今回のテーマは、「肌がつっぱる原因と改善方法」です。
千葉県柏市大室 Aroma room Perch(アロマルームパーチ) の豊田 知理 先生にインタビューさせていただきました。
肌がつっぱるのは、主に肌の乾燥によってバリア機能が低下していることから起こります。
そのためそれを改善するには、スキンケアでの保湿が大切で、クレンジング・洗顔も洗いすぎないことを意識したいです。
肌がつっぱる原因と改善方法について、豊田先生に話をお聞きしました。
目次
肌がつっぱる原因
・主に乾燥によって肌はつっぱる
・特に洗顔後やお風呂上がりは肌がつっぱりやすい
・クレンジング・洗顔での洗いすぎなどが原因に
肌のつっぱりを改善する方法
・お風呂上がりすぐに保湿ケアを始めてアイテムの間を空ける
・お風呂前に洗顔などを行って洗いすぎを防ぐ
・バランスの良い食事の上でビタミン群などを摂る
・肌がつっぱるときはサロンケアもおすすめ
肌がつっぱる原因
主に乾燥によって肌はつっぱる
豊田先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「お肌がつっぱる原因」です。
お肌のつっぱりは、何から起こるんですか?
お肌のつっぱりは、主に乾燥によるものです。
肌表面の水分が逃げてしまっていることで、バリア機能(外部の刺激から皮膚を保護する働きなど)も低下します。
それによって、お肌のつっぱりを感じるようになります。
そうしたお肌のつっぱりは、敏感肌の症状といえるんですか?
例えばお肌の乾燥が激しいと、赤みが出たりピリピリ感があったりします。
そこまでいくと、敏感肌といえます。
そうすると、トラブルも起こりやすいです。
ただそこまでいかなくても、お肌のつっぱりを感じるときは、お肌が乾燥して敏感肌のほうに傾いている状態といえるでしょうね。
特に洗顔後やお風呂上がりは肌がつっぱりやすい
ちなみにどんなときに、お肌がつっぱるのを感じやすいですか?
いちばんは、お顔を洗った後です。
それはどうしてですか?
クレンジング・洗顔で汚れを落とすときは、お肌に必要な皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)まで一緒に落としてしまいやすいです。
ですので洗顔後は、お肌の乾燥が進みやすい状態です。
特にお風呂でクレンジング・洗顔を行っている方は、お風呂上がりにつっぱりを感じるケースが多いのではないでしょうか。
お風呂では、シャンプーしたり身体を洗ったりした流れで、クレンジングなども一緒に行うことが多いでしょう。
そうすると、そのときのお湯の温度がどうしても高くなりやすいです。
お顔を洗うときのお湯の温度は、34~35度のぬるま湯が理想といわれています。
ただ、シャンプーや身体を洗うときには、その温度のぬるま湯では寒いんですね。
そうして熱いお湯でクレンジングなどを行うと、肌表面の水分も失われてしまいます。
それによって、お肌のつっぱりを感じやすくなります。
ちなみに、お肌がつっぱりやすいシーズンはあるんですか?
やはり、秋冬は空気も乾燥していてお肌も乾燥しやすいので、つっぱりも感じやすいです。
それと比べると夏は、湿度もありますのでつっぱりは感じづらいです。
【編集部補足】肌の乾燥が進む原因
毛穴から分泌されている皮脂は、肌表面で汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜「皮脂膜(ひしまく)を作ります。
皮脂膜は皮膚の水分の蒸発を防ぐ役割などがあるため、クレンジング・洗顔で必要な皮脂まで取りすぎてしまうと、肌は乾燥しやすくなります。
クレンジング・洗顔での洗いすぎなどが原因に
日々の生活習慣で、お肌がつっぱる原因はありますか?
やはり毎日行うクレンジング・洗顔の影響が大きいでしょうか。
先程のお話でも、クレンジングなどで皮脂を取りすぎてしまうと、お肌のつっぱりを感じやすくなるとのことでした。
はい、ですので、特に洗浄力の強いクレンジング料・洗顔料で、お顔をゴシゴシと洗うことは気を付けていただきたいです。
そうした摩擦は、皮脂を取りすぎてしまう原因にもなりますし、お肌への刺激も強いです。
それは、洗顔後のタオルオフにもいえることです。
お顔をタオルでゴシゴシとこすることによっても、お肌の乾燥は進みやすくなります。
それから、クレンジング料・洗顔料の油分による影響もあります。
クレンジング料などには、ミネラルオイルが入っているものもあります。
そうしたクレンジング料は、汚れ落ちがいいメリットがあります。
ただその一方で長期間の使用は、お肌の乾燥を促すデメリットがあります。
それによって、お肌の乾燥が進む可能性もあります。
他に、お肌がつっぱる原因はありますか?
紫外線もお肌の乾燥を促します。
ですので日焼け止めは、一年中お使いいただきたいです。
冬場は日焼け止めをされない方も多いですが、気を付けていただきたいです。
それから生活習慣の乱れも、お肌の状態に影響してきますよ。
例えば食生活もそうですね。
お肌は食べたもので作られていますので、食生活が乱れていると、お肌のバランスも崩しやすいです。
それに飲む水分も、とても大切です。
人間は、体重1kgにつき一日に30mLの水分が必要といわれています。
つまり50kgの人は、一日に1.5Lの水分が必要という計算になります。
水分の摂取量が足りていないことも、お肌の乾燥を進めてしまいます。
ちなみにカフェインの含まれるコーヒーなどには、利尿作用があります。
ですので、1日2杯までに抑えることをおすすめします。
後は、睡眠不足もお肌のトラブルの原因になりえます。
肌のつっぱりを改善する方法
お風呂上がりすぐに保湿ケアを始めてアイテムの間を空ける
ここまでのお話をお聞きすると、お肌がつっぱるのは乾燥によるところが大きいとのことでした。
そうするとお肌のつっぱりには、スキンケアでの保湿が大事なんですよね。
はい、保湿を十分にしてあげることですね。
それには、スキンケア方法でのアドバイスはありますか?
まずサロンのお客様にもおすすめしていることが、お風呂上がりに身体の水滴をタオルオフしたら、すぐにお化粧水を付けていただくことです。
それは、パジャマを着るよりも先に付けていただくといいですよ(笑)。
パジャマよりも化粧水が先ですか(笑)。
それは、先程のお話にもありましたが、お風呂上がりはお肌が乾燥しやすいからですか?
はい、お風呂上がりは、毛穴も開いていてお肌の水分が蒸発しやすい状態ですので、できるだけ早くお化粧水を付けてあげたいです。
それで、お化粧水は重ね付けしてあげるのがおすすめです。
それも、いちどお化粧水を付けてから、1分くらい間を空けるといいですよ。
それによって、お化粧水がお肌に浸透していきます。
その後に、もういちどお化粧水を付けてあげましょう。
そうして化粧品の浸透を待ってから次のステップに移るのは、他のアイテムにもいえることです。
ですのでスキンケアは、お化粧水をいちど付けて1分したら、もういちどお化粧水を付けます。
それから1分したら、美容液を付けます。
そしてまた1分待って、乳液やクリームを付けてあげましょう。
たしかにそれは、保湿力が高そうです(笑)。
他に、お肌のつっぱりを改善するのに、スキンケアでやれることはありますか?
スキンケアでは、油分を省いてしまう方もいらっしゃいます。
スキンケアを化粧水だけで終えているということですね。
はい、初めてサロンにいらっしゃるお客様にも、クリームなどのべたつきが苦手で、お手入れをお化粧水だけで終了されている方や、美容液で終了されている方もいらっしゃいます。
ただ、そうしてスキンケアで油分を補うことを省いていると、お肌の乾燥はさらに進みやすくなります。
ですので、スキンケアは乳液やクリームなどで仕上げて、油分もお肌に与えてあげるようにしましょう。
特に乾燥の進んでいる方のお肌をみると、油分の足りていない方が多くいらっしゃいます。
そうしてお肌の乾燥がひどくて、お手入れを乳液で終えている方は、乳液をクリームに変えるのもひとつですね。
基本的にはクリームのほうが、乳液よりも油分が多く含まれています。
それから普段のスキンケアでピリピリ感があるときは、お肌が敏感になっていることが考えられます。
そうしてスキンケア化粧品に違和感があるときは、敏感肌ラインのものに切り替えるのを考えてもいいでしょう。
お風呂前に洗顔などを行って洗いすぎを防ぐ
お肌のつっぱりを改善するのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか?
先程もお話しましたが、クレンジング・洗顔での洗いすぎは良くありません。
クレンジング・洗顔は、べたつきの出やすいTゾーンから洗ってあげると、洗いすぎを防ぎやすいです。
それで、最後は頬を洗います。
頬は、普段のクレンジングでもしっかり洗えている場所です。
ですので、最後に洗っていただいても大丈夫ですよ。
それから、クレンジング・洗顔のお湯の温度にも気を付けていただきたいです。
先程のお話では、クレンジング・洗顔は34~35度のぬるま湯で行うのがおすすめとのことでした。
はい、ですので、お肌につっぱりを感じているときは、お風呂の中でクレンジングなどを行わないのもひとつです。
お風呂前にぬるま湯でクレンジングなどを行ってから、お風呂に入るといいですよ。
他に、クレンジング・洗顔でのアドバイスはありますか?
お肌のつっぱりを感じているときは、クレンジング料・洗顔料は、洗い上がりがさっぱりしたものよりもしっとりしたものがおすすめです。
例えば、ダブル洗顔(クレンジングと洗顔を行うこと)の必要のないワンステップのクレンジングを使用するのもいいですね。
バランスの良い食事の上でビタミン群などを摂る
お肌のつっぱりを改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
生活習慣を整えることも大切です。
例えば、食生活もそうですね。
バランスのいい食事の上で「ビタミンA」・「ビタミンC」・「ビタミンE」を意識的に摂るのもいいですよ。
それらは、お肌の新陳代謝に必要な栄養です。
それから、タンパク質もきちんと摂っていただきたいです。
普段の食事でタンパク質の不足している方は、お肌も乾燥していることが多いです。
タンパク質も、お肌に必要な栄養です。
できれば、動物性のタンパク質を適度に摂っていただくといいですよ。
肌がつっぱるときはサロンケアもおすすめ
ちなみに先生のサロンのフェイシャルケアも、お肌のつっぱりにはいいんですか?
はい、おすすめです。
サロンのフェイシャルケアは、とにかく保湿に力を入れて行います。
それにマッサージを行うことで、お顔の血流も促していきます。
それによって、お肌に栄養が行き届きやすくなります。
それも、お肌のつっぱり感をなくすのに役立ちます。
そうしたサロンケアは、お肌のつっぱりに即効性があるんですか?
はい、いちどのケアで、お肌は確実にしっとりしてふっくらします。
ですので、お肌のつっぱりもやわらぎますよね。
まとめ
肌がつっぱるのは、主に乾燥から起こります。
それを改善するには、スキンケアでの保湿と、クレンジング・洗顔で洗いすぎないことが大切です。
それには、豊田先生のおっしゃっていたように、肌が乾燥しやすいお風呂上がりにすぐ保湿ケアを始めて、洗いすぎを防ぐためにもお風呂前にクレンジングなどを行うのも、ひとつの方法ですね。