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セルフケアにおすすめの顔のツボ7つ!顔のツボの押し方は?

本日のキレイの先生

細井 敦子 先生

セルフケアにおすすめの顔のツボ7つ!顔のツボの押し方は?

「キレイの先生」編集部です。

今回は、Well+(ウエルプラス)表参道 ナチュラル美肌鍼灸 の鍼灸師の細井 敦子 先生に取材させていただきました。

細井 先生は、美容鍼灸(鍼灸)の先生で、鍼やお灸を行っていらっしゃいます。

鍼やお灸は、基本的にツボを刺激する療法です。

話をお聞きすると、顔にもツボがあるということで、細井 先生には、顔にはどんなツボがあるか、どのように刺激することができるのかを教えていただきました。

目次

ツボについて

セルフケアにおすすめの顔(や頭)のツボ
・1. 攅竹
・2. 四白
・3. 地倉
・4. 巨りょう
・5. 神庭
・6. 曲差
・7. 上星

顔のツボの押し方
・円皮鍼を使う

まとめ

本日のキレイの先生

Well+(ウエルプラス)表参道 ナチュラル美肌鍼灸

細井 敦子 先生

「キレイの先生」編集部

ツボについて

細井 先生、よろしくお願いします。

先生には「お灸」についても話をお聞きしましたが、鍼やお灸はツボを刺激する療法だと思います。

顔にもツボがあるとのことでしたので、今回はそれをテーマに話をお聞きしようと思います。

まずは、ツボとは何なのでしょうか?

ツボは、東洋医学の考え方です。

東洋医学では、身体の無形のエネルギーを「気(き)」と考え、その流れる道を「経絡(けいらく)」と呼びます。

そして、経絡の要所が「ツボ」で、気が集まって停滞しやすい場所のことをいいます。

(ツボは)バス停のイメージで、幹線道路にバス停があると思いますが、バスが必ず止まるというわけではなく、(交通の)流れによっては、バスが停まるのが少し手前になったり先になったりすると思います。

ツボも、大体の場所は同じですが、身体の調子によって、ちょっとずつ場所が変わったりします。

そうなのですか!?

ツボは、いつも同じ場所にあると思っていましたが、(場所が)微妙に変わったりするのですね。

はい、(ツボの場所が)決まっている人もいますが、不調などで(場所が)変わったりする場合もあります。

ツボというと、足裏の「足ツボ」を想像される方も多いと思います。

そうかもしれませんね、ただ、ツボは体中に無数にあります

身体には、14の経絡が流れていると考えられていて、流派によってツボの数え方も違うのですが、(身体には)1年間の日にちと同じ365のツボがあるという考え方もあります。

身体には、そんな数のツボがあったのです…。

ツボは、臓器や器官とつながっている場所と認識していたのですが、それは合っていますか?

はい、大丈夫ですよ。

ツボを刺激することで、どんな効果が期待できるのでしょうか?

まずは、東洋医学的には、(ツボを刺激することで)気の流れを整えて、血(けつ)のめぐりが良くなります。

気・血・水について

気・血・水(すい)は、東洋医学の考え方で、人間の生命活動に必要な3つの要素のことをいい、経絡を通じて全身をめぐっているとされています。

(気や血のめぐりが良くなることで)例えば、胃腸の働きが良くなったり、肩の調子が良くなったりする変化が期待できます。

それから、(ツボを刺激することで)西洋医学的には、血流を良くして、免疫力や自然治癒力を高める効果が期待できます。

セルフケアにおすすめの顔(や頭)のツボ

細井 先生には、顔の代表的なツボを教えていただきましたので、それをご紹介させていただきます。

それぞれの場所は、下の画像をご参考にしてみてください。

セルフケアにおすすめの顔(や頭)のツボ

ツボのあたりを押すと、痛いところと痛くないところがあるので、押し比べることが、ツボの探し方のポイントだそうです(痛みを感じるところが、ツボと考えられます)。

1. 攅竹

「攅竹(さんちく)」は、眉頭の内側の少し凹んでいるところにあるツボで、押すと、痛気持ちいい感じがします。

目の周りに作用して、(目の下の)クマなどに効果が期待できるといいます。

2. 四白

「四白(しはく)」は、黒目の真下に、親指1本くらいのところにあります

リンパを整える効果や、四「白」と書くように肌色をワントーンアップさせてくれる他、四白の「四」には、色々なところに効果が出るという「四方八方」の意味も含まれているといいます。

また、胃経(いけい・経絡のひとつ)で、胃腸の調子を整えるのにも良いそうです。

四白を刺激するだけでも、色々な効果が期待できる便利なツボですね。

3. 地倉

「地倉(ちそう)」は、口角の外側の少しへこんだところにあるツボです。

口周りのほうれい線やたるみに効果があるといわれている他、胃経で、胃の調子を整えるのにも良いそうです。

4. 巨りょう

「巨りょう(こりょう)」は、黒目の縦のラインと、小鼻の横のラインが交差する場所にあります。

リフトアップや、頬のたるみを改善してくれる効果が期待できます。

また、鼻がムズムズしたり詰まっていたりするときにも良いそうです。

5. 神庭

ここからは、顔というよりも、頭のツボです。

「神庭(しんてい)」は、鼻の中央から真っ直ぐ上がった髪の生え際のあたりにあります。

このあたりには、目の筋肉もあるので、神庭を刺激することは、目の疲れを取るのにも良いそうです。

5. 曲差

「曲差(きょくさ)」は、神庭から少し横のところにあるツボです。

目の疲れや、(目の下の)クマに良いそうです。

6. 上星

「上星(じょうせい)」は、神庭から親指ひとつ分、上のところにあるツボです。

頭のツボについて

現代人は、頭皮がむくんでいることも多いそうなので、頭のツボを刺激することは、頭のむくみを取るのにも効果があるといいます。

細井 先生には、顔(や頭)のツボを刺激する方法も教えていただきましたので、インタビューに戻ろうと思います。

顔のツボの押し方

顔(や頭)のツボは、どのように刺激できるでしょうか?

ひとつは、「指圧(指で押すこと)」だと思います。

はい、(指で)押すときは、人差し指か中指をツボに軽く置いて、「123」でゆっくりと押し、「123」でゆっくりと力を抜いていきます

これを、10セット行うことがおすすめです。

例えば、足ツボでは、親指でグイグイとツボを押していくようなイメージがあるのですが、顔のツボの場合は、人差し指か中指が良いのですね。

はい、顔はあまり強く押すとお肌への刺激が強すぎるので、力の入りづらい人差し指か中指で、優しいくらいの力でやるのがおすすめです。

足裏(のツボ)を親指で押すのは、皮膚が厚く感覚も鈍いこともあると思います。

顔のツボを押すときは、気持ち良いくらいの強さです。

頭のツボを押すときは、もうちょっと力を入れても大丈夫ですか?

はい、頭は(顔と比べると)皮膚が固くて骨もあるので、顔よりも若干強いくらいの力で、「123」と押すと良いと思います。

後は、頭にも(神庭・曲差・上星以外の)ツボがたくさんあるので、ブラシをするときに、頭のツボを意識して、ちょっと強めにするのもおすすめです。

他には、シャンプーブラシやパドルブラシなどでも、ツボを意識すると、(頭のツボを)自然と刺激できるようになります。

顔と頭は、風船のように一枚の皮でつながっていますので、頭皮を刺激すると顔のリフトアップにもなり、顔全体の美容に効果的です。

円皮鍼を使う

顔のツボを刺激するのに、円皮鍼(えんぴしん・セルフで行えるシールで貼るだけの鍼)なども良さそうですね。

はい、良いですね。

おすすめは、「パイオネックス(鍼の代表的なメーカー)」です。

パイオネックスは、手軽に(鍼が)できて、かぶれにくいです。

パイオネックスは鍼の長さが何種類かありますが、先生のおすすめはありますか?

最初は、(パイオネックスの中では長さがもっとも短い)0.3mmで良いと思います。

パイオネックス 0.3mm

・容量:100本入り
・通常価格:オープン価格(2017年11月時点)

私も、0.3mmのパイオネックスは試したことがあるのですが、まったく刺激がありませんよね。

付けていることを、つい忘れてしまうくらいです。

はい、刺激がないようで、されているのが、パイオネックスの良さですね。

(鍼の長さが0.3mmでは物足りず)「もうちょっとしっかり刺激したいな…」というときは、0.9mmのものもおすすめです。

パイオネックス 0.9mm

・容量:100本入り
・通常価格:オープン価格(2017年11月時点)

円皮鍼は、どのくらいの時間、付けておくと良いですか?

数時間でも効果はありますが、ある程度(円皮鍼を付けている時間が)長い方が、効果を感じていただけると思います。

おすすめしているのは、夜寝る前に円皮鍼を貼って、朝に剥がすことです。

そうすると、睡眠時間の短い方でも、4~5時間は(円皮鍼を)貼れますし、時間を有効に使うことができます。

「ツボを刺激するという療法」という点では、お灸もそうですが、顔(や頭)のツボを刺激するのに、お灸はいかがでしょうか?

鍼灸師が、顔にお灸をすることはありますが、ご自身(でのセルフケア)ではおすすめしません。

まとめ

今回は、細井 先生に、顔や頭にある代表的なツボを教えていただきました。

ツボの押し方は、人差し指か中指で、「1、2、3」と優しく指圧してあげるだけで良いのですから、簡単ですね。

もしくは、髪をすくときに、ツボを意識してブラシで刺激してあげるのも、手軽で効果的です。

ツボ押しは、日常生活の中で、手軽に取り入れることができると思います。

皆さまも、顔や髪のお手入れをするときなどに、ツボのことも少し意識してみてはいかがでしょうか?

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