山口先生、よろしくお願いします、今回のテーマは「お肌が乾燥してガサガサする原因と改善方法」です。

先生のお店のお客様にも、お肌の乾燥がみられる方はいらっしゃいますか？

はい、当店ではコンピューターで、お肌の水分量・油分量・キメの状態・おシワの状態・毛穴のたるみの状態などを確認させていただきますが、お肌が乾燥されている方はとても多いです。

それは年齢を問わず、若い方でもお肌の乾燥を訴えられる方が多くいらっしゃいます。

お肌の乾燥で、どんな影響が出るでしょうか？

まずは、お肌が乾燥しているとツヤも出ず、ファンデーションのノリも悪くなります。

それによって、顔色も悪くみえてしまいますし、生き生きとした印象も薄れてしまいますよね。

中には、コンピューターで肌表面の状態を確認すると、お肌の乾燥で角層（皮膚のいちばん表面の約0.02mmの薄い層）の剥離（はくり）が起きて剥がれているような状態の方もいらっしゃいます。

それによってお肌にピリピリ感や赤みが出たりして、炎症を起こしているようなケースもあります。

日々の生活習慣で、お肌が乾燥してガサガサになる原因はありますか？

当店のお客様のお肌をみさせていただくと、ひとつは、クレンジング不足の影響が大きいように感じます。

それは、クレンジングで汚れを落とし切れていないということですか？

はい、クレンジング料は本来、ファンデーションに合わせてお選びになるのがいちばんです。

ただ、ご自分の肌質やメイクの状態に合ったクレンジング料を選べていない方も多くいらっしゃいます。

それから、クレンジング料にも質があります。

その良し悪（あ）しをなかなか見極められていない方も多い印象です。

それに対して洗顔では、洗いすぎによってお肌の乾燥を起こされている方も多くいらっしゃいます。

日本人のお肌は元々、キメが細かくて色白の方が多いです。

そういったお肌に対して、例えば界面活性剤（本来混ざらない水分と油分を混ぜ合わせるための原料）の多い洗顔料を使用していると、洗顔が過剰になってしまう可能性もあります。

それからお肌の乾燥は、スキンケアでの保湿不足によるところもありますね。

中には、美容液だけでお手入れをおしまいにされている若い方もいらっしゃるようです。

たしかに、さすがに美容液だけでは保湿不足ですよね…（苦笑）。

他に、お肌が乾燥してガサガサする原因はありますか？

基本的なことですが、生活習慣の乱れによる影響もあります。

例えばお食事では、お菓子やインスタント食品の摂りすぎなどにも気を付けたいですね。

特に女性は、そうした生活習慣の乱れが便秘につながるケースもあります。

それによって、お肌の乾燥だけではなく肌荒れになって表れてくるようなこともあります。

乾燥ガサガサ肌を改善するには、スキンケアでの保湿も大事だと思います。

スキンケアでの保湿方法でアドバイスはありますか？

お手入れでは、もちろんお肌に水分をしっかりと与えることも大切ですが、油性の保湿剤もきちんとお使いいただきたいです。

例えば、牛革を磨くときのことをイメージしてください。

水だけで磨いても、牛革は乾燥してしまいますよね。

はい、牛革を磨くときは、油性のクリームなどを使用します。

人間のお肌もそれと同じように、水分を与えるだけではなく油分もきちんと入れていくことで、乾燥を防ぐことができますし、ターンオーバー（皮膚の新陳代謝）を正常に整えることができます。

ちなみにその際の油分は、人間の皮脂（毛穴から分泌されている油分）に近い成分で配合されていると理想的です。

そのためには、お手入れで乳液をきちんと取り入れるようにしていただきたいです。

ただ当店のお客様の話をお聞きしていても、乳液がおざなりになっている方が多い印象です。

乳液の量が足りていない方が多いです。

例えば1回に3錠を飲まないといけないお薬を、1～2錠で済ませてしまうようなことはありませんか？

はい、身に覚えがあります（苦笑）。

ただそれでは、薬本来の効果は得づらいですよね（笑）。

乳液もそれと同じです。

本来、化粧水と乳液は同じ減り方をしなければいけません。

ただ、化粧水は一ヶ月に1本なくなるけど、乳液は二か月に1本なくなるという方が多いのではないでしょうか。

それもよくわかります（苦笑）。

ですのでお手入れでは、乳液もきちんと付けていただきたいです。

その上で保湿感が足りなければ、クリームなどを取り入れてあげましょう。

それで、化粧水や乳液を付けるときは、コットンをお使いになるのがおすすめです。

化粧水などは、手で付けられている方も多いでしょう。

ただ、手で化粧水などを付けると、一部は手のほうに浸透していきます。

それもあって、手で付ける場合は重ね付けが推奨されていたりしますよね。

それに手荒れがあると、その雑菌などがお顔に付いてしまう可能性もあります。

それに対して化粧水などをコットンで付けると、お肌に適量を入れやすいです。

それに、乳液をコットンで付けることで、いらなくなった角質（皮膚表面の古くなった肌細胞）などを取ることもできて、ターンオーバーの手助けにもなります。

他に、乾燥ガサガサ肌におすすめのケアはありますか？

お肌の乾燥が激しいときは、洗顔後に美容オイルを付けてあげるのもおすすめです。

それが呼び水の役割を果たして、その後の化粧水などの入りも良くなりますよ。

乾燥ガサガサ肌を改善するのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか？

現代社会は、お仕事や育児でお忙しい女性も多いです。

中には、夕方にお仕事から帰ってきて家事・育児を行い、メイクを落としてお手入れを行うのが夜遅くになっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ夕方頃になってファンデーションが崩れてくると、雑菌が発生して、例えるとお顔に雑巾を乗せているのと同じような状態になります。

ですので、帰宅後まずはメイク汚れを拭き取って、いちどお肌を清潔にしていただくと、お肌に負担がかかりづらいです。

それで、お手入れ自体は、お家のことが落ち着いてからのお風呂などで丁寧に行っていただくといいですよ。

ちなみにお肌が乾燥しているときは、保湿成分の入っているクレンジング料をお使いになるといいでしょう。

例えばクレンジングクリームなどもいいですね。

そういったクレンジング料で、摩擦が起きないように力を入れず、指先でお顔を洗うようにしてクレンジングを行います。

そして、ファンデーションやメイク汚れがクレンジング料になじんでいることを、鏡で確認してから落とすようにしましょう。

中には、10～20秒でクレンジングを済ませている方もいらっしゃるようですが、それではクレンジング不足になっている可能性が高いです。

メイク汚れがクレンジング料になじむところまで確認するには、1分くらいはクレンジングを行うことが必要のように感じます。

ここまでは、クレンジング方法のアドバイスをいただきました。

では、乾燥ガサガサ肌を改善するのに、洗顔方法のアドバイスはありますか？

乾燥肌の方は、洗顔には気を付けていただきたいです。

先程のお話でも、洗顔での洗いすぎがお肌の乾燥につながる場合もあるとのことでしたね。

はい、ですので、例えばお風呂で洗顔を行う場合も、お風呂から上がる直前に行うのがおすすめです。

身体も洗ってシャンプーもされて、その後に洗顔を行いたいです。

そうして、次のお手入れまでの間を空けないようにしましょう。

洗顔後は、すぐ化粧水に移りたいということですね。

はい、それからお肌の乾燥が激しい方には、界面活性剤の少ない洗顔料をおすすめしたいです。

それには、専門家の方にどんな洗顔料がいいか、いちどお聞きしてみるのがいちばんおすすめです。

乾燥ガサガサ肌を改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか？

まずは基本的なことですが、生活環境を整えることです。

それから現代社会は、室内でも冷暖房の影響で空気が乾燥していることが多いです。

ですので、ミストなどを使用して、お肌に対してこまめに水分補給も行いたいです。

実際、お肌のきれいな方の話をお聞きすると、そうした手間ひまをかけられていることが多いです。

後は、良質な水を一日に2L摂るようにすることもおすすめです。

それによって細胞もきれいになっていけば、お肌もきれいになっていきますよ。

ちなみに先生のサロンのケアも、乾燥ガサガサ肌にはおすすめなんですよね（笑）？

はい、もちろんです（笑）。

当サロンでは、高保湿の美容水や再生医療成分マスクを使用したフェイシャルエステを行っています。

それに、海藻マスクやオイルパックなども、お肌の乾燥にはおすすめです。

そうしたエステケアで、施術後はお肌のうるおい感が大きく変わりますよ。