美容のスペシャリストが教えるキレイ

たるみ顔には顔筋をほぐすのも鍛えるのも大事!美容家に聞く対策5つ

本日のキレイの先生

松本 博子 先生

今回のテーマは、「顔のたるみ」です。

和歌山県橋本市 プライベートサロン La Coquette の松本 博子 先生にインタビューさせていただきました。

顔のたるみは、顔の筋肉によるところもありますし、肌のハリの低下も関係します。

また、むくみによる影響でたるみが起こることもあるといいます。

そのため、たるみを改善するには、顔の筋肉にアプローチすることもそうですが、むくみの改善も有効です。

そんな顔のたるみの原因や改善方法について、松本先生に教えていただきました。

目次

顔のたるみの原因
・表情筋の衰えや肌のハリ低下でたるみに
・20代から顔の内側でたるみは始まっている
・姿勢の悪さなども顔のたるみの原因に

たるみ顔の改善方法
・首や肩のコリをストレッチなどでゆるめる
・マッサージで顔のリンパを流す
・咀嚼筋に圧をかけてコリをゆるめる
・表情筋のエクササイズを行う
・生活習慣を整えることも大事
・顔のたるみにおすすめのサロンケアとは

まとめ

顔のたるみの原因

松本先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「顔のたるみ」です。

顔のたるみで、見た目の印象も変わると思います。

そうですね、どうしても年齢よりも老けてみえやすくなりますよね。

表情筋の衰えや肌のハリ低下でたるみに

顔のたるみは、何から起こるんですか?

色々な原因がありますが、ひとつは、表情筋(表情を形作る筋肉)の衰えです。

若いときは、筋肉が皮下組織(ひかそしき)をしっかりと支えられています。

それが、筋肉が弱ってくることで、皮膚や皮下脂肪を支えきれなくなって、お顔もたるんできます。

それから、お顔のたるみは、真皮(しんぴ・皮膚は3層構造になっていてその真ん中の層)の線維芽細胞(せんがいさいぼう)の衰えも関係してきます。

それで、お肌の弾力成分である「コラーゲン」や「エラスチン」が減少したりすると、お肌のハリも低下します。

後は、加齢によって、お顔の脂肪の付き方も変化します。

年齢を重ねると、身体の代謝が低下して、皮下脂肪も肥大化しやすくなります

それによって、重力の影響を受けやすくなって、たるみにつながる場合もあります。

重力の影響という点では、お顔のむくみが、ほうれい線の原因になる場合もありますね。

20代から顔の内側でたるみは始まっている

年をとるほど、顔のたるみは起こりやすくなると思いますが、何歳くらいから出始めるんですか?

見た目が気になってくるのは、40代くらいからが多いでしょうか。

ただ、お顔の内側で考えると、25歳くらいから新陳代謝は落ちてきて、コラーゲンも減少し始めます

ですので、たるみの始まりは、20代から起こっているといえます。

顔の内側では、20代からたるみが始まっているんですか!?

かなり早いんですね…。

はい、それに表情筋の衰えは、生活習慣による影響も大きく、年齢はあまり関係がありません。

ですので、早い内からたるみが出てくる方もいらっしゃいますよ。

姿勢の悪さなども顔のたるみの原因に

日々の生活習慣で、顔のたるみの原因になることはありますか?

それも様々で、例えば姿勢の悪さも関係してきます

姿勢が悪いと、顔もたるみやすくなるんですか?

はい、猫背で前かがみになっていると、お顔は重力の影響を受けやすくなります

たしかに猫背は、顔が前に出ているような姿勢になりますよね。

それに、姿勢が悪いと首などの筋肉がこり固まりやすくなって、代謝が低下したり体内の循環も悪くなったりします。

循環が悪くなってリンパ(体内の老廃物を回収して排出する器官)の流れが滞ると、老廃物が蓄積しやすくなります。

そこからむくみにもつながりますし、それが皮下脂肪と合体して、セルライトになる場合もあります。

ですので、姿勢の悪さは、そういったことにもすべてつながってきます。

姿勢が悪くなる原因としては、スマホやパソコンの影響も大きいですね。

スマホをみるときは、前かがみの姿勢になりますもんね…。

はい、それから、スマホなどをみるときは、表情筋をあまり動かしません。

ですので、そこから表情筋の衰えなどにもつながりやすいです。

他に、顔のたるみの原因になることはありますか?

ストレスによる食いしばりは、お顔の筋肉が引っ張られて硬くなる原因になります。

それによって、重力の影響を受けやすくなって、お顔も引き下がりやすくなります。

後は、紫外線は、お肌に弾力をもたらす細胞組織を破壊してしまう作用があるので、気を付けていただきたいです。

たるみ顔の改善方法

首や肩のコリをストレッチなどでゆるめる

顔のたるみを改善するのに、セルフケアでやれることはありますか?

首と肩が硬くなっていると、お顔の老廃物もなかなか流れていってくれません。

ですので、まずは首や肩をゆるめてあげたいです。

それには、どんなことができますか?

例えば、首を前後左右にゆっくり傾けるだけでも有効です。

それから、右手で左の肩をつかんで、左手で右の肘(ひじ)をつかんで引いてあげるのもいいですね。

これで、僧帽筋(そうぼうきん・首の背面から肩・背中のほうまで広がっている筋肉)をゆるめることもできます。

顔のたるみの改善方法

(首や肩のコリをゆるめる)
首を前後左右にゆっくりと傾ける
右手で左の肩をつかみ、左手で右の肘をつかんで引く

マッサージで顔のリンパを流す

首や肩をゆるめた後は、顎(あご)の下に指を入れて、耳の下の耳下腺(じかせん)まで流してあげましょう

そして、そこから、首をなぞって鎖骨のほうまで流していきます

つまり、顔のリンパの流れに沿って流していくということですね。

顔のたるみの改善方法

(マッサージでリンパを流す)
1. 顎の下に指を入れて、耳の下まで流す
2. そこから首をなぞって、鎖骨のほうまで流す

咀嚼筋に圧をかけてコリをゆるめる

次は、口を「イーッ」とすると、ほっぺのあたりで硬くなる場所があると思います。

そこは、咀嚼筋(そしゃくきん・咀嚼するときに使う筋肉)のひとつがあって、食いしばりの癖などで硬くなりやすいです。

そこもほぐしていきたいのですが、手でゴシゴシとマッサージすると、逆にお肌に負担がかかってしまいます。

ですので、そのコブのところに手を当て、机に肘をついてお顔を押し込むようにして、手でグルグルと外回りに圧をかけていくのがおすすめです。

それを終えたら、マッサージで、もういちど耳の下から鎖骨のほうに流していくといいですよ。

顔のたるみの改善方法

(咀嚼筋をゆるめる)
1. 歯を噛みしめたときに頬で硬くなる場所に手を当てる
2. 机に肘をついて顔を押し込むようにする
3. 手をグルグルと外回りに回しながら圧をかける

表情筋のエクササイズを行う

後は、お表情筋のエクササイズもおすすめです。

表情筋のエクササイズは、どんなことができますか?

舌を右回りに5回、左回りに5回グルリとして、それを3セット行うだけでも有効です。

それから、お顔を上に向けた状態で、舌を出したり引っ込めたりするのもいいですね。

後は、大きく目を見開いた状態で、「あー」・「おー」と発音するのも、表情筋のエクササイズになります。

他には、表情筋のエクササイズではりませんが、笑うことによっても、表情筋をよく動かすことができますよ。

顔のたるみの改善方法

(表情筋のエクササイズ)
舌を右回り・左回りに5回ずつ回して、それを3セット行う
顔を上に向けた状態で、舌を出したり引っ込めたりする
目を大きく見開いた状態で、「あー」・「おー」と発音する
普段から笑うことを意識する

生活習慣を整えることも大事

顔のたるみを改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

姿勢を良くすることも大事ですし、スマホやパソコンの時間を短くするのも、ひとつですよね。

それに、食いしばりによるお顔のコリや、首や肩のコリをそのままにしないでいただきたいです。

それから、ホルモンバランスを整えることも大切ですので、睡眠の質を良くして、ストレスをため込まないようにしたいです。

後は、スキンケアでしっかりと保湿を行って、紫外線対策をきちんと行っていただきたいです。

顔のたるみの改善方法

(生活習慣)
姿勢を良くする
スマホやパソコンの時間を短くする
顔・首・肩のコリをそのままにしない
ホルモンバランスを整える(睡眠の質を高める、ストレスをため込まない、など)
スキンケアでしっかり保湿する
紫外線対策を行う
など

顔のたるみにおすすめのサロンケアとは

ちなみに、先生のサロンでは、顔のたるみを改善するのにどんな施術・ケアが効果的ですか?

筋肉が硬くなると、皮膚と筋肉の伸縮性が悪くなって、たるみも起こりやすくなります。

ですので、まずはお顔・お首・肩などをゆるめていって、老廃物の滞りを流していきます。

それによって、筋肉を元の位置に戻して位置付けていきます。

そうしたサロンケアは、顔のたるみにも即効性があるんですか?

はい、いちどの施術でも、目にみえて感じていただきやすいですよ。

お客様には、お顔の片側を施術した時点で、鏡を確認していただいています。

そうすると、お顔の左右で、フェイスラインや頬骨の高さなどの変化を感じていただけています。

まとめ

今回のインタビューで挙がった、顔のたるみの改善方法をまとめます。

1. 首や肩のコリをストレッチなどでゆるめる
2. 顔のリンパの流れに沿ってマッサージで流していく
3. 咀嚼筋に圧をかけてコリをゆるめる
4. 表情筋のエクササイズを行う
5. 生活習慣を整える

顔のたるみを改善するには、顔の筋肉をゆるめることも鍛えることも大切ですし、むくみの解消にリンパを流してあげることもおすすめです。

顔のたるみは、老けた印象を強めてしまいますので、日々のセルフケアに、松本先生のアドバイスを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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