「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「化粧水の付け方」です。
熊本県熊本市 オールハンドエステ アミノエル・ル・ディバン の渡邊 明美 先生にインタビューさせていただきました。
化粧水は、お肌に水分を補給する役割があり、スキンケアの中でも大切な工程です。
化粧水の付け方は、手で付ける方法やコットンで付ける方法などがあります。
どちらの付け方でも大丈夫ですが、最後にハンドプレスをして、お肌に化粧水を押し込んであげることがポイントだそうです。
化粧水の付け方について、渡邊先生に教えていただきました。
目次
化粧水の効果
・効果
化粧水の付け方
・手で化粧水を付ける
・コットンで化粧水を付ける
・スプレーで化粧水を付ける
・化粧水は首まで付ける
・ローションパックもおすすめ
化粧水の効果
渡邊先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「化粧水の付け方」です。
まずは、スキンケアの中で、化粧水はどんな役割があるんですか?
スキンケアの順番でいうと、まずクレンジング・洗顔で、肌表面の汚れや余分な皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)を落とします。
ですので、その後は、お肌のバリア機能(皮膚の水分の蒸発を防いだりする働き)が低下しているような状態で、そのまま放置しておくと、お肌の水分が失われていきます。
化粧水は、その失われた角質(皮膚表面の肌細胞)の水分を補うことが目的です。
ただ、お肌に水分を補うといっても、お水だけを入れ込もうとしても、お肌の中にはなかなか入ることができません。
水分は、皮膚を柔軟にする「エモリエント剤」と一緒に入れていかないと、お肌に浸透していきません。
たしかに、お肌に水分を補給するのであれば、水だけでも良さそうに思えます。
でも、水だけじゃ、お肌に入っていきづらいんですね(笑)。
はい、ですので、化粧水には、グリセリンやエタノールなどのエモリエント剤が配合されています。
それによって、化粧水は、お肌に浸透して水分を補い、お肌の調子を整えやわらかくすることができます。
ちなみに、お肌は水分と油分のバランスが大事です。
スキンケアでは、水分を補給するのが化粧水で、油分を補給するのがクリームです。
そして、お肌をどうしたいのかによって、どんな美容液を使うかが変わってきます。
スキンケアの役割
1. 化粧水:水分を補う
2. 美容液:肌をどうしたいか
3: 乳液・クリーム:油分を補う
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効果
化粧水でお肌に水分を補うことで、どんな効果があるんですか?
まずは、化粧水をきちんと付けることで、お肌に清涼感を与えます。
それに、皮脂の過剰な分泌を抑えて、お肌の引き締めにもなります。
それから、化粧水には、お肌のpH値(ペーハーち・酸性とアルカリ性の度合いを表した数値)を弱酸性に保つ働きもあります。
お肌は、アルカリ性に傾いても酸性に傾いても良くありません。
ph値でいうと、6.5~7くらいの弱酸性が、いい状態のお肌といえます。
化粧水は、それを整えるような効果もあります。
後は、お肌に水分補給をすることで、お肌がやわらかくなって弾力も出てきます。
逆に、化粧水が不足していると、どんな影響がありますか?
当然、お肌は乾燥しやすくなりますよね。
それで、小じわなども出来やすくなります。
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化粧水の付け方
化粧水は、色々な付け方があると思います。
そうですね、化粧水の付け方を大きく分けると、「手で付ける」・「コットンで付ける」・「スプレーで付ける」方法があります。
化粧水の付け方
・手で付ける
・コットンで付ける
・スプレーで付ける
手で化粧水を付ける
化粧水を手で付ける場合は、大量の化粧水をパシャパシャ叩くのではなく、化粧水を小分けにして、少量ずつ重ね付けするのがおすすめです。
それは、特にお肌が乾燥されている方ほど、そうしていただきたいです。
化粧水の付け方は、まずは、手の平でお顔全体に化粧水を伸ばします。
そして、手の平や指の腹を使ってゆっくりなじませていきます。
目元などの細かいところにも、指の腹を使って、化粧水を優しく乗せるようにしましょう。
それで、両手でゆっくりとハンドプレスを10~15秒行って、化粧水を押し込むようになじませていきます。
化粧水がお肌になじんでくると、手の平にお肌がモチモチ吸い付いてきます。
それが、化粧水がきちんとお肌になじんだ状態です。
そうすると、化粧水は、手の平にお肌が吸い付くまで押し込んだほうがいいんですね?
はい、化粧水は、パッパッと付けるのではなく、ハンドプレスで、手の平にお肌がくっついてくるくらいまで化粧水を入れ込んであげたいです。
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コットンで化粧水を付ける
化粧水をコットンで付ける場合は、まずは、コットンに化粧水を適量なじませます。
それから、お顔の中心部分からコットンを押し当てて、そこから外側に向かって優しくずらして、化粧水をお顔全体になじませていきます。
目元などの細かい部分には、例えば、まぶたの上にコットンを置いてもいいですね。
それで、お顔全体にコットンで化粧水をなじませた後は、ハンドプレスを行います。
コットンで化粧水を付けるときに、こすったりすると、肌表面を傷めてしまう場合があります。
ですので、勢いよくパッティングをしたりこすったりしないように気を付けましょう。
スプレーで化粧水を付ける
スプレー・ミストタイプの化粧水には、大きく2種類があります。
ひとつが、「シューッ」と出るタイプで、もうひとつが、「プシュッ、プシュッ」と出るようなタイプです。
シューッと出るようなタイプの場合は、お顔の外側から内側に円を描くようにスプレーして、化粧水をお顔全体に付けていきます。
それに対して、プシュップシュッと出るようなタイプは、ミストの口を上向きにして、化粧水を出します。
そして、噴水の水が上から落ちてくるように、化粧水のミストがお顔全体にムラなく落ちてくるようにして、化粧水を付けます。
それで、その後は、ハンドプレスを行います。
化粧水は首まで付ける
先生は、どの化粧水の付け方がおすすめですか?
手で化粧水を付けるのがいいと思います。
私自身も、スプレータイプの化粧水を使用しているのですが、まずはそれを手に取って、お顔に密着させながら付けています。
化粧水の付け方でポイントはありますか?
基本的に、お顔だけに化粧水を使う方がほとんどで、化粧水は、顎(あご)から上にしか付けず、首まで付ける方は少ないです。
ただ、首から上までが、お顔です。
ですので化粧水は、首にも、お顔と同じように付けていただきたいです。
サロンのお客様にも、そのようにご案内しています。
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ローションパックもおすすめ
それから、化粧水の付け方でおすすめなのが、化粧水をコットンになじませて、それをお顔に乗せることです。
「ローションパック」ですね。
はい、ちなみに、ローションパックは、ティッシュを使って手軽に行うこともできます。
ティッシュでローションパックができるんですか?
はい、まずは、コットンで化粧水をお顔全体になじませた後、2枚重ねのティッシュを分けて、鼻から上と、鼻から下に乗せます。
そうすると、ティッシュが化粧水でお肌にひっつきます。
それで、もういちどコットンに化粧水を足して、それをティッシュの上から押さえます。
そして、ティッシュをそのまま5分くらい乗せておくことで、ローションパックになります。
ちなみに、ティッシュの上からラップをかけてあげたりするのもおすすめです。
化粧水の付け方
(ローションパック)
1. コットンで化粧水を顔全体になじませる
2. 2枚重ねのティッシュを分ける
3. 1枚を鼻から上に、もう1枚を鼻から下に乗せる(化粧水でティッシュが肌にひっつく)
4. コットンに化粧水を足して、ティッシュの上から押さえる
5. ティッシュをそのまま5分くらい置いておく(ティッシュの上からラップをかけるのもおすすめ)
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まとめ
化粧水は、手で付けることも、コットンで付けることもできます。
どちらにも共通していえるのは、化粧水を顔全体になじませた後は、ハンドプレスをして、化粧水をお肌の中にきちんと入れ込んであげることが大切といえそうです。
そして、化粧水の保湿効果を高めたいときは、ローションパックを行うのも良いですね。
化粧水は基本的に毎日のお手入れで使うものですから、正しく付けたいものですよね。
今日のお手入れから、渡邊先生のアドバイスを取り入れてみてはいかがえしょうか?