前回の記事では、しわが表れてしまったときにお勧めのスキンケアについてご紹介しました(詳細は「しわのスキンケアはこう変える! お勧めの美容成分の解説付」をご覧ください)。今回は、しわが出てしまった場所に合わせて、ご自宅でも簡単にケアできるマッサージをご紹介します。しわでお悩みの方は、スキンケアと合わせて、お試しになってみてください。
しわが出やすいのは目元・口元・眉間・おでこ
まずは、しわがどんな場所に表れやすいのかをみていきましょう。
しわが表れる原因は、下記が挙げられます(詳細は「そのしわの深さは? しわにも種類があること知っている?」をご覧ください)。
・保湿不足で乾燥(= 表皮のしわ)
・弾力の低下(= 真皮のしわ)
・表情の癖が残る
つまり、しわが表れやすいのは、「皮膚が薄くて(乾燥しやすく)、表情によってよく動く」場所といえます。
■ しわが表れやすい場所
・目元:皮膚が薄く、表情によってよく動く
・口元:同上
・眉間:皮膚は薄くないが、表情によってよく動く
・おでこ:皮膚は薄くないが、紫外線を受けやすく、弾力の低下につながりやすい
今回は、これらの場所に合わせたマッサージをそれぞれ、ご紹介しようと思います。
マッサージで筋肉の緊張をほぐす
マッサージの具体的な方法をご紹介する前に、マッサージのポイントを押さえておきます。
マッサージの目的は、しわが出ている場所をほぐして、緊張して固くなっている筋肉を柔らかくしてあげることです。
そのため、力を入れて行うというよりは、筋肉を優しくほぐしてあげることを意識してください。特に、皮膚が薄い場所(目元、口元)は、マッサージに力を入れてしまうと、かえってお肌を傷つけてしまう原因にもなるので、注意が必要です。
マッサージは、クリームやオイルをたっぷりつけて、行ってください。お肌に美容成分を与えながら、筋肉をほぐすことができるので、より効果的です。
「目元」のしわに
目元にしわが出てしまったときは、「目の周り」の筋肉をほぐしてあげてください。
クリームやオイルをたっぷりつけて、中指などで、優しく目の周りを回してあげましょう。
回す方向は、「下から上(目の下 → 鼻と目の間 → 眉の下)」でも、「上から下(眉の下 → 鼻と目の間 → 目の下)」でも、どちらでも問題ありません。
ただ、しわには、どちらかというと、「下から上」に回していくのが良いので、今回は「下から上」の順でご説明します。
■ 回す方向の特徴:
A) 下から上
目の下のしわに対し、外側からしわに沿って、美容液やクリームをつけることができるため、「しわ」のときはこちらがお勧め。
B) 上から下
目の下にくまが出ているときなどは、内側から外側に流すことができるため、「くま」のときはこちらがお勧め。
■ マッサージの方法:
1.
目の下(しわが表れた部分)を通ります。
2.
鼻と目の間を通ります。
3.
眉の下を通ります。このとき、少し皮膚を押し上げるようにして、上の方向に軽く圧をかけることを意識してください。
「眉間」のしわに
眉間にしわを寄せていると、その表情が癖になって、眉間にしわが残ってしまうことがあります。
そのときは、「しわの周り」の筋肉を、中指と薬指で軽く押さえて、優しく揺すってあげたりして、緊張をほぐしてあげてください。
「おでこ」のしわに
おでこのしわには、「おでこ」の筋肉をほぐしてあげましょう。
指先でおでこを軽く押さえて、回すようにして、筋肉をほぐしてください。そのとき、回す方向は、下から上に回して、皮膚を上に引き上げることを意識してください。
「口元」のしわに
口元のしわには、しわが出ている部分に、クリームやオイルをたっぷりとつけてあげてください。
それによって、しわがすぐに消えるわけではありませんが、お肌が潤ってなめらかになることで、しわが目立たなくなります。
その上で、しわに良い美容成分を与えてあげるなどして、しわを改善していきましょう。
まとめ
しわが出てしまったときは、それぞれの場所ごとにマッサージするのも良いですが、お顔全体をマッサージすることもお勧めです。
お顔全体をマッサージすることで、血流が良くなって、毛細血管まで栄養や酸素が行き届きます。お肌の新陳代謝(ターンオーバー)にも、栄養や酸素が必要ですから、しわをはじめとするお肌の悩みの改善につながります。
また、今回ご紹介したマッサージを行ったからといって、しわがすぐに消えるわけではありません。特に、真皮のしわは深くて長いため、簡単に消えるものではありません。
しわの改善には、スキンケアやマッサージなどのケアを地道に続けていくことが、もっとも大事なことを忘れないでください。
(取材・文:「キレイの先生」編集部)