「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「まぶたの乾燥」です。
Salon la Neige(サロン・ラ・ネージュ) の河井 友紀子 先生にインタビューさせていただきました。
まぶたは、顔の中でもとても皮膚が薄く、その分乾燥しやすい場所です。
まぶたの乾燥を改善するには、スキンケアでしっかりと保湿することはもちろんですが、皮膚が薄い分、クレンジング・洗顔での摩擦により気を付ける必要があります。
まぶたの乾燥対策を、河井先生に教えていただきました。
目次
まぶたの乾燥の原因
・どうしてまぶたは乾燥しやすい?
・生活習慣などで原因になること
まぶたの乾燥を改善するには
・化粧水やクリームなどのポイント
・クレンジングなどのポイント
・肌の乾燥におすすめの食べ物
まぶたの乾燥の原因
河井先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「まぶたの乾燥」です。
先生のサロンのお客様にも、まぶたの乾燥を気にされている方はいらっしゃいますか?
はい、まぶたは、身体の中でもいちばんといっていいほど乾燥しやすい場所です。
極端なことをいうと、まぶたは、乾燥していない方がいないくらい乾燥しやすい場所ではないでしょうか。
ですので、乾燥やシワを気にされているお客様は多いです。
まぶたは、それだけ乾燥しやすいということですね(笑)。
まぶたが乾燥していると、どんな影響がありますか?
お肌のパサパサ感は、老けてみえてしまう原因のひとつです。
人と話すときは目のあたりをみて話しますので、まぶたが乾燥していると、疲れた印象や老けた印象を与えてしまうのはあると思います。
たしかに、人と話すときは目をみますから、まぶたの乾燥がひどいと、目に付きやすいかもしれませんね…。
はい、それから、まぶたの乾燥で、シワも出やすくなります。
例えばほうれい線などは、コラーゲン(皮膚の弾力成分)の減少などから来る場合が多いですが、目元の表情じわは、乾燥から起こる「折(お)れシワ」です。
例えると、紙も、何回も何回も折ったら跡になりますよ。
女性は、1分間に15回くらいまばたきをするといわれています。
ですので、特に目元はシワが残りやすいです。
どうしてまぶたは乾燥しやすい?
先程、まぶたは身体の中でもいちばんといっていいほど乾燥しやすい場所というお話がありました。
どうして、まぶたは乾燥しやすいんでしょうか?
まぶたの皮膚は、他の場所に比べて1/3~1/4くらいの薄さしかないためです。
皮膚の平均的な薄さは約2mmといわれていますがが、まぶたは約0.6mmしかありません。
薄い!
皮膚が薄いと、その分、保持できる水分も少ないですから、乾燥しやすくなりますよね…。
はい、それに、まぶたは皮脂腺(ひしせん)も少ないです。
皮脂腺について
毛穴の中の皮脂腺からは、油分の「皮脂(ひし)」が分泌されています。皮脂は、皮膚の表面で汗などの水分と混ざり合い天然の保護膜「皮脂膜」を作ります。皮脂膜は、皮膚の水分が蒸発しないように防いだり、外部の刺激から皮膚を保護したりする役割があります。
まぶたは皮脂腺が少ないため、他の場所と比べるとそのバリア機能も弱く、その分乾燥しやすいです。
そうすると、まぶたは、お肌のバリア機能が弱そうですね…。
はい、それも、まぶたが乾燥しやすい理由のひとつです。
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生活習慣などで原因になること
まぶたの乾燥は、年齢も関係してくると思います。
どのくらいの年代から、まぶたの乾燥は増えてきますか?
もちろん個人差はありますが、40代に入ってくると、みるからに、目元にシワが入っていたり、アイシャドウがよれてきれいに乗らなかったりする方が増えてくる印象です。
ただ、中には、10代でも、まぶたが乾燥している方はいらっしゃいますよ。
10代からですか!?
はい、それは、肌質も関係しているのですが、「皮膚の薄い・厚い」は先天的(生まれついてのもの)なものです。
皮膚の厚い方は、ニキビが出来やすかったりしますが、目元の小じわなどは出づらいです。
皮膚が厚いほうが、乾燥しづらいですもんね。
はい、それに対して、皮膚の薄い方は、ニキビは出来づらいですが、その分乾燥しやすく、年齢を重ねるとシワシワになりやすいです。
日本人には、どちらかというと、そういったキメの細かいきれいな肌質の方のほうが多いです。
日々の生活習慣で、まぶたの乾燥の原因になることはありますか?
スキンケアでの「こする」という行為は、お肌を乾燥させやすくします。
ですので、スキンケアでのクレンジング・洗顔は、優しく行ってこすらないことです。
サロンのお客様にも、クレンジングなどで、こすってしまっている方はいらっしゃいますか?
そうですね、クレンジングは意外と簡単に行われている方もいらっしゃいます。
そこでこすっていると、皮膚が薄くなっていって乾燥しやすくなるだけではなく、シミの原因にもなりますし、お肌を引っ張り過ぎてたるみにもつながります。
後は、基本的なことですが、ストレスや睡眠不足といった生活習慣の乱れも、まぶたの乾燥には良くないんですよね?
はい、もちろんです。
特に目元は皮膚が薄い分、身体の中でも乾燥しやすい場所ですので、ストレスや睡眠不足などの影響を受けてまぶたが乾燥していると、それがお顔全体に広がるのも、時間の問題といえます。
ですので、まぶたの乾燥が気になったら、「生活習慣を見直しましょう」というサインと捉えてもいいと思いますよ。
まぶたの乾燥の原因
・スキンケアでこすること(例えば、クレンジング・洗顔などで)
・生活習慣の乱れ(ストレス、睡眠不足、など)
など
まぶたの乾燥を改善するには
先生のサロンでは、まぶたの乾燥を改善するのに、どんな施術・ケアが効果的ですか?
サロンでは、目元までケアできる海藻パックを使用しています。
まぶたの乾燥は、眼精疲労なども影響するため、ひんやりと美白効果のある海藻パックでケアすることで、乾燥はそうですが、まぶたのむくみもすっきりしますよ。
化粧水やクリームなどのポイント
まぶたの乾燥には、もちろん保湿もすごく大事だと思います。
そうですね、まぶたには、化粧水をたっぷりと優しく付けていただきたいです。
それから、例えばローションパックを行う場合は、パックの上からラップをかけたりするのもおすすめです。
パックの上からラップをかけることで、保湿力がアップするんですよね?
はい、そうです。
後は、コットンを化粧水に浸して、部分的にコットンパックをするのも良さそうですよね。
はい、それもいいと思います。
それから、まぶたは、乳液やクリームを重ね付けするだけでも違ってきますよ。
そのときも、必ず優しく付けてあげるようにしましょう。
まぶたは、皮膚の薄い場所ですから、その分しっかりと保湿するということですね。
はい、後は、サロンでも行っているのですが、スキンケア化粧品を付けるときは、目の下は、目尻から目頭に、上まぶたは、目頭から目尻に流すようにするのもおすすめです。
目元の骨のキワは、老廃物がたまりやすい場所ですので、スキンケアのときに一緒に刺激してあげることで、目の疲れも取れやすくなりますし、血行が良くなって化粧品の成分も浸透しやすくなります。
ちなみに、まぶたには、アイクリームを使ったほうがいいんですか?
そうですね、できればアイクリームを使っていただきたいです。
特に、目元のシワやお肌全体の乾燥が気になる方や、目が大きい方は、将来のためにも早くからアイクリームなどのアイケアを、お手入れにプラスすることをおすすめします。
まぶたの乾燥対策
(化粧水やクリームなど)
・化粧水はたっぷり優しく付ける
・ローションパックで、パックの上からラップをかける(もしくは、部分的にコットンパックを行う)
・乳液やクリームを重ね付けする
・スキンケア化粧品を付けるとき、目の下は、目尻から目頭に、上まぶたは、目頭から目尻に流す
・アイクリームを使用する
など
目元ケアに美容家が保湿力を絶賛した洗顔後すぐのミルク!
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥までギュッと引き込まれて、乾燥知らずに!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥までギュッと引き込まれて、乾燥知らずに!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
クレンジングなどのポイント
まぶたの乾燥を改善するのに、クレンジングなどのポイントはありますか?
アイメイクをきちんとされている方は、お化粧をしっかり落としてほしいです。
洗い残しがあると、色素沈着が怖いですので。
ただ、目元は皮膚が薄い場所です。
ですので、専用のポイントメイク落としを活用するなど、できるだけ負担をかけずにお化粧を落とすことをおすすめします。
後は、お湯で落ちるタイプのマスカラを利用すると、クレンジングの際の負担を軽減できますよ。
まぶたの乾燥対策
(クレンジングなど)
・アイメイクはきちんと落とす、ただし、目元に負担をかけないように優しくクレンジングを行う(例えば、ポイントメイク落としを使用するのもおすすめ)
・マスカラは、お湯で落ちるタイプのものを使用する(そうすることで、クレンジングの際の負担を軽減できる)
など
肌の乾燥におすすめの食べ物
まぶたの乾燥におすすめの食べ物はありますか?
まぶたの乾燥に限ったことではありませんが、サロンのお客様で乾燥肌や敏感肌の方には、バランスのいい食事の上で、タンパク質の積極的な摂取をお願いしています。
タンパク質というと…お肉などですか?
はい、お肉屋や魚、大豆などですね。
その中でも、なるべくお肉を食べていただきたいです。
どうして、タンパク質を摂るのに、お肉がおすすめなんですか?
お肉・魚・大豆の中では、お肉が、いちばんアミノ酸のスコアが高いからです。
その中でも、特に牛肉の赤身が、アミノ酸が多く含まれていますので、おすすめです。
若い方には、あまりお肉を食べないという方もいらっしゃいますが、身体が栄養不足では、お肌にまで栄養が行き渡らなくなってしまいますので、適量は摂っていただきたいです。
それから、お肌の乾燥には、お水を飲むことも大事です。
サロンのお客様にも、お肉を食べることとお水を飲むことを実践して、お肌のうるおいがアップした方もいらっしゃいました。
まぶたの乾燥対策
(食べ物)
・バランスの良い食事の上で、タンパク質を意識的に摂る(アミノ酸スコアの高い牛肉の赤身がおすすめ)
・水を飲む
など
編集部の選ぶまぶたの乾燥におすすめの化粧品
「キレイの先生」編集部です。
ここまでが、河井先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、編集部の選んだまぶたの乾燥におすすめの化粧品をご紹介します。
キレイの先生 ブースターミルク
目元にうるおいがギュッ!美容家も驚いた洗顔後すぐのミルク!
この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクがうるおいを肌の奥までグングン引き込んで、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込み、乾燥知らずの肌に整えて目元ケアにもおすすめです。
●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
開発協力者の声

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥までギュッと引っ張って乾燥知らずのフワ肌に
まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、試しにしばらくそのままでいても乾燥は感じられず保湿感が続きます! 肌が水分を抱え込んでフワフワになり、透明感も出てきて感謝しています(笑)。
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
目元ケアにおすすめのアイクリーム
目元とまつ毛のご褒美
目元の保湿にクマやむくみにもアプローチできるアイクリーム!
@コスメや楽天の各部門のランキングで第1位を獲得したアイクリームです。
目元とまつ毛の両方を一本でケアすることができ、目元のコリの緩和と保湿にフォーカスし、めぐり改善成分やうるおい成分が目元本来の美しさを引き出します。
下のリンクからのお申込み限定で、定期初回85%OFFの税別680円でお申込みいただけ、300円分のQUOカードのプレゼントがあります(定期購入の配送回数に制限はありません)。
●内容量:15g
●通常価格:税別4,700円
美容家の感想

目元がうるおってピンッとハリ感!クマやくすみのケアもできてまつ育にも!
クリームよりみずみずしくジェルよりしっとりした質感で使いやすく、目元がうるおって乾燥がやわらぎピンッとハリ感が出ました。しかも、めぐりをサポートする成分が入っているので、目元の保湿に加え、目の疲れから来るくすみ・クマ・むくみにアプローチできますし、まつ毛にも使えてまつ育ができるのも嬉しいです!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
ポーラ B.A アイゾーンクリーム
ポーラのエイジングケアシリーズの最高峰ブランド「B.A」のアイクリームです。
目元の構造に着目して、うるおいによるハリ感で立体的な目元を目指すという理論をで開発されました。
最初はコクのあるクリームが肌を引き上げるように密着し、次に肌に伸ばすと水の層がはじけるようにみずみずしく浸透し、最後に再びクリームのコクが表れ、テクスチャーが3段階で変化します。
●内容量:26g
●通常価格:税別18,000円
美容家の感想

高橋 美穂子 先生
乾燥・シワ知らずの目元に!化粧ノリも良くなってむくみがすっきり形状記憶!
かなり固めのアイクリームが目元にしっかりと乗って保湿してくれるので、乾燥も感じづらくなってシワも出づらくなりました。それにハリが出て、翌朝のアイメイクの乗りも良くなりました。説明書に従って目元の内側から外側になじませて最後はこめかみを優しく押さると、むくみもすっきりして形状記憶してくれます!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
美容のプロがアイクリームを比較しました
アイクリームは、皮膚の薄い目元に適した処方で作られていて、目元のケアにはアイクリームもおすすめです。
美容のスペシャリストの先生方にアイクリームをお試しいただき、おすすめの商品をまとめました。
美容家が評価したアイクリームの比較記事はこちらからご覧ください。
まとめ
今回のインタビューで挙がった、まぶたの乾燥の対策方法をまとめます。
1. 化粧水はたっぷり優しく付ける(ローションパックを行う場合は、パックの上からラップをかけるのがおすすめ)
2. 乳液やクリームを重ね付けする
3. スキンケア化粧品を付けるとき、目の下は、目尻から目頭に、上まぶたは、目頭から目尻に流す
4. アイクリームを使用する
5. アイメイクはきちんと落とす、ただし、目元に負担をかけないように優しくクレンジングを行う
6. マスカラは、お湯で落ちるタイプのものを使用する
7. バランスの良い食事の上で、タンパク質を意識的に摂る
8. 水を飲む
まぶたは、顔の中でもとても皮膚が薄く、その分乾燥しやすい場所です。
まぶたの乾燥を改善するには、クレンジング・洗顔の摩擦に気を付けて汚れをきちんと落とした上で、スキンケアでしっかりと保湿してあげることが大切といえそうです。
まぶたの乾燥が気になる方は、河井先生のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?
* 2018年4月3日に公開した『まぶたの乾燥を改善するには?9つの対策法をセラピストに聞く!』を再編集しました。