今回のテーマは、「ほうれい線対策」です。
東京都世田谷区 Salon la Neige(サロン・ラ・ネージュ) の河井 友紀子 先生にインタビューさせていただきました。
ほうれい線があると、どうしても老けた印象が強くなってしまいます。
その対策には、ツボ押しのマッサージで頬の緊張を取ってあげることもおすすめだそうです。
ほうれい線の対策方法について、河井先生に話をお聞きしました。
目次
ほうれい線の原因
・肌や筋肉のたるみでほうれい線が起こる
・無表情でいることや紫外線などが原因に
ほうれい線対策
・ツボ押しマッサージなどで頬の緊張をゆるめる
・顔のエクササイズなどで表情筋を鍛える
・ほうれい線にはスキンケアでの保湿も大事
・ほうれい線対策におすすめのサロンケアとは
ほうれい線の原因
河井先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「ほうれい線」です。
先生のサロンのお客様にも、ほうれい線を気にされている方はいらっしゃいますか?
はい、多くの方が気にされていらっしゃいます。
年をとるにつれて特に気になりやすいのが、ほうれい線ですよね。
ほうれい線で、見た目の印象も変わってくると思います。
そうですね、会話をしているとき、視線は口元に行きやすいです。
ですので、口元に大きくシワが入っていると、たるみが目立ちやすくなって、年齢の高そうな印象を与えてしまいがちですね。
肌や筋肉のたるみでほうれい線が起こる
ほうれい線は、何によって起こるんですか?
お肌のたるみによるところもありますし、筋肉のたるみによるところもあります。
お肌のハリが失われると、重力に逆らって持ち上げる力が弱まりますから、ほうれい線も出やすくなります。
それからお顔は、表情筋(表情を形作る筋肉)が複雑に構成されています。
それもあって年をとるにつれ、表情の癖で、使うことの多い筋肉とほとんど使わない筋肉の差が出てきます。
そうして普段あまり使わない筋肉は、筋力が弱まります。
それによって、お顔を引き上げる力が低下してくることも、ほうれい線の原因になります。
ちなみにほうれい線は、お肌のたるみによるものと、筋肉のたるみによるものでは、どちらのほうが多いんですか?
どちらがというよりも、複合的に起こっていることのほうが多いでしょうか(笑)。
ただ、若い方のほうれい線はお肌のたるみによるところが、ご年配の方は筋肉のたるみによるところが多い印象です。
無表情でいることや紫外線などが原因に
日々の生活習慣で、ほうれい線の原因になることはありますか?
ひとつは、表情をあまり動かさないことです。
そういった方は、ほうれい線もそうですし、ブルドッグラインも出やすいです。
ちなみに、表情豊かな方にもほうれい線が入ったりします。
ただそれは、笑ったときの表情ジワですので、あまりマイナスのイメージはありません。
そういったシワは、折れジワにならないようにしっかりと保湿をしていただくことが大切ですね。
先程のお話ですと、お肌のハリが低下することも、ほうれい線の原因になるとのことでした。
それは、日々の生活習慣でどんなことが原因になりますか?
紫外線による影響も大きいです。
紫外線は、シミに悪いイメージが強いかもしれませんが、お肌の弾力も壊してしまいます。
お肌のハリは、主に真皮(皮膚は3層構造になっていてその真ん中の層)のコラーゲンなどによるものです。
紫外線は、そのコラーゲンにダメージを与えます。
ですので、UVケアを怠っていると、年を重ねたときにお肌のハリを失いやすいですよ。
ほうれい線対策
ツボ押しマッサージなどで頬の緊張をゆるめる
セルフケアでやれるほうれい線対策はありますか?
ほうれい線は、頬の緊張を取ってあげると、その重みが取れてみえづらくなります。
特に現代社会は、お仕事などで食いしばりの癖のある方が多く、頬は緊張しやすい場所です。
そうしてお顔の筋肉が緊張して硬くなると、ほうれい線も出やすくなりますし、血行不良にもなってむくみが起きたり、肌トラブルの原因にもなったりします。
ですのでほうれい線にも、頬をゆるめるケアはおすすめです。
それには、どんなことができるんですか?
意識的に口を大きく開けて、顎(あご)の関節をゆるめてあげるのもいいですよ。
それだけでいいんですね(笑)。
はい(笑)、それで食いしばりのケアにもなりますし、首や肩をゆるめることにもつながります。
それから、私がサロンのお客様にもおすすめしているのが、ツボ押しのマッサージです。
マッサージはまず、小鼻の横あたりから頬骨のラインに沿って、緊張をほぐすように押していきます。
その後は、耳下の耳下腺(じかせん)から首を通って、鎖骨のラインに向けて、同じようにほぐしていきます。
それによって、緊張しやすい頬の筋肉を刺激することができます。
それに、顔のめぐりを良くするのにもおすすめです。
ほうれい線対策
【頬の緊張をゆるめるツボ押し】
1. 小鼻の横あたりから頬骨ラインに沿って押していく
2. 耳下から首を通って鎖骨まで同じように押していく
【編集部補足】ツボ押しの順番
顔のリンパ(体内の老廃物を回収して排出する器官)は、耳下の耳下腺を通って、首から鎖骨へと流れていきます。
その順番にツボ押しを行うと、顔のめぐりも良くなります。
それによって、むくみのケアにもなります。
顔のエクササイズなどで表情筋を鍛える
先程のお話では、表情筋の衰えも、ほうれい線の原因になるとのことでした。
そうすると、ほうれい線対策には、顔の筋肉を鍛えることも有効そうです。
そうですね、お顔の筋肉を鍛えることもいいですね。
それには、どんなことができますか?
ひとつは、普段から表情豊かに過ごすようにして、表情筋を使うようにすることです。
例えば喜怒哀楽の感情が動かされるようなことを、生活に取り入れるのもいいかもしれません(笑)。
後は、お顔のストレッチを行って表情筋を動かすのもおすすめです。
顔のストレッチは、どんなことができるんですか?
例えば、「あ・い・う・え・お」と大きく発音するだけでもいいですよ。
それだけでも、表情筋のトレーニングになるんですね(笑)。
ほうれい線にはスキンケアでの保湿も大事
ほうれい線対策には、スキンケアでの保湿も大事なんですか?
はい、もちろんです。
お肌が乾燥すると、ハリの低下にもつながりますので。
スキンケア方法でのアドバイスはありますか?
スキンケアでさっぱりした仕上がりがお好きで、化粧水だけでお手入れを終わらせている方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、できれば乳液やクリームは取り入れていただきたいです。
それで、化粧水は500円玉くらいの量をコットンに含ませて、それを丁寧に付けてあげるのがおすすめです。
それからクレンジングは、クレンジング料の少ない方も見受けられます。
クレンジング料が少ないと、お肌をこすってしまう原因にもなりますので、商品に記載されている使用量は最低限守るようにしましょう。
後は、洗顔はきちんと泡立てて、指の圧ではなく泡で洗うことが大事です。
ほうれい線対策におすすめのサロンケアとは
ちなみに先生のサロンでは、ほうれい線にはどんな施術・ケアが効果的なんですか?
当サロンでは、小顔マッサージを行っています。
ほうれい線が気になる方は、頬の重みやむくみを取るのに、老廃物を流すことを徹底的に行います。
それで、お肌のエイジングケアに、レチノール配合の美容液や石膏(せっこう)パックなどのスペシャルケアを行ったりもしています。
それによって、お肌が内側からふっくらしてきますよ。
そうしたサロンケアは、ほうれい線にも即効性があるんですか?
はい、皆さま、お顔が軽くなったとおっしゃっていただけています。
まとめ
ほうれい線の対策としては、ツボ押しのマッサージで頬の筋肉の緊張をゆるめてあげるのもおすすめです。
それによって頬の重みが取れて、ほうれい線も目立ちづらくなります。
特に現代はストレス社会で、無意識の内の食いしばりの癖などで、頬が緊張している方も多いので、ツボ押しマッサージでその緊張をゆるめてあげると良いですよ。