「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「目の下の乾燥」です。
北海道釧路市 Happym の吉崎 みき子 先生にインタビューさせていただきました。
目の下の皮膚は、頬と比べると約1/10の厚さしかないため、とても乾燥しやすい場所だといいます。
だからこそ、スキンケアでたっぷりと保湿して、クレンジング・洗顔を丁寧に行うことが大切です。
目の下の乾燥を改善する方法を、吉崎先生に教えていただきました。
目次
目の下が乾燥する原因・目の下の乾燥でどんな影響が出る?
・生活習慣で原因になること
目の下の乾燥を改善する方法
・化粧水やクリームなどのポイント
・クレンジング・洗顔のポイント
・生活習慣で心がけたいこと
目の下が乾燥する原因
吉崎先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「目の下の乾燥」です。
先生のサロンのお客様にも、目の下の乾燥を気にされている方はいらっしゃいますか?
はい、目の下の乾燥は、年代関係なく気にされている方が多いです。
どうして、目の下は乾燥しやすいんでしょうか?
目の下の皮膚は、頬の1/10くらいの厚さしかないといわれています。
頬の皮膚がサランラップくらいの厚さといわれているので、その1/10となると、本当に薄いですよね。
そうすると、目の下の皮膚は、サランラップの1/10の厚さしかないんですか…。
本当にすごく薄いですね。
はい、それに、目の下は、皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分で、皮膚の水分の蒸発を防ぐ役割もある)の分泌がほとんどない部位です。
さらに、毛細血管も非常に細く繊細な部分なので、お肌まで栄養が行き届きづらく、そういったことも、目の下が乾燥しやすいことと関係しています。
目の下が乾燥しやすい理由
・皮膚が薄い(頬の1/10くらいの厚さしかない)
・皮脂が少ない
・毛細血管が細く肌細胞まで栄養が行き届きづらい
など
目の下の乾燥でどんな影響が出る?
目の下の乾燥で、どんな影響が出やすいですか?
目の下は、皮膚が薄い分、水分が揮発(きはつ・液体が気体に変わること)しやすいです。
そういった状態のお肌は、乾燥によるくすみが起きやすく、クマがあるような印象を起こしてしまいます。
乾燥で、目の下のクマも起こるんですか!?
はい、乾燥が原因ということにご自覚ない方もとても多いです。
そうだったんですね…。
後は、お肌が乾燥していると、シワの原因にもなりますね。
たしかに、目元は小じわも出やすいですよね。
生活習慣で原因になること
日々の生活習慣で、目の下の乾燥につながることはありますか?
目周りの皮膚は特別薄くて摩擦にとても弱いのですが、アイメイクを落とすときに、通常のクレンジングや専用のポイントリムーバー(目元専用のポイントメイク落とし)でも、無意識に力が入りすぎている方が多いです。
アイメイクは落としづらいですからね…。
はい、ですので、サロンでクレンジング指導をさせていただくことがあるのですが、正しい力の入れ方をお話すると、皆さんとても驚かれます。
摩擦という点では、目元をこすってしまう癖も良くありません。
例えば、季節の変わり目や花粉のシーズンは、かゆみも出やすいですし、目の疲れから目をこする癖のある方もいらっしゃいます。
そういった目元をこする癖は、乾燥の原因にもなりますし、くすみやシワにもつながってしまいます。
後は、水分を摂る量が足りていなくて、お肌の乾燥を引き起こしている場合もあります。
人間は、一日普通に過ごしているだけで、皮膚から500mLの水分が蒸発するといわれています。
さらに、呼吸から500mL、尿や便から1.5L、合計で2.5Lの量の水分が一日で出ていきます。
人間の身体からは、一日でそんなに水分が出ていっているんですか!?
はい、それに対して、一日の水分の摂取量が足りていない方が、とても多いです。
そこから、目の下の乾燥が起こっている方もいらっしゃいますよね。
目の下の乾燥を改善する方法
先生のサロンでは、目の下の乾燥を改善するには、どんな施術・ケアが効果的ですか?
目の下の毛細血管は細かいので、血行不良を起こしやすいです。
そこで、血行を良くするためのハンドマッサージと、機器を使ってお手入れを行っています。
それから、状態に合わせた美容液を機器で導入も行いますし、必要に応じて冷やす・温める作業を繰り返す専用の機器も使用しています。
そうすることで、目元がしっかり保湿されて、明るいきいきとした目元になりますよ。
化粧水やクリームなどのポイント
目の下の乾燥を改善するには、スキンケアでの保湿がすごく大事だと思います。
そうですね、目の下は皮膚が薄いので、お顔全体にされてる保湿と同じ内容では追い付きません。
目の下をしっかり保湿するのにポイントはありますか?
水分をたっぷり与えるということも大切なので、目の下だけコットンを使ってお化粧水のシートマスクをされてもいいですね。
目元に、部分的にコットンパックをやるんですね。
はい、パック時間は5分で大丈夫です。
それ以上パックを置いてしまうと、お肌のうるおいがコットンに吸収されてしまいます。
それから、目元専用のクリームを付けるのがいちばんですが、普段お使いの乳液やクリームなどの油分を多く含むスキンケアを目元にはさらに重ね付けするのもいいですよ。
そのときの乳液やクリームの付け方にもポイントがあります。
目の下は、老廃物が中央に向かってたまっていきます。
それが、クマの原因にもなりますし、老廃物がたまって負荷がかかることで、たるみやシワにもつながります。
ですので、美容液やクリームを目元に付けるときは、中央から外側に向かって流してあげるのがおすすめです。
例えば上まぶたでしたら、中央から外側に向かって流し、目の下も中央から外側に向かって流していきます。
そうやって、乳液やクリームを付けるときは、老廃物を排出することを意識してあげましょう。
それで、目元のマッサージになりそうですね!
はい、乳液・クリームの伸ばし方や付け方で、毎日のマッサージにもなりますね。
目の下の乾燥を改善する
(美容液やクリームなどの付け方)
・上まぶた:中央から外側に向かって流す
・目の下:中央から外側に受かって流す
先程、アイクリームのお話もちらりと出ましたが、目の下の乾燥を改善するには、できればアイクリームを使ったほうがいいんですね。
そうですね、アイクリームは、目周りの血行を良くするように作られているものが多いです。
ワンランク上の保湿で、目元の乾燥・くすみ・シワなどの改善が期待できます。
ですので、スキンケアにアイクリームを取り入れるのはおすすめですよ。
クレンジング・洗顔のポイント
目の下の乾燥を改善するのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか?
まずは、目元に限ったことではありませんが、ご自分のお肌に合ったクレンジング料・洗顔料をお選びになることです。
例えば、お肌が乾燥しているのに、洗浄力の強すぎるものをお使いになっている方もいらっしゃいます。
そうすると、お肌のうるおい成分まで落としてしまって、余計に乾燥しやすくりますよね…。
はい、ですので特にお肌の乾燥が気になっているときは、うるおいをしっかりと残してくれるタイプのクレンジング料・洗顔料をお選びになるといいですよ。
それから、夏に紫外線をたくさん浴びると、その夏の紫外線ダメージが残ったまま寒い季節を迎える方もいます。
そうすると、夏の紫外線の記憶から、お肌を紫外線から守ろうと、古い角質(皮膚表面の古くなった肌細胞)をため込んでしまい、角質肥厚(かくしつひこう・肌表面に古い角質がたまって厚くなっている状態)を起こしやすいです。
そういった方には、角質を除去できるアイテムで、角質ケアをしていただくこともおすすめです。
生活習慣で心がけたいこと
目の下の乾燥を改善するのに、生活習慣で心がけられることはありますか?
目は、一日に約2万回のまばたきをしているといわれています。
ですので、お顔の表情筋(表情を形作る顔の筋肉)の中でも、目周りの筋肉はいちばん疲れやすい場所です。
ですので、目の疲れを取るというのもポイントです。
それには、例えば、目周りの骨のキワに沿ってツボ押しをしてあげるのもいいですね。
目の周りには、色々なツボがあるといいますもんね。
はい、それから、お風呂に入ったとき、お湯で絞った温かいタオルを、まぶたの上に乗せて、目の疲れを取ってあげるのも、とても気持ちが良くておすすめですよ。
後は、お肌の乾燥にも、身体の内側から水分を摂るのも大事です。
人間は、一日の中で、食べ物から1L、体内の代謝で0.5mLの水分を摂れるといいます。
それに加えて、最低でも1Lの水を飲んでいただきたいです。
美容のことを考えると、一日に2Lの水を飲みたいですね。
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まとめ
今回のインタビューで挙がった、目の下の乾燥を改善する方法をまとめます。
1. 頬の10倍は保湿するくらいの気持ちで、目の下はたっぷりと水分を与える(部分的なコットンパックを行うのも良い)
2. 美容液・クリームも重ね付けする(中央から外側に向かって流して、一緒にマッサージを行うのがおすすめ)
3. 肌に合ったクレンジング料・洗顔料を使用する
4. クレンジング・洗顔でこすらない(自分が思っている力加減の1/10くらいの力で良い)
5. 肌が厚くなりやすい10~11月は、洗顔に角質ケアを取り入れるのも良い
6. 目の疲れはその日の内に取る(目周りのツボ押し、ホットタオルを乗せる、など)
7. 水を飲んで、身体の内側からの水分を補給する(1日2Lの水を飲むのがおすすめ)
目の下の皮膚は、頬の約1/10の厚さしかないといいます。
だからこそ、目の下は、頬の10倍は保湿するという意識を持つことも大切ですね。
目の下の乾燥を改善するには、まずは、そういった意識を持ってお手入れを行ってみてはいかがでしょうか?