今回のテーマは、「グルテンフリー」です。
日本グルテンフリーアドバイザー協会の代表理事である中村 由美子 先生にインタビューさせていただきました。
グルテンフリーは、小麦など“グルテン”を含む食品を控えることをいいます。
ただそれは、完全なグルテンフリーではなくても、手軽に行える範囲でも十分大丈夫だそうです。
グルテンフリーの効果やプチグルテンフリーの方法について、中村先生に話をお聞きしてきました。
目次
グルテンフリーの効果
中村先生、よろしくお願いします、今回のテーマは「グルテンフリー」です。
まず、グルテンフリーとは何ですか?
まず「グルテン」は、タンパク質の種類のことをいいます。
そのグルテンを含んでいるのが、小麦やライ麦などです。
そうした小麦など“グルテン”を含む食品を控えるようにするのが、「グルテンフリー」です。
そうすると、パンやパスタも食事で避ける対象になるんですね(笑)。
グルテンを控えるとどうなるんですか?
個人差や体調にもよりますが、人によってはグルテンの摂取によって、気になる症状や状態を招く場合があります。
グルテンは、特に腸に影響を及ぼすといわれています。
グルテンの摂取により、腸が傷ついたりすることがあり、腸の働きに影響します。
そうすると、身体に必要な栄養素も吸収しづらくなってしまいますよね。
それによって、お腹の調子を崩す場合もあります。
また、お肌にアレルギー症状が出たり、喉の調子がおかしくなったり鼻水が出たりする方もいらっしゃいます。
さらに、頭痛・肩こり・関節痛などに関係してくる場合もあります。
それから特に女性は、ホルモンバランスへの影響も考えられます。
特に日本人は、「グルテン過敏症」や「グルテン不耐性(グルテンに対しての耐性が強くない)」の人も多いといわれています。
それから小麦やライ麦などは、脂質(ししつ)も高いです。
身体の6~7割は、水分です。
ですので、脂質の多いものは体内で分解しづらく滞留(たいりゅう)しやすいです。
油は酸化しますので、体内に残った脂質が酸化します。
つまり、「エイジングする」ということですよね。
そうするとグルテンフリーは、いま挙がったようなことを防げるんですね?
そうですね、腸もきれいになりますので、そこから来る不調や病気などの改善にもつながります。
それに、お身体がすっきりしてダイエットにもいいです。
それからグルテンフリーを行って脂質の摂取量が減ることで、アンチエイジングにもつながります。
お肌もきれいになってきますよ。
後は、グルテンフリーはホルモンバランスによる不調の改善にも役立ちます。
プチグルテンフリーの方法
グルテンフリーが身体にいいことはわかったのですが、私はパンもパスタも大好きなので、それを完全にやめるのは難しいかもしれません(笑)。
私自身も、完全なグルテンフリーを実践しているわけではありませんよ(笑)。
お友達とパスタやピザを楽しむこともあります。
私が実践して皆さまにもお伝えしているのは、「プチグルテンフリー」の生活です。
プチグルテンフリーですか?
はい、食べることは、毎日の楽しみのひとつでもあります。
その楽しみを残しながら、きれいで健康になる方法です。
楽しみながら健康にきれいになっていただくのがいちばんですよね。
ですので、グルテンフリーを上手に生活の中に取り入れていただくだけでもいいと思います。
例えば平日は好きなものを食べて、土日だけグルテンフリーを行ってみるのもいいですよね。
朝にパンを食べたらランチをご飯にしてみたりして、グルテン食が続かないように工夫するのも、プチグルテンフリーです。
もしくは、体調が思わしくないときだけグルテンフリーを行うのもいいかもしれません。
それだけでも、体調も変わってくると思いますよ。
そうして、できる範囲から楽しみながらグルテンフリーを始めてみることをおすすめしています。
それなら私にもできそうです(笑)。
はい(笑)、それに実は、小麦やライ麦を使わなくても他の色々な食材を使うことでおいしい料理が作れます。
お料理で小麦粉の代わりに、例えば米粉・そば粉・大豆の粉・アーモンドの粉・トウモロコシの粉などが使えます。
それらを色々かけ合わせることで、小麦粉などを使うのとそん色ないおいしいお料理を作ることもできますよ。
グルテンフリーは、そういった工夫をしながらお料理を作る楽しみがあることも知っていただけると嬉しいです。
まとめ
完全なグルテンフリーを行うのはハードルが高いかもしれませんが、プチグルテンフリーでしたら手軽に始められるのではないでしょうか。
例えばグルテン食が続かないようにするのもひとつですし、体調が思わしくないときだけグルテンフリーを行うのもひとつです。
まずは、そういったところからグルテンフリーを始めてみるのもおすすめですよ。