「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「ディープクレンジング」です。
東京都江東区 エステサロン un azur の加藤 敏子 先生にインタビューさせていただきました。
ディープクレンジングは、通常のクレンジングでは落としづらい毛穴汚れまで、落とすことをいいます。
それによって、お肌はやわらかくなめらかになりますし、くすみも取れるといいます。
そんなディープクレンジングの効果とやり方を、加藤先生に教えていただきました。
目次
ディープクレンジングの効果
・ディープクレンジングとは
・毛穴汚れやくすみを取ってなめらか肌に
ディープクレンジングのやり方
・お風呂場でクレンジングを行う
・角質ケアを行う
・汚れを落とした後は保湿が大切
ディープクレンジングの効果
ディープクレンジングとは
加藤先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「ディープレクレンジング」です。
まずは、ディープクレンジングとは何ですか?
「ディープ」といいますから、お肌の深部まで行っていくクレンジングです。
毛穴の深いところの汚れなどを取っていくクレンジングのことを、「ディープクレンジング」といいます。
ただ、基本的には、日常のクレンジングがきちんと行えている方は、ディープクレンジングは特に必要ありませんよ(笑)。
普段のクレンジング・洗顔がきちんとできていれば、毛穴汚れも気にならないはずですもんね(苦笑)。
ディープクレンジングは、何を使って行うんですか?
機械を使ったりもするんですか?
サロンでは、ハンドでのディープクレンジングも行っていますし、必要な方には、機械を使う場合もあります。
ハンドでも、ディープクレンジングができるんですね?
はい、そのときは、専用の化粧品を使ったりして、毛穴の深部まできれいにしていきます。
合わせて読みたい!
毛穴汚れやくすみを取ってなめらか肌に
ディープクレンジングは、どんな効果を期待できるんですか?
毛穴の汚れや詰まりを取ることができますので、お肌がなめらかになります。
お肌の汚れが取れていない方は、肌表面が硬かったりしますが、汚れが取れることで、お肌もなめらかになって、やわらかくなります。
それに、サロンケアでいうと、その後のマッサージやマスクなどの効果が高まります。
そうすると、自宅では、スキンケア化粧品の浸透が良くなりそうですね。
はい、なりますよ。
それから、お肌のくすみは、汚れが取りきれていないことで起こっている可能性がありますので、ディープクレンジングは、くすみにもいいですよ。
(参考:エステティシャンに聞く肌のくすみについて)
後は、くすみが取れれば、お肌に透明感も出てきますよね。
(参考:エステティシャンに聞く肌の透明感について)
それらの効果は、いちどのディープクレンジングで得られるんですか?
はい、お肌が変わりますよ。
ディープクレンジングのやり方
先生のサロンでは、どのタイミングで、ディープクレンジングをやるんですか?
サロンでは、お顔の汚れ落としに、クレンジング・洗顔・角質ケア(皮膚表面の余分な角質を取り除くこと)の3つを行っています。
(参考:美容セラピストに聞く角質ケアについて)
「今日は少し念入りにクレンジングをする」というときは、クレンジングから専用の化粧品を変えて、ディープクレンジングを行うようにしています。
ディープクレンジングで、機械を使う場合はどうしているんですか?
その場合は、洗顔のところで行いますね。
クレンジングでメイクを落としてから、機械のディープクレンジングを行っているんですね?
はい、そうです。
普段のお手入れにディープクレンジングは必要?
ディープクレンジングは、自宅でもやれるんですか?
ディープクレンジングは、ちょっと特別な汚れ落としですので、私はあまりホームケアではおすすめしていません。
ご自宅では、ご自分のお肌の汚れに合ったクレンジング料・洗顔料をお使いいただいて、基本的なお手入れをしていただければ、本来は十分です。
普段のお手入れがきちんとできていれば、ディープクレンジングも必要ないということですね(笑)。
はい、そうですね(笑)。
その上で、例えば、サロンなどで、一ヶ月にいちどでも、3週間にいちどでも、ディープクレンジングを行っていただくといいと思いますよ。
お風呂場でクレンジングを行う
自宅でのディープクレンジングはあまりおすすめしていないとのことですが…(笑)。しいていうなら、ホームケアでは、どんなことができるでしょうか?
そうですね…例えば、お風呂でクレンジングしたりするのも、ひとつですよね。
お風呂で毛穴も開きますから、毛穴汚れも取れやすくなりますよね。
はい、ただ、それも、すべての肌質の方に向いているというわけではありません。
え、そうなんですか!?
はい、いまのクレンジング料は、水分と合わさせると、すぐに乳化(水分と油分が混ざり合うこと)が始まるものも多いです。
そうやって水分と合わさると、油汚れを落とす効果も減少してしまいます。
お風呂場は、湯気もあって湿気がありますし、手やお顔が濡れていることもあるはずです。
そうすると、メイク汚れを落とす効果が減少した状態で、クレンジングをすることになります…。
はい、そういった可能性もあるということです。
実際、サロンのお客様にも、普段のお手入れで汚れを落とし切れていないという方に、クレンジング方法をお聞きしたのですが、お風呂の中で行っているとのことでした。
それによって、きちんと皮脂(ひし・毛穴から分泌されている油分)を落とせていないこともあるのだと思います。
皮脂の多くない方でしたら、お風呂場でクレンジングを行うのもいいと思います。
ただ、皮脂の多い方は、洗面所で、乾いたお肌にクレンジング料をなじませてから、その状態でお風呂場に入って、そこで乳化させて汚れを落とすのも、ひとつの方法ですよ。
そうすれば、メイクを落とす効果も減りませんし、お風呂場で毛穴も開いて、毛穴汚れも落としやすくなりますね。
はい、そうですね。
ディープクレンジングの方法
■ 皮脂の多くない人
お風呂場でクレンジングを行う
■ 皮脂の多い人
1. 洗面所で顔にクレンジング料をなじませる
2. お風呂場に入って、乳化させて汚れを落とす
角質ケアを行う
それから、ディープクレンジング専用のホームケアの化粧品を使うのも、ひとつの方法ですが、汚れを取るという点でいうと、「角質ケア」も大事です。
(参考:美容セラピストに聞く角質ケアについて)
角質ケアで、毛穴汚れも取れるんですか…?
角質ケアを行うことで、角栓(かくせん・毛穴の中で皮脂や角質などの汚れが固まったもの)も取れやすくなりますよ。
毛穴から分泌されている皮脂は、お肌にはなくてはならないものですが、余分な皮脂は取り除く必要があります。
皮脂について
皮脂は、皮膚の表面で汗などの水分と混ざり合って天然の保護膜「皮脂膜」を作ります。皮脂膜は、皮膚の水分の蒸発を防いだり、外部の刺激から皮膚を保護したりする働きがあります。
角質(皮膚表面の古い肌細胞)が厚くなっていると、毛穴の出口も狭(せま)くなってしまい、皮脂が出にくくなって角栓も出来やすくなりますし、出来た角栓も取れづらくもなります。
角質ケアを行って、不要な角質を取り除いて、肌表面を適度な状態に整えることで、皮脂も出ていきやすくなりますし、角栓も取れやすくなります。
ですので、角栓の出来やすい方や、お顔の汚れが取れにくい方は、角質ケアをきちんと行うと、お肌も変わってきます。
そうすると、角質ケアも、ディープクレンジングと同じような効果が得られるんですね?
「お顔の汚れ落とし」という点では、そうですね。
クレンジング・洗顔は、お肌の「上」にある汚れを取ります。
それに対して、角質ケアは、お肌そのものに…お肌の「いちばん表面の角質」の汚れに働きかけます。
なるほど、同じ「汚れ落とし」でも、クレンジング・洗顔と角質ケアでは、汚れを落とす場所が違うんですね。
顔の汚れ落とし
・クレンジング・洗顔:肌の「上」の汚れを落とす
・角質ケア:肌の「いちばん表面(角質)」の汚れを落とす
合わせて読みたい!
汚れを落とした後は保湿が大切
ちなみに、ディープクレンジングで、毛穴汚れを落とした後、大切なことはありますか?
基本になりますが、しっかり保湿することです。
例えば、シートマスクやローションマスクもいいですよ。
角質全体に水分を行き渡らせることができますので。
化粧水は、手で付けるよりも、パックのほうが保湿できるんですか?
はい、そうですね。
それに、ph(ペーハー・酸性とアルカリ性の度合いを表した数値)のバランスを、お肌本来の弱酸性に戻していくこともできます。
ローションパックは、時間には気を付けていただきたいて、10分くらいで大丈夫です。
それは、ローションパックが乾くと、逆に、お肌の水分も持って行かれるからですよね?
はい、そうです。
合わせて読みたい!
まとめ
ディープクレンジングは、通常のクレンジング・洗顔だけではなかなか落としづらい毛穴汚れまで、落とすお手入れのことをいいます。
毛穴汚れが取れることで、お肌はなめらかになりますし、透明感も出てきます。
スキンケア化粧品の浸透も良くなります。
ディープクレンジングは、お肌のレベルをひとつ上げるのにおすすめのスペシャルケアですよ。