美容のスペシャリストが教えるキレイ

女性ホルモンの周期・バランスで考える、プラセンタの使い方

本日のキレイの先生

瀧口 聖美 先生

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美しさや健康は、女性ホルモンも深く関係しています。女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」があります。エストロゲンは、「美のホルモン」ともいわれ、お肌の潤いを保ってお肌を守る作用があります。このエストロゲンが優位な(プロゲステロンよりも量が多い)時期は、お肌の調子が良く、化粧乗りも良いです。

お肌の調子とエストロゲンの関係性から考える

美のホルモン「エストロゲン」は、生理が終わってから、分泌量が増えます。

そして、排卵の時期を迎えて以降、分泌量は減少していきます。

その一方で、プロゲステロンの分泌量は、エストロゲンのそれと反比例しています。

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※あくまでも女性ホルモンの分泌量の変化を分かりやすくご説明するためのイメージ図です。

上記のように、
・生理後から排卵までを「卵胞期」
・排卵後から次の生理までを「黄体期」
といいます。

女性の身体では、このサイクルが、約28~36日で回っています。

エストロゲンの分泌量が減ってお肌の調子も下がる

では、なぜエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が逆転するのでしょうか?

プロゲステロンは、「母のホルモン」といわれています。

妊娠しやすいよう、子宮の膜をふかふかにする働きがあります。

そのため、排卵が始まると、プロゲステロンの分泌量が増えるのです。

プロゲステロンの方が優位になると、つまり、エストロゲン(美のホルモン)の分泌量が減ると、お肌は乾燥しやすく、お顔もたるみやすくなります。

その他、ニキビも出やすいなど、お肌の調子はあまり良くありません。

つまり、
・卵胞期(生理から排卵まで):お肌の調子が「良く」、
・黄体期(排卵から次の生理まで):お肌の調子が「良くない」、
といえます。

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黄体期にプラセンタなどで補う

お肌の調子が良くない黄体期には、「プラセンタ」や「コエンザイム」などの成分を摂るのも良いです。

エストロゲンの分泌量が減少していますから、それを補ってあげるイメージです。

加齢とエストロゲンの関係性から考える

また、エストロゲンの分泌量のピークは20代といわれています。

30、40代と、年を重ねるにつれ、エストロゲンの分泌量は減少していきます。

そして、更年期を迎えると、エストロゲンの分泌はほとんどなくなります。

おおよそですが、
・プレ更年期:40~45歳
・更年期:45~55歳
といわれています。

エストロゲンには、脳や骨を守る作用もあります。

そのため、女性がアルツハイマーや骨粗しょう症といった生活習慣病を患うようになるのも、更年期あたりから増えてきます(若いときからこれからの生活習慣病を患うのは、男性の方が多いです)。

そして、お肌もこれまでになかった不調が表れやすいです。

年齢でプラセンタなどの使い方を分ける

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エストロゲンの分泌量が少なくなる40代以降では、乾燥が気になったときなど、こまめに「プラセンタ」や「コエンザイム」を補ってあげるのも、良いでしょう。

その一方で、20、30代は、エストロゲンが分泌されないわけではありません。

プラセンタやコエンザイムをお使いになるのは、エストロゲンの分泌量が減少する「(生理前の)黄体期」が、特にお勧めです。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:おうちサロン ketoru瀧口 聖美先生、「キレイの先生」編集部)

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