今回のテーマは、「角質肥厚(かくしつひこう)」です。
神奈川県 横浜市 エステサロン アンナビクトリア のRIKA 先生にインタビューさせていただきました。
肌表面は一定の周期で剥がれ落ちて日々生まれ変わっていますが、そのサイクルが乱れて肌表面が厚くなってしまうことを「角質肥厚」といいます。
それによって、肌の乾燥がすすんだり肌表面がごわついたりする原因になります。
角質肥厚を改善するには、クレンジング・洗顔で肌表面をやわらかくすることが有効です。
角質肥厚の原因や改善方法について、RIKA先生に教えていただきました。
目次
角質肥厚の原因
・角質層の働きは大事だが厚くなりすぎるとマイナス面も
・スキンケアでの肌摩擦や生活習慣の乱れが原因に
角質肥厚の改善方法
・乾燥肌でなければオイルクレンジングもおすすめなど
・角質ケアや炭酸パックなどのスペシャルケアもおすすめ
・角質肥厚の改善にはスキンケアでの保湿も大事
・身体の新陳代謝を上げて生活習慣を整えることも大事
・角質肥厚の改善におすすめのサロンケアは?
角質肥厚の原因
RIKA先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「角質肥厚」です。
まずは、角質肥厚とは何のことをいうんですか?
お肌で直接みえる部分のことを、「角質層」といいます。
角質層は皮膚を保護してくれる役割があるのですが、その層が分厚くなることを「角質肥厚」といいます。
角質層の働きは大事だが厚くなりすぎるとマイナス面も
角質層は皮膚を保護してくれる働きがあるとお聞きすると、それが分厚くなるのも悪いことではないようにも思えます(笑)。
いえ、そういったわけではありませんよ(笑)。
皮膚は、表皮(ひょうひ・皮膚は3層構造になっていてその表面の層)の奥で細胞が新しく生成されて、それが表面に少し上がり、最後は肌表面の古い角質を押し出すことで、日々新しい細胞と入れ替わっています。
そのサイクルを、「ターンオーバー」といいます。
ターンオーバーが乱れると、古い角質が剥がれ落ちずに、肌表面に余分な角質が積み重なります。
それによって、角質層の機能も落ちてしまいます。
それに、古い角質は水分を十分に持ちませんので、お肌の水分保持がうまく行えずに、乾燥も加速して、お肌が硬くなってごわつきやすくなります。
それから、お肌のキメも整わなくなって、光をうまく反射できずに、お肌が灰色がかりくすみの原因にもなります。
後は、肌表面にたまった角質が毛穴をふさぐことで、毛穴に汚れがたまりやすくなって、ニキビの原因にもなります。
つまり、角質層は皮膚を保護する働きがありますが、それが分厚くなりすぎるのも良くないんですね(笑)。
はい(笑)。
角質肥厚は、ターンオーバーが正常に行われていないために起こりますので、そこから色々な肌トラブルが起こりやすくなります。
角質肥厚による影響
・肌の乾燥が進んでごわつきが起きやすくなる
・肌のキメが整わずにくすみが起きやすくなる
・角質が毛穴をふせぐとニキビの原因にもなる
など
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スキンケアでの肌摩擦や生活習慣の乱れが原因に
日々の生活習慣で、角質肥厚の原因になることはありますか?
まずは、加齢です。
年をとるにつれて、新陳代謝も衰えますので、ターンオーバーも乱れやすくなります。
ターンオーバーの周期は、年齢とともに遅くなるといいますもんね。
はい、スキンケアという点では、お顔にゴシゴシと摩擦を与えるようなことは、気を付けていただきたいです。
お肌への過剰な摩擦は、肌表面に小さな傷を作り、その防衛反応でお肌が丈夫な角質を生成しようとします。
それから、熱いお湯で洗顔することも良くありません。
それによって、お肌に必要な水分や油分まで洗い流してしまい、お肌のうるおいが不足する原因になります。
そうすると、角質層がお肌を保護する働きも低下します。
それから、角質層の状態は、生活習慣も深く関わっています。
例えば、睡眠・食生活の乱れやストレスなども、ターンオーバーの働きに影響しますので、注意が必要です。
後は、紫外線です。
紫外線を過度に浴びると、お肌の深部まで紫外線が侵入しないように、お肌が自ら角質を厚くしていきます。
それに、紫外線によってお肌の乾燥が進むと、バリア機能も低下してしまいます。
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角質肥厚の改善方法
角質肥厚を改善すると、お肌はどう変わりますか?
まずは、スキンケア化粧品の良くなって、十分な保湿ケアが行えるようになります。
それから、お肌の保水力がアップすることで、毛穴も目立ちづらくなって、キメ細やかな透明感のあるお肌に整います。
乾燥肌でなければオイルクレンジングもおすすめなど
角質肥厚を改善するのに、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか?
スキンケアの工程の中で、クレンジング・洗顔は、お肌への負担が大きいので、出来るだけ早く済ませていただきたいです。
角質が厚くなっていると、クレンジング・洗顔を一生懸命やりたくなりますが、それも良くないということですね。
はい、その上で、クレンジングは、乾燥肌ではない場合は、クレンジングオイルをお使いになるのもいいです。
クレンジングオイルは、洗浄力は強めですが、硬くなった角質をやわらかくしてくれる作用に優れています。
それに対して、乾燥肌の方は、クレンジングクリームが向いています。
クレンジングクリームは、クレンジングのタイプの中でも、洗浄力が優しいといいますよね。
はい、ですので、特に乾燥肌の方にはおすすめです。
角質肥厚の改善方法
(クレンジングの選び方)
・乾燥肌ではない方:オイルタイプがおすすめ
・乾燥肌の方:クリームタイプがおすすめ
それで、メイク汚れを落とした後は、モコモコの泡を当てて、お顔に摩擦が起きないように、優しく泡洗顔を行います。
ちなみに泡洗顔は、お肌が乾燥しやすい目元や口元は、手を動かさずに、泡を乗せるくらいで大丈夫ですよ。
それから、洗顔は熱いお湯ではなく、ぬるま湯で行っていただくことも大切です。
後は、洗顔を終えた後に、冷水でお肌を引き締めるのもおすすめです。
その温度差でマッサージ効果になって、血行促進にもなります。
お肌に必要な栄養は血液から届けられていますから、血流が良くなることで、肌代謝にも良さそうです。
はい、それに、毛穴を引き締めることで、汚れをためにくくする効果もあります。
角質ケアや炭酸パックなどのスペシャルケアもおすすめ
角質肥厚を改善するには、自宅での角質ケア(余分な角質を取り除くお手入れ)もいいんですか?
はい、いいですよ。
ご自宅で行える角質ケアとしては、ピーリング(酸などで角質をほぐして剥がれ落ちやすくするケア)洗顔などがありますね。
ちなみに、ピーリングは、正しい方法で行わないと、肌状態を悪化させる場合がありますので、方法や頻度には注意していただきたいです。
後は、角質ケアには、クレイパック(鉱物学的にいう粘土を用いたパック)や炭酸パック(炭酸泡のパック)などもおすすめです。
クレイパックは、泥が余分な角質や皮脂(ひし・毛穴から分泌される油分)を吸着して除去してくれます。
炭酸パックは、炭酸の泡が古い角質を浮き上がらせて除去してくれます。
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角質肥厚の改善にはスキンケアでの保湿も大事
角質肥厚を改善するには、スキンケアでの保湿も大事なんですか?
はい、もちろんです。
特に角質ケアを行った後は、お肌が乾燥しやすい状態になっていますので、しっかりと保湿していただきたいです。
スキンケアでの保湿で、化粧水などのポイントはありますか?
スキンケアでしっかり保湿するには、ローションパック(化粧水をパックで付けること)がおすすめです。
ローションパックは、手で化粧水を付けるよりも、保湿力が高いといいますよね。
はい、そうですね。
ローションパックのやり方
化粧水を手で付ける場合は、2回くらい重ね付けしてあげるのもいいですね。
それで、スキンケアは乳液やクリームで仕上げてふたをします。
さらに、化粧水との間に、美容液を入れていただくと、スキンケアの効果をより高められます。
ちなみに、角質は、細胞間脂質(さいぼうかんししつ)の「セラミド」が水分を保持する役割を果たしています。
ですので、セラミドが配合されている化粧水やクリームなどは、特に保湿に向いていますよ。
身体の新陳代謝を上げて生活習慣を整えることも大事
角質肥厚を改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
角質層の状態を整えるのにも、新陳代謝を上げていくことが大切です。
それには、湯船につかって身体を温めたり、運動したりすることもおすすめです。
それから、質のいい睡眠をとるようにしたり、栄養バランスのいい食生活を送ったりすることも心がけていただきたいです。
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角質肥厚の改善におすすめのサロンケアは?
ちなみに、先生のサロンでは、角質肥厚を改善するのにどんな施術・ケアが効果的ですか?
角質肥厚を改善するには、お肌の汚れや余分な角質をきちんと取り除いて、お肌を正常で健やかな状態に戻すことが大切です。
そういった点で、当サロンで特におすすめなのが、「パーフェクトクレンジングフェイシャルコース」です。
当コースは、エレクトロクレンジングや超音波毛穴洗浄が付いていて、硬くなった角質を機械の力でやわらかくして、普段の洗顔では落とし切れない汚れを優しく落としていきます。
後は、「ハーバルピール」という施術も行っています。
これは、ハーブの力でターンオーバーを促進してお肌を再生させることで、赤ちゃんのようなツルツル肌になる施術です。
角質肥厚にもいいですし、様々な肌トラブルの改善も期待できます。
そういったサロンケアは、角質肥厚に対して即効性が高いんですか?
はい、かなり高いですよ。
お家ではなかなかできないケアですので、定期的に行っていただくのがおすすめです。
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まとめ
今回のインタビューで挙がった、角質肥厚の改善方法をまとめます。
1. クレンジング・洗顔は肌負担が大きいので素早く行う
2. 乾燥肌ではない人は、角質をやわらかくする作用の高いクレンジングオイルがおすすめ(乾燥肌の人は、洗浄力の優しいクレンジングクリームがおすすめ)
3. 洗顔は、肌摩擦が起きないようにモコモコの泡で行う
4. 洗顔はぬるま湯で行、その後に冷水で肌を引き締めるのもおすすめ(それによって血行促進にもなり肌代謝も上がる)
5. スペシャルケアとして角質ケア・クレイパック・炭酸パックなどを取り入れる
6. 化粧水はローションパックで付けるのがおすすめ(化粧水を手で付ける場合は、2回くらい重ね付けする)
7. スキンケアは、乳液やクリームで仕上げる(化粧水との間に美容液を取り入れるのもおすすめ)
8. 湯船につかったり運動したりして身体の新陳代謝を上げる
9. 生活習慣を整える(質の良い睡眠、栄養バランスの良い食生活、など)
角質肥厚は、肌表面の角質層が厚くなっている状態のことをいい、それによって肌の乾燥も進みますし、ごわつきやすくなります。
肌のごわつきが気になったときは、角質が厚くなっていることが考えられますので、RIKA先生のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?