美容のスペシャリストが教えるキレイ

顎ニキビを治すには?洗顔や化粧水のポイント!美容家に聞く方法6つ

本日のキレイの先生

吉崎 みき子 先生

「キレイの先生」編集部です。

今回のテーマは、「顎(あご)のニキビ」です。

北海道釧路市 Happym の吉崎 みき子 先生にインタビューさせていただきました。

顎は、ニキビの出来やすい場所のひとつです。

特にホルモンバランスの影響を強く受けるといいます。

顎のニキビを改善するには、毛穴汚れをしっかりと落として、顔の脂(あぶら)が気になる場合でも、きちんと保湿することが大切だそうです。

顎のニキビを治すためのポイントを、吉崎先生に教えていただきました。

目次

顎ニキビの原因・顎ニキビは何から起こる?
・生活習慣で原因になること

顎ニキビを治すには
・クレンジング・洗顔のポイント
・化粧水やクリームなどのポイント
・生活習慣で心がけたいこと

まとめ

顎ニキビの原因

吉崎先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「顎のニキビ」です。

先生のサロンのお客様にも、顎のニキビでお悩みの方はいらっしゃいますか?

はい、20~40代の方に多くいらっしゃいます。

そもそも、ニキビとは、何がどうなっている状態なんですか?

毛穴から分泌された皮脂(ひし・油分)が、毛穴の外にスムーズに排出されずに詰まり「白ニキビ」となって、炎症を起こすと「赤ニキビ」になります。

ニキビは、そのように発展していきます。

顎ニキビは何から起こる?

ニキビは、出来る場所によって原因が違うといいますが、顎のニキビは何から起こるんですか?

女性の場合ですと、ホルモンバランスが原因の場合がとても多いです。

さらに顎は、疲れやストレスによる腸内環境の乱れがダイレクトに出る場所でもあります。

そういったことから、慢性的に顎のニキビで悩まれてる方もたくさんいらっしゃいます。

顎のニキビは、ホルモンバランスから起こることが多いとのことですが、そうすると、生理周期も関係してきそうですね。

はい、大きな影響があります。

排卵期(はいらんき)を迎えると、皮脂分泌が過剰になり、体内に水分をため込んでむくみやすくなるなど、デトックス(体内の老廃物を排出すること)しづらい周期に入ります。

そうしたことで、吹き出物が出やすくなったりします。

それで、顎のニキビにつながるケースもあるんですね…。

はい、そうですね。

いまの話をお聞きすると、顎のニキビは、若いときのニキビとは違いそうですね?

若いときのニキビは、皮脂の過剰分泌によるものがほとんどです。

皮脂腺(ひしせん・毛穴の中にある器官で皮脂を分泌している)の集中しているおでこ・鼻・頬の高い位置から出来始めるのが、特徴です。

それが、年齢とともに、ニキビの出来る位置下へ下へと移動していきます

20代を過ぎると、頬下から顎へと移ることが多いです。

ですので、顎のニキビは、若いときのニキビとはまた違うものになりますね。

生活習慣で原因になること

日々の生活習慣で、顎のニキビの原因になることはありますか?

現代社会は、お仕事などで忙しい女性の方が多いです。

特にお仕事をされている女性は、メイクをしている時間がとても長くなります。

最近のメイク用品はとても優秀で、テカりにくいですしお化粧も崩れにくく、朝に付けたメイク料が一日持ちます。

ただ、遅い時間になればなるほど、それによって、菌も繁殖していきます

その菌で、ニキビが起こることもあるんですね…。

はい、中には、メイクを落とさずに寝てしまったという話をお聞きすることもあります。

それは、お顔に一晩雑巾(ぞうきん)を乗せていたのと同じような状態で、菌が繁殖してしまいます。

ですので、お化粧は、できるだけ早い時間に落とすことがポイントです。

もしそれが難しくても、メイクを落とされてから寝ることが大事です。

それから、顎もそうですが、お顔の中心は皮脂腺(ひしせん・毛穴の中にあって皮脂を分泌する器官)が集中しています。

スキンケアで、お肌に合っていない乳液やクリームなどで、過剰にしっとりさせてしまうことによっても、顎にニキビが出来やすくなります。

それとは逆に、さっぱりしすぎたお手入れも良くありません

そうすると、肌表面をうるおわせようとして、皮脂が過剰に分泌して、それによってニキビが出来る場合もあります。

つまり、お肌に合っていないスキンケア化粧品も、ニキビの原因になるこということですね。

ニキビの原因について

毛穴から分泌された皮脂は、皮膚の表面で汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜「皮脂膜」を作ります。皮脂膜は、皮膚の水分の蒸発を防ぐ役割などがあります。

そのため、過度なクレンジング・洗顔で必要な皮脂まで取りすぎてしまうと、お肌が乾燥しやすくなります。そうすると逆に、皮膚の水分の蒸発を防ぐために、皮脂の分泌が増えやすくなります。

後は、油を多く含んだ食事も、ニキビの原因になります。

例えば、チョコレートやスナック菓子も油を多く含んでいて、そういったものを好んで食べる方は、ニキビも出来やすいです。

顎ニキビを治すには

顎のニキビは、治すことはできるんですか?

はい、お肌に合った適切なスキンケアを行うことで、改善していきますよ。

それから、皮膚科に行かれるのも、もちろんいいですよね。

顎のニキビは、どのくらいで治るんでしょうか?

ニキビの状態にもよりますが、一般的には3ヶ月~半年くらいはかかるといわれています。

やっぱり、ニキビはすぐに治るものじゃないんですね…。

ちなみに、先生のサロンでは、顎のニキビには、どんな施術・ケアを行っているんですか?

当サロンは、ニキビは得意分野でして「次世代のスキンケア」といわれる処方でケアをしていきます。

ひとつは、ニキビにとても優秀な美容液を機器でお肌に導入していきます。

それは、お肌が元々持っている常在菌と3日間結びついて効果を持続させるというものです。

個人差はありますが、3回目でかなりの効果が期待できますよ。

後は、エステで使用できるギリギリの数値まで乳酸が配合されたピーリング(余分な角質を取り除くお手入れ)もあります。

それで、お肌の詰まりを取ることで、ニキビの出来にくいお肌に整えていきます。

サロンでは、そういったものでニキビケアを行っています。

クレンジング・洗顔のポイント

顎のニキビを治すのに、クレンジング・洗顔のポイントはありますか?

ニキビの方は、毛穴に皮脂などの汚れが詰まっている方がほとんどです。

そういった毛穴詰まりを取るには、脂汚れを落とす効果の高いクレンジングを使うのも、ひとつです。

例えば、オイルクレンジングなどですね。

それから、洗顔を正しい方法で行っていただことも大切です。

泡立てるタイプの洗顔料をお使いの方が多いと思いますが、そういったものでしたら、しっかり泡を立てて、手が皮膚に触れないくらいの優しい力で洗います

それで、30秒~1分くらい優しく洗っていただいた後は、しっかり洗い流します。

その洗い流しの際、フェイスラインや顎下は洗い残しが出やすく、それが原因でニキビが出来る方もいらっしゃいます。

ですので、洗顔後はそこまでしっかり洗い流すこともポイントですよ。

化粧水やクリームなどのポイント

顎のニキビを治すのに、スキンケアでの保湿も大事なんですか?

はい、大切ですよ。

お肌は水分と油分の割合でいうと、水分のほうが多いのが理想的な状態です。

それに対して、ニキビの出来ている方は、皮脂が過剰に分泌していて、逆に水分が不足している方がほとんどです。

ですので、ニキビケアにも保湿は大切です

顎のニキビケアにおすすめの方法はあるんですか?

ひとつは、「ローションマスク(化粧水をシートマスクで付けること)」です。

化粧水をたっぷりと含ませて、それを顎にだけ行うのもいいですし、お顔全体に行うのもいいです。

注意点としては、ローションマスクを長く行い続ける方もいらっしゃいますが、5分以上行うと、シートがお肌の中の水分を吸収し始めます。

ですので、ローションマスクを始めて5分たったら、惜しまずに取るようにしましょう。

ニキビが出来ているときは、乳液やクリームはどうしたらいいですか?

皮脂が多いと、化粧水でさっぱり終えたくなります…。

そうですね、ニキビでクリームなどを避ける方もいらっしゃいますが、お肌の乾燥から脂が出ている方も多くいらっしゃいます。

ですので、ニキビが出来ているときでも、自分の肌タイプに合った乳液・クリームをきちんと付けていただきたいです。

そうやって、余計な皮脂を出さないようにすることも、ニキビケアのポイントですよ。

生活習慣で心がけたいこと

顎のニキビを治すのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

ひとつはお食事で、ビタミンを摂っていただくことです。

ビタミンは、ニキビにいいんですか?

はい、ビタミンBは皮脂分泌を正常化してくれる作用がありますし、ビタミンCはニキビによる跡を改善させる作用があります。

ビタミンは野菜からも摂れますが、それによって、水溶性の食物繊維を摂ることもできます。

それで、腸内環境を整えることにもつながりますね。

腸の状態は、お肌に表れます。

腸がきれいになると、お肌もきれいになりますので、そういった点でも野菜を摂ることはおすすめですよ。

それから、顎のニキビの改善には、睡眠を確保することも大事ですし、ストレスを解消してノンストレスな生活を送っていただきたいです。

まとめ

今回のインタビューで挙がった、顎のニキビを治すためのポイントをまとめます。

1. 油汚れを落とす効果の高いクレンジングを使う(例えば、オイルクレンジングなど)
2. 洗顔を正しい方法で行う(泡で洗う、洗い残しのないようにしっかりすすぐ、など)
3. ローションマスクを行う
4. スキンケアの最後は、乳液・クリームで仕上げる
5. 食事で野菜をきちんと摂る(ビタミンや食物繊維を摂れる)
6. 生活習慣を正す(睡眠時間の確保、ストレスの解消、など)

顎は、ホルモンバランスなどの影響を受けて、ニキビが出来やすい場所です。

顎のニキビを治すには、毛穴汚れをしっかりと取って、毎日のお手入れを丁寧に行うことが大切といえそうです。

皮脂が気になる場合でも、きちんと保湿はしたほうがいいです。

顎のニキビが気になる方は、吉崎先生のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?

関連キーワード