「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「口元のニキビ」です。
三重県四日市市 エステティックサロン サロン・ド・デュイ の清家 早洋美 先生にインタビューさせていただきました。
ニキビは、出来る場所によって、考えられる原因が違います。
口元のニキビは、ストレスやホルモンバランスなどで出る場合が多いといいます。
改善するには、その根本的な原因を見直して、スキンケアでは、普段使いの化粧品で大丈夫なので、丁寧にお手入れしてきちんと保湿することが大切だそうです。
口元のニキビについて、清家先生に教えていただきました。
目次
口元のニキビの原因
・口元のニキビは何から起こる?
・生活習慣で原因になること
口元のニキビを改善するには
・クレンジング・洗顔のポイント
・化粧水やクリームなどのポイント
・生活習慣で心がけたいこと
口元のニキビの原因
清家先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「口元のニキビ」です。
まずは、ニキビとは、何がどうなっている状態のことをいうんですか?
ニキビは、毛穴に皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)などで詰まって、その中で炎症を起こしている状態のことをいいます。
それは、アクネ菌などの雑菌によって化膿(かのう)する場合もありますし、免疫力の低下で炎症が起きやすくなっていてニキビが出来る場合もあります。
口元のニキビは何から起こる?
口元は、ニキビの出来やすい場所のひとつです。
先生のサロンのお客様にも、口元のニキビでお悩みの方はいらっしゃいますか?
はい、いらっしゃいますよ。
ニキビは、出来る場所によって、原因が違うといいますよね。
口元のニキビは、何から起こるんでしょうか?
ストレスや睡眠不足などから出来る方が多いです。
後は、お肌の乾燥などからも、口元にニキビが出来やすいです。
どうしてストレスや睡眠不足で、口元にニキビが出やすいんでしょうか?
ストレスは、ホルモンバランスの乱れを起こしますし、免疫力の低下にもつながります。
それは、炎症を起こしやすい状態ということです。
その分、ニキビも出来やすくなりますよね。
睡眠不足も、免疫力が低下しますし、お肌は、寝ている間に再生・修復されます。
ですので、質のいい睡眠をとっていないと、お肌は健康な状態に戻りづらくなります。
それから、口は、食べ物を食べたりする場所ですし、ティツシュなどでふくことも多いです。
その分、口元には雑菌が付きやすいことも、口元のニキビに関係してきます。
後は、スキンケアという点では、お肌をこすったりすることは良くありません。
特に口元は、皮膚が薄いといいますもんね。
そうですね、ですので、スキンケアは、お肌をこすらずに清潔に行っていただくことが大事です。
ちなみに、口元のニキビは、若いときのニキビとは違うんですか?
そうですね、若いときに出来るニキビは、ホルモンバランスなども関係してきますが、皮脂の分泌が多いことが、主な原因です。
ですので、若いときは、お顔の全体にニキビがバーッと出たりします。
そうすると、口元のニキビは、若いときのニキビとはちょっと違いそうですね。
口元のニキビは、大人になってからできる「大人ニキビ」になるんですか?
はい、そちらのケースのほうが多いです。
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口元のニキビを改善するには
口元のニキビは、すぐ治すことができるんですか?
ニキビは例えると、怪我と同じです。
特に、赤くなっているようなニキビはそうですね。
怪我は、すぐには治りませんよね。
ニキビもそれと同じで、一日二日で改善するのは難しいです。
ちなみに、例えば赤くなっているニキビだったら、どのくらいで治りますか?
怪我も、一週間くらいしたら治(おさ)まってくると思います。
ニキビも、同じです。
人にもよりますが、きちんと正しいケアを行って、赤くなっているニキビが治まるまで、一週間くらいでしょうか。
ただ、それも、「治(おさ)まる」ということであって、一週間でニキビが治(なお)るわけではありません。
先生のサロンでは、口元のニキビには、どんな施術・ケアを行っていますか?
口元のニキビは、ストレスやホルモンバランスから起こるので、まずは身体を温めるような施術から始めていきます。
ニキビのケアとしては、ニキビが出来ているところは、鎮静を行います。
それ以外の場所は、角質(皮膚表面の古くなった肌細胞)が厚くなっていると、毛穴が詰まって炎症も起こしやすいので、角質ケア(余分な角質を取り除くお手入れ)を行って、毛穴汚れを取っていったりします。
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クレンジング・洗顔のポイント
口元のニキビが出来たときは、クレンジング・洗顔でしっかり洗ったほうがいいんですか?
クレンジング・洗顔は、ニキビに関わらず、どんなときもしっかり洗うことが大事です。
ただ、しっかり洗うというと、ゴシゴシ洗うというイメージがあるかもしれませんが、そういうわけではありません。
クレンジング・洗顔は、ゴシゴシと洗うのではなく、ぬるま湯で優しく洗うことが基本です。
その上で、汚れを落とすことを徹底していただきたいです。
特に、ニキビはつぶさないほうがいいので、化膿してニキビが出来ている場所は、グリグリ触らないように気を付けましょう。
後は、メイク汚れなどを放置せずに、早めに落としていただくことも大事ですよ。
口元にニキビが出来たときは、普段のクレンジング料・洗顔料を変えたほうがいいんですか?
それは、ニキビの種類にもよります。
口元のニキビでしたら、サロンのお客様には、普段の洗顔料などをそのままお使いいただくことが多いでしょうか。
もちろん、それも、その方に合った洗顔料などをお使いになっていることが、前提ですが。
化粧水やクリームなどのポイント
口元のニキビにも、スキンケアでの保湿は大事なんですか?
はい、もちろんです。
化粧水で、皮膚の角質層(皮膚表面の厚さが約0.02の薄い層)に水分がしっかり入れば、鎮静の効果もありますし、その後のクリームの浸透も良くなります。
それは、ニキビ用の化粧水を使ったほうがいいんですか?
それも、先程の洗顔料などと同じで、ニキビの種類にもよります。
口周りだけに点々とニキビが出ていて、ストレスやホルモンバランスから起こっていることが考えられる場合は、サロンのお客様には、普段の化粧水でケアしていただいています。
「すぐに、ニキビ用の化粧水に変えてください」という感じではありませんね。
他に、口元のニキビを治すのに、スキンケアでのポイントはありますか?
ニキビが出来ると、皮脂の分泌が多いのではないかと気にして、クリームを付けたがらない方もいらっしゃいます。
ただ、そうすると、かえって肌表面に雑菌が付いて、炎症を起こす可能性もあります。
ですので、ニキビが出来たときも、クリームはきちんと塗っていただきたいです。
特に、ニキビが出来ているときは免疫力が下がっていることが考えられますから、お肌に膜を張ってあげるという点でも、クリームは大切です。
生活習慣で心がけたいこと
口元のニキビを治すのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
まずは、睡眠です。
きちんと睡眠をとっていないと、お肌の細胞も生まれ変わりません。
後は、口元のニキビは、ストレスやホルモンバランスから起こることが多いですので、できるだけ規則正しい生活を送って、ストレスをなくすことも、ニキビの改善にもつながっていきますよ。
まとめ
今回のインタビューで挙がった、口元のニキビを改善する方法をまとめます。
1. メイク汚れなどは放置せずに、早めに落とすようにする
2. クレンジング・洗顔は、普段使いのもので大丈夫なので、ぬるま湯で優しく洗う
3. 化粧水は、普段使いのもので大丈夫なので、しっかり保湿する(それによって、鎮静の効果もある)
4. 皮脂の分泌が気になっても、スキンケアはクリームで仕上げる
5. 生活習慣を整える(睡眠をとる、消化のいい食べ物を摂る、ストレスをなくす、など)
口元のニキビは、主に、ストレスやホルモンバランスの乱れから起こるといいます。
そのため、口元のニキビを改善するには、それを改善して、普段使いのスキンケア化粧品で、丁寧にお手入れをすることが大切といえそうです。
口元のニキビが気になっている方は、清家先生のアドバイスを参考にされてみてはいかがでしょうか?