今回のテーマは、「肌質を変える方法」です。
神奈川県横浜市 エステティックサロン ビューティーガーデン の柳田 美帆 先生にインタビューさせていただきました。
肌質を変えるには、スキンケアでの外側からのケアも必要ですが、それ以上に継続的なインナーケアが大切になるといいます。
肌質を変える方法について、柳田先生に話をお聞きしました。
目次
肌質について
・肌質は年齢や生活習慣によって変化する
・肌質は普段の食べ物による影響も大きい
肌質を変えるためのポイント
・肌質を変えるには継続的なインナーケアが大事
・スキンケアを正しい方法で行う
・肌質を変えるにはサロンケアもおすすめ
肌質について
柳田先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「肌質を変える方法」です。
まず、肌質にはどんなタイプがありますか?
肌質は、「乾燥肌」・「敏感肌」「脂性肌(しせいはだ)・オイリー肌」・「混合肌(乾燥とオイリーが混同している肌質)」の4つに大きく分けられます。
先生は、どんな肌質が理想だと思われますか?
水分と油分のバランスのとれたお肌です。
先生は、サロンでたくさんのお客様のお肌をみられていると思いますが、そういった肌質の方はいらっしゃいますか?
いえ、なかなか難しいですよね(苦笑)。
ちなみにいまの4つの肌質の中では、どのタイプの人が多いんですか?
やはり乾燥肌でしょうか。
特に当サロンは40歳以降のお客様が多いこともあって、お肌の水分量の少ない乾燥肌の方が圧倒的に多いです。
そうしてお肌の水分量が少ない状態ですと、深いシワが刻まれたりシミが出たりするなど、年齢による老化肌のトラブルが出やすくなりますね。
肌質は年齢や生活習慣によって変化する
肌質は、生まれ持ったものなんですよね?
もちろん、肌質も体質と同じように遺伝によるところもあります。
ただ30代くらいからは、年齢や生活習慣によって肌質も変わってきます。
え、肌質は変わるものなんですね(笑)!?
はい、わかりやすいところでいうと、若いときは皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)の分泌も多いですよね。
それで、ニキビで悩まれる方も多くいらっしゃいます。
ただ皮脂は、年齢とともに分泌量も減少します。
それによって、お肌の乾燥も進みます。
そういわれると、たしかに年齢とともに、肌質はオイリー肌から乾燥肌に変わってきます。
それに女性は、出産の影響もありますね。
出産でも肌質が変わるんですか?
はい、それは、ホルモンバランスの変化によるところが大きいです。
それによって肌質も変わりますし、シミや肝斑(かんぱん)が出てくるケースも多いです。
ちなみに、そうしたホルモンバランスの変化によるシミなどは、改善するのもなかなか難しいです。
【編集部補足】皮脂について
皮脂は、肌表面で汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜「皮脂膜」を作ります。
皮脂膜は、皮膚の水分の蒸発を防ぐなどの役割があります。
そのため年齢とともに皮脂分泌が減少すると、肌の乾燥は進みやすくなります。
肌質は普段の食べ物による影響も大きい
先程のお話では、生活習慣によっても肌質が変わるとのことでした。
はい、やはり生活習慣が乱れていると、お肌のコンディションも低下しやすいですよね。
例えば睡眠不足もそうですし、ストレスなどにも気を付けていただきたいです。
それから、普段何を口にしているかによっても、お肌は大きく変わってきます。
特に気を付けていただきたいのが、白い食べ物の摂りすぎです。
白い食べ物といっても大根などではありませんよ(笑)、気を付けていただきたいのは、白砂糖です。
白砂糖は、「白い麻薬」と呼ばれることもあります。
白い麻薬!? それは身体に悪そうです…(苦笑)。
白砂糖は本当においしいんですけどね…。
だからこそ、中毒性もあるのでしょうね(笑)。
白砂糖は、精製過程で様々な薬剤を使用していて、食品ではなく食品添加物といえます。
ですので、身体やお肌にも良くありません。
白砂糖の摂りすぎは、細胞の糖化(とうか・タンパク質と糖質が結合する化学反応で老化の原因となる)が進む原因になります。
そうしてお肌の細胞が糖化すると、例えばお顔もくすみやすくなります。
それによって、肌質が変わる可能性もあるんですね…。
はい、現代社会、白砂糖をまったく摂らないようにすることは難しいでしょうが、摂りすぎには気を付けていただきたいです。
私自身も昔は大の甘党で、ケーキやあんぱんなど、洋菓子から和菓子まで大好きでした(笑)。
ただ現在は、できるだけ控えるように意識しています。
肌質を変えるためのポイント
肌質を変えるには継続的なインナーケアが大事
肌質を変えるには、どうすればいいんですか?
まず肌質を変えていくためには、身体の内側からのインナーケアが7割で、外側からのケアが3割といわれています。
そうすると肌質を変えるには、インナーケアによるところのほうがずっと大きいんですね。
はい、お肌を本当にきれいにしたいのでしたら、インナーケアをとにかく継続していただきたいです。
それは、どのくらいで結果が出るものなんですか?
お肌も細胞で作られていて、その細胞はすぐには変わりません。
細胞が生まれ変わるのには、最低でも90日はかかるといわれています。
ですので、一時的に1~2週間のインナーケアを行ったところで、お肌は変わりません。
細胞の生まれ変わりのサイクルを考えると、インナーケアを90日間は継続していただきたいです。
肌質を変えるには、そのくらいのスパンが必要になるんですね…。
インナーケアは、どんなことを心がけるといいですか?
基本的なことではありますが、生活習慣を整えることです。
例えば十分な睡眠をとることもそうですし、ストレスもためこまないようにしていただきたいです。
それに、バランスのいい食事を摂ることも大切です。
それで、お肌と腸は連動しています。
腸がきれいにすると、お肌もおのずときれいになってきます。
ですので、腸をきれいにしてくれるような食べ物を意識的に摂るのもいいですね。
例えば発酵食品もいいですし、食物繊維を含んだ食べ物もおすすめです。
肌質を変えるには、そうしたインナーケアを一時的ではなく継続して行っていただくことが大切ですよ。
肌質を変える方法
【生活習慣で心がけたいこと】
・十分な睡眠をとる
・ストレスをためこまない
・バランスのいい食事を摂る
・発酵食品など腸をきれいにする食べ物を意識的に摂る
など
スキンケアを正しい方法で行う
肌質を変えるのに、外側からのケア・スキンケアでのポイントはありますか?
まずクレンジング・洗顔は、ゴシゴシと洗わないことです。
例えば洗顔は、しっかりと泡立てて、その泡でお顔を洗うようにしましょう。
それから特にクレンジング料は、洗浄力の強さにも気を付けていただきたいです。
洗浄力のとても強いクレンジング料は、極端にいうと、食器洗いの洗剤に近いといえます。
食器洗いの洗剤で顔を洗うと考えると、ぞくっとしますね…。
それは極端な例えですが(笑)、クレンジング料の洗浄力が強いと、必要な皮脂まで取りすぎてしまいがちです。
そうすると、お肌の乾燥が進みやすくなります。
はい、ですので、クレンジングは、お肌に合ったものをお使いになることが基本ですが、洗浄力の強すぎるものはできるだけ控えていただきたいです。
それで洗顔後、タオルでお顔を拭くときもゴシゴシとこすらないようにしましょう。
肌質を変えるのに、スキンケアでの保湿方法でのアドバイスはありますか?
例えば植物を育てるとき、栄養剤を与える前に毎日お水をあげますよね。
水分が大切なのは、お肌も一緒です。
ですのでスキンケアでも、お肌をうるおすのに、化粧水をたっぷりと入れ込んであげたいです。
それには、高いお化粧品ではなくても大丈夫です。
それで化粧水は、手で優しく押さえ込むようにして入れてあげるといいですよ。
時間の余裕があるときは、いちど化粧水を付けて少し時間を置いてから、もういちど化粧水を重ね付けしてあげるのもおすすめです。
それでお手入れの最後は、クリームを塗ってそのうるおいを閉じ込めるのを忘れないようにしてくださいね。
肌質を変える方法
【スキンケアでのポイント】
・クレンジング・洗顔はゴシゴシと行わない
・洗浄力の強いクレンジング料の使用は控える
・洗顔後のタオルドライもゴシゴシと行わない
・化粧水をたっぷりと入れ込む
・お手入れの最後はクリームで仕上げる
など
乾燥知らずの保湿感を美容家が絶賛した洗顔後すぐのミルク!
キレイの先生 ブースターミルク
乾燥スポンジに水分が入るみたいに、肌奥までうるおいがギュッと!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
キレイの先生 ブースターミルク
乾燥スポンジに水分が入るみたいに、肌奥までうるおいがギュッと!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)
肌質を変えるにはサロンケアもおすすめ
ちなみに先生のサロンでは、肌質を変えるのに、どんなアプローチをされるんですか?
特に40歳以降のお肌は、ターンオーバー(皮膚の新陳代謝)のサイクルの遅れが、老化肌トラブルに大きく影響します。
ターンオーバーの乱れで古い角質(肌表面の古くなった肌細胞)が剥(は)がれきっていない状態では、そこに化粧水をたっぷりと与えても浸透していきづらいです。
ですのでまずは、そのターンオーバーを整えてあげたいです。
そのためにサロンでは、角質のトリートメントを行っています。
それによって、普段のお手入れの効果も高まります。
それから、お客様のお肌の状態に合わせて、日頃の食生活やお手入れ方法のアドバイスなどをさせていただいてます。
【編集部補足】ターンオーバーとは
皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がり、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ち、日々新しく生まれ変わっています。
そのサイクルを、「ターンオーバー」といいます。
ターンオーバーのサイクルは年齢とともに遅くなり、肌表面の角質も剥がれづらくなって肌表面に厚くたまりやすくなります。
肌質を変えるのにおすすめの化粧品
「キレイの先生」編集部です、ここまでが柳田先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、肌質を変えるのにおすすめの化粧品をご紹介します。
キレイの先生 ブースターミルク
うるおいを抱えて乾燥知らずに!美容家も驚く洗顔後すぐのミルク
この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクが肌をふっくらとやわらかくして、うるおいを肌の奥までグングン引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込んで乾燥知らずのウルウル透明肌に導きます。
●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
開発協力者の声
みずみずしいミルクがうるおいを肌奥でギュッと抱えて乾燥知らずのフワフワ肌に!
まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、そのままでいても乾燥を感じません! 肌が水分をきちんと抱え込めるようになって、やわらかくフワフワの肌になって透明感も出て感謝しています(笑)。
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
まとめ
今回のインタビューで印象的だったのが、肌質を変えるには、インナーケアが7割で、外側からのケアが3割というお話です。
それも、一時的にインナーケアを行うだけでは効果も表れづらいです。
細胞の生まれ変わりにも時間がかかりますから、継続的なインナーケアが欠かせません。
肌質を変えるには、基本的なことですが、何よりも生活習慣を整えることが大切といえそうですね。
* 2018年9月6日に公開した『肌質を変えるにはインナーケアが7割!最低90日は継続!プロに聞く』を再編集しました。