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顔のむくみの原因は?リンパの流れはどんなことで悪くなる?

本日のキレイの先生

根岸 舞妃 先生

顔のむくみの原因は?リンパの流れはどんなことで悪くなる?

「キレイの先生」編集部です。

鏡をみて、「あれ、顔がむくんでいる…?」といったことはありませんか?

今回のテーマは、そんな「顔のむくみ」についてです。

リンパデトックスACE の根岸 舞妃 先生に、取材させていただきました。

根岸 先生の記事は、前後編に分けてお届けします。

この前編では、顔のむくみの原因について、まとめたいと思います。

顔のむくみは、「リンパ」の流れが悪くなることが、原因のひとつだそうです。

では、どんなことで、リンパの流れが悪くなってしまうのでしょうか?

根岸 先生に教えていたたきました。

目次

むくみについて

顔のむくみ

リンパの流れが悪くなる原因

まとめ

本日のキレイの先生

リンパデトックスACE

根岸 舞妃 先生

「キレイの先生」編集部

むくみについて

根岸 先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「顔のむくみ」です。

先生は、サロンで多くのお客様をみていらっしゃるかと思います。

「顔にむくみが…」というような人は多いですか?

そうですね。

サロンにお越しいただくのは、お疲れの人が多いです。

疲れていると、身体はむくみやすいです。

そして、顔と身体はつながっていますから、身体がむくんでいると、顔もむくんでいることが多いですね。

顔がむくんでいると、どんな印象になりますか?

顔が全体的に下がって、疲れた顔になり、老けた印象が強くなります。

「むくみ」とは、どういった状態なのでしょうか?

血液の中の水分が、(血管の)外にしみ出して、皮下組織(ひかそしき)の水分が多くなりすぎた状態です。

皮下組織について

皮膚は、下の図のように、「表皮(ひょうひ)」・「真皮(しんぴ)」・「皮下組織」の3層構造になっています。

皮膚の断面図イメージ

皮下組織は、そのもっとも内側の層のことをいいます。

血管からしみ出した水分は、通常、リンパが回収して排出しています。

リンパの流れが悪くなって、余分な水分をきちんと回収できなくなると、むくみの原因になります。

いま、「リンパ」というキーワードが出てきました。

むくみの原因は、リンパにもあると思います。

「リンパ」について、教えていただけますか?

人の身体には、静脈(じょうみゃく・心臓に戻っていく血管)に沿うようにして、「リンパ管」が張りめぐらされています。

その中を流れているのが、「リンパ液」です。

そして、リンパ管の途中にあって、フィルターの役割をしているのが「リンパ節」です。

それらを総じて、「リンパ」と呼ぶのですよね。

リンパには、どのような働きがあるのですか?

体内の老廃物や、血液からしみ出した余分な水分を集めて、体外へと排泄する「浄化」の役割があります。

他にも、細菌や病原菌などを回収したりして、「免疫」の役割もあります。

リンパで集められた「体内のゴミ」は、最終的に、便から75%、尿から20%、残り5%が汗などから排出されます。

リンパの流れが悪くなると、どうなるのでしょうか?

体内の老廃物や、余分な水分などが、うまく排泄されなくなります。

先程のお話にもありましたが、血液からしみ出した水分を回収できなくなると、むくみにつながりますね。

後は、リンパの流れが悪いと、血流も悪くなっていることが多いです。

すると、細胞の生まれ変わりも悪くなるなど、代謝不良にもつながりやすいです。

血流が悪くて代謝不良?

細胞の生まれ変わり(代謝)に必要な栄養は、血液を通じて届けられています。そのため、血流が悪くなって、栄養が細胞に行き届きにくくなると、代謝も低下します。

リンパは、筋肉の収縮によって流れています。

血液は、心臓がポンプの役割をして流れているといいます。

ただ、リンパには、(血液でいう)心臓に当たるものがないのですよね。

はい。

リンパは、筋肉が「ポンプ」の役割をしています。

そのため、筋肉量の少ない女性はリンパが滞りやすいです。

その分、女性の方が、むくみも出やすいということですね。

顔のむくみ

顔は、どんな場所がむくみやすいですか?

リンパ節が詰まっていると、(リンパの)出口をふさいでいるようなものなので、リンパ節の近くがむくみやすいです。

リンパ節について

以前の取材で、ある先生は、リンパを高速道路に例えられました。リンパ節が「(出口の)料金所」で、リンパが「(高速道路の)本線」です。料金所が混雑していると、本線も渋滞すると思います。それと同じように、リンパも、リンパ節が滞っていると、リンパ自体の流れも悪くなってしまいます。

リンパ節の近くがむくみやすいとのことでしたが、顔には、どんな場所にリンパ節があるのですか?

顔との関係が深いリンパ節としては、「耳下腺(じかせん)リンパ節」や「顎下(がくか)リンパ節」、「頸部(けいぶ)リンパ節」、「鎖骨リンパ節」などがあります。

顔のリンパ節の場所

フェイスラインや、あごの下がむくみやすいのは、リンパ節があるからなのですね。

そうですね。

リンパは、リンパ節に向かって流れているため、(リンパ節のある)顔の下半分は、むくみが出やすいです。

後は、(体内の)老廃物は、骨のキワにたまりやすいため、疲れたりしているときは、目の周りもむくみやすいです。

たしかに、頭蓋骨は、目の周りがポコッと穴が空いていますね。

そのキワに、老廃物がたまってくると、目がむくんでしまうのですね。

リンパの流れが悪くなる原因

顔のむくみは、リンパの流れが悪くなることから来るとのことでした。

では、どんなことが原因で、リンパの流れが悪くなりますか?

いちばんは、「ストレス」です。

リンパの働きは、自律神経や、ホルモン・免疫のバランスがとれていることで、正常に機能します。

自律神経について

自律神経は、人の身体と心をコントロールしている神経です。「交感神経(緊張の神経・昼に優位になる)」と「副交感神経(リラックスの神経・夜に優位になる)」が交互に入れ替わって、バランスをとっています。そのバランスが乱れると(例えば、夜になっても交感神経の優位な状態が続いたりすると)、心身に大きな影響があります。

ストレスがかかると、免疫力が低下します。

そして、自律神経が乱れにもつながります。

それによって、リンパの働きも低下しやすいです。

他には、睡眠不足や、食生活の乱れなども、リンパの流れが悪くなる原因になります。

睡眠不足も、自律神経が乱れるといいますね。

後は、筋肉が凝り固まっていると、リンパが流れにくいです。

リンパは、筋肉の収縮がポンプの役割をして、流れているとのことでした。

たしかに、筋肉が凝り固まって収縮しないと、リンパを流すことができません。

すると、肩や首のコリが、顔のむくみの原因にもなりそうですね。

そうですね。

肩や首が凝っていると、他にも、血流が悪くなって、栄養が顔に行きづらくなり、お肌の生まれ変わりも低下してしまいますね。

お肌の生まれ変わり

下の記事でも紹介していますが、皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がり、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ちることで、日々新しく生まれ変わっています。そのサイクルを、「ターンオーバー」といいます。

皮膚のターンオーバーに必要な栄養も、血液から届けられています。そのため、血流が悪くなって、皮膚が栄養不足になると、ターンオーバーが乱れ、お肌のくすみやごわつきなどの原因になります。

まとめ

顔のむくみは、リンパの流れが悪くなっていることが、原因のひとつです。

リンパは、リンパ節や、骨のキワで滞りやすいといいます。

フェイスラインや、目の周りがむくみやすいのは、そのためだったのですね(フェイスラインには、耳下腺リンパ節や顎下リンパ節が、目の周りには、骨のキワがあります)。

根岸 先生には、顔のリンパを流すマッサージの方法を、とても丁寧に教えていただきました。

それは、後編の記事でまとめさせていただきます。

根岸 先生の「リンパマッサージ」の記事

是非、こちらと合わせてご覧いただきたい内容です。

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