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口元ニキビはホルモンバランスなどが原因に!専門家に聞く改善法8つ

本日のキレイの先生

丸島 智美 先生

今回のテーマは、「口元のニキビ」です。

大阪府大阪市中央区 LUXE +TKM(リュクス) の丸島 智美 先生にインタビューさせていただきました。

口元のニキビは、大人になってからできやすいニキビのひとつで、ホルモンバランスの乱れなどが原因として考えられるといいます。

口元のニキビの原因や改善方法について、丸島先生に教えていただきました。

目次

口元のニキビの原因
・口元のニキビはホルモンバランスの乱れなどから起こる

口元のニキビを改善するには
・ニキビ肌にもクレンジング・洗顔は肌摩擦を起こさず優しく
・口元のニキビにもスキンケアでの保湿は大事
・メイクアップは衛生面にも気を付けるなど
・口元のニキビにおすすめのサロンケアとは

まとめ

口元のニキビの原因

丸島先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「口元のニキビ」です。

先生のサロンのお客様にも、口元のニキビでお悩みの方はいらっしゃいますか?

当サロンは「ハーブトリートメント(ハーブの作用で肌代謝を上げる施術)」を行っていることもあり、口元のニキビでお悩みの方も多いですよ。

そもそも、ニキビは何がどうなっている状態なんですか?

皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)の過剰分泌によって、皮脂が毛穴からスムーズに排泄されずにアクネ菌などが増加して、毛穴が詰まってしまうことで、ニキビになります。

口元のニキビはホルモンバランスの乱れなどから起こる

ニキビは「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」に大きく分けられると思いますが、口元のニキビは、どちらになるんですか?

口元のニキビは、大人ニキビのほうが多いです。

例えば顎(あご)周りなどのUゾーンは、思春期にニキビが出る方も多いですが、口元は、25歳以上の大人の方にできやすいです。

ニキビはできる場所によって原因が違うといいますが、口元のニキビは、何が原因になるんですか?

まずは、口元のニキビも含めて大人ニキビは、ホルモンバランスによるところが大きいです。

それは、お仕事のストレスによる影響もありますし、生理前はホルモンバランスが崩れやすくなるので、そういったことも関係してきます。

そうしたことによってホルモンバランスが崩れると、皮脂の分泌にも影響があるんですね。

はい、後は口元のニキビは、食事も大きく影響しています

口元の状態は、胃腸の疲れの目安になります。

ですので、消化機能が弱っていたり、食事が偏(かたよ)っていたり、消化に負担のかかる食べ物を食べすぎたりすることによっても、口元のニキビが起きやすくなります。

後は、口元や鼻などお顔の真ん中のラインにニキビができる方は、身体が冷えている方も多いです。

普段お風呂に入らずにシャワーで済まされている方もいらっしゃいますが、そういったこともニキビの原因になってきます。

口元のニキビを改善するには

口元のニキビは、すぐ治すことができるんですか?

ニキビは、様々な肌悩みの中でも、治すのに時間のかかるトラブルです。

新しいニキビについては、サロンのトリートメントでしぼむのも早いですし、その後も出にくくなります。

ただ、常に同じ場所にできて根の深いニキビに関しては、治すのにもやはりお時間がかかりますね。

ニキビ肌にもクレンジング・洗顔は肌摩擦を起こさず優しく

口元のニキビを改善するのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか?

特にニキビのできている方は、油汚れや角栓(毛穴の中で皮脂などが固まったもの)を取ることに執着して、お顔を洗うときの圧が強くなりやすいです。

そうした摩擦はお肌への負担も大きいですし、お顔を洗いすぎて皮脂を取りすぎると、逆にお肌が皮脂を出そうとして皮脂分泌が過剰になる場合もあります。

皮脂について

皮脂は、肌表面で汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜「皮脂膜(ひしまく)」を作ります。皮脂膜は、皮膚の水分の蒸発を防ぐ役割などがあり、クレンジング・洗顔で取りすぎると、肌の乾燥を防ぐために皮脂の分泌が増える場合もあります。

ですので、ニキビが気になるときでも、クレンジング・洗顔は摩擦が起こらないように優しい圧で行うことが大切です。

例えばクレンジングは、お肌と手の間に入って緩衝材となるようなすべりのいいクレンジング料がおすすめです。

洗顔は、しっかりと泡を立てて、泡のクッションで押し洗うように行っていただきたいです。

それから、クレンジング・洗顔で、熱いお湯をシャワーで直接お顔に当てて、洗い流している方もいらっしゃいます。

それは、特にお肌が乾燥されている方に多いように思えます。

それも、皮脂を取りすぎてしまう原因になるので、お顔を洗い流すときのお湯の温度は、お肌と同じくらいの32~33度が理想です

そのぬるま湯を手に取ってお顔をすすぎ、洗うようにしましょう。

それでお顔のすすぎは、「もう大丈夫かな…」といったところから、さらに3回くらいお顔をすすいで、しつこいくらいにすすぎ洗いしていただくのがおすすめです。

それによって、皮脂の分泌以上も抑えやすくなりますよ。

口元のニキビにもスキンケアでの保湿は大事

口元のニキビができているときは、スキンケア化粧品も変えたほうがいいんですか?

場合によっては、普段お使いの化粧品がニキビを悪化させてしまう可能性もあります。

特に日本人は、さっぱり仕上がるような化粧品を好まれている方も多いです。

それによって、お肌の乾燥を起こしてしまう場合もあります。

先程の話をお聞きすると、お肌の乾燥からも、皮脂の分泌が増える可能性もありますもんね…。

はい、ですのでニキビ肌にも、スキンケアでの保湿は大切です

後は、肌トラブルを改善するのに、ターンオーバー(皮膚の新陳代謝)を整えてくれるようなビタミン群の入った化粧品や、お肌を活性化してくれる幹細胞(かんさいぼう)の入っている化粧品を取り入れるのもいいですよ。

ちなみに当サロンでは、特にニキビのお客様には、ピーリング剤(肌表面の古い肌細胞・角質を取り除くお手入れ)の使用はおすすめしていません。

ニキビ肌の方には、ピーリング剤の酸が強かったりしますし、酸によってお肌の常在菌(じょうざいきん)をすべて殺してしまう可能性もあります。

常在菌の中には、お肌にとっていい働きをするものもあるので、大切に肌育することも大切です。

メイクアップは衛生面にも気を付けるなど

口元のニキビを改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

まずは、メイクアップされるときに、ファンデーションのスポンジは、使い回しするのではなく、その都度きれいに洗っていただきたいです。

それは、ブラシにもいえることですね。

そうしたスポンジなどの汚れから、黄ニキビの原因になる黄色ブドウ球菌を増やしてしまう場合もあります。

ですので、メイクアップの際は、衛生面にも気を付けていただきたいです。

それから、口元にニキビのある方には、バランスのいい食事の上で、ビタミンB2などの「ビタミンB群」をしっかり摂ることをおすすめしています。

ビタミンB群は、「美肌のビタミン」とも呼ばれていて、肌トラブルにもいいです。

それに、炎症を抑える作用のある「ビタミンC」を摂っていただくこともおすすめです。

後は、ニキビができているときは乳製品を控えるのも、ひとつの方法です。

どうして、ニキビのときは乳製品を控えたほうがいいんですか?

乳製品の消化には、酵素を浪費します。

ニキビができて炎症を起こしているときは、そこを修復するのに、酵素を使っていきたいです。

ですので、乳製品を控えることで、酵素の浪費を抑えます。

酵素について

体内の酵素は、「消化」と「代謝」に使用されます。酵素は体内で生成される量に限りがあるため、代謝のほうにより多く回していくには、消化に使用される酵素を節約する必要があります。

口元のニキビにおすすめのサロンケアとは

ちなみに先生のサロンでは、口元のニキビを改善するには、どんな施術・ケアが効果的ですか?

「ハーブトリートメント」がいちばんのおすすめです。

ハーブトリートメントは、特に炎症を起こして赤くなっているようなニキビや、グチュグチュとした黄ニキビのケアに向いています。

それから、「水玉リフティング」という機械もおすすめです。

人間は元々、お肌の分解と再生をするための酵素を持っています。

ただ、特にニキビ肌は、その分解と再生のバランスが不安定になっている方が多いです。

水玉リフティングの機械を当てることで、そのバランスを整えながら安定させていくことができます。

サロンでは、基本的には、そうしてニキビの炎症を抑えてから、ハーブトリートメントに移行していきます。

まとめ

今回のインタビューで挙がった、口元のニキビの改善方法をまとめます。

1. クレンジング・洗顔は肌摩擦が起きないように優しく行う
2. クレンジング・洗顔で顔をすすぐときは32~33度のぬるま湯で手に取って行い、余分に3回くらいすすぎ洗いするのがおすすめ
3. 口元のニキビにはスキンケアでの保湿も大切
4. ビタミン群や幹細胞などが配合されているスキンケア化粧品を使用する
5. ピーリングは控えるようにする
6. メイクアップは衛生面にも気を付けて行う
7. バランスの良い食事の上で、ビタミンB群やビタミンCを摂るようにする
8. 乳製品を控える

口元のニキビは、ホルモンバランスの乱れなどから起こる大人ニキビです。

ニキビが気になると、クレンジング・洗顔を一生懸命に行いがちですが、それよりも、丁寧に優しく行うことが大切といえそうです。

口元のニキビが気になった方は、丸島先生のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?

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