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顔のくすみの原因と改善方法10!美容家に聞くスキンケアのポイント

本日のキレイの先生

丸島 智美 先生

今回のテーマは、「顔のくすみ」です。

大阪府大阪市中央区 LUXE +TKM(リュクス) の丸島 智美 先生にインタビューさせていただきました。

疲れた印象が強くなる顔のくすみは、血行不良や肌の乾燥などから起こるといいます。

そのため、くすみを改善するには、正しい方法でスキンケアを行うことも大切ですし、顔のめぐりを良くしてあげることも有効です。

顔のくすみの原因や改善方法について、丸島先生に教えていただきました。

目次

顔のくすみの原因
・顔のくすみは血行不良や肌の乾燥などから起こる
・生活習慣やスキンケア方法が顔のくすみの原因に

顔のくすみを改善する方法
・クレンジング・洗顔は肌摩擦を起こさないように行う
・顔のくすみにもスキンケアでの保湿は大事
・顔のくすみには顔筋トレーニングなども有効
・顔のくすみにオススメのサロンケアとは

まとめ

顔のくすみの原因

丸島先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「顔のくすみ」です。

先生のサロンのお客様にも、顔のくすみを気にされている方はいらっしゃいますか?

はい、半数以上の方は、お顔のくすみを気にされていらっしゃいます。

顔のくすみで、見た目の印象も変わってくると思います。

そうですね、お顔がくすんでいると、顔色も悪くみえて、どうしても疲れたような印象が出やすくなります

それに、疲れた印象は、老けた印象も強めてしまいます

ですので、若い方でもお顔がくすんでいると、年齢より上にみられやすいです。

顔のくすみは血行不良や肌の乾燥などから起こる

顔のくすみは、何から起こるんですか?

ひとつは、血行不良です

血行不良によるくすみは、お顔が青黒くみえやすくなり、特に目元などに表れやすいです。

それに、お肌の乾燥によるくすみもあります

お肌の乾燥によっても、顔がくすむんですか?

はい、お肌が乾燥すると、キメも粗くなります。

お肌のキメが整っていると、光の反射でお肌はツヤっぽくみえます。

ただキメが乱れていると、光が乱反射して影がみえやすくなります

それが、お顔のくすみの原因にもなります。

それから、お顔のくすみは、角質(肌表面の古い肌細胞)によるものもあります

肌表面に古い角質がたまっていると、お顔全体が茶色っぽくみえやすくなります

それは、特にお肌の乾燥の激しい方に起こりやすいです。

後は、黄ぐすみは、主に糖化(とうか)によるくすみと考えられます

糖化は、糖とタンパク質が結合して、AGEsという糖化最終生成物質に変化して起こる現象のことをいいます。

糖化は、老化現象のひとつといいますよね。

はい、糖化による黄ぐすみは、くすみの中でも厄介で、スキンケアで保湿したり血行を良くしたりしても、なかなか改善されづらいものです。

黄ぐすみを改善するには、内面からのケアがより重要になります。

他にも、お顔の産毛によって、お顔がくすんでみえる場合もあります。

顔のくすみは何による?

・血行不良
・肌の乾燥でキメが粗くなる
・肌表面に角質がたまる
・肌細胞の糖化
・顔の産毛

生活習慣やスキンケア方法が顔のくすみの原因に

日々の生活習慣で、顔のくすみの原因になることはありますか?

身体の不調・疲れ・睡眠不足・運動不足などは、血行不良につながりやすいです。

それに喫煙も、血流に影響があります。

糖化という点では、食事での糖質の摂りすぎに気を付けていただきたいです。

特にビールをよく飲まれる方は、糖をたくさん摂るので、お顔に黄ぐすみが出やすかったりします。

スキンケアでは、クレンジング・洗顔などでのこすりすぎによる摩擦も、くすみの原因になります。

それによって、角質を必要以上に厚くしてしまっているケースもあります。

どうして、肌摩擦で角質が厚くなってしまうんですか?

お肌への摩擦で角質を取りすぎてしまうと、防御反応でお肌が角質を厚くしようとするためです。

そうすると、角質の取りすぎも、逆に角質を厚くする原因になるんですね…。

はい、特に頬は、クレンジングなどでも、いちばん手の当たる場所です。

それによって角質が削られやすいです。

そうして、お顔の中で、角質の薄いところと厚いところの差ができると、それによる影ができてしまう場合もあります。

それに最近は、お顔の脱毛も人気がありますが、産毛を処理するときに角質層まで削り落としていると、やはり角質が厚くなりやすいです。

顔のくすみを改善する方法

クレンジング・洗顔は肌摩擦を起こさないように行う

顔のくすみを改善するのに、クレンジング・洗顔のポイントはありますか?

日本人はきれい好きの方が多いので、サロンのお客様の話をお聞きしていても、クレンジング・洗顔でお肌がよれるくらいゴシゴシと圧をかけて、汚れを落とそうとしている方もいらっしゃいます。

ただ、肌摩擦はNGです

クレンジング・洗顔は、肌摩擦が起こらないように優しい圧で行うことが重要です。

例えばクレンジングでしたら、すべりのいいものを選んで、お肌と手が触れるか触れないかくらいの圧で、お肌が動かないように行っていただきたいです。

中には、「それでは洗った感じがしない」という方もいらっしゃいますが、現代の洗浄剤はよくできていて、そういった洗い方でもメイク汚れはスルッと落とせるものがほとんどですよ。

ちなみに、先生がおすすめするクレンジングのタイプはありますか?

ジェルタイプも扱いやすいですよね。

後は、バームタイプは、お肌と手の間に緩衝材のように入り込んでくれるので、お肌をこすりすぎずにクレンジングを行うことができ、おすすめです。

洗顔も、クレンジングと同じように、肌摩擦を起こさないようにやるんですよね?

はい、洗顔も、泡をしっかりと手に取って、お肌と手の間にふわふわの泡があることを感じながら、その泡のクッションで押し洗うといいですよ。

後は、お顔を洗い流すときのお湯の温度も大事です。

熱めのシャワーをお顔に当てている方もいらっしゃいますが、それもNGです。

お顔を洗い流すときは、人肌と同じくらいの32~33度くらいのぬるま湯で行うようにしましょう。

顔のくすみにもスキンケアでの保湿は大事

顔のくすみを改善するには、スキンケアでの保湿も大事なんですか?

はい、もちろんです。

スキンケア化粧品の付け方で、アドバイスはありますか?

ローション(化粧水)は、洗顔後のお肌が最初に飲むお水といえます。

ですので、浸透のいいローションをお使いになるのがおすすめです。

それを、ハンドプレスでお肌にしみ込ませていくようにして付けていきます

それから、日本人は、スキンケアでさっぱり仕上がるのが好きな傾向があって、クリームが苦手な方も多いです。

お手入れを乳液で終わらせている方もいらっしゃるでしょう。

ただ、お肌の乾燥は様々なトラブルを引き起こしますから、特に年齢を重ねるほど、ローションで「補水」したものを、ふたをして「保湿」してあげることが大切になります。

それには、お手入れをクリームで仕上げていただきたいです。

お手入れを乳液で終わらせて大丈夫なのは、20代前半くらいまでではないでしょうか。

クリームも、手の温度で温めてから、ハンドプレスで優しく塗布するように付けていただくのがおすすめです。

後は、目元や口元は、特に乾燥の気になりやすい部分ですので、そういったところには重めのアイクリームなどを使用するのもいいですよ。

顔のくすみには顔筋トレーニングなども有効

顔のくすみを改善するのに、セルフケアでやれることはありますか?

顔筋のトレーニングもいいですよね。

それによって、お顔の血流が良くなって、血色も良くなりますし、お顔の引き締めにもなります。

それから、耳たぶを回してあげる「耳回し」もおすすめです

後は、リンパ(体内の老廃物を回収して排出する器官)の流れに沿って流してあげるのも、血流を良くするのに有効です。

リンパを流すときは、まずは、耳の下から首筋(くびすじ)を通って肩先まで流します。

そして、肩口から胸の真ん中に向けて、鎖骨を流していきます。

顔のくすみの改善方法

(リンパを流すマッサージ)
1. 耳の下から首筋を通って、肩先まで流す
2. 肩口から胸の真ん中に向けて、鎖骨を流す

他に、顔のくすみを改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

最近は、糖化による黄ぐすみも増えてきています。

黄ぐすみの気になる方は、糖の摂りすぎを控えていただきたいです。

そうした食事の改善で、お顔のくすみが取れたという方もいらっしゃいますよ。

顔のくすみにオススメのサロンケアとは

先生のサロンでは、顔のくすみを改善するのに、どんな施術・ケアが効果的ですか?

当サロンでは、角質を育成するのに、お肌のターンオーバー(皮膚の新陳代謝)を正常化していく「ハーブトリートメント」の施術を行っています。

それによって、皮膚の表皮(ひょうひ・皮膚は3層構造になっていてその表面の層)や真皮(しんぴ・真ん中の層)を活性化させていきます。

それから、10MHz(メガヘルツ)の高密度超音波を当てる「水玉リフティング」という機械もおすすめです。

それは、細胞のひとつひとつよりも小さな振動を機械で与えることで、細胞を活性化させながら、お肌に透明感を与えて元気にしていきます。

それによって、角質の安定化を図り、お肌の内側からつややかにしていきます。

まとめ

今回のインタビューで挙がった、顔のくすみの改善方法をまとめます。

1. クレンジングは、すべりの良いものを選んで、肌と手が触れるか触れないかくらいの圧で行う
2. 洗顔は、肌と手の間に泡があることを感じながら、泡のクッションで押し洗う
3. クレンジング・洗顔で顔を洗い流すときは、人肌と同じくらい32~33度くらいのぬるま湯で行う
4. 浸透の良い化粧水をハンドプレスで肌にしみ込ませるように付ける
5. スキンケアはクリームで仕上げるようにする(クリームは、手で温めてからハンドプレスで優しく塗布する)
6. 目元などは重めのアイクリームで保湿する
7. 顔の筋肉とレーニンウを行う
8. 耳回しを行う
9. 耳の下から肩先まで流し、肩口から胸の真ん中に向けて鎖骨を流す
10. 糖化による黄ぐすみが気になるときは、糖の摂りすぎに気を付ける

スキンケアでの肌摩擦もくすみの原因になりますので、顔のくすみを改善するには、クレンジング・洗顔を優しく丁寧に行った上で、スキンケアできちんと保湿してあげることが基本的な対応といえそうです。

さらに、血行不良によってもくすみは起こりますから、顔筋トレーニングなどで血行を良くしてあげることも有効です。

顔のくすみが気になる方は、丸島先生のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?

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