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肌質改善!お手入れのポイントを押さえキメ肌に!プロに聞く方法11

本日のキレイの先生

今泉 まいこ 先生

「キレイの先生」編集部です。

今回のテーマは、「肌質改善」です。

東京都広尾 肌育&再生美容 サロンプルマージュ の 今泉 まいこ 先生にインタビューさせていただきました。

肌質は、生まれ持ってのところもありますが、それよりも生活習慣による影響が大きいといいます。

そのため、肌質を改善するには、日頃のお手入れをきちんと行うことが、とても大切になってきます。

肌質を改善するのに、普段のスキンケアで行えることを、今泉先生に教えていただきました。

目次

肌質が変わる原因
・どんな肌質が理想的か?
・どんな肌質の人が多い?
・どんなことで肌質は変わる?

肌質を改善するには
・クレンジング・洗顔のポイント
・化粧水やクリームなどのポイント
・毛穴を閉じてキメを整えるのも大事
・生活習慣で心がけたいこと

まとめ

肌質が変わる原因

どんな肌質が理想的か?

今泉先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「肌質改善」です。

先生は、どんな肌質が理想だと思われますか?

水分が足りていて、自然な皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)によるツヤのある状態のお肌です。

それに、お肌のキメが整っていて、お肌にハリがあることも大事ですよね。

ちなみに、そういった肌質の方は、いらっしゃるんですか(笑)?

はい、そういったお肌の力がとても強くて、毛穴がみえないくらいキメの細かい方は、まれにいらっしゃいますよ。

ただ、そういった方は、私もこれまでに、3~4人くらいしかみたことがありません。

それは、その人の生まれ持った肌質によるところが大きいんでしょうか?

そういった面もあるでしょうが、それよりも、きちんとお手入れを行えていることが大きいです。

やっぱり、当たり前に、普段のお手入れは大切なんですね(笑)。

どんな肌質の人が多い?

一般的には、どんな肌質の人が多いと感じられますか?

最近の若い方は、見た目は、お肌が整っているようにみえても、実際に触ってみると、ザラザラしている方も増えてきましたよね。

それから、皮膚の薄い方も増えてきているように思えます。

そういったお客様に、そのことをお伝えすると、中には喜ばれる方もいらっしゃいます。

ただ、それは、自然な状態ではありません。

ですので、お客様にも、「まずはそこを整えることから始めましょうね」というお話をしています。

どんなことで肌質は変わる?

肌質は、生まれ持ったものなんですか?

それとも、途中で変わることもあるんですか?

例えば、皮膚炎などを生まれ持ったケースもありますが、肌質は生活習慣で大いに変わります

肌質が変わるのはは、どんなことが原因になりますか?

まずは、生活習慣が乱れていると、ターンオーバーの乱れにもつながります。

ターンオーバーとは

皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がり、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ち、日々新しく生まれ変わっています。そのサイクルを、「ターンオーバー」といいます。

ターンオーバーが乱れると、古い角質(皮膚表面の古くなった肌細胞)が剥がれ落ちずにたまって、お肌もゴワゴワしてきます

それに、紫外線の影響もあります。

特に紫外線のA波は、「生活紫外線」といわれていて、朝日が出てから沈むまで降り注いでいます。

それが、お肌の中に入ってくると、お肌の弾力低下の原因になりますし、ターンオーバーの乱れにもつながってきます。

それから、普段のスキンケアでは、特にクレンジングに気を付けていただきたいです。

サロンのお客様をみていても、クレンジングできちんと汚れを落とせていない方もいらっしゃいます。

そうすると、毛穴が皮脂で詰まり、それによって吹き出物が出来たりして、悪循環になりやすいです。

肌質を改善するには

先生のサロンでは、肌質を改善するのに、どんな施術・ケアを行っていますか?

乾燥肌の方でもオイリー肌の方でも、まずは、ターンオーバーの周期を28~29日整えることから始めます。

目指すのは、お肌の生理機能を整えることです。

大人になると、色々なスキンケア化粧品を付ける必要が出てきますが、赤ちゃんの頃は、その生理機能がきちんと働いているので、何も付けないでもプルプルのお肌を保つことができています。

丁寧なお手入れを行うことで、最適な量の皮脂が出てお肌に水分を保つことができる赤ちゃんの頃のお肌に近けるようにします。

それには、クレンジング・洗顔・保湿もそうですし、マッサージなども含めて、施術で一連の流れをきちんと行うことが大事です。

それによって、お肌に「これが本来のお手入れですよ」と覚えてもらうようにします。

それから、一般の方は、基本的にご自分のお肌しか知りませんので、ご自分がどんなお肌なのかを把握している方はほとんどいらっしゃいません。

それに対して、私たちセラピストは、色々な方のお肌をみていますので、「あなたのお肌は、こういったタイプですよ」ということがお伝えできます。

その上で、その方に合ったお手入れも、アドバイスもさせていただいています。

クレンジング・洗顔のポイント

肌質を改善するには、何が大切ですか?

正しいスキンケアを行うことと、ご自分のお肌を知ることです。

正しいスキンケアを行って、どのくらいで肌質は変わってきますか?

それは、個人差もありますが、例えばサロンのお客様ですと、半年くらいで、お肌が変わってくる方が多いです。

肌質を改善するには、やっぱり、そのくらいの時間はかかるんですね。

それには、正しいスキンケアを行うことが大事とのことでしたが、クレンジング・洗顔でのポイントはありますか?

スキンケアの工程の中でも、特にクレンジングは大切です。

お肌に負担をかけないクレンジング料をお選びになって、丁寧なクレンジングを行っていただきたいです。

例えば、クレンジング料は、オイルタイプよりも、クリームタイプジェルクリームがおすすめです。

オイルクレンジングは、皮脂を取りすぎやすいのと、滑(すべ)りがいいためか、ゴシゴシとこすってしまう方が多いです。

それから、水で洗い流すと、どうしても洗い残しが出てきやすいので、コットンに水をヒタヒタに浸(ひた)して、それで優しく拭き取ることがおすすめです。

クレンジングは、お化粧するときと同じくらいの時間を取って、お化粧を落としていただきたいですね。

後は、洗顔は、泡で優しく洗います

それで、お顔をすすぐときは、32度のぬるま湯で行っていただきたいです。

それが、皮脂を落としすぎないベストの温度です。

化粧水やクリームなどのポイント

肌質改善には、スキンケアでの保湿も大事なんですよね?

そうですね、肌質を改善するには、表皮(ひょうひ・皮膚は3層構造になっていて、そのいちばん表面の層)をいい状態に保つことが大切です。

表皮は、どんな状態が理想的なんですか?

毛穴が締まっていて、お肌のキメが整っていることです。

そうすると、お肌もきれいにみえます。

それには、お肌が水分を保てていることも必要になります。

スキンケアできちんと保湿するには、どんなことができますか?

化粧水は、ハンドプッシュで入れ込んでいきたいです。

ハンドプッシュをして温めてあげることで、化粧水の浸透も良くなります。

それで、スキンケアの最後は、クリームで「ふた」をするステップを必ず踏むようにしましょう。

クリームは、最初に手でなじませて体温で温めてから、お顔に乗せることがおすすめです。

それから、浸透を助けてくれるようなブースター(洗顔後すぐに付ける導入化粧品)もいいですよ。

それによって、お肌に水分を届けやすくなります。

後は、「拭き取り化粧水」も、余分な角質を落とすことができて、お肌のキメを整えるのにいいですね。

ここまでの話をお聞きすると、肌質を改善するには、スキンケアを丁寧に行うという当たり前のことが大事なんですね…。

そうですね、スキンケア化粧品は、時短の商品も多く出ていますが、できるだけ、普段のお手入れを面倒くさがらないでいただきたい、ということは私もお伝えしたいです。

その上で、月にいちど、エステなどでスペシャルケアをお受けになると、さらにいいですよ。

エステでは、例えばマッサージなどもありますので、血液やリンパの流れを良くして、代謝を上げることにもつながります。

毛穴を閉じてキメを整えるのも大事

ちなみに、毛穴が開いていると、お肌のキメも細かくみえません。

例えば、毛穴に汚れが詰まって毛穴が大きくなっている方は、その汚れをきちんと取った上で、毛穴を閉じる作業が必要になります。

それには、収れん(引き締め)化粧水などもいいですし、化粧水を冷やしてからお使いになるのもいいですよ。

そのときも、化粧水は、ハンドプッシュで入れ込んであげたいです。

生活習慣で心がけたいこと

肌質を改善するのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

ミネラルやビタミンを意識的に摂っていただきたいです。

それらは、ターンオーバーにも必要となりますので。

後は、基本的な生活習慣を整えることも、大事なんですよね?

はい、もちろん大切ですよ。

まとめ

今回のインタビューで挙がった、肌質を改善する方法をまとめます。

1. 肌に負担をかけないクレンジング料を選ぶ(クリームタイプやジェルタイプなどがおすすめ)
2. クレンジングは、コットンに水を浸して優しく拭き取り、丁寧に行う
3. 洗顔は、泡で優しく洗う
4. 顔のすすぎは、32度のぬるま湯で行う
5. スキンケアできちんと保湿する(化粧水をハンドプッシュで入れ込む、クリームは手でなじませて体温で温めてから顔に乗せる)
6. ブースター化粧品を使う
7. 拭き取り化粧水を使う
8. 月にいちどエステなどでスペシャルケアを受ける
9. 毛穴汚れを取った上で、化粧水で毛穴を閉じる(収れん化粧水を使う、化粧水を冷やして使う、など)
10. ミネラルやビタミンを意識的に摂る
11. 基本的な生活習慣を整える

今回のインタビューで、今泉先生の「お肌のお手入れは面倒くさがらずに丁寧に行う」という言葉は、とても印象的でした。

忙しい現代社会、お手入れはできるだけ楽に済ませたいものです。

ただ、その中でも、丁寧にお手入れを行うことが大切なのですね。

それが、肌質の改善にもつながってきますよ。

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