「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「ヘッドマッサージ」です。
東京都二子玉川 プライベートサロン Courance(クランセ) の栗山 綾子 先生にインタビューさせていただきました。
ヘッドマッサージは、頭の筋肉をゆるめるマッサージのことをいいます。
それによって、顔のリフトアップにもなりますし、リラックスすることもできます。
栗山先生は、サロンでも、ヘッドマッサージのワークショップをお開きになっているとのことで、自宅でも手軽に行えるヘッドマッサージのやり方を教えていただきました。
目次
ヘッドマッサージの効果
・頭の筋肉が硬くなる原因
・ヘッドマッサージで頭の筋肉をゆるめると?
ヘッドマッサージのやり方
・ヘッドマッサージの効果を高めるポイント
ヘッドマッサージの効果
栗山先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「ヘッドマッサージ」です。
そもそも、ヘッドマッサージは何をするんですか?
ヘッドマッサージは、硬くなった筋肉をゆるめる役割があります。
それによって、血行も良くなります。
頭にも、筋肉があるんですか…?
はい、ありますよ(笑)。
例えば、頭の筋肉には、前頭筋(ぜんとうきん・おでこのあたりにある筋肉)・後頭筋(こうとうきん・頭の後ろのほうにある筋肉)・側頭筋(そくとうきん・頭の側頭部にある筋肉)などがあります。
ヘッドマッサージは、それらの硬くなった筋肉をゆるめていきます。
頭の筋肉が硬くなる原因
いまの時代、頭の硬くなっている方は多いですか?
はい、すごく多いですね。
それに、頭は、肩や首にも連動していますので、そこも硬くなっている方が多いです。
頭が硬くなっていると、どんな影響がありますか?
まずは、お顔のたるみにつながります。
頭の筋肉は、お顔ともつながっていますので、それが硬くなっていると、お顔を支えきれずにたるみにもつながります。
そういった意味では、そこからシワにつながる場合もありますね。
それから、頭の筋肉が硬くなっていると、抜け毛や白髪の原因にもなります。
筋肉が硬くなると血行も悪くなりますので、酸素や栄養が隅々まで行き渡りづらくなります。
そうして、毛根が栄養をもらえなくなると、抜け毛や白髪にもつながります。
後は、頭のコリで、眼精疲労(目の疲れ)にもつながりますし、頭痛や不眠の原因にもなりますよ。
ちなみに、日々の生活習慣で、頭が硬くなる原因はありますか?
現代社会は、特に長時間のスマホやパソコンの影響が大きいですね。
それから、ゆっくりと湯船につからず、シャワーでだけで済ませることも良くありません。
お風呂で身体を温めれば、筋肉もゆるみますもんね。
はい、後は、ストレス・姿勢・呼吸なども、頭の筋肉に関係してきます。
ヘッドマッサージで頭の筋肉をゆるめると?
ヘッドマッサージは、頭の筋肉をゆるめることで、どんな効果が期待できますか?
美容面からいうと、お顔のリフトアップになって、たるみやシワの予防になります。
それに、お顔全体の血行が良くなりますので、お肌にハリやツヤも出てきます。
それから、ヘッドマッサージを終えた後は、目がぱっちりと見開くようになって、見た目のすっきり感も出てきますよ。
それは、ヘッドマッサージで即効性があるんでしょうか?
はい、ヘッドマッサージで全然違ってきますね。
後は、先程の話をお聞きすると、ヘッドマッサージはヘアケアにも良さそうです。
そうですね、ヘッドマッサージで血流が良くなれば、頭にも栄養や酸素が行き渡るようになりますので、髪の毛のツヤなどにもつながってきます。
ヘッドマッサージは、健康面にもいいんですか?
はい、頭痛や肩こりが楽になったりしますよ。
それに、肩回りが楽になれば、自然と深い呼吸もできるようになりますし、前向きな気持ちも出てきます。
それから、ヘッドマッサージは、リラゼーション効果もあって、よく眠れるようになりますね。
たしかに、ヘッドマッサージは気持ちいいですよね(笑)。
はい、それは、サロンのお客様も、ヘッドマッサージで何より感じていただけていることです。
ヘッドマッサージのやり方
自宅でやるのにおすすめのヘッドマッサージはありますか?
セルフケアで難しい内容はなかなか続きませんので、ご自宅では、とにかく簡単なマッサージで大丈夫です。
私が自分自身でも色々試して、いちばん続いている方法が3つあります。
まず、手を軽くグーに握って、第2関節の平らな部分で、こめかみから、生え際、耳の上あたりを大きく円を描くようにほぐします。
次に、左右の手を軽く組んで、手根(手の付け根)の部分で頭をはさむようにして、同じようにゆっくり円を描くようにします。
ポイントは、両方とも、頭皮を引き上げるのを意識することです。
それから、ツボ押しもおすすめです。
それは、どこのツボを押せばいいんですか?
首の後ろの付け根あたりに、指2本分くらい凹(へこ)んでいる場所があるのですが、そこに「天柱(てんちゅう)」というツボがあります。
そこを、親指で首の骨を持ち上げるような感じで、半円を描くようにツボ押しするのも、おすすめです。
ツボ押しは、息を吐きながら押してあげると、よりいいですよ。
ヘッドマッサージのやり方
1. 手をグーにして第2関節のところで、大きく円を描くようにゆっくりマッサージする(頭皮を引き上げることを意識する)
2. 左右の手を軽く組み手根のところで、同じように大きく円を描きマッサージする
3. 「天柱」のツボ押し(息を吐きながらツボを押す)
ヘッドマッサージの効果を高めるポイント
ヘッドマッサージは、いつやるといいですか?
ぬるめの湯船につかっているときに行うのがおすすめです。
お風呂の中だと、筋肉もゆるみやすいですから、ヘッドマッサージの効果が高まりそうですね。
はい、それから、長時間のデスクワークの途中でこまめにヘッドマッサージを行うようにするのもいいですね。
ヘッドマッサージは、何かを付けてやったほうがいいんでしょうか?
ヘッドマッサージは、何も付けなくても行えます。
時々、セラピスト仲間と頭皮のワークショップを行っているのですが、そこでは、頭皮にいいアロマなどを使ったスプレーをお客様にお作りいただき、それで頭皮マッサージを行っていただいたりしています。
成分の吸収でいうと、上腕(じょうわん・腕の内側)を「1」とすると、頭皮はその3倍、吸収率が高いといわれています。
ですので、確かな品質のアロマスプレーを使うことで、いいものを頭皮からより吸収することができます。
それに、香りも、リラクゼーションにもなりますよね。
それは、サロンケアでも同じで、アロマを使って頭皮に働きかけて、マッサージと両方の効果を得られるようにしています。
ご自宅では、そういったヘアスプレーを使ってヘッドマッサージしていただくのもいいですね。
後は、地肌が乾燥されている方でしたら、ヘアオイルを使って、週に2回くらいヘッドマッサージを一緒に行うのもいいですよ。
まとめ
ヘッドマッサージは、頭の筋肉をゆるめることで、顔のリフトアップにもなりますし、頭痛や肩こりをやわらげることにもつながります。
私もそうですが、現代社会は、頭が硬くなっている人がほとんどです。
セルフケアで、お風呂のついでにヘッドマッサージするのも、おすすめですよ。