今回のテーマは、「クレーター肌」です。
東京都中央区日本橋 リラクゼーションサロン RICOSTA のERICO 先生にインタビューさせていただきました。
クレーター肌は、主にニキビ跡などから起こります。
毛穴がクレーターのように広がるところまで来ると、改善するのは難しくなりますが、スキンケアで心がけられることはあるといいます。
クレーター肌の原因や対策について、ERICO先生に話をお聞きしました。
目次
クレーター肌の原因
・ニキビ跡がクレーターのように広がる場合が多い
・無理な毛穴・ニキビケアなどが原因に
クレーター肌の改善ポイント
・洗顔ブラシなどを利用して優しく毛穴汚れを落とすなど
・クレーター肌にもスキンケアでの保湿は大事
・クレーター肌の改善には肌代謝を上げる
・サロンケアもクレーター肌にはおすすめ
クレーター肌の原因
ニキビ跡がクレーターのように広がる場合が多い
ERICO先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「クレーター肌」です。
クレーター肌は、毛穴開きによるものなんですか?
そうですね、ただ、通常の毛穴開きとは違います。
そのほとんどは、ニキビ跡によるものです。
ニキビでコメド(毛穴詰まりが固まったものでニキビの初期症状)が大きくなると、コメドが取れても、毛穴が開きっぱなしのままになる場合があります。
そうしたニキビの跡が、クレーターのようになります。
それからニキビをプチッとつぶすと、中の液体が出てきますよね。
それが毛穴周りの皮膚を溶かして、クレーターになる場合もあります。
ですので、お肌にニキビが長い間あるほど、その後にクレーター状になる可能性も高まります。
実際、長い期間ニキビに悩まされた方は、クレーター肌になっている方が多いです。
私自身、思春期の頃のニキビの影響で、ほっぺの毛穴がクレーターのように開いて悩まされた経験があります。
後は、毛穴詰まりを無理やりつまみ出すようなことも、クレーターにつながりやすいです。
それによって、毛穴周りがえぐれて皮膚が欠損しているような状態になります。
特に毛穴が大きなクレーターになっているような方には、そういったケースも見受けられます。
ちなみに、クレーター肌の方は、全体的に皮膚が厚くて皮脂(毛穴から分泌されている油分)分泌の多い傾向にあります。
皮脂分泌が多いと、毛穴も開きやすくなりますよね。
中には、そうした毛穴開きによって、お肌がクレーターのようにみえている方もいらっしゃいます。
無理な毛穴・ニキビケアなどが原因に
日々の生活習慣で、クレーター肌の原因になることはありますか?
先程お話したことですが、毛穴詰まりを無理やりつまみ出すようなことは控えていただきたいです。
例えば毛穴パックなどもそうですね。
それからニキビを触りすぎたりつぶしたりすると、皮膚が欠損して毛穴がえぐれやすくなります。
後は、特に皮脂分泌の多い方は、お顔の油を取ることに意識が向きがちで、保湿不足になっているケースもみられます。
そうすると、お肌も硬くなってしまいますし、水分と油分のバランスも崩れてしまいます。
ですので皮脂分泌が多いときでも、スキンケアでの保湿は大事です。
他に、クレーター肌の原因になることはありますか?
クレーター肌に限ったことではありませんが、タバコも毛穴の状態に影響があります。
毛穴は、喫煙によっても開きやすくなります。
それから、お化粧にも気を付けていただきたいです。
お化粧の汚れが毛穴に詰まると、ニキビもできやすくなります。
クレーター肌の改善ポイント
洗顔ブラシなどを利用して優しく毛穴汚れを落とすなど
クレーター肌を改善することはできるんですか?
毛穴がクレーターのような状態まで進むと、改善するのはなかなか難しいですよね…。
ただ普段のお手入れで心がけられることはありますよ。
そのときのクレンジング・洗顔でのポイントはありますか?
クレーター肌に限ったことではありませんが、毛穴の汚れをきちんと取ってあげることは大切です。
特に毛穴がクレーターのような状態まで進んでいると、ファンデーションなども中にたまりやすくなります。
そうすると、クレンジング・洗顔で一生懸命洗ったほうがいいんでしょうか…?
いえ、そういうわけではありませんよ(笑)。
むしろ、強くこすらずに慎重に行っていただきたいです。
クレンジング・洗顔をゴシゴシと行って、お肌への刺激が強くなると、皮膚が厚くなりやすいです。
ですのでクレンジングなどは、お肌に刺激を与えないように行います。
例えば洗顔は、たくさんの泡で洗ってあげれば、こすらないで済みますね。
その上で、毛穴をきれいにするのに、洗顔ブラシなどを使用するのもひとつです。
ただそれも、毛がやわらかいブラシを使用して、たくさんの泡で優しく洗ってあげましょう。
クレーター肌にもスキンケアでの保湿は大事
先程のお話では、クレーター肌にもスキンケアでの保湿が大事とのことでした。
はい、ただそれは、クレーター肌に限ったことではありません。
保湿の必要ない方はいらっしゃいません。
それくらい、スキンケアでの保湿は大事ですよ(笑)。
毛穴に対しても、スキンケアでしっかり保湿してあげれば、皮膚がふくらむので、毛穴も目立ちづらくなります。
スキンケアでの保湿方法でアドバイスはありますか?
化粧水は、まず手になじませて温めてあげると、浸透が良くなります。
それで、ハンドプレスで化粧水を入れ込んでいきます。
そうして、化粧水を2~3回付けてあげるといいですよ。
その後は、皮脂分泌の多いときでも、スキンケアの最後は乳液やクリームをお使いいただきたいです。
クリームなどを使わないと、お肌の水分と油分のバランスが悪くなります。
それによって、皮脂がどんどん出やすくなる場合もあります。
皮脂分泌が多くてクリームなどのべたつきが気になるときは、こってりしたものではなくても、ライトなテクスチャーのものでも大丈夫ですよ。
それでクリームなどは、お顔の中で足し算・引き算して付けるのもおすすめです。
例えば、乾燥しやすい場所は場所にはクリームを重ね付けして、皮脂分泌の多い場所は薄めに付けます。
私自身は、高保湿のクリームでお手入れを仕上げているのですが、お顔の場所によって付け方を変えています。
手に高保湿クリームをなじませたら、まずは乾燥しやすい目元や口元に塗っていきます。
それで、手のクリームが少なくなってきたら、最後におでこ・鼻・顎などのTゾーンに塗るようにしています。
クレーター肌の改善には肌代謝を上げる
クレーター肌を改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
クレーター肌には、肌代謝を上げることがとても大切です。
それには、お風呂につかるようにするのもいいですね。
それによって汗をかくと、毛穴汚れのデトックス(身体の老廃物などを排出すること)にもなります。
それから肌代謝を上げるには、規則正しい生活も大切です。
例えば睡眠時間も、十分にとっていただきたいです。
それに、食べ物です。
それはまず、バランスのいい食事が基本です。
それで、ビタミンもしっかりと摂っていただきたいです。
例えばビタミンB群は、肌代謝に必要な栄養です。
ただビタミンは、意識的に摂られている方も多いのではないでしょうか。
それに対して、意外と不足していることが多いのがタンパク質です。
タンパク質は、プリッとした健康的なお肌を作るのに欠かせません。
ですので、タンパク質も積極的に摂るように心がけるといいですよ。
サロンケアもクレーター肌にはおすすめ
ちなみに先生のサロンのケアも、クレーター肌にいいんですか?
はい、当サロンでは、ハーブピーリングを行っています。
ハーブピーリングは、角質(皮膚表面の古くなった肌細胞)を溶かすようなピーリング(肌表面の余分な角質を取り除くケア)ではありません。
毛穴の中にハーブ成分を入れ込むことで、お肌自体の自己治癒力を上げていく施術です。
それによってターンオーバー(皮膚の新陳代謝)が正常化して、余分な角質が取れていきます。
特にクレーター肌は、皮膚が厚くなっているケースが多いです。
その厚みを取ってあげることで、クレーターも徐々に浅くなっていきます。
ただクレーター肌は、簡単に改善できるものではありませんから、そうしたサロンケアでもやや長期戦になるでしょうか。
まとめ
毛穴がクレーターのように広がるところまで進むと、改善するのも難しくなります。
そのため、ニキビなどがクレーター毛穴につながらないように防ぐことが大切といえそうです。
それでも肌がクレーターのようになってしまったときは、毛穴汚れをきちんと落として、スキンケアでしっかりと保湿するというお手入れの基本をおろそかにしないようにしましょう。