美容のスペシャリストが教えるキレイ

ツボ押しで顔の引き締めにも!美容鍼灸師に聞く顔のたるみ改善法7つ

本日のキレイの先生

筆保 理加 先生

「キレイの先生」編集部です。

今回のテーマは、「顔の引き締め」です。

京都府京都市中京区 ほねつぎ賢心 鍼灸院 京美鍼 の筆保 理加 先生にインタビューさせていただきました。

顔を引き締めるには、ツボ押しもひとつの方法だといいます。

例えば、手の甲にある「合谷(ごうこく)」というツボは、顔の引き締めなどに有効だそうです。

顔を引き締める方法について、筆保先生に教えていただきました。

目次

顔のたるみの原因
・顔のたるみは何から起こる?

顔を引き締める方法
・顔のツボ押し
・エクササイズやマッサージなど
・生活習慣で心がけたいこと

まとめ

顔のたるみの原因

筆保先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「顔の引き締め」です。

先生の鍼灸院のお客様にも、顔のたるみなどを気にされている方はいらっしゃいますか?

はい、いらっしゃいますよ。

以前までは、お顔のたるみを気にされているのは、40代以降のお客様に多かったのですが、最近では、20~30代のお客様にもそういった方が増えてきました。

特に出産後に、急激にお顔のたるみを感じてしまう方が多いように感じます。

出産後は、ホルモンバランスなども変化するといいますから、そういったことも関係しているのかもしれませんね。

顔のたるみで、見た目の印象はどう変わりますか?

例えば、特に目元のたるみは、お顔の印象が変わりやすいですよね。

たるみで、目が小さくみられてしまう場合もあります。

それから、たるみから小鼻の毛穴が大きくなったりして、メイクで隠すことも難しくなって、それで、お顔のたるみに気付かれる方もいらっしゃいます。

顔のたるみは何から起こる?

顔のたるみは、何から起こるんですか?

いちばんは、お顔の筋肉…表情筋(表情を形作る筋肉)の衰えです。

表情筋は、表情が豊かな方でも30%くらいしか使っていないといいます。

表情が豊かな人でもそれだけなんですか!?

はい、ですので、普段それほど表情筋を使えていない方は、筋肉が衰えて、たるみも起こりやすいです

それから、噛み癖が、お顔のたるみにつながる場合もあります

食べ物を噛むときの癖が左右どちらかに偏(かたよ)っていると、よく噛まないほうの筋肉が衰えて、それによってお顔がたるんできたりもします。

それから、年齢とともに、「コラーゲン」や「エラスチン」などのお肌の弾力を作る成分が減少することも、お顔のたるみに関係してきます。

ちなみに、それは、年齢だけではなく、紫外線のダメージによる影響も大きいです。

紫外線は、コラーゲンなどを破壊する作用があるといいますよね。

はい、それに、お顔の酸化にもつながりますね。

後は、姿勢の悪さが、お顔のたるみにつながる可能性もあります

どうして、姿勢が悪いと顔もたるむんですか?

姿勢が悪いと、血流も悪くなります。

そうすると、お顔のほうに、いい血液が行きづらくなります。

それによって、お顔のむくみの原因にもなります。

そして、そこからたるみも起こったりします。

それに、血流が悪くなっていると、お肌のターンオーバー(皮膚の新陳代謝)もうまく働きません。

それによって、お肌のたるみが出てくる場合もあります。

血流の悪化という点では、運動不足や睡眠不足にも気を付けていただきたいです

運動不足などは、全身の血行が低下する原因になりますので。

他には、偏った食事や、お化粧も落とし忘れなども、お顔には良くありません

お顔のたるみは、胃腸の働きも関係しているので、偏った食事は、その点でもマイナスです。

お化粧を落とし忘れて寝てしまうのは、ボロ雑巾をお顔に乗せているのと同じような状態です。

お顔に汚れがあると、お肌がしっかり生まれにくくなります。

そうすると、古い細胞がたまっていって、たるみの原因にもなります。

顔のたるみの原因

表情筋の衰え(普段あまり表情筋を使えていない、食事で左右片方ばかりで噛む癖がある、など)
肌の弾力成分の減少(加齢、紫外線ダメージ、など)
血流が悪く肌の代謝が低下する(姿勢が悪い、運動不足、睡眠不足、など)
胃腸の不調(偏った食事、など)
お化粧の落とし残し
など

顔を引き締める方法

先生は、美容鍼を行われていらっしゃいますが、鍼は、顔の引き締めにもいいんですか?

はい、有効ですよ。

どうして、鍼が、顔の引き締めにもなるんですか?

鍼を刺すことで、身体は「お肌が傷ついた」と認識します。

そうすると、人間の持っている自然治癒力…傷を治そうとする力が働いて、壊れた肌細胞を修復しようとします。

それによって、お肌の弾力成分などの分泌が促進されてお肌にハリが出ますし、血行も良くなります。

それに、衰えた筋肉に直接刺激することで、筋力アップにもつながります。

それから、先程、胃腸の状態からお顔のたるみにつながるとお話しましたが、お顔には胃腸のツボがたくさんあります。

そういったツボを刺激することで、胃腸の状態を整えることもでき、そういった点でも、お顔への鍼はたるみにもいいです。

鍼は、顔の引き締めに即効性があるんですか?

はい、かなりありますよ。

その場で効果を感じていただける方もいらっしゃいますし、その晩にひと休みされて、次の日にお顔の状態が良くなる方もいらっしゃいます。

顔のツボ押し

セルフケアで、顔を引き締めるのにやれることはありますか?

手には、お顔のツボがいくつかあります。

サロンのお客様には、そういったツボ押しもお伝えしています。

まずひとつは、「合谷(ごうこく)」です。

合谷は、お顔全体をキュッと引き締めてくれる役割があります。

ツボの場所は、親指と人差し指の骨の交わったところから、人差し指のほうをなでて、軽くへこんでいる場所にあります

それから、お顔のたるみや頬・顎(あご)に効くといわれているのが、「中渚(ちゅうしょう)」です。

中渚は、薬指と小指の間、手首のほうへなでたときにへこみのある場所にあります

そのあたりのツボは、お客様にもお伝えすることが多いです。

それは、それらのツボを押すだけでもいいんですか?

はい、押すだけでも大丈夫ですよ。

もしくは、お灸で温めてあげることもおすすめです

それによって、お顔にいい血液を送ることもできます。

エクササイズやマッサージなど

顔のマッサージやエクササイズで、引き締めにおすすめの方法はあるんですか?

お顔のたるみも、まずは肩回りの循環が良くならなければ、お顔は上がりません。

ですので、肩甲骨(けんこうこつ・背中側になる肩の骨)から大きく肩を回すストレッチなどもいいですよ。

それから、耳をギュッとつかんで引っ張るようなマッサージも、方法のひとつです

どうして、耳のマッサージが、顔の引き締めになるんですか?

耳にはお顔のツボが集まっています。

お顔のリフトアップのツボも耳たぶにありますので、そこを刺激してあげることで、お顔も上がりますよ。

後は、普段お使いの乳液やクリームを使って、鎖骨や脇の下を押すことも、お顔の引き締めにつながります

そこは、リンパ(体内の老廃物を回収して排出する器官)のポイントになる場所で、そこを流してあげることで、全身のめぐりを良くすることにもつながります。

生活習慣で心がけたいこと

顔を引き締めるのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

紫外線はたるみの原因になりますので、UVクリームなどできちんと紫外線対策を行っていただきたいです

それに、スキンケアでの保湿も大切です

それから、タバコ・飲酒・食品添加物は、できるだけ控えたいです

後は、食事はよく噛むように、お客様にもお伝えしています。

そのときも、右だけで左だけで噛むのではなく、左右差をなくすように両方で噛むようにするといいですよ。

まとめ

今回のインタビューで挙がった、顔を引き締める方法をまとめます。

1. 「合谷」や「中渚」のツボを刺激する
2. 肩を大きく回すストレッチ
3. 耳をギュッとつかんで引っ張るマッサージ
4. 鎖骨や脇の下を押して、リンパの流れを良くする
5. 紫外線対策やスキンケアでの保湿
6. タバコ・飲酒・食品添加物はできるだけ控える
7. 食事は、噛み癖で左右差がないように、よく噛む

美容鍼は、顔の引き締めにも即効性があるといいます。

セルフケアで鍼を行うことは難しいかもしれませんが、ツボ押しでしたら手軽に行えます。

手のツボ押しは場所や時間を問わず行えますので、顔の引き締めにお試しになってみてはいかがでしょうか?

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