「キレイの先生」編集部です。
「肌がごわごわする…」
そんなお肌のごわつきの正体は、何なのでしょうか?
今回は、温香セラピー Bloom garden の 諸星 ちえこ 先生に、「角質ケア」をテーマに取材させていただきました。
角質ケアは、そこまで深く意識されていらっしゃらない方も、多いのではないでしょうか(実は、私もそのひとりです。反省ですね…)。
諸星 先生の取材の中で、お肌のごわつきについても、話題に上がりましたので、まずはそちらをまとめさせていただきます。
角質ケアを怠っていると、お肌がごわごわする原因になるといいます。
それは、どういうことなのでしょうか?
改善するには、どんな方法があるのでしょうか?
諸星 先生に教えていただきました。
* 諸星 先生の後編の記事では、角質ケアの「ピーリング」について取り上げます。
目次
肌のごわつきの原因
・ターンオーバーの乱れについて
本日のキレイの先生
温香セラピー Bloom garden
諸星 ちえこ 先生
「キレイの先生」編集部
角質とは
諸星 先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「角質ケア」です。まずは、角質ケアを怠ると、お肌はどうなってしまうのかを教えていただこうと思います。
そもそも、「角質」とは何なのでしょうか?
皮膚は、3つの構造に分かれています。
「表皮(ひょうひ)」、「真皮(しんぴ)」、そして脂肪の「皮下組織(ひかそしき)」です。
そのいちばん上の表皮の、さらにいちばん上の層にある組織を「角質」といいます。
角質は、死んだお肌の細胞とお考えください。
「死んだ細胞」というと、お肌には必要なさそうなイメージがあります。
角質にも、何か役割があるのでしょうか?
紫外線や汚れなどの外からの刺激からお肌を守るバリア機能、体内の水分が逃げないように守る役割、この2つが主な働きです。
肌のごわつきの原因
エステサロンの先生への取材中に、「角質がたまる」といった表現が出てくることがあります。
それは、どういうことなのでしょうか?
役割を終えていらなくなった角質は、自然と剥がれて落ちていきます。
そして、また新しい細胞が生まれます。
このサイクルを「ターンオーバー*」といいます。
本来、健康的な生活を送っていれば、いらなくなった角質は自然と落ちていきます。
ただ、生活のリズムや食生活が乱れていたり、肉体的・精神的にストレスがあったりすると、身体全体のリズムが乱れ、ターンオーバーの乱れにもつながります。
すると、本来は剥がれるはずの角質が、残ってしまうのですね。
お肌には、あまり良い影響はなさそうです…。
角質がたまると、お肌はどうなるのでしょうか?
細胞は、死んで角質となっていく段階で、すでに黒っぽい色味に変化していきます。
また、役割を持っている段階での角質は水分を含んでいますが、不要となった角質は水分がなくなっていき、さらに黒っぽくなっていきます。
そのため、角質がたまると、お肌の黒みが強くなって、くすみを感じやすくなります。
そして、お肌がなめらかでなくなりムラが出来て、感じ方には個人差がありますが、ごわつき・ざわつき・かさつきなどを感じやすくなります。
お肌のキメがなくなる、ということです。
それは、お肌が乾燥する、ということでしょうか?
「お肌が乾燥する」とは、言い切れません。
まだ機能している角質には水分があります。
そのため、古い角質を取ると、うるおいのあるお肌が出てきます。
たしかに、皮膚の表面にかさついた角質がたまっていても、中がうるおっていれば、「お肌のごわつき = 乾燥肌」とは一概に言えません。
それは正直、意外でした。
編集部のコメント
「角質がたまる」というのは、下のようなイメージですね。
・上:役割を終えた角質(水分を含んでいない)
・中:機能している角質(水分を含んでいる)
表面の「不要な角質」を除去すれば、潤ったお肌が出てくることが、お分かりいただけるかと思います。
* ターンオーバーは、お肌の生まれ変わりで、理想の周期は28日といわれています。その周期が乱れて長くなるほど、角質がたまって、お肌がごわつきやすくなります。ターンオーバーについては、このサイトでも、「肌再生「ターンオーバー」とは?美肌を作る上での大切な基本」などで取り上げています。
ターンオーバーの乱れについて
先生の話をお聞きして、お肌のごわつきが、ターンオーバーの乱れから来るものであることが分かりました。
では、どんなことが、ターンオーバーを乱す原因になるのでしょうか?
生活習慣そのものです。
生活リズムの乱れも、ひとつです。
食事もそうですね。
暴飲暴食や、早く食べ過ぎて、きちっと栄養を吸収できていない場合もあります。
例えば、お肌に必要な栄養に、「ビタミンC」があります。
ただビタミンCは、ストレスや疲労、タバコなどによって奪われてしまい、不足しがちです。
栄養不足も、ターンオーバーの乱れにつながります。
また、女性ホルモンの乱れも、ターンオーバーが乱れる原因になります。
特に、年齢とともにホルモンのバランスは変わりやすく、ホルモンバランスによっても角質がたまりやすくなります。
そういった生活習慣が、身体全体のリズムを乱して、ターンオーバーにも影響を及ぼします。
エステサロンの先生方の話をお聞きしていても、生活習慣が、お肌の土台になっていることは、とても強く感じます。
お肌のごわつきにも、生活習慣が深く関わっているのですね。
肌のごわつきを改善するには
お肌のごわつきを改善するには、どうしたら良いのでしょうか?
まずは何より、ターンオーバーの乱れない生活習慣を心がけることです。
それが、根本です。
「お肌がそのものを健康にする力」を付けて、お肌を少しでも良い状態にする、ということです。
生活習慣が良くないと、お肌がスキンケアで一時的にきれいになっても、またすぐに元の状態に戻ってしまいます。
先程もお話がありましたが、生活リズムを整える、食生活を整える、といったことですね。
その中でも、いちばん心がけてほしいことは、睡眠です。
細胞分裂には、エネルギーが必要です。
エネルギーが足りないと、新しいお肌に生まれ変わる力も弱まってしまいます。
睡眠は、そのエネルギーをため込む時間でもあります。
例えば、22:00~02:00のことを「ゴールデンタイム」とも言いますが、出来れば24:00までには寝てほしいと思います。
耳の痛いお話です…。
私自身、床に就くのが、24:00を回ることはしょっちゅうです。
食事も偏りがちで、時間もばらばらです。
「肌がごわごわするな…」と感じることが多いのは、そういった生活を送っている自分自身に原因がありますね。
分かってはいるのですが、改めて反省したいと思います。
先生には引き続き、生活習慣を改善した上で、スキンケアで角質ケアできる方法を教えていただこうと思います。
まずはここまで、ありがとうございました。
まとめ
お肌のごわつきは、ためこんだ角質が正体でした。
角質が、「死んだ細胞」と考えると分かりやすいと思います。
それが表面にたまれば、お肌がごわごわしたり、くすみやすくなったりします。
角質がたまるのは、生活習慣でターンオーバーが乱れることが、大きな原因です。
諸星 先生は、お肌のごわつきを改善するには、「生活習慣を改善することが根本」とおっしゃっていました。
その上で、角質ケアをするのが、もっとも良さそうですね。
諸星 先生の後編の記事では、「角質ケアの方法」について、まとめます。
「角質ケア」というと、何だか難しそうなイメージがありませんか?
実は、私自身もそうでした。
ただ、諸星 先生の話をお聞きすると、角質ケアが身近に感じられると思いますよ。
是非、後編の記事も合わせてご覧ください。
* 諸星 先生の後編の記事は、下からご覧ください。