今回のテーマは、「口元の乾燥」です。
東京都目黒区自由が丘 エステサロン エール自由が丘 の駒 ゆかり 先生にインタビューさせていただきました。
口元は皮膚が薄い割に、よく動かしますし、リップメイクなどでこすりやすい場所でもあります。
その分、乾燥も進みやすくシワなども出やすいです。
そんな口元の乾燥に対して、スキンケアでの保湿方法やクレンジング・洗顔でのポイントについて、駒先生に話をお聞きしました。
目次
口元の乾燥の原因
・口元は皮膚が薄くよく動かすため乾燥が進みやすい
・スキンケアでの肌摩擦や意識不足などが原因に
口元の乾燥を改善する方法
・化粧水は指先で重ね付けして十分に保湿するなど
・クレンジング・洗顔は肌摩擦が起こらないように行うなど
・睡眠や食事などの生活習慣を整える
・サロンケアも口元の乾燥には即効性が高い
口元の乾燥の原因
駒先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「口元の乾燥」です。
先生のサロンのお客様にも、口元の乾燥がみられる方はいらっしゃいますか?
はい、いらっしゃいますよ。
そうした乾燥から来る肌荒れで悩まれている方もいらっしゃいます。
それにお口元が乾燥すると、シワの原因にもなります。
口元も、シワの出やすい場所ですもんね…。
はい、後は、お口元の乾燥から、たるみやマリオネットライン(唇の両脇から下のほうに入る線)につながる可能性もあります。
口元は皮膚が薄くよく動かすため乾燥が進みやすい
口元は、どうして乾燥が起こりやすいんですか?
お口元は元々、皮膚が薄い場所です。
それに、皮脂(ひし・毛穴から分泌される油分)の分泌も少ないです。
それに加えて、お口元はよく動かす場所でもありますよね。
たしかに話すときや食事をするときも、口を動かします。
はい、そうしたことも、お口元が乾燥しやすい理由のひとつです。
それからお口元は、リップメイクを塗ったり食事のときに拭きとったりして、摩擦も頻繁に起こりやすいです。
それも、乾燥の原因として考えられますね。
後は、口元は、内臓の状態が表れる場所といわれていますよね。
例えば口元のニキビは、胃腸の不調やホルモンバランスの乱れなどが原因といわれています。
ですので胃腸の疲れなどによっても、お口元は乾燥が起きやすくなります。
スキンケアでの肌摩擦や意識不足などが原因に
日々の生活習慣で、口元の乾燥の原因になることはありますか?
特に大きいのが、お肌をこする行為です。
それによる摩擦は、お肌にダメージを与えてしまいます。
そうした摩擦は、クレンジングや洗顔のときもそうですし、お顔をタオルで拭くときにも気を付けていただきたいです。
それから、クレンジングでお口元に汚れが残ってしまっているケースも多くあります。
例えば目元は、丁寧にクレンジングを行うことを意識されている方もいらっしゃるでしょう。
ただお口元に、そうした意識を向けている方は少ないのではないでしょうか。
本来は、お口元も皮膚が薄い場所ですから、目元と同じように意識してクレンジングを行っていただきたいです。
それでクレンジング・洗顔後は、高温のお湯でお顔を洗い流すことも控えていただきたいです。
お顔をすすぐときのお湯の温度が高いと、お肌にダメージを与えてしまいます。
後は、先程もお話しましたが、リップメイクを行うときの摩擦によっても、お口元の乾燥を招きやすくなります。
それにメイク化粧品にも、酸化防止剤・防腐剤・香料・合成着色料などが使用されていることがよくあります。
お口元の状態は、リップメイクのそうした成分による影響もあります。
他に、口元の乾燥の原因になることはありますか?
紫外線もそうですね。
紫外線は、お肌にダメージを与えますし、乾燥を進める原因にもなります。
後は、季節の変わり目による気温差の影響もあります。
人間の身体は、気温差によってストレスを受けます。
そうすると、自律神経(人間の身体と心をコントロールしている神経)も乱れて、内臓機能の疲れにもつながります。
先程のお話では、胃腸の疲れも口元の乾燥の原因になるとのことでした。
はい、ですのでお口元に限らずお肌の乾燥は、冬もそうですが、秋から冬・冬から春にかけての季節の変わり目にも増えてきますよ。
口元の乾燥を改善する方法
化粧水は指先で重ね付けして十分に保湿するなど
口元の乾燥には、スキンケアでの保湿が大事なんですよね?
はい、もちろんです(笑)。
スキンケアでの保湿は、お口元に限らず何においても大事なことです。
口元の乾燥を改善するのに、スキンケアでの保湿方法でアドバイスはありますか?
これも、お口元に限ったことではありませんが、お肌が乾燥していると一生懸命クリームを付ける方もいらっしゃいます。
それも悪いことではないのですが、乾燥しているお肌にクリームを塗っても、保湿にはならないんですね。
そもそもクリームは、スキンケアでのふたの役割があります。
お肌の乾燥に対してうるおいを与えるのは、化粧水の役割です。
ですので、お肌が乾燥しているときほど化粧水の量を増やしたいです。
それで、化粧水はいちど手の平の体温で温めてから付けてあげましょう。
化粧水を冷たいまま付けても、お肌に浸透していきづらいです。
化粧水を手の平で温めたら、お顔を手で優しく包み込んで化粧水をお肌に入れていきます。
ただお口元は凹(へこ)みもあって、基礎化粧品をきちんと付けづらい場所でもあります。
それに、皮膚も薄いです。
ですのでお口元は、指先でそのキワまで化粧水を丁寧に付けてあげるといいですよ。
そのときは、中指か薬指を使って行いましょう。
人差し指などは力が入りやすいので、皮膚の薄い口元に対して摩擦になる可能性があります。
ちなみにそれは、化粧水だけではなくクリームなどを付けるときにもいえることです。
そして化粧水は、いちどにたくさんの量を付けるのではなく、少量を繰り返し付けていってあげたほうが、お肌にも浸透していきやすいです。
お肌がうるおったのを感じられるまで、化粧水を繰り返し付けてあげましょう。
そうして化粧水で十分にうるおいを与えたら、美容液やクリームを塗ります。
そのときは、肌表面の水分がなくなってから、次の化粧品に移るようにするのがおすすめです。
肌表面に水分が残っている状態では、次の化粧品も浸透していきづらいです。
それで、もしお肌の乾燥が激しいときには、クリームなどを少し多めに塗るなど、そのときの乾燥の状態に合わせて調整するといいですよ。
他に、口元の乾燥を改善するのにおすすめのケアはありますか?
唇のはちみつパックもひとつです。
はちみつパックは、唇にはちみつを塗って、その上からラップをかけます。
そうしてしばらく唇のパックを行って、最後ははちみつを洗い流します。
それによって唇の保湿にもなりますし、お口元の乾燥対策にもなります。
これは、毎日のお手入れで行うというよりも、お口元の乾燥が特に気になるときのスペシャルケアとして行っていただければ大丈夫ですよ。
クレンジング・洗顔は肌摩擦が起こらないように行うなど
口元の乾燥を改善するのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか?
これもお口元の乾燥に限ったことではありませんが、クレンジング・洗顔はこすらずに行うことが大切です。
先程もお話しましたが、お肌に対して摩擦は大敵です。
特にお口元は皮膚が薄いので、より気を付けていただきたいです。
それでまずクレンジングは、メイク汚れをこすって落とすのではなく、クレンジング料に汚れを浮かして落とします。
例えば当サロンでは、美容液成分が主成分のジェルクレンジングを使用しています。
それは、界面活性剤(本来混ざらない水分と油分を混ぜ合わせるための原料)などでメイク汚れを溶かすのではなく、美容成分で汚れを優しく浮かせて落とせます。
クレンジングでは、そうしてメイク汚れを浮かして落としていただきたいのですが、その一方で、洗い残しがないようにきちんと汚れを落とす必要もあります。
特にリップメイクは、お口元のふちまわりに汚れが残りやすいです。
ですので、お顔全体のクレンジングを行う前に、リップメイクはポイントメイク落としで先に落としてあげるのもいいですよ。
そのときは、ポイントメイク落としの商品によるところもありますが、基本的には、クレンジング料をひたしたコットンを唇に少し置いて、メイク汚れを優しくぬぐってあげましょう。
それでクレンジングの後の洗顔も、ゴシゴシとこすらないように行います。
洗顔は、しっかりと泡を立てて、お顔の上でその泡を転がすようにして行うといいですよ。
ちなみに洗顔は、お顔の上半分を一生懸命洗いがちです。
それに対してお口元のキワなどは、意外と洗えていないケースもあります。
ですので洗顔は、唇のキワや唇下の凹みなども丁寧に洗うようにしましょう。
他に、クレンジング・洗顔方法でのアドバイスはありますか?
洗顔後のすすぎは、32~36度くらいのぬるま湯で行うと、お肌への刺激を少なくすることができます。
それで、お顔のすすぎをパシャッと行っている方も見受けられます。
ただそれも、お肌への摩擦になりますのでおすすめしません。
お顔のすすぎは、ぬるま湯を手ですくって、それをお顔に置くようにしてかけてあげるのがポイントです。
後は、お顔のすすぎは、クレンジング・洗顔でかけた時間だけ行っていただきたいです。
それもあって、30回はお顔をすすいだほうがいいともいわれたりしていますよね。
クレンジング・洗顔は、その後のお顔のすすぎも含めて丁寧に行ってあげるといいですよ。
睡眠や食事などの生活習慣を整える
口元の乾燥を改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
基本的なことではありますが、生活習慣を整えることです。
それには、まずいちばんは質のいい睡眠をとることです。
それに、バランスのいい食事も大切です。
その上で食事では、抗酸化を意識して、発酵食品や食物繊維を摂っていただくのがおすすめです。
例えば抗酸化成分としては、「ビタミンA・C・E」や「フィトケミカル」などがあります。
発酵食品は、納豆・ぬか漬け・お醤油・お味噌などもいいですね。
食物繊維は、オクラ・アボカド・にんにくなどにも多く含まれています。
後は、入浴や適度な運動などで血行促進してあげることも大切です。
サロンケアも口元の乾燥には即効性が高い
先生のサロンのケアも、口元の乾燥には効果が高いんですか?
はい、おすすめですよ。
お肌の乾燥は、様々なトラブルの原因になります。
ですので当サロンのフェイシャルのコースでは、そのトラブル回避のために、特に乾燥対策に重きを置いています。
サロンで使用している基礎化粧品の「ラヴィーサ」は、お肌の乾燥対策にとても優秀です。
クレンジング料も人気がありますし、美容液なども効果を感じやすく人気が高いです。
それに日焼け止めも、美容成分で作られていてお肌への負担が少ないです。
そうしたサロンケアは、口元の乾燥にも即効性があるんですか?
はい、お口元に限ったことではありませんが、お手入れを終えた後はお肌が変わりますよ。
ですのでお客様は皆さま、お肌の変化に感動されてお帰りになられます。
まとめ
口元の乾燥を改善するには、スキンケアでしっかりと保湿を行い、クレンジング・洗顔で優しく汚れを落とすことが大切です。
そのときも、口元は皮膚が薄いですので、肌摩擦を起こさないように気を付けましょう。
口元の乾燥が気になったときは、駒先生のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?