今回のテーマは、「手作りヘアオイル」です。
東京都新宿区 アロマサロンSalon de Grace の大西 歩 先生にインタビューさせていただきました。
ヘアオイルは、キャリアオイル(植物オイル)と精油を混ぜるだけで、簡単に手作りすることができるといいます。
大西先生は、アロマクラフト(精油で化粧品などを手作りすること)のサロンを開催もされていて、そこで手作りヘアオイルを取り上げることもあるそうです。
そんな先生に、ヘアオイルの作り方を教えていただきました。
目次
ヘアオイルの作り方
・キャリアオイルはホホバオイルや椿オイルがおすすめ
・精油はお好みで大丈夫だが髪にいいアロマもあり
・作り方はキャリアオイルと精油を混ぜるだけ
・保管場所に気を付けて早めに使い切る
ヘアオイルの効果
大西先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「手作りヘアオイル」です。
先生のアロマクラフトのサロンでも、ヘアオイルを作ることはあるんですか?
はい、人気がありますよ。
ちなみに、先生ご自身も、手作りのヘアオイルをお使いになっているんですか?
はい、使っています。
ヘアオイルは、どんな効果があるんでしょうか?
髪の毛がサラサラになりますし、うるおいのある髪になってツヤやハリも出ます。
ですので、毛先がぱさついたり、まとまりがなくなっていたりするときには、特におすすめです。
私自身、秋冬のシーズンに、ヘアオイルを使うことが多いです。
それに、手作りのヘアオイルは、精油で香りを付けることもできます。
それによって、精油の香りの効果を加えることもできますし、ご自分の好きな香りのヘアオイルを作ると、気持ちの面でもいい影響がありますよね。
オイルによっては、オイル独特の香りが残っているものもあるので、それを精油でカバーすることもできます。
ヘアオイルの作り方
ヘアオイルは、どんな材料で手作りすることができるんですか?
キャリアオイル(植物オイル)と精油です。
それだけでいいんですね(笑)。
はい、後は、手作りしたヘアオイルを保存する遮光ビンをご用意いただければ大丈夫です。
キャリアオイルはホホバオイルや椿オイルがおすすめ
ヘアオイルを手作りするのに、おすすめのキャリアオイルはありますか?
サロンの生徒さんにもおすすめするのが、「ホホバオイル」と「椿オイル」です。
ホホバオイルは、キャリアオイルの中でもサラサラしています。
ヘアオイルを髪の毛に塗りすぎると、べたついて、かえって清潔感もなくなってしまいますので、テクスチャー的にべっとりしていないホホバオイルはヘアオイルに向いています。
それに、ホホバオイルは、お肌に付けるときも、どんな肌質の方でも使いやすいバランスのとれたオイルです。
そういったことからも、ホホバオイルは、ヘアオイルにも使いやすいですし、サロンでも人気が高いですよ。
それから、ホホバオイルは、コスト的にもお求めやすいのも魅力ですね。
ホホバオイルについて
椿オイルは、髪のハリやツヤにいいオイルです。
香りもそれほどないので、使いやすいです。
それから、椿オイルは、紫外線に強い性質を持つので、特に夏の時期や、外に出ることが多い方にも向いています。
椿オイルについて
精油はお好みで大丈夫だが髪にいいアロマもあり
ヘアオイルを手作りするのに、おすすめの精油はありますか?
精油は、サロンにお越しいただいたお客様には、そのときのお悩みに合わせたアロマをおすすめしたりしていますが、基本的には、ご自身のお好きな香りを直感でお選びになるのがいちばんです。
その上でお聞きしたいんですが(笑)、ちなみに、髪の毛にいい精油もあるんですか?
はい、ありますよ(笑)。
例えば、髪のダメージケアには、「イランイラン」が向いています。
イランイランは、成長促進作用があって、ダメージを修復しようとする力を作ってくれます。
抜け毛が気になるときは、「ローズマリー」もいいですね。
ローズマリーは、血行を促進するような作用があります。
頭皮の血流を良くすることは、抜け毛対策になりますもんね。
はい、それから、頭皮の乾燥から起こるフケやかゆみには、「ティートゥリー」がおすすめです。
ティートゥリーは、お肌の乾燥におすすめの精油です。
頭皮のべたつきが気になるときは、「サイプレス」もいいです。
サイプレスは、引き締めの作用があるので、頭皮の毛穴を引き締めるのにもいいですし、むくみのケアにもお使いいただけます。
おすすめの精油
・髪のダメージケア:イランイラン
・抜け毛対策:ローズマリー
・頭皮の乾燥から来るフケやかゆみ:ティートゥリー
・頭皮のべたつきケア:サイプレス
作り方はキャリアオイルと精油を混ぜるだけ
では、ヘアオイルの作り方を教えてください。
ヘアオイルは、いちどにたくさん作っても使いきれなかったりするので、私は30mLずつ作るようにしています。
30mL分のヘアオイルを手作りするときは、30mLのキャリアオイルに、精油を5~6滴加えて混ぜます。
ただ混ぜるだけで、ヘアオイルを手作りできるんですか(笑)。
はい、大丈夫ですよ。
注意いただきたい点は、精油の濃度です。
精油の分量が多いと、そのエネルギーが強くなって、頭皮が荒れてしまう可能性もあります。
ですので、お肌の弱い方でしたら、精油を4~5滴で抑えてもいいですね。
そこは、ご自分の肌タイプに合わせて、調整していただくといいですよ。
ヘアオイルの作り方
・キャリアオイル:30mL
・精油:6滴(肌の弱い方は4~5滴)
保管場所に気を付けて早めに使い切る
30mL分のヘアオイルは、どのくらいもつんですか?
大体一ヶ月くらいです。
手作りのヘアオイルは防腐剤が入っていませんが、一ヶ月くらいはもつんですか?
そうですね、ただ、それ以上になると品質の心配も出てきますので、早めに使い切るようにしていただきたいです。
それから、手作りしたヘアオイルを、直射日光の場所や湿気の多いところには置かないようにしましょう。
そういった場所に保管していると、品質が低下しやすくなります。
手作りヘアオイルの使い方
手作りのヘアオイルは、どうやって使えばいいですか?
特に使い方の決まりはありませんよ(笑)。
お風呂上りで髪の毛が濡れている状態のときに付けてもいいですし、ドライヤーの後に付けてもいいです。
べたつきが気になる方でしたら、お風呂の前に付けて、シャンプーで洗い流しても大丈夫です。
それに、頭皮マッサージを行うときにも使えますね。
それで余ったオイルは、手に付けてうるおいを与えることもできます。
ちなみに私は、お風呂上りのドライヤーをした後に、毛先までヘアオイルを使うことが多いです。
後は、後輩たちは、日中にヘアオイルを使ったりもしています。
特にオフィスの室内環境は乾燥しやすいですし、午後になってくると髪も崩れてきます。
そこでヘアオイルを付けてあげることで、髪にうるおいを与えて整えることもできます。
ヘアオイルの使い方
・お風呂上りの髪の毛が濡れている状態で付ける
・お風呂上りでドライヤーした後に付ける
・頭皮マッサージを行うときに使う
・日中の髪を整えるのに使う
など
まとめ
ヘアオイルは、キャリアオイルに精油を加えるだけで、オリジナルのものを手作りすることができます。
キャリアオイル自体、ヘアケア効果がありますし、そこに精油をブレンドすることで、香りに加えてその効能もプラスできます。
ヘアオイルは、アロマクラフトとしてもおすすめのアイテムですよ。