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肌の弾力をアップして若見え肌に!プロに聞くお手入れのポイント9つ

本日のキレイの先生

今井 智恵子 先生

「キレイの先生」編集部です。

今回のテーマは、「お肌の弾力」です。

群馬県高崎市 スキンケアセンター Pure Beaute の今井 智恵子 先生にインタビューさせていただきました。

お肌の弾力は、見た目年齢の差を左右するポイントのひとつです。

お肌の弾力をアップさせるには、基本的なスキンケアをきちんと行った上で、紫外線対策をしっかりと行うことなどが大切になるといいます。

お肌の弾力をアップさせる方法を、今井先生に教えていただきました。

目次

肌の弾力が低下する原因
・肌の弾力は何によるもの?
・生活習慣で原因になること

肌の弾力をアップする方法
・化粧水などのポイント
・角質ケアを取り入れるのもおすすめ
・クレンジング・洗顔のポイント
・生活習慣で心がけたいこと

まとめ

肌の弾力が低下する原因

今井先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「お肌の弾力」についてです。

今井先生のサロンのお客様にも、お肌の弾力低下を気にされている方はいらっしゃいますか?

そうですね、最初にご来店されるお客様には、そういった方が多いです。

特に、当サロンは40~60代の方が多いので、お肌の弾力を気にされている方は多いです。

お肌の弾力は、美肌にも大切な要素のひとつだと思います。

お肌の弾力が不足すると、お顔に影が出来たり、お顔が下がってきたりします

例えば、若いときの写真と、年齢を重ねたときの写真では、そういったところにも違いが表れます。

お肌に弾力があるのとないのとでは、若くみえるかどうかの差にもつながって、見た目の印象も変わってきますよ。

肌の弾力は何によるもの?

お肌の弾力は、何によるものなんですか?

皮膚は3層構造になっているのですが、その真ん中の「真皮層(しんぴそう)」にある線維芽細胞(せんいがさいぼう)によって作られる「コラーゲン」や「エラスチン」が、お肌の弾力の元になっています。

お肌の弾力は、年齢も関係してきますよね?

そうですね、年齢とともに真皮の部分が薄くなっていきますので、どうしてもお肌の弾力はなくなっていきますね。

それは、加齢で、コラーゲンやエラスチンの量が減少するということですか?

はい、それが「老化」です。

ちなみに、何歳くらいから、お肌の弾力がなくなってきますか?

20代後半くらいまでは、まだ大丈夫な方が多いですが、30代に入ると、お肌の老化現象が出てきます。

そして、40代になると、お肌の弾力不足を気にされる方がかなり増えてくる傾向です。

生活習慣で原因になること

日々の生活習慣で、お肌の弾力が低下する原因はありますか?

いちばんは、紫外線です。

お肌の老化の80%は、紫外線による光老化といわれています。

自然老化は、20%くらいしかありません。

ですので、一生でどのくらい紫外線を浴びたかで、お肌の老化の進行も変わってきます。

たしか、紫外線は、コラーゲンやエラスチンも破壊してしまうんですよね?

はい、例えばゴムも、紫外線に当てておくと、固くなって最後はプチッと切れたりしますよね。

それが、お肌の内部でも起こるようなイメージです。

それから、最近は、糖とタンパク質が結び付く「糖化(とうか)」も注目されていますね。

糖化によって老廃物がたまると、お肌は硬くなるといわれています。

ですので、甘いものの摂りすぎも良くありません。

それに、現代社会は、大気汚染も深刻で、そういった汚染物質が毛穴からお肌の奥に入っていくことで、老化を促進させてしまいます。

後は、冷え性で血行不良になっていると、お肌にまで栄養が行き渡りづらくなるので、そういったところにも気を付けていただきたいです。

肌の弾をアップする方法

先生のサロンでは、お肌の弾力を取り戻すのに、どんな施術・ケアが効果的ですか?

それには、お肌の機能を上げることがいちばんです。

年齢を重ねると、真皮が薄くなる代わりに、表皮(ひょうひ・皮膚は3層構造になっていって、その表面の層)が厚くなってきます。

そうすると、お肌はカサカサになってきますし、ツヤもなくなって、お化粧の乗りも悪くなります。

サロンでは、乳酸を使用した「エクスフォリエーション」…いわゆる「ピーリング(皮膚表面の古い肌細胞を取り除くお手入れ)」で、その角質のケアを行った後に、電気の反発力を利用してビタミンなどを、肌奥まで浸透させていきます。

そうしてお肌の深部まで美容成分を送り込むことで、機能を上げていきます。

化粧水などのポイント

お肌の弾力を取り戻すのにも、スキンケアでの保湿は大事なんですか?

はい、もちろん大事です。

スキンケアできちんと保湿するのに、化粧水などのポイントはありますか?

化粧水をパチパチはたいて入れる方がいますが、そういった付け方は、お肌に刺激が強いので良くありません。

化粧水を優しく手で付けた後は、軽く抑える程度で十分です。

それから、モイスチャーライザー(保湿剤)をたっぷりと付けていただくことも大切です。

保湿には、水分もそうですが、油分をバランスよく補うことも必要になってきます。

スキンケアでそういったことを心がけて、お肌の表面が整ってくると、新陳代謝も正常になり、お肌自体がうるおい成分を作れるようになってきます。

そうして、お肌のキメが乱れていたのがきっちりと整うことで、バリア機能も高まって、紫外線や大気汚染の影響も受けにくくなります。

お肌の働きを正常にして、その土台をいい状態に整えるのが、スキンケアの基本です。

その上で、お肌に「ビタミンC」などのセラム(美容液)を入れてあげるのもおすすめです。

ビタミンCは、肌の弾力をアップするのにいいんですか?

はい、ビタミンCは、お肌の弾力にいいというよりも、何にでも効きますよね(笑)。

美白効果もありますし、お肌の透明感も出してくれます。

角質ケアを取り入れるのもおすすめ

お肌の弾力を気にされる方は、年齢を重ねた方に多いです。

いくらいいスキンケア化粧品でも、お肌の奥に浸透させないと意味がありません。

角質が厚いと美容成分も浸透しづらいので、角質ケア(余分な角質を取り除くお手入れ)も重要になってきます。

角質ケアを行っていただいた上で、自分に合ったセラムを入れていっていただくと、より効果が出やすいですよ。

角質ケアにはいくつか種類がありますが、何がやりやすいですか?

角質ケアには、具体的なところでいうと、ピーリング(酸などで角質をほぐして剥がれ落ちやすくする角質ケア)などがあります。

ただ、初心者の方でしたら、「酵素洗顔」などをお肌の状態をみながら行っていただくのが始めやすいかと思います。

それから、角質ケアは、頻度にお気を付けください。

後は、ゴマージュ(微細な粒子で角質を剥がし落とす角質ケア)などを行う場合は、摩擦に気を付けていただきたいです。

クレンジング・洗顔のポイント

肌の弾力を取り戻すのに、クレンジング・洗顔のポイントはありますか?

まずは、お肌の油分の量に合わせたクレンジング料・洗顔料をお使いいただくことです。

洗い上がりにつっぱり感が出るのは、お肌からのサインで、洗浄力が高すぎることが考えられます。

そういったときは、洗浄力がマイルドなものに落としていただくのもいいですよ。

それから、クレンジング・洗顔の時間が長すぎると、お肌のうるおい成分まで洗い流してしまいます。

ですので、クレンジングは1分以内洗顔はお肌の状態に合わせて30秒~1が理想で、素早く丁寧に行うことが大事です。

泡洗顔を行っている方は、洗顔料をよく泡立て、それで素早く丁寧に洗顔を行うようにしましょう。

泡立ちが不十分だと、お肌への摩擦になりますのでお気を付けて下さい。

生活習慣で心がけたいこと

お肌の弾力をアップするのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

まずは、紫外線対策が、とても重要です。

サロンのお客様にも、ファンデーションにSPF(紫外線を防ぐ効果を表す数値)の入っているものを使用しているから、日焼け止めは塗っていないという方もいらっしゃいます。

ただ、ファンデーションは肌表面に塗るだけのものです。

ですので、SPF効果のあるファンデーションでも、朝のお手入れで日焼け止めを付けた上で、メイクをしていただきたいです。

それから、日焼け止めは、汗によっても落ちますしマスクなどの摩擦によっても落ちてしまいます。

ですので、日中に、日焼け止めを塗り直すようにしていただきたいです。

また、お仕事などで長時間外にいるような方は、日焼け止めを重ね付けすることをおすすめします。

お肌の弾力をアップするには、生活習慣を正すことも大事なんですよね?

はい、もちろんです。

良質な睡眠に、バランスのとれた食事、それにストレス対策です。

特にストレスは、肌老化につながって、シミの原因にもなるといわれています。

お肌も、生きている細胞ですので、ストレスケアをして人生を楽しく過ごすことで、よりきれいになっていきますよ。

まとめ

今回のインタビューで挙がった、お肌の弾力をアップする方法をまとめます。

1. 化粧水を付けた後はすぐに、次の化粧品に移る
2. モイスチャーライザーをたっぷり付ける(水分と油分をバランスよく補うことができる)
3. 「ビタミンC」などの美容液を使用する
4. 角質ケアを取り入れる(初心者の方は、酵素洗顔などが入りやすい)
5. 肌の油分の量に合わせたクレンジング料・洗顔料を使用する(洗い上がりにツッパ感が出る場合は、洗浄力なマイルドなものにする)
6. クレンジング・洗顔は長時間行わない(クレンジングは1分以内、洗顔は30秒~1分が理想)
7. 洗顔は、泡がクッションになるくらいまできちんと泡立てる
8. 紫外線対策をきちんと行う(SPF効果のあるファンデーションでも日焼け止めは使用する、日中に日焼け止めを塗り直す、長時間外にいるような場合は日焼け止めを重ね付けする)
9. 生活習慣を正す(良質な睡眠、バランスのとれた食事、ストレス対策、など)

お肌に弾力があるかないかは、見た目年齢も左右します。

お肌の弾力をアップさせるには、基本的なスキンケアをきちんと行った上で、きちんと紫外線対策を行い、適度に角質ケアを取り入れることも有効といえそうです。

お肌の弾力低下が気になってきた方は、今井先生のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?

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