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日焼け後をシミにしない!すぐ美白化粧品をしても効果薄?プロに聞く

本日のキレイの先生

マスヨ 先生

「キレイの先生」編集部です。

今回のテーマは、「日焼け後のシミ」です。

愛知県岡崎市 エステサロン フェイススパ キラリの小径 のマスヨ 先生にインタビューさせていただきました。

紫外線をたくさん浴びて日焼けした後は、シミにも気を付けなければなりません。

ただ、だからといって、日焼けしてすぐ美白化粧品を使っても、効果が薄いそうです。

それよりもまずは、ほてったお肌を鎮(しず)めることの方が大切だといいます。

日焼け後のシミについて、マスヨ先生に教えていただきました。

目次

日焼け後のシミの原因
・日焼けがどうしてシミになる?
・日焼けはどのくらいでシミになる?

日焼け後のシミを改善・予防するには
・日焼け後はすぐに炎症を鎮めるのが大事
・日焼け後がシミになったら薬用美白美容液を
・生活習慣で心がけたいこと

まとめ

日焼け後のシミの原因

マスヨ先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「日焼け後のシミ」です。

先生のサロンのお客様にも、日焼け後のシミを気にされている方はいらっしゃいますか?

はい、いらっしゃいますよ。

シミがあると、見た目の印象も変わってきてしまいますよね…。

そうですね、シミがあると、年齢より老けてみえやすくなりますよね。

それに、不健康な印象を与えることもあります。

実際、体調が悪かったりすると、そのサインとしてシミが出たりしますので。

日焼けがどうしてシミになる?

日焼けがシミになるのは、どうしてなんでしょうか?

シミは、イコール「色素沈着」です。

色素沈着は本来、お肌を防御するための働きです。

それは、どういうことですか?

簡単に説明すると、UV(紫外線)に当たると、お肌の中で活性酸素が生じて、炎症を起こします。

そうすると、「メラノサイト」という細胞が活性化して、「メラニン」を作ります。

メラニンは、シミの元になる色素ですよね。

はい、例えると、メラニンで黒く染まることで、お肌に傘をさして防御するようなイメージです。

メラニンは悪者というイメージがありますが、実はそうではなかったんですね…(苦笑)。

ちなみに、日焼けしても、シミに残らないこともありますよね。

特に、子どもの頃はそうです。

日焼けがシミになるかどうかは、何が違うんですか?

それは、お肌の生まれ変わりの力…「ターンオーバー」力が関係しています

ターンオーバーとは

皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がり、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ち、日々新しく生まれ変わっています。そのサイクルを、「ターンオーバー」といいます。

極論をいうと、お肌がダイナミックに生まれ変わることができていれば、メラニンも垢(あか)になって剥がれ落ちて排泄(はいせつ)されるので、シミになることもありません。

ただ、ターンオーバーは、年齢による影響もあります。

ターンオーバーのサイクルは、通常は28日ですが、40歳になると40日、50歳になると50日、60歳になると60日の2ヶ月に伸びるといわれています。

それに、お肌のダメージや老化によっても、ターンオーバーの働きやスピードは低下します。

そうすると、メラニンが沈着する時間も長くなりますから、その分、シミも出来やすくなります。

つまり、ターンオーバーがきちんと働いていれば、日焼けがシミになりづらいんですね。

そうですね、メラノサイトがメラニンを作るスピードが、ターンオーバーのサイクルよりも上回ってくると、シミになるということですね。

日焼けはどのくらいでシミになる?

日焼けしてから、どのくらいでシミになるんですか?

日焼けにも、「急性の日焼け」と「ゆっくりと起こる日焼け」があります。

急性の日焼けは、日焼けした直後から24時間以内にピークに達して、お肌が赤くなったり腫(は)れたりします。

そうすると、お肌の中で反応が起きて、メラニン色素が作りだされます。

それに対して、ゆっくりと起こる日焼けは、「光老化」や「光加齢」ともいわれています。

私たちは、日常生活の中で知らず知らずの内に紫外線を浴びていて、それを「生活紫外線」といいます。

生活紫外線は、お肌の奥のほうにまで届く場合もあり、その日々の蓄積で、時間をかけて深いシミやシワを作ります。

それによって、忘れた頃にシミが出来ることもあります。

ちなみに、シミは、時間をかけて作られるもののほうが厄介です

急性の日焼けは、一気にその反応が出るようなイメージなので、お肌に新陳代謝の力があれば、お肌が生まれ変わることができます。

ただ、生活紫外線のほうは、じんわりとお肌を焼いていくようなイメージなので、改善するのにも時間がかかります。

日焼け後のシミを改善・予防するには

先生のサロンでは、日焼け後のシミを改善するのに、どんな施術・ケアを行っていますか?

当サロンでは、お客様には日頃から、お肌を焼いてしまったら、とにかくまずは応急処置を行って、炎症が落ち着いてからご来店いただくことをお伝えしています。

まずは、日焼けしてから48時間の間に、お肌のほてりや赤みを鎮めていただくことが大事です。

その上で、サロンで美白のケアや血行促進を行って、メラニンを排泄するようにしています。

サロンケアとしては、日焼け後のシミには、4つのメニューがおすすめです。

まずひとつは、「ピーリング(酸で角質をほぐして剥がし落としやすくする角質ケア)」です。

それから、「イオン導入(イオンの力で美容成分を肌の奥まで入れ込んでいく美容機器)」です。

サロンでは、美白にもいい「超ビタミンC」の美容液を使用しています。

それから、「フォトフェイシャル(特殊な光を当てて肌細胞にアプローチする美容機器)」です。

フォトフェイシャルは、3週間おきに何回か続けていただくことで、シミが段階的に薄くなっていくことを感じやすいです。

最後は、「パック」です。

サロンには、お肌を鎮静する美白のものもありますし、「炭酸パック」も有効ですね。

日焼け後のシミに、サロンケアは即効性があるんですか?

シミはすぐに消せるものではありませんが、日焼けしてから早くお越しいただけるほど、早く改善していきますね。

それに、いちどの施術でも、お肌が明るくなるのは感じていただけています。

日焼け後はすぐに炎症を鎮めるのが大事

先程のお話ですと、日焼けしたときは、すぐに炎症を鎮めるのが大事とのことでした。

それは、どういうことですか?

例えば、日焼けをすると、すぐに美白美容液を付けたくなると思います。

その気持ちも分かるのですが、お肌が炎症を起こしている状態では、有効成分も入っていきません。

例えると、日焼けした直後のお肌は、火傷や熱傷と似たような状態ですので、まずは、その炎症を抑えてあげることが大事です。

それには、どんなことができますか?

ひとつは、化粧水を冷蔵庫で冷やしたりして、冷却した化粧水をたっぷり使うことです。

それを、コットンでパッティングして付けるといいですよ。

それから、ローションパック(化粧水をパックで付けること)も、お肌を冷却するのにいいので、おすすめです。

後は、最近は、パック効果があってお肌のほてりを鎮めてくれるようなジェルもあるので、そういったものを使うのもいいと思いますよ。

そうやって、日焼け後すぐにお肌を鎮めることで、その後も変わってくるんですか?

はい、もちろんです。

お肌をクールダウンして炎症の時間が短くなるほど、その後のケアもすぐに取りかかれます。

逆に、炎症の時間が長引くほど、その修復に時間がかかりますので、次のケアにもなかなか移れません。

日焼け後がシミになったら薬用美白美容液を

では、日焼け後がシミになってしまった場合は、どうすればいいでしょうか?

そのときは、薬用の美白美容液をおすすめします。

薬用の化粧品は、医薬部外品として認められていて、効果のデータも取得されていますので、そういったものをお選びになるといいですよ。

美白美容液は、いまあるシミを薄くする効果と、メラニンの生成をストップするような効果の両方を備えているものがおすすめです。

それから、ターンオーバーを整えて還元美白していくようなものもいいですよね。

生活習慣で心がけたいこと

日焼け後のシミを改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

そもそも、シミは、出来てしまったものを改善するのは大変です。

ですので、日頃から、シミを作らない環境を心がけて、お肌を徹底的に守ることが大事です。

それには、まずは、お顔の日焼け止めは一年中使うことです。

季節に関わらず、生活紫外線には気を付けていただきたいです。

それから、日焼け止め効果がある化粧下地を使うのも、ひとつです。

後は、長そでを着たり帽子をかぶったりするのも大事ですし、最近では、日差しは目から入ると、脳から指令が出て「メラニン」を作り出すスイッチが作動することもわかっていますので、サングラスをかけるのも重要ですよ。

その上で、内面美容も意識していきたいです。

ビタミンCを意識して摂取するのもいいですし、お肌は寝ている間に作られますので、睡眠時間も十分に確保したいです。

まとめ

日焼け後は、シミにつなげないためにも、まずは、ほてったお肌を鎮めてあげることが大切といえそうです。

お肌が炎症している状態では、美白化粧品を使っても、なかなか効果は望めません。

日焼けしたときは、冷却した化粧水でお手入れしたり、ローションパックを行ったりして、まずはお肌の鎮静を心がけることがおすすめですよ。

それが、シミの予防にもつながります。

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