今回のテーマは、「泥パック」です。
体素材の楽学健美サロン サロンドココナ の宮崎 里美 先生にインタビューさせていただきました。
先生のサロンでも、泥パックを取り入れているといいます。
泥パックは吸着・吸収力がありデトックス作用に優れ、例えば顔の泥パックを行うことで、肌にうるおいや透明感が出て毛穴ケアにもなるそうです。
そんな先生に、泥パックの効果や使い方について話をお聞きしました。
目次
泥パックの効果
・泥パックとは粉末のクレイを泥に戻してパックを行うこと
・クレイは吸収・吸着力があってデトックス作用に優れる
・顔の泥パックで保湿・美白効果があり毛穴ケアにも
泥パックの使い方
・作用の優しいクレイから始めるのがおすすめ
・粉末のクレイに水を足して泥パックを作る
・泥パックは乾燥が始まるまで乗せて最後は落とす
泥パックの効果
泥パックとは粉末のクレイを泥に戻してパックを行うこと
宮崎先生、よろしくお願いします、今回のテーマは「泥パック」です。
当たり前ですが、泥パックは、ただの泥でパックするわけじゃないんですよね(笑)?
はい、もちろんです(笑)。
泥パックは、粉状のクレイ(鉱物学で分類される粘土)に水分を含ませ泥状にして、それでパックを行うことをいいます。
「クレイパック」ともいいますね。
そのクレイも、ただの粘土ではなく、土壌が汚染されていない地域から採掘されたものを使用します。
クレイパックに使用するクレイは、市販もされています。
それは基本的に、クレイを天日干しで乾燥させて細かく砕かれて粉状になっています。
クレイパックは、それに水分を含ませて泥に戻してから行います。
ちなみに当サロンで使用しているクレイは、フランス北部の河川の地下50mから採掘されたものです。
フランス以外でも、アメリカ・中国・オーストラリア・アフリカなどでもクレイが採掘されています。
最初は正直、泥でパックをすると聞いたとき不思議に思いました(笑)。
そうでしたか(笑)、ただクレイパックは昔から自然療法に用いられていたんですよ。
そのきっかけは、動物が泥浴びをして身体のケアを行っているのをみて、「クレイは人間の身体にもいいのでは?」と考えられ、クレイが使われ始めたそうです(笑)。
え、そうすると、泥パックのきっかけは動物だったんですか(笑)。
はい、そういわれています(笑)。
それ以来クレイは、例えば古代ローマでは、炎症・潰瘍などの治癒などにも使われていました。
それに古代エジプトでは、ミイラを作るときにもクレイが使われていたそうです。
それから世界大戦中には、ウイルス性の赤痢(せきり)やコレラなどの治療にも用いられたという記録も残っています。
クレイは吸収・吸着力があってデトックス作用に優れる
いまのお話をお聞きすると、クレイは昔から様々な用途で使われてきたとのことです。
そもそも、クレイは何が優れているんですか?
クレイは、吸収・吸着力が高いのが特徴です。
体内の余分なものを取り除いてくれる作用があって、デトックス(体内の老廃物を排出する作用)にもつながります。
それにクレイには、大地のミネラルが含まれています。
クレイパックを行うことで、そのミネラルを経皮吸収(皮膚から成分を吸収すること)することができます。
それによって、お顔やお身体のコンディションを整えていくことにもつながります。
例えばサプリメントにも、ミネラルがありますよね。
サロンのお客様には、「クレイパックはミネラルを経皮吸収できるサプリメント」と例えてお伝えすることもあります(笑)。
クレイの効果
・吸収・吸着力が高くてデトックス作用に優れている
・ミネラルを経皮吸収できる
など
顔の泥パックで保湿・美白効果があり毛穴ケアにも
デトックス作用のあるのクレイで泥パックを行うと、どんな効果があるんですか?
まずお顔のクレイパックは、お肌にうるおいが出てとてもやわらかくなります。
それでお肌が喜んでいるのを感じていただけるはずですよ(笑)。
それから、クレイはデトックス作用があって血行促進にもいいので、くすみが取れて透明感が出ます。
ですので美白効果も高いです。
それも、クレイパックを行ってすぐに感じやすいことです。
後は、クレイは吸収・吸着力が高いので、毛穴ケアにもなります。
それに、ニキビのケアを行うこともできます。
ニキビは、毛穴に菌が蔓延(まんえん)している状態ですので、クレイパックを行うことで、そのデトックスにもつながります。
実は私自身も、ニキビ肌でした。
そのときにクレイパックを行って、「これは本当にいいものに出会えた!」と感動したのが、サロンでもクレイを取り入れることにしたきっかけです(笑)。
ちなみに泥パックは、どんな人におすすめですか?
どんな方にもおすすめですよ(笑)。
たしかにいまの話をお聞きすると、泥パックはどんな肌悩みにもアプローチできそうです(笑)。
はい(笑)、クレイパックはエイジングケアにもなりますので、老若男女を問わずどなたにでも行えます。
そうして肌質を選ばないのも、クレイの魅力ですね。
泥パックの効果
・肌にうるおいが出てやわらかくなる
・くすみが取れて透明感が出る美白効果も
・毛穴やニキビのケアも行える
・肌質を選ばずに老若男女のケアに使用できる
など
泥パックの使い方
作用の優しいクレイから始めるのがおすすめ
泥パックを行うとき、クレイの選び方でポイントはありますか?
クレイには、いくつかの種類があります。
基本的には、色で分かれていることが多いでしょうか。
それに、ブランドによって内容成分や鉱物の種類も違います。
内容成分が違うと、効果も違うんですか?
そうですね、基本的には吸収・吸着力の強さに違いがあるとお考えください。
ですのでクレイを選ぶときは、できれば専門店などでお店の方にご相談いただくのがいちばんです。
ひとつアドバイスできるとしたら、クレイパックが初めての方でしたら、まずは吸収・吸着力の優しいクレイから始めるのがおすすめです。
成分的には「カオリナイト」が多く含まれている白色のクレイは、お肌に優しいものが多いです。
それをひとつの目安にしてもいいですね。
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粉末のクレイに水を足して泥パックを作る
先程のお話では、泥パックは粉状のクレイを泥に戻して行うとのことでした。
その泥パックの作り方を教えてください。
クレイパックは、粉状のクレイに水を足して泥状に戻していきます。
分量は、基本的には商品の説明に従っていただきたいですが、クレイに対して水は1/2くらいが目安です。
それでクレイを泥状に戻すときは、クレイに水を加えていくのがおすすめです。
そのときも、最初はクレイに半分の水を加えて混ぜましょう。
それから少しずつ水を加えていって、クレイパックの固さを調整します。
クレイパックを初めて行う方は、初めの内はマヨネーズくらいの固さにしておくといいですよ。
それは、どうしてですか?
水分量が少なくてクレイパックが固いほど、その作用が強くなります。
逆に、水分量が多くてやわらかいほど、お肌にも優しいです。
ですので最初は、マヨネーズくらいのやわらかいクレイパックから始めるといいですよ。
【編集部まとめ】泥パックの作り方
宮崎先生に教えていただいた泥パックの作り方をまとめます。
■ 材料
・クレイ:適量
・水:クレイの1/2
■ 作り方
1. まずはクレイに半分の水を入れて混ぜる
2. そこに水を少しずつ加えて混ぜながら泥パックの固さを調整する
3. 最初の内はマヨネーズくらいの固さの泥パックに仕上げるのがおすすめ
泥パックは乾燥が始まるまで乗せて最後は落とす
顔の泥パックは、粉末のクレイを泥に戻したら、それを顔に乗せればいいんですか?
はい、お顔のクレイパックでしたら、クレンジングでメイクを落としてお肌に何も付いていない状態で行います。
そのときは、泥パックをどのくらい塗ればいいんですか?
クレイパックの効果を得るためにも、少なくとも皮膚が隠れるくらいには塗っていただきたいです。
もしクレイの作用を強くしたいときは、1cmくらい厚めに乗せていただいても大丈夫ですよ。
泥パックは、何分くらいやるといいんですか?
クレイが乾燥するまでは、お顔に乗せておいて大丈夫ですよ。
その時間は室内環境にもよりますが、20分くらいでしょうか。
クレイパックを長時間行って効果を高めたい場合は、湯船につかった状態で行ったり、お顔の上からラップをかけたりするのもおすすめです。
それによって、クレイパックが乾燥しづらくなります。
泥パックは、最後は取るんですよね?
はい、そうですね。
そのときはクレイパックを洗い流してもいいですが、そうすると排水溝に泥がたまってしまう可能性もあります。
ですので、最初にヘラなどを使って全体的にクレイを取ってから、お顔を洗い流すのがおすすめです。
そのときは、ヘラでお顔を傷つけないように気を付けてくださいね。
顔の泥パックを終えた後は、普段のお手入れの洗顔に戻ればいいんですか?
いえ、クレイパックを行うときは、洗顔を行う必要はありません。
クレイには吸収・吸着力がありますので、クレイパックでお顔もきれいになります。
ですのでお顔の泥パックを行った後は、化粧水に移っていただいて、その後は普段のお手入れで大丈夫です。
泥パックを行うときの注意点はありますか?
いちばん気を付けていただきたいのは、クレイパックが乾燥してしまうことです。
クレイパックが乾燥すると、お肌にも刺激になってダメージを与えてしまいます。
ですので、それまでには必ずクレイパックを落としていただきたいです。
それから、お顔のクレイパックを行うとき、着ているものや周りを汚してしまう可能性もあります。
ですのでクレイパックは、多少は汚れても大丈夫な状態で行うといいですよ。
泥パックの使い方
1. 泥パックを皮膚が隠れるくらいの厚さで顔全体に乗せる
2. クレイが乾燥し始めるまで顔に乗せておく
3. ヘラなどで全体的に泥パックを取ってから顔を洗い流す
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泥パック好きにおすすめの化粧品
「キレイの先生」編集部です。
ここまでが、宮崎先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、泥パックにご興味のある方ににおすすめの化粧品をご紹介します。
おすすめのクレイ洗顔
クレイがお好きな方は、クレイの吸着力をいかしたクレイ洗顔(洗顔)もおすすめです。
ビーグレン クレイウォッシュ
クレイの吸着力で汚れをガシッ!なめらかに洗える洗顔フォーム!
アメリカの大学教授の浸透テクノロジーを採用した化粧品ブランド「ビーグレン」の洗顔料で、天然クレイの「汚れだけを吸着する力」で落とすべきものと残すべきものを見極め、なめらかに洗い上げます。
クレイウォッシュをお試しになるには、「ビーグレン 毛穴ケア トライアルセット」がお得です。
●内容量:150g
●通常価格:税別3,900円
●トライアルセット価格:税別1,800円
美容家の感想

矢澤 ともみ 先生
クレイの作用か汚れがガシッと取れた感があり毛穴のざらつきも気にならなく!
想像以上にやわらかいテクスチャーで、伸びも良く使いやすかったです。クレイの作用が大きいと思うのですが、汚れがガシッと取れたようなさっぱり感があって、毛穴のざらつきも気にならなくなりました。肌のトーンも白く明るくなって、化粧水の入りも良くなったことも感じられました!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
美容のプロがクレイ洗顔を比較しました
クレイ洗顔(泥洗顔)は、クレイの吸着力をいかして、毛穴汚れなどを落とすのにも向いています。
美容のスペシャリストの先生方にクレイ洗顔をお試しいただき、おすすめの商品をまとめましたので、下の記事も合わせてご覧になってみてください。
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キレイの先生 ブースターミルク
うるおいが肌奥までギュッ!美容家も驚いた洗顔後すぐのミルク!
この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクがうるおいを肌の奥までギュッと引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込み、乾燥肌や年齢肌にはもちろん、肌がふっくら引き締まり毛穴ケアにもおすすめです。
●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
開発協力者の声

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥までギュッと引っ張りフワフワ肌の毛穴レスに!
まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。まるで乾いたスポンジに水分がギューッと入っていくみたいに、うるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、肌がフワフワにやわらかくなりました(笑)。それに、肌に透明感も出て、毛穴もキュッと引き締まって目立ちにくくなりました!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
まとめ
泥パックは吸収・吸着力がありデトックス作用に優れているため、顔の泥パックを行うと、まず肌の透明感が変わって肌色もワントーン明るくなります。
それは、泥パックを行ってすぐに感じられるはずです。
普段のお手入れのスペシャルケアとしても、泥パックはおすすめですよ。
* 2017年6月15日に公開した『泥で顔をパックする?泥パックの効果とは?使い方のコツなど』を再編集しました。