首もクレンジング・洗顔をしたほうがいいんですか？

そうですね、クレンジングも、お顔と一緒に首まで行ってあげるのがおすすめです。

でも、首はメイクしませんよね…。

ただ首までUVケアを行うのでしたら、お顔と一緒にクレンジングしてあげたほうがいいですよね（笑）。

あ、たしかにそうです（笑）。

やっぱり洗顔も、首まで行ったほうがいいんですか？

はい、できればそうしていただきたいです。

例えば背中は、皮脂腺（ひしせん・毛穴の中にある器官で油分を分泌している）の多い場所です。

ボディソープは基本的に、そういった場所でもきれいにできる洗浄力で作られています。

首にその洗浄力が適しているとはいえませんよね。

そうですね、首も顔と考えると、通常のボディソープでは洗浄力が強すぎるように思えます。

はい、ですので、お顔の洗顔を行うとき、首まで一緒に洗ってあげるのがおすすめです。

首の横線のしわを改善するのにおすすめのセルフケアはありますか？

お顔の体操の中には、お顔と一緒に首の筋肉まで鍛えられるものもあります。

それによってお顔と首のリフトアップになりますので、シワにもいいですよ。

首のしわには、どんな顔の体操がおすすめですか？

例えば、舌を出して上を向くようなポーズもおすすめです。

それを10秒間、2～3セットで行います。

このお顔の体操は、二重顎（あご）にもいいですよ。

後は、「イーッ」と口角を上げるお顔の体操もいいですね。

このときのポイントは、首の横に筋が出るくらい思いっきり口角を上げることです。

他に、首の横線のしわにおすすめのセルフケアはありますか・

首のしわには、デコルテ周りのコリもほぐしてあげたいです。

特に食いしばりの癖のある方やデスクワークの方は、デコルテ周りが硬くなっているケースも多いです。

そういったときは、ストレッチを行ったり首をもんだりして、首周りをほぐしてあげましょう。

それには、どんなことができますか？

サロンでお客様におすすめしているのが、壁を使ってデコルテ周りのストレッチを行う方法です。

それはまず、手を壁などに引っ掛けます。

それで、身体をひねるようにして胸を開いてあげましょう。

ちなみにこのストレッチは、肩こりなどにもいいですよ。

後は、グーの手でデコルテをグリグリとマッサージしてあげるのも、ひとつです。

このマッサージで筋肉をほぐすこともできますし、リンパ（体内の老廃物を回収して排出する器官）も流れます。

ですので首のたるみにもいいですし、顔色も良くなりますよ。

いまお話したお顔の体操やデコルテ周りのストレッチなどで、首のしわは段々と薄くなっていきます。

その上でしっかり保湿してあげると、シワもかなり目立ちづらくなりますよ。

先生のサロンのケアも、首の横線のしわに効果的なんですか？

はい、当サロンには首専用のメニューがあるわけではありませんが、例えば小顔の施術では、肩や首のコリをほぐしてからお顔に移っていきます。

ですので施術後は、首もすっきりされます。

それにお顔のメニューでも、首までしっかりと保湿を行います。

それによってお肌にツヤが出て、首のしわも薄くなりますよ。