「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「顔のたるみ」です。
京都府京都市中京区 森田メソッドアカデミー の森田 益美 代表にインタビューさせていただきました。
顔のたるみは、年齢によるものもありますが、ネガティブな感情によっても、たるみは起こりやすいといいます。
そのため、小顔になるには、自分が心地よく過ごせているか、ということも大切になるそうです。
森田先生は、独自の技術を開発されて、それを多くのセラピストさんに教えていらっしゃいます。
そんな先生に、顔のたるみについて話をお聞きしました。
目次
顔のたるみを改善するには
・フェイスケアの方法
・生活習慣で心がけたいこと
・心も浄化するトリートメントとは
顔のたるみは何から起こる?
森田先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「顔のたるみ」です。
顔のたるみは、何から起こるんですか?
それは、もちろん老化によるところもありますが、それとは別に、その方の感情や気分といった「心癖(こころぐせ)」も大きいと考えています。
お顔の筋肉は、身体で唯一、表情を作る役割があって、身体の筋肉とは大きな違いがあります。
例えば、怒りや悲しみなどのネガティブな感情を感じたときに、その表情によって、お顔の筋肉が下に引っ張られてしまいます。
そういったネガティブな心癖があると、お顔が常に下向きに引っ張られて、たるみも出やすくなりますし、血流も悪くなりますので、むくみも起きやすくなります。
顔のたるみには、感情面も大きく影響するということですね…。
はい、人間には、「味覚(みかく)」・「聴覚(ちょうかく)」・「視覚(しかく)」・「嗅覚(きゅうかく)」・「触覚(しょっかく)」の五感がありますが、触覚以外はすべてお顔にしかありません。
お顔は五感で常にたくさんの情報を感じとって、「快」か「不快」かをより分け、感情として感じとっているわけです。
脳は、神経のかたまりですが、私は、例えると、その脳が飛び出したのがお顔であると考えています。
ですので、ご自身が毎日を過ごす中で、起こる物事をどう捉えるかということが、お顔にはすごく影響してきますよ。
それから、現代社会は、一日の中で、スマホやパソコンなどに接している時間が、とても多くなっています。
そうやって、下ばかり向いていたり無表情でいたりすると、無意識に顎(あご)に力が入って、その上に常に引力がのしかかっているので、お顔が下向きに引っ張られ、さらにたるみが起きやすくなります。
老化の原因も、そういったところからも来ています。
いま、「老化」という言葉がありましたが、老化によっても、顔のたるみは起こるんですよね?
はい、身体を構成している細胞は、若いときはパンパンで元気です。
ただ、年をとるにつれて、細胞自体の数が減ってきたり、新陳代謝も悪くなってきたりして、少しずつ組織全体が痩せていきます。
例えると、空気がパンパンに入っていたボールも、空気が抜けるとふにゃふにゃになるように、細胞や組織もスカスカになっていくのです。
そうすると、組織全体がゆるんでだんだん隙間が出てきます。
その上、引力によっても下向きに力がかかっているので、たるみも出やすくなります。
ちなみに、お顔は、フェイスラインにある「下顎骨(かがくこつ)」という顎の骨で、筋肉や組織全体が支えられています。
そこに、下垂(かすい・下に落ちてくること)したものがたまってくると、お顔が縦に伸びたり、いわゆるブルドッグのようにたるみが出てきたりしてしまいます。
さらに、そのお顔の組織を支えるために、そこに脂肪が付きやすくなって、お顔はより下膨れ(しもぶくれ)になっていきます。
それも、老化と呼ばれる現象のひとつです。
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顔のたるみを改善するには
顔のたるみを改善して小顔になるには、何が大切ですか?
自分で行えることとしては、皮膚を「グルーミング」することです。
…グルーミングとは、何ですか?
例えば、動物が毛づくろいや身体をこすり合わせることを、「グルーミング」といいます。
犬や猫をなでてあげるのも、そのひとつです。
グルーミングは、社会的な意味や身体的な意味がありますが、心地いい刺激を他者にも自分自身にも与えることを、「グルーミング」と捉えていただいていいです。
そして、それは、脳の活性化にもとても役立ちます。
「皮脳同根(ひのうどうこん)」という言葉がありますが、お母さんのお腹の中で生命が成長するとき、脳と皮膚は受精卵の同じ場所から作られます。
ですので、皮膚に心地いい刺激を与えるグルーミングは、脳の働きにもすごくいいのです。
グルーミングは、健康や美容のために、自身の身体に自分の手で行ってあげることも大切です。
特に、お顔は、五感をすべて持っていますし「外に出た脳」といえますので、そこから、心地いいと感じるケアを施(ほどこ)してあげるのはおすすめですよ。
いわゆるスキンケアやフェイシャルケアですね。
そうすると、小顔になるには、感情面でも、心地よさを感じることも大事といえそうですね。
はい、心地良い刺激は、脳へ伝わって身体全体の活性化に役立ち、何よりも気分が良くなることで、物事を明るく捉えて自然と笑顔が増えますね。
それが、老化防止にもいいですし、お顔の美にもつながっていきます。
フェイスケアの方法
先程のお話ですと、心地いい刺激を与える「グルーミング」を顔に行うのもいいとのことでしたが、セルフケアでは、どんなことができますか?
例えば、私自身は、朝、お顔のマッサージを行ってから、メイクをするようにしています。
それは、どうやってマッサージすればいいですか?
お顔の皮膚は、きつく触ると、悪い影響があります。
ですので、マッサージも、強くさすったりする必要はなくて…「ポンパージュ」というのですが、指の腹で皮膚を押さえながら筋肉を少しずつ動かすような触り方で行います。
それから、お顔の筋肉の走り方、リンパや血液の流れを知っていただいて、それに沿って、お顔を触っていくのがおすすめです。
例えば、お顔のリンパ(体内の老廃物を回収して排出する器官)は、大きくは耳のほうに向かって集まり、首へと流れていきます。
ですので、マッサージは、首や耳の周りから始めるといいですよ。
その後に、お顔は全体を4つのライン…フェイスライン・頬骨ライン・目のライン・額ラインに分けて、少し斜め上に上げるように筋肉を伸ばしたり、耳のほうに向かって押し流したりして、心地いい刺激を与えていきます。
フェイスケアについて
顔のリンパは、耳の下(耳下腺・じかせん)を通って、首から鎖骨下へと流れていきます。フェイスマッサージは、顔のリンパの出口である耳や首を最初に流して、その後に、耳のほうに向かって流していきます。
セルフフェイスケアの方法
(指でじわっと押して流していく)
1. 耳や首を行う
2. 顔は、フェイスライン・頬骨ライン・目のライン・額ラインに分けて、目のライン以外はそれぞれを耳の方向へ押し流しながら行う
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生活習慣で心がけたいこと
小顔になるのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
まずは、自分が心地よくいられているかどうかが、大事です。
それから、身体全体を温めることも大事ですよ。
例えば、お風呂上りは、お顔が若返っていると思います。
ですので、シャワーだけで済ますよりも、できるだけお湯に浸かってリラックスして、身体をよく温めるようにしていただきたいです。
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心も浄化するトリートメントとは
先生は、独自の技術で施術をなさったり、セラピストさんに教えて広めたりしていらっしゃいます。
それは、どんな技術なんですか?
私は、美容やアンチエイジングはもとより、精神にも働きかけてこころの大掃除も出来るといった技術を提供しています。
それは、お顔のトリートメント(施術)にも、特殊な技術があります。
人生の中では嫌なこともたくさん経験するわけですが、その時々に感じた感情は、お顔の筋肉を通して脳の中の記憶に残っていって、顔相(がんそう)をつくります。
つまり、お顔の筋肉は、外に出た脳である記憶装置のようなものなのですね。
ネガティブな感情によって、お顔の筋肉が老け顔になる方向に引っ張られてしまいますので、筋肉のコリを、強く押したりもんだりしないマッサージ方法で取り除いて、脳の中にあるネガティブな感情も浄化します。
例えると、精神の浄化をするアンチエイジングトリートメント(施術)です。
まとめ
ネガティブな感情によっても、顔のたるみが起こりえるというお話は、とても印象的でした。
小顔になるためにも、物事を前向きに捉えたり、気分をリフレッシュしたりして、日々を心地よく過ごすことも大切といえそうです。
感情が美容面に影響があることは、覚えておきたいですね。