「キレイの先生」編集部です。
このサイトではこれまで、「歯」について、ほとんど取り上げたことがありません。
ただ歯の色は、顔の印象を変えます。
私自身、歯が少し黄ばんでいて、気になっている場所でもあります。
出来れば白い歯でいたいですが、いちど黄ばんでしまうと、なかなか白く戻すことは難しいです。
今回は、ホワイトニング・デンタルエステ dental clinic bijou の橘 佳苗 先生に、「ホワイトニング」について、話をお聞きしました。
ホワイトニングは、薬剤や光を使って、歯を白くする技術のことをいいます。
私も初耳のお話ばかりで、「歯」についての知識を深めることのできた取材でした。
ホワイトニングとは、何なのでしょうか?
そして、どんな効果が期待できるのでしょうか?
橘 先生に教えていただきました。
目次
本日のキレイの先生
ホワイトニング・デンタルエステ dental clinic bijou
橘 佳苗 先生
「キレイの先生」編集部
歯が白いと…
橘 先生、よろしくお願いします。
先生の歯は真っ白で、本当におきれいですね。
そんなことありませんよ(笑)。
それに比べて、私は…。
先生に歯をお見せするのが、恥ずかしいです(笑)。
例えば、街の中を歩いているときでも、「この人、歯がきれいだな」と感じられる人は、どのくらい、いらっしゃいますか?
2割いれば、というところでしょうか。
大体、1割くらいだと思います。
私も人のことはいえませんが、「歯が真っ白できれいだな」という方には、あまり出会いません。
歯の「白さ」にも、様々な色があります。
詳しくは後程お話しますが、元々、大人の歯は黄色っぽい色をしています。
例えば、日本人の歯の色は、平均がこのくらいです。
(歯の色見本のようなものを見させていただく。橘 先生が、日本人の平均と色と指したのは、黄色っぽい色をしている)
こんなに黄色っぽいのですか!?
私は、元の歯の色は、真っ白だと思っていました。
「乳歯」は真っ白ですが、大人の「永久歯」は真っ白ではありません。
そのため、「白目」の色と比べると、黄色っぽく見えてしまう一面はあります。
歯の色の理想は、白目と同じ色をしていることです。
歯が白いと、印象が良いですよね。
歯が白いと、お肌が明るく見えたり、笑顔が輝いて見えたりします。
歯がレフ版のようなイメージでしょうか。
そして、白目の色ともリンクして、目が輝いて見えます。
歯の黄ばみについて
歯は元から黄色っぽい色をしていると、おっしゃっていました。
それは、どういうことでしょうか?
歯の表面には半透明の「エナメル質」があり、中の「象牙質(ぞうげしつ)」の色が透けて見えています。
この象牙質が、黄色っぽい色をしています。
歯の色は、象牙質の色といえます。
象牙質は、年齢と共に、内側に厚くなります。
そのため、年齢を重ねるにつれて、象牙質の色が濃く透けるようになって、歯は黄色っぽくなっていきます。
歯の黄ばみは、歯に色が付いたのではなく、内側の象牙質の色だったのですか…。
もちろん、生活習慣によって、歯の表面に着色する場合もあります。
例えば、赤ワインやコーヒー・紅茶などを習慣的に飲んでいると、歯に色が染みこんで黄色っぽくなります。
また、タバコなども、歯が黄ばむ原因になります。
ホワイトニングの効果
歯の黄ばみが、内側の象牙質の色が透けているものだとすると、自分で白くするのは難しそうです。
はい。
市販の歯磨き粉にも『ホワイトニング』の商品がありますが、それらは歯の表面を落として、元の色に近付けるもので、「クリーニング」といえます。
それに対して、「ホワイトニング」は、歯自体を白くするもので、別物と考えた方が良いでしょう。
ホワイトニングとは、何なのですか?
歯を削ることなく、歯の本来の色よりも白くすることをいいます。
どうやって、歯を白くするのでしょうか?
多いのは、薬剤を表面に塗り光を補助的に当てて、歯を表面から白くしていく方法です。
薬剤は、濃度が濃いものの方が効果も出やすいですが、その分、染みて痛みも出やすいです。
そのため、「ホワイトニング」というと、痛みがあるイメージも強いかもしれません。
先生のサロンのホワイトニングも、痛みがあったりするのですか?
いいえ。
サロンでは、光でホワイトニングを行っています。
高出力のLEDの光を当て、歯の象牙質の色を中から抜いていく方法です。
一般的なホワイトニングでは、強めの薬剤を使って、光は補助的に当てます。
これが、一般的なホワイトニングの光です。
(ホワイトニングの機械を照射する。青い光が、ピッ、ピッと光る)
それに対して、こちらがサロンで使用している機械です。
(橘 先生が、もうひとつの機械の照射口に、サングラスを置く。機械から照射される光は、サングラスを通じても、とてもまぶしい。最初の機械とは比べ物にならない強さの光で、ピカッ、ピカッと光る)
すごい…。
サングラスを通じても、パワーがまったく違いますね。
はい。
サロンでは、この高出力の光で歯の色を抜くため、薬剤はごく薄いものを使っています。
そのため、痛みもありません。
また、薬剤を使用せず、光のみでホワイトニングを行うこともできます。
私がこのサロンを始めたとき、「安心」で、「安全」に、「確実に効果のある」ホワイトニングを行いたいと思いました。
そこで行き着いたのが、この機械です。
これは、私が使い始めたとき、日本には3台くらいしか入ってきていませんでした。
いまは、もう少し増えたようですが。
ホワイトニングの流れを教えていただけますか?
まずは、カウンセリングを行い、歯の色を確認させていただきます。
そして、歯の表面の汚れを簡単に落とし、口を広げる器具を付けます。
歯肉と唇に保護材を、歯にホワイトニングジェルを塗布して、光を30~40分間、照射します。
ホワイトニングは、即効性を感じられるのでしょうか?
はい、感じられます。
これまで、お客様から「白くなっていない」といわれたことはありません。
私自身、効果があるということにも、こだわっています。
ホワイトニングで白くなった歯は、黄色っぽく戻ったりしないのでしょうか?
いちどのホワイトニングで、色が完全に定着するのは難しいです。
最初のホワイトニングで白くなった歯は、一ヶ月くらいすると、半分くらい色が戻ります。
そこでまたホワイトニングを行うと、最初のときよりも、さらに白くなります。
そして、また一ヶ月くらいすると、色が少し戻ります。
歯には、これ以上はなかなか白くならない「限界色」があります。
何回かホワイトニングを行って、限界色まで到達すると、歯に色が定着し、半年くらいしても、色が大きく戻ることはありません。
ホワイトニングは、元々の歯の色にもよりますが、2~3回行うことで、元の色に戻りにくくなります。
その後は、2~3ヶ月にいちどのメンテナンスで、キープしていく感じです。
編集部のコメント
橘 先生のお話を簡単にまとめさせていただきます。
歯の白さを、1~12のレベルで分け、数字が小さい方が白く、大きい方が黄ばんでいるとします。
歯の白さが「12」の人が、ホワイトニングを受けると、下のようなイメージです。
1) 1回目のホワイトニング 12 → 【6】
2) 一ヶ月後 6 → 【9】
3) 2回目のホワイトニング 9 → 【3】
4) 一ヶ月後 3 → 【6】
5) 3回目のホワイトニング 6 → 【1(限界色)】
このように、ホワイトニングを繰り返し行うことで、「歯が白くなって、少し色が戻り…」を繰り返し、少しずつ白さのレベルを上げていくといいます。
そして、限界色まで来ると、色が戻りにくくなります。
まとめ
橘 先生の歯は、真っ白で、本当におきれいでした。
私は自分の歯の色が恥ずかしく、取材中は、あまり大きく口を開くことができませんでした(橘 先生、モゴモゴとした話し方になっていたようでしたら、申し訳ございません)。
歯は、内側の象牙質の色が透けていて、その象牙質が黄色っぽい色をしています。
私たちの歯は元々、真っ白ではなく、黄ばんでいるものだったのですね。
自分のちからで、それ以上の白さにすることは難しいのも、仕方ありません。
自分で行えるのは、歯の汚れを取る「クリーニング」までです。
元の歯の色よりも白くしたいときは、クリニックなどで、「ホワイトニング」を受けるようにしましょう。
橘 先生の後編の記事では、歯の汚れを取るためのポイントを、まとめます。
こちらは、自宅でも行える内容です。