リフレクソロジーは、全身の部位や内臓の反射区を刺激する健康法で、足裏を刺激する方法がもっとも知られています(詳細は「「リフレクソロジー」という健康を知らない人むけ簡単解説」をご覧ください)。反射区には、お肌の反射区はありません。しかし、お肌と密接な関係にある部位や内臓の反射区を刺激してあげることで、お肌にも良い作用が期待できます。今回は、足裏の4ヶ所の反射区を刺激して、美容に良いリフレクソロジーをご紹介します。
リフレクソロジーの方法
反射区は、親指でまっすぐ押したり、押し滑らせたりするようにして、刺激してください。
ある程度、力を入れて(圧をかけて)いただいて大丈夫ですが、痛すぎると、かえってストレスを感じてしまうので、「痛気持ちいい」くらいの強さが良いでしょう。
足裏の反射区の方が反応は良い
反射区は足裏だけではなく、手の平にもありますが、リフレクソロジーを行うのは、足裏がお勧めです。
それは、手よりも足裏の方が、刺激に慣れていないためか、同じ反射区を刺激したときでも、足裏の方が、反応が良いためです。お客様と接している中での感覚ですが、手よりも足裏の方が、倍は反応が良いように感じます。
また、足裏は手と比べると面積が広いため、初心者がリフレクソロジーを行うには、足裏の方が反射区も分かりやすいと思います。
1. 「甲状腺」のリフレクソロジー
甲状腺は、のどの下あたりに位置する臓器です。体の新陳代謝を促すホルモンを分泌しています。
お肌も、古い肌細胞がはがれ落ちて、新しい肌細胞が生まれる「新陳代謝(ターンオーバー)」が働いています。きれいなお肌でいるためには、この新陳代謝をきちんと働かせる必要があります。
つまり、甲状腺の働きは、美肌にもとても大切なのです。
「甲状腺」の反射区
甲状腺の反射区は、上記の図の場所にあります。
両足にあるので、どちらの足を刺激いただいても問題ありません。
2. 「肝臓」のリフレクソロジー
肝臓は、有害物質を解毒したり、老廃物を処理したりする働きがあります。
お肌も、リンパ線を通じて、老廃物を流しています。老廃物がたまると、たるみやむくみの原因になってしまいます。
肝臓が美肌にも関係があるのは、そのためです。
「肝臓」の反射区
肝臓の反射区は、右足の足裏にしかありません。それは、肝臓自体が体の右側にあるためです。
上記の図の場所を刺激してください。
3. 「大腸・小腸」のリフレクソロジー
腸は、食べたものの栄養や水分を吸収し、血液を通じて全身に運ぶ働きがあります。お肌にも、腸から栄養が運ばれています。
また、腸の働きが弱まって便秘などになってしまうと、腸の中で毒素が発生しています。その毒素も肌荒れの原因となってしまいます。
このように、腸はお肌とも密接な関係があります。
(編集部:腸とお肌の関係性については、「腸が弱まっていると肌荒れの原因になると知っていますか?」もご覧ください)
「大腸・小腸」の反射区
上記の図のように、腸の反射区は、他の臓器と比べても、面積が広いため、指で押すのも良いですが、押し滑らせるようにして刺激を与えてあげるのも良いでしょう。
4. 「リラックス」のリフレクソロジー
ストレスは、体の不調を引き起こし、肌荒れの原因にもなってしまうため、きれいなお肌でいるには、心もリラックスしていることも大切です。
「自律神経」の反射区
上記の図のあたりを触っていただくと、へこんでいる場所があると思います。そこが、自律神経の束が集まっているとされる反射区です。深いリラックスを促します。
私も子どもが眠れないときは、ここを押してあげるのですが、すぐにすやすやと眠ってくれます。
まとめ
きれいなお肌は、体の中から、つまり健康から表れるものです。
リフレクソロジーには、お肌の反射区はありません。しかし、お肌と関わりの深い内臓を刺激してあげることはできます。
刺激したい場所を指でまっすぐ押したり、押し滑らせたりして刺激を与えてあげるだけで、リフレクソロジーは行えますので、ご自宅でもお試しになってみてください。
(取材:「キレイの先生」編集部 文:Taro Taro リフレ 井口 幸子 先生、「キレイの先生」編集部)