美容のスペシャリストが教えるキレイ

美容液を手作りする!専門講師に聞く目的別レシピ!美白に毛穴ケアに

本日のキレイの先生

平井 加奈子 先生

今回のテーマは、「手作り美容液」です。

東京都渋谷区 Natura Aroma Room の平井 加奈子 先生にインタビューさせていただきました。

美容液は、植物油や精油などの材料を混ぜるだけで手作りすることができます。

そこに、美容成分を加えることも可能です。

美容液の目的に合わせて材料を変えられるのも、手作り化粧品の特徴です。

今回は、手作り化粧品の講師をされている平井先生に、手作り美容液の作り方を教えていただきました。

目次

手作り美容液の材料
・美容液はグリセリン・植物油・精油などで手作りする
・エイジングケアにおすすめの精油
・美白におすすめの植物油や美容成分
・毛穴ケアにおすすめの精油や美容成分
・敏感肌におすすめの植物油や精油

手作り美容液の作り方や使い方
・美容液を30mL手作りする場合の材料
・美容液は材料を順番に混ぜるだけで手作りできる
・手作り美容液は早めに使い切るようにする
・化粧水後に手で押し込むようにしてなじませる

まとめ

手作り美容液の材料

平井先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「手作り美容液」です。

先生は手作り化粧品の講師をされていらっしゃいますが、教室では、美容液もお作りになるんですか?

はい、手作り美容液はとても人気があります。

手作り化粧品は、自分で作れるから中身もわかって安心です

それに美容液は、効果も実感しやすいです。

それから、スキンケア化粧品のアイテムの中でも、美容液は高価です。

手作り美容液は、材料費のみで作ることができますので、お手頃です。

後は、私の教室では、容器にもこだわっていて、かわいいものを選んでいます。

そういった点でも、手作り美容液は人気です。

美容液はグリセリン・植物油・精油などで手作りする

美容液は、どんな材料で手作りできるんですか?

基本の材料は、「グリセリン」・「キサンタンガム」・「植物油」・「精油」・「精製水」です。

そこに、美容成分を加えることもできます。

例えば、「ヒアルロン酸」などもそうですね。

手作り化粧品の材料を扱うショップでは、そういった美容成分も取り扱っています。

それぞれの材料にどんな役割があるのか教えてください。

グリセリンは、お肌をやわらかくして保湿効果の高い成分です。

グリセリンは、市販の化粧品にもよく使われていますよね。

はい、代表的な保湿成分ですね。

キサンタンガムは、どんな成分なんですか?

キサンタンガムは、とろみをつけることが目的の増粘剤(ぞうねんざい)です。

それによって、美容液感が出るようになります。

そのとろみで、お肌に膜を張ってくれるので、お肌の水分保持にも役立ちます。

手作り化粧品の材料

・グリセリン(保湿成分)
・キサンタンガム(増粘剤)
・美容成分
・植物油
・精油
・精製水

合わせて読みたい!

★★キサンタンガム

エイジングケアにおすすめの精油

美容液は、目的に合わせて材料を変えられるんですよね。

はい、大丈夫です。

例えばエイジングケアには、どんな材料がおすすめですか?

「フランキンセンス」や「ローズ」の精油もいいですね。

それらの精油には、肌細胞の成長促進作用があります。

お肌の新陳代謝を促してターンオーバー(皮膚の新陳代謝)を整える効果も期待できます。

エイジングケアにおすすめ

[精油]フランキンセンス、ローズ、など

美白におすすめの植物油や美容成分

美白には、どんな材料がおすすめですか?

植物油は、「ローズヒップオイル」や「アルガンオイル」もいいですね。

ローズヒップオイルは、ビタミンCを豊富に含んでいるんですよね。

はい、それにアルガンオイルは、オリーブオイルの2~3倍の抗酸化作用があるといわれています。

美白には、美容成分の「コウジ酸パウダー」などもいいですね。

コウジ酸は、美肌成分として知られていますね。

はい、メラニンを排出する作用があって、抗酸化作用もあります。

美白におすすめ

[植物油]ローズヒップオイル、アルガンオイル、など
[美容成分]コウジ酸、など

毛穴ケアにおすすめの精油や美容成分

毛穴ケアには、どんな材料がおすすめですか?

精油の「サンダルウッド」や「ゼラニウム」は、皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)の分泌を整える作用があるといわれています。

ですので、毛穴対策にもいいです。

後は、お肌が乾燥することによって皮脂分泌は増えやすくなりますので、美容成分の「セラミド」を加えるのもひとつですね。

毛穴ケアにおすすめ

[精油]サンダルウッド、ゼラニウム、など
[美容成分]セラミド、など

敏感肌におすすめの植物油や精油

敏感肌には、どんな材料がおすすめですか?

植物油は、「カレンデュラオイル」もいいです。

それから、「スイートアーモンドオイル」もお肌に優しいです。

後は、精油は、鎮静作用のある「カモミール」などもいいですね。

敏感肌におすすめ

[植物油]カレンデュラオイル、スイートアーモンドオイル、など
[美容成分]セラミド、など

手作り美容液の作り方や使い方

美容液を30mL手作りする場合の材料

手作り美容液の作り方を教えてください。

まずは、美容液を30mL手作りする場合の材料の分量です。

グリセリンが3mL、キサンタンガムが0.1~0.2mg、植物油が1mL、精油が1~2滴です。

それに例えばヒアルロン酸を加える場合は、「耳かきスプーン」と呼ばれるミクロスパーテルで1杯分、こうじ酸パウダーを入れる場合は5杯ほどです。

ミクロスパーテルはとても小さなスプーンで、1杯分が大体0.02mgです。

有効成分は、たくさん入れすぎてしまうとお肌への負担になるので、少量で大丈夫です。

後は、精製水を27mLです。

美容液は材料を順番に混ぜるだけで手作りできる

手作り美容液を作る手順を教えていただけますか?

まずは、ビーカーにグリセリンとキサンタンガムを入れて混ぜます

このとき、しっかり混ぜないとダマになるので、よく混ぜるようにしましょう。

次に、植物油と精油を加えて混ぜます

そして、ヒアルロン酸やコウジ酸などの美容成分を加えて混ぜます

最後に、精製水を加えてよく混ぜれば、手作り美容液の出来上がりです。

そして、ビーカーからコスメ容器に移します。

【編集部まとめ】作り方

平井先生に教えていただいた手作り美容液の作り方をまとめます。

材料

【30mL分の美容液を手作りする場合】
・グリセリン:3mL
・キサンタンガム:0.1~0.2mg
・植物油:1mL
・精油:1~2滴
・精製水:27mL
・ヒアルロン酸:ミクロスパーテル1杯分
(・コウジ酸パウダー:ミクロスパーテル5杯)

作り方

1. ビーカーにグリセリンとキサンタンガムを入れて混ぜる
2. 植物油と精油を加えて混ぜる
3. ヒアルロン酸やコウジ酸などの美容成分を加えて混ぜます
4. 精製水を加えてよく混ぜて出来上がる
5. ビーカーからコスメ容器に移す

手作り美容液は早めに使い切るようにする

手作りした美容液は、どのくらいもつんですか?

水物は腐りやすく雑菌も付きやすいです。

ですので、手作り美容液は、1週間くらいで使い切っていただきたいです。

それに、冷蔵庫に入れて保管していただくことをおすすめします。

それから、手作り化粧品の材料を扱うショップでは、天然の防腐剤などもあります。

そういったものを入れると、2ヶ月くらいはもつようになります。

ただ手作り化粧品は、自己責任になりますので、ご自身で納得して使用するようにしましょう。

化粧水後に手で押し込むようにしてなじませる

手作り美容液は、市販の美容液と同じように使えるんですよね?

はい、もちろん大丈夫です。

スキンケアは基本的に軽いものから付けますので、化粧水の後に手作り美容液を付けて、最後は乳液やクリームで仕上げます。

美容液は、手の平に出して、押さえるようにしてお顔になじませてあげましょう

こすったりすると、メラニンの原因になりますので、手で押さえて浸透させるのがポイントです。

その上で、お肌の乾燥が気になるところに重ね付けするのもいいですね。

まとめ

美容液は、植物油や精油などの材料を混ぜるだけで手作りすることができます。

そこに、美容成分を加えることも可能です。

そして手作り美容液は、目的に合わせて材料を変えることもできます。

ナチュラル化粧品のお好きな方にも、手作り美容液はおすすめですよ。