「ドールズ」では、手作り石けん教室を開いています。複雑なレシピでは、お客様がご自宅でお作りになるのが難しくなってしまいますから、作り方は本当に簡単です。市販の石けんには、着色料や防腐剤などの添加物が入っていたりしますが、手作りすれば、自然由来のもので作ることができるので、お肌にも優しいです。そして、それは世界でひとつだけのあなたの石けんです。今回は、そんな手作り石けんの基本レシピを大公開しちゃいます。
用意する材料
ご用意いただきたい材料は、下記の通りです。
どれもネット通販で簡単にご購入いただけます。
A) 石けん素地
容量:100g
石けんの素となる材料です。オイルや精油と混ぜるだけで、石けんを作ることができます。
保存料や香料、着色料などの入っていないものをお選びください。
B) キャリアオイル
容量:15mL
果物や野菜などから抽出した100%天然のオイルです。
キャリアオイルは、種などから抽出します。「精油(アロマオイル)」も天然のオイルですが、抽出方法が異なります。
そのため、香りが強い精油に対し、キャリアオイルは種類によって香りがするもの、無臭のものがあります。
手作り石けんでは、それぞれの効能に合わせて、入れるものを選んでいきます。
また、色がついている種類もあるので、天然の着色料にもなります。
C) ミルクやヨーグルトなどの乾燥粉末
容量:適量
手作り石けんでは、効能に合わせて、「栄養分」として入れます。
ミルクやヨーグルト、ハチミツなどの乾燥粉末があります。
素材によっては、実際の食品を使用することもできますが、使用期限や衛生面の問題もあり、腐ってしまう場合もありますので、手作り石けんでは、このような乾燥した粉末を使っています。
D) 精油(アロマオイル)
容量:3~5滴
精油も、効能に合わせてお選びいただけます。
また、石けんの香りづけにもなるので、お好きな精油をお選びになっても良いでしょう。
「石けん素地」以外はなくても作れる
手作り石けんでは、今回ご紹介したもの以外でも、さまざまなものを使うことができます。
アレンジの広さも面白さのひとつです。
また、石けん素地以外は、ご用意がなくても、石けんは作ることができるので、これらの材料をすべて用意する必要はありません。
レシピ(作り方)
1)
お好きなキャリアオイルをお選びいただき、15ml用意します。
今回は、「アボガド」のキャリアオイルを使っています。
2)
キャリアオイルに、乾燥粉末を適量加えます。おおよそ1ccの量です。
そして、スティックで混ぜ合わせます。
今回加えたのは、「ゴートミルク」の乾燥粉末です。
3)
お好みの精油を2) に加えます。3~5滴ほど垂らします。
その後、スティックで混ぜ合わせます。
今回は、「ローズウッド」をチョイスしました。
4)
石けん素地を100g、あらかじめジップロックに入れて用意しておきます。
そこに3) を加えたら、空気を抜いて、ジップロックを閉じます。
5)
そして、4) をこねて、混ぜ合わせます。
キャリアオイルの色が全体に行き渡るようにこね、石けん素地の粒々をつぶすように押します。
すると、粒々だった石けん素地が少しずつ固まってきます。
手でこねるのは疲れるので、肘や足の裏で押しつぶしても構いません。
ただ、手でこねると、手の体温で石けん素地もほぐれますので、それがいちばんです。
6)
石けん素地が固まって、固めの粘土のようになったら、ジップロックから出して、形を整えます。
定規などを使って整形すると楽ちんです。
7)
日陰で風通しの良いところに2~3日置いておけば、乾燥して、手作り石けんの完成です。
手作り石けんの注意事項
お顔に使う前にパッチテストする
手作り石けんは、身体にも、お顔にも使用することができます。
ただ、肌質によっては、刺激を強く感じてしまうこともあるので、いきなりお顔に使用するのではなく、
1) まずはハンドソープとして使用する
2) 問題がなければボディに
3) 問題がなければお顔に
といったように、順を追って使うようにしてください。
約1年間は使用できる
手作り石けんは、水が含まれていないため、約1年間、比較的長く使用することができます
※使用期限は入れる材料によって異なります。一概に約1年間というわけではありません。今回ご紹介したレシピの場合は、約1年間とお考えください。
編集部も手作り石けんを体験させてもらいました
今回は、編集部も手作り石けんを体験させていただいたので、最後はその感想をお届けします。
自分の肌質、悩みに合わせて、キャリアオイル・精油を選べるのが嬉しいです。
色もきれい。
香りもいい。
テンションも上がっちゃいます。
(色は、「アボガド」のキャリアオイルを使うと、ほんのりとしたエメラルドグリーンに。これがまたきれいです!)
お風呂場に精油の香りが漂い、それだけで癒されます。
自分で化粧品を簡単に作れちゃうのは楽しいです。
(取材:「キレイの先生」編集部 文:小さな隠れ家 女性専用サロン ドールズ しのぶ 先生、「キレイの先生」編集部)