「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「鼻の角栓(かくせん)」です。
東京都下北沢 下北沢の隠れ家サロン ルージュドポルテ・セミュー の建部 和美 先生にインタビューさせていただきました。
鼻は、皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)の分泌が多いため、角栓が出来やすい場所です。
角栓をそのまま放置しておくと、ニキビなどの肌トラブルの原因になりますし、黒ずみにもつながります。
角栓を取るには、自宅では、ホットタオルで顔を温めてから、クレンジングを行うことなどがおすすめだそうです。
鼻の角栓を取る方法を、建部先生に教えていただきました。
目次
鼻の角栓の原因
・鼻の角栓が出来るとどうなる?
・どうして鼻は角栓ができやすい?
・鼻の角栓は年齢も関係がある?
・日々の生活習慣で原因になること
鼻の角栓を取る方法
・蒸しタオルをしてからクレンジングを行う
・ローションパックで肌表面のバランスを整える
・生活習慣で心がけたいこと
鼻の角栓の原因
建部先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「鼻の角栓」です。
まずは、角栓とは何ですか?
角栓は、毛穴の奥から出ている油の「皮脂」が、毛穴の出口付近で固まって、酸化したもののことをいいます。
それから、皮脂に角質(皮膚表面の古い肌細胞)が混ざって固まる場合もあります。
(参考:エステティシャンに聞く角栓について)
先生のサロンのお客様にも、鼻の角栓を気にされている方はいらっしゃいますか?
中には、サロンで毛穴吸引を行って、取れた角栓の量をみて驚く方もいらっしゃいます(笑)。
毛穴が黒ずんでいれば、みてわかりますが、そうでなければ、意外と角栓にも気付きにくいのかもしれませんね(苦笑)。
そうですね、ご自分のお鼻を触って、ざらついていても「そんなものなのかな…」とお思いになっているのかもしれませんね。
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鼻の角栓ができるとどうなる?
鼻の角栓で、どんな影響がありますか?
ひとつは、ニキビの原因になります。
角栓があると、毛穴から汗が出たいのに出られなくなりますし、油も出られなくなります。
(備考:汗は、毛穴の中の汗腺(かんせん)という器官から分泌されています。)
そこに、アクネ菌が潜んでいると、化膿(かのう)してニキビにつながります。
それから、角栓でお肌がザラザラしていると、化粧ノリも悪くなります。
(参考:エステティシャンに聞く化粧ノリについて)
それに、やっぱり、角栓があると、あまりきれいなものではありませんよね。
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どうして鼻は角栓ができやすい?
どうして、鼻は角栓が出来やすいんでしょうか?
身体の中心線は、油の出る腺「皮脂腺(ひしせん・毛穴の中にあって皮脂を分泌する器官)」が多いためです。
それに、鼻は、クレンジングなどでのこすりすぎで、刺激も受けやすいです。
しかも、陽にも当たりますし、外部の大気による影響もあります。
そういったことから、鼻は特に、毛穴汚れが酸化しやすいということもあります。
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鼻の角栓は年齢も関係がある?
鼻の角栓は、年齢も関係あるんですか?
そうですね…もちろん、油の分泌が盛んな年代はあります。
ただ、普段のお手入れや、その方の体質によるところもありますので、角栓は、あまり年齢は関係ないように感じます。
例えば、当サロンにも、高校生の子が親御さんと一緒に、角栓のお悩みでお越しになられることもあります。
そうすると、年が行った人にも、角栓が出来たりするんですか?
そうですね、サロンでも、ご年配のお客様で、毛穴吸引を行って角栓の取れた量をご覧になられて、驚く方もいらっしゃいますよ。
日々の生活習慣で原因になること
日々の生活習慣で、鼻の角栓の原因になることはありますか?
お肌は、油と水分がバランスよく出ていれば、毛穴に詰まることなく、どんどん出ていきます。
ただ、そのバランスが悪くなっていると、毛穴にたまって固まってしまいます。
そういった点では、オイルクレンジングをお使いの方には、角栓が多いように感じます。
オイルクレンジングは、一般的に、界面活性剤(本来混ざらない水分と油分を混ぜ合わせるための材料)が多く含まれています。
界面活性剤は、肌表面のタンパク質を溶かしやすい性質があります。
それで、油と水分のバランスが崩れるということですか?
そうですね、それに、油で毛穴をつぶしてしまうと、角栓も出来やすいです。
それから、正しいクレンジングを行えていないことも良くありません。
それは、クレンジングで汚れを取りきれていないということですか?
それもありますし、ケチってクレンジング料の量を少なめに使っていると、お肌をこすってしまいます。
肌摩擦は、お肌への負担が大きいといいますもんね…。
はい、それに、意外と多いのですが、メイクを落とさずに寝てしまうのは、絶対に避けていただきたいです。
お肌への負担がすごく大きいですし、メイク汚れが毛穴に詰まって、さらに酸化しやすくなります。
後は、毛穴を気にしすぎて、毛穴パックのやりすぎにも気を付けていただきたいです。
ぺりぺり剥(は)がして、そのときは角栓が取れるかもしれませんが、それによって、お肌がすぐ油を出そうとしたりする可能性もあります。
他にも、生活習慣では、油っぽい食べ物が多いことやストレスなども、角栓の原因になります。
鼻の角栓を取る方法
先生のサロンでは、鼻の角栓を取るのに、どんな施術・ケアが効果的ですか?
当サロンには、分子のとても細かい毛穴専用のローションがあります。
それをコットンにひたして、鼻に5分くらい置いておくと、そのローションが角栓の下に入り込んで、角栓をニョキッと持ち上げてくれます。
それを、ガラスの吸引器で取っていきます。
それから、毛穴が開きっぱなしでは良くないので、毛穴を引き締めていきます。
そのサロンケアは、鼻の角栓を取るのに即効性がありそうですね。
はい、ありますよ。
角栓が取れる量の多い方ですと、耳かきの1~2杯分くらいは、白いニュルニュルが取れたりします。
それで、衝撃を受けるお客様も多いですよ(笑)。
蒸しタオルをしてからクレンジングを行う
先生のサロンでは、パックを行ってから、鼻の角栓を吸引で取っているとのことでした。
セルフケアでも同じようなことをできるんですか?
サロンでは、コットンパックに毛穴専用のローションを使っていますので、ご自宅で行うとしたら、例えば、ホットタオルでお顔を温めてから、クレンジングを行うのはいいと思いますよ。
ホットタオルで顔を温めれば、毛穴が開いて、汚れも取れやすくなりますもんね。
はい、それから、正しいクレンジングを行うことで、角栓も出来にくくなります。
正しいクレンジングというのは、どうやればいいんですか?
サロンでは、まずは、クリームタイプやジェルタイプなどのクレンジングをおすすめしています。
それを、正しい量を使って、汚れを溶かし出していくようなイメージで、お肌に優しくなじませていきます。
このとき、角栓を取ろうと爪を立てたりしてはいけません。
それで、角栓も取れるんですか?
そうですね、段々と毛穴が詰まらなくなってきますよ。
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ローションパックで肌表面のバランスを整える
鼻の角栓をなくすには、スキンケアでの保湿も大事なんですか?
はい、角栓は、お肌の油分が多いのも原因になりますから、水分を補ってあげることも大事です。
それには、どうしたらいいですか?
ひとつは、「ローションパック(化粧水をパックで付けること)」がおすすめです。
ローションパックは、お顔の表面の水分と油分のバランスを整えることができて、お肌の循環も良くなります。
ですので、毛穴にも有効で、角栓も出来にくくなります。
もし、ローションパックを行う時間がないようでしたら、化粧水を重ね付けしてあげるのも有効ですよ。
後は、クリームなどを部分的に変えるのも、ひとつのも方法です。
例えば、鼻などの角栓が出来やすい場所は、皮脂も多いですので、クリームを薄めに付けたり、さっぱりした乳液に変えたりしても大丈夫です。
後は、先生のサロンでは、最後に毛穴を引き締めるケアも行っていらっしゃるとのことでした。
普段のお手入れでも、最後は毛穴を引き締めたほうがいいですか?
そうですね、毛穴の開きやすい方でしたら、冷たいもので…例えば保冷材をガーゼで包んだものなどで、お顔を押さえてあげるのもいいですよ。
それは、お手入れの最後にやるんですよね?
そうですね、クリームを付けた後ですね。
その上で、乾燥が気になる場所には、もういちどクリームを付けていただいてもいいです。
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生活習慣で心がけたいこと
鼻の角栓をなくすのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
油っこい食べ物もそうですし、甘いものの摂りすぎも油を出す原因になりますので、そういったものの食べすぎには気を付けていただきたいです。
それから、肌表面のバランスが崩れていることからも、角栓が出来ますので、規則正しい生活を送ることも大事です。
ここまでの話をお聞きすると、ホームケアでは、エステのようにいちどで角栓を取るのは難しそうですね。
継続したお手入れが大切といえそうです。
そうですね、角栓を改善するには、エステサロンなどでいちど角栓を取って、それから、毛穴が詰まらないような生活を送っていただくのが、おすすめですよ。
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まとめ
今回のインタビューで挙がった、鼻の角栓を取る方法をまとめます。
・ホットタオルで顔を温めてからクレンジングを行う
・クレンジングは正しい量を使って、汚れを溶かし出していくようなイメージで優しく行う
・ローションパックで、肌表面の水分と油分のバランスを整える
・部分的にスキンケアの仕上げを変える(鼻などの角栓が出来やすい場所は、クリームを薄めに付けたり、さっぱりした乳液に変えたりする)
・スキンケアの仕上げに、冷たいものを顔に当て、毛穴を引き締める(保冷剤をガーゼに包んだものなどで)
・油っこい食べ物や甘いものの摂りすぎに気を付ける
・規則正しい生活を送る
鼻の角栓を取るには、ホットタオルで顔を温めて毛穴を開いてから、正しいクレンジングを行うことや、ローションパックで肌表面のバランスを整えることなどが、ホームケアとしてはおすすめです。
そして、それを継続することが大切といえそうですね。
鼻の角栓が気になっている方は、建部先生のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?