「キレイの先生」編集部です。
鏡をみて、「あれ、顔がむくんでいる…?」といったことはありませんか?
今回のテーマは、そんな「顔のむくみ」についてです。
リンパデトックスACE の根岸 舞妃 先生に、取材させていただきました。
根岸 先生の記事は、前後編に分けてお届けします。
こちらは、その後編です。
顔のむくみは、リンパの流れが悪くなることが、原因のひとつといいます。
この後編では、顔のむくみを取る方法をまとめます。
根岸 先生に、顔のリンパを流して、むくみを取るマッサージを教えていただきました。
前編をお読みになっていない方は、リンパの基本的な内容についても取り上げていますので、まずは前編からご覧いただきたいと思います。
根岸 先生の「顔のむくみ」の記事
目次
顔のむくみを取るリンパマッサージ
・顔のリンパマッサージの手順
・リンパマッサージのポイント
本日のキレイの先生
リンパデトックスACE
根岸 舞妃 先生
「キレイの先生」編集部
顔のむくみを取るリンパマッサージ
根岸 先生には、顔のむくみを取るリンパマッサージの内容を、メモでまとめていただきました(先生、ご丁寧にありがとうございます!)。
とても丁寧なマッサージです。
その内容をまとめましたので、先生の描いたかわいらしいイラストと一緒に、ご覧ください。
顔のリンパマッサージの手順
1. まずは、鎖骨の上下を、左右にさすります。これを、5回ずつ行います。
鎖骨のリンパを流す
鎖骨は、全身のリンパの出口です(「鎖骨リンパ節」といいます)。
顔のリンパも、最後は、鎖骨に流れていきます。
例えば、高速道路は、(出口の)料金所が混雑していると、(高速道路の)本線も渋滞すると思います。
リンパも同じように、出口が詰まっていれば、全体の流れも悪くなってしまいます。
そのため、リンパマッサージでは、まず、(全身のリンパの出口である)鎖骨から流していきます。
下の記事でも紹介していますが、鎖骨のリンパを流すだけでも、顔のリンパの流れが良くなることにもつながり、小顔効果なども期待できます。
2. 耳の周りを流します。下から始めて、後ろに回っていきます。これを、5回ずつ行います。
耳下腺リンパ節を流す
耳の下あたりには、「耳下腺(じかせん)リンパ節」があります。
リンパ節は、リンパの集まる器官で、(リンパで)回収した老廃物をろ過するフィルターの役割があります。
リンパ節が詰まっていると、リンパの流れも悪くなってしまうため、リンパマッサージでは、まずはリンパ節から流していきます。
「耳下腺リンパ節」は、顔のリンパの出口ともいえる場所で、顔のリンパは、そこを通って、鎖骨へと流れていきます。
このマッサージは、耳下腺リンパ節を流すのにも良さそうです。
ちなみに、耳下腺リンパ節を流すには、下の記事でも紹介していますが、耳たぶを優しくつまむような方法もあります。
3. 首の前面を、あごから鎖骨に向かって、なで下ろします。首を包み込むようにして、両手で交互になで下ろしてあげましょう。これを、交互で5セットずつ行います。
4. 首の側面を流します。これを、5回ずつ行います。
首のリンパを流す
顔のリンパは、耳下腺リンパ節から、首を通って、鎖骨へと流れていきます。
そのため、顔のリンパの流れを良くするのに、首のリンパを流すことも大切です。
首のリンパを流す方法については、下の記事で紹介しているストレッチなどもおすすめです。
5. 耳の下から鎖骨に向かって、流します。これを、5回ずつ行います。
6. あごをつまんで、親指をあごの下に食い込ませます。その後、耳の下まで流します。これを、5回ずつ行います。
7. 頬を引き上げるツボ「巨髎(こりょう)」を押します。場所は、小鼻の両脇、指1本の外側です。人差し指と中指をツボに当て、顔の重みを乗せます。
8. 顔のたるみに良いツボ「下関(げかん)」を、中指で押します。頬骨と耳の間にあり、口を開けると骨が持ち上がり、口を閉じるとくぼみができる場所です。
9. 目の周りにある骨のキワを、中指で、内側からスタートして、外回りで順々に押します。
目の周りのマッサージ
根岸 先生の前編の記事でまとめさせていただきましたが、目の周りの(骨の)キワは、老廃物がたまりやすい場所とのことでした。
目の周りを指で押すことは、老廃物を流すのに良さそうです。
また、目の周りには、下の図のような「ツボ」もあり、そこを刺激することもできます。
これらのツボは、目をパッチリさせるのにも良いです。
1) 晴明(せいめい)
目頭と小鼻の間のくぼんだ場所です。
2) 攅竹(さんちく)
眉の下の方を触ると、骨のくぼみがあります。それの眉頭(眉の内側)の場所です。
3) 魚腰(ぎょよう)
眉の骨のくぼみで、眉の真ん中あたりの場所です。
4) 糸竹空(しちくくう)
眉の骨のくぼみで、眉尻(眉の外側)の場所です。
5) 承泣(しょうきゅう)
目の下の方を触ると、骨のくぼみがあります。そこの目の真ん中あたりの場所です。
10. 目の周りを、眉頭(まゆがしら)からこめかみの方に、目頭からこめかみの方に、さすります。これを、上下1セットで、5セットずつ行います。
11. 額をクルクル回しながらさすって、こめかみをプッシュします。これを、上下1セットで、3セットずつ行います。
12. 顔の下半分の筋肉を、外回しでグリグリとしっかりした圧をあけ、ほぐします。最後に、キュッと引き上げるのがポイントです。
顔の筋肉をほぐす
(11.の)額をさするマッサージは、おでこにある「前頭筋(ぜんとうきん)」を、(12.の)頬のマッサージは、「咬筋(こうきん)」などの咀嚼筋をほぐすのに良さそうです。
下の記事でも紹介していますが、これらの筋肉のコリをほすぐことは、小顔やリフトアップにもつながります。
13. 額を両手で交互になであげます。これを、交互で3セットずつ行います。
14. 目の下のくまを、目頭からこめかみの方にさすります。これを、5回ずつ行います。
15. 頬を、1ライン、2ライン、3ラインと、それぞれ耳の前に向かって、引き上げるようにして流します。その後に、鎖骨に向かって流します。1ライン・2ライン・3ラインを1セットとして、5セットずつ行います。
16. 人差し指・中指・薬指の3本指で、おでこから耳の後ろまで、髪の生え際をグルグルとしながら引き上げます。一ヶ所を5回グルグルと引き上げ、それを3セットずつ行います。
17. 頭のてっぺんを、上下左右にほぐします。
頭のマッサージ
顔の皮膚は、頭皮と一枚でつながっています。そのため、下の記事でも紹介していますが、頭をマッサージして、頭皮をほぐすことで、リフトアップや小顔などの効果が期待できます。
リンパマッサージのポイント
根岸 先生からは、このリンパマッサージを行う上で、下のようなアドバイスをいただきました。
・マッサージの前と後に、(リンパが)スムーズに流れるように、水を飲む。
・体が冷えていると、筋肉が固くなり、血液やリンパの流れが低下するため、マッサージは、身体が十分に温まっている入浴後がベスト。
・化粧水や美容液、クリームなどを付けて行う。
顔のむくみを取る方法(その他)
根岸 先生には、リンパマッサージ以外で、顔のむくみを取るのにできることや、心がけたいことをお話しいただきました。
ここからは、インタビュー形式でご覧ください。
マッサージ以外で、顔のむくみを取るのに、できることはありますか?
食事は、栄養バランスよく食べることです。
それによって、身体は正常に機能して、毒素を排泄してくれます。
乳製品や卵、魚、肉、豆、野菜、芋、果物、油、穀物、これらは、身体に必要な栄養なので、毎日食べてほしいと思います。
後は、精神的な安定や、ストレスのない生活を送ることも、大切です。
首や肩が凝ると、顔にも影響があるので、ボディマッサージも良いです。
サロンのリンパマッサージについて
今回、先生には、とても丁寧なリンパマッサージの方法を教えていただきました。
サロンでも、同じようなマッサージを行っているのでしょうか?
すべて同じというわけではありませんが、一部、行っているマッサージもあります。
ちなみに、サロンでは、どのようなリンパマッサージを行っているのですか?
リンパマッサージには、痛いものと、痛くないものがあります。
痛くないリンパマッサージは、表面のリンパを中心に流していきます。
それに対して、サロンのリンパマッサージは、深いところまでほぐしていきます。
筋肉をほぐして、外部からの圧で、筋肉の収縮によるポンプ機能を働かせます。
また、骨のキワなどに固まってこびりついた老廃物を、ほぐして流すので かなり痛いのですが、「毒出し」の効果が高いです。
まとめ
根岸 先生には、顔のむくみを取るリンパマッサージを、とても丁寧な手順で教えていただきました。
顔のリンパの流れが良くなれば、むくみの解消になるだけではなく、リフトアップや、毛穴の引き締めなどにもつながります。
血流も良くなるので、(皮膚に栄養が行き届くことで)美肌効果も期待できます。
良いことだらけですね。
「顔のむくみが気になるな…」というときは、リンパマッサージをお試しになってみてはいかがでしょうか?